- 「君がなぜこんな取引を申し出たが、まだ理解できんが…今のところは歴史に残る勝利を噛みしめよう。レイア・オーガナが再び帝国の手に落ち…救出の可能性もない」
- ―ドリード中佐[出典]
ドリード(Dreed)は人間の男性で、銀河内戦の時代に銀河帝国の軍隊に仕えた中佐である。0 ABY、ヤヴィンの戦いの後、ドリード中佐は惑星オルデランの破壊を生きのびたオルデラニアン難民を狩り出す任務を与えられた。ドリードは指揮下のインペリアル級スター・デストロイヤーの乗組員であるオルデラン出身者のテュラを内通者として利用し、反乱同盟のプリンセス・レイア・オーガナがオルデラニアン難民の救出を目的とした任務に着手していることを知り、その居場所を突き止めた。
ドリードは惑星サラストにストームトルーパー部隊を送り込んだが、レイアとオルデラン居留地の住民たちは帝国軍を撃退し、逃げおおせた。しかしドリードはテュラを人質に取ることで、レイアとの取り引きに持ち込むことに成功した。レイアは自分自身の身柄と引き換えにテュラの解放を要求し、砂漠の惑星スカラドーシュでドリード中佐と対面する。しかし人質の交換が終わった瞬間、サラスタンの密輸業者ナイン・ナンの宇宙船<メルクローラー>が帝国軍を攻撃した。ドリードは銃撃で命を落とし、レイアはテュラとともに再び自由の身となった。
経歴[]
プリンセスの追跡[]
- 「よくやった、テュラ。実の妹を操って、そこまで詳細な情報を得るとは…。同様に帝国をも裏切るような事がなければいいが」
「ご命令に従っただけなのに、あんまりですわ」
「服従は評価するが、信用はできん」 - ―ドリード中佐とテュラ[出典]
銀河帝国と共和国再建のための同盟が銀河内戦を繰り広げた時代、ドリードは帝国軍に仕えていた。ヤヴィンの戦いでデス・スター・バトル・ステーションが破壊されて間もない頃、ドリードは中佐の階級に就き、インペリアル級スター・デストロイヤーの指揮を執っていた。[1] 0 ABY[2]、ドリード中佐は惑星オルデランの破壊を生きのびたオルデラニアン難民を探し出し、一掃する任務を与えられた。[1]
任務のさなか、ドリードのスター・デストロイヤーの乗組員の1人であるオルデラニアンのテュラが、妹のテイスから通信を受け取った。テイスはオルデラン王室のメンバーであるプリンセス・レイア・オーガナと行動をともにしており、レイアが現在オルデランの遺児たちを救出する旅に着手していることを姉に知らせた。しかし帝国に忠実なテュラは、テイスから得た情報を彼女には秘密でドリードに伝えていた。毎晩のように妹と連絡を取り続けたテュラは、レイアがオルデラン居留地の住民たちと接触するため惑星サラストに向かっていることを突き止め、中佐に報告した。[1]
レイアは予定通りサラストの洞窟にある居留地を訪れたが、そこの住民を味方につけるには説得を要した。居留地滞在中、テイスとテュラの間の通信を探知した居留地の住民たちは、レイアが帝国の手先だと勘違いした。レイアと反乱軍パイロットのエヴァン・ヴァーレインが同胞から追われていたとき、ドリード中隊はストームトルーパーの部隊を運ぶセンチネル級着陸船をオルデラン居留地へ送り込んだ。トルーパーたちは地下洞窟へ降下し、オルデラニアンの生存者たちを攻撃したが、レイアとエヴァンはロックレンダーの群れをおびき寄せて帝国軍を撃退した。地上との連絡が途絶えたことを知らされたドリードは、部隊が全滅したことを悟り、援軍を送るよりもレイアの次の出方を見守ることに決めた。[1]
人質交換[]
- 「騙したな! 殺してやるぞ、レイア!」
- ―ドリード中佐[出典]
居留地のメンバーと和解してサラストから脱出したレイアの一行は、テイスと姉のやり取りが情報漏れの原因となっていることを突き止めた。その次に通信が行われた時、ドリードはこれ以上情報を聞き出すことはできないと判断し、用済みとなったテュラをストームトルーパーに拘束させた。するとレイア・オーガナ本人が通信装置に顔を出し、テュラを解放するため取り引きを求めた。ドリードはプリンセスの身柄を要求し、砂漠の惑星スカラドーシュで人質交換が行われることになった。ドリードはインペリアル級スター・デストロイヤーを惑星の軌道に残し、ラムダ級T-4aシャトルで地表に降りた。間もなく、レイアの一行もT-1シャトルで取り引きの現場にやってきた。[1]
囚人の交換は無事に行われたが、レイアがT-4aシャトルに乗せられる直前、スターシップ<メルクローラー>が姿を現し、帝国軍に銃撃を開始した。サラスタンの密輸業者ナイン・ナンが操縦するこの宇宙船は、スター・デストロイヤーによる封鎖をすり抜けてレイアの救出に駆けつけたのである。ドリードはレイアを盾として使おうとしたが、彼女に脚を踏まれて体勢を崩した直後、<メルクローラー>のデッキに立つエヴァンの銃撃で命を落とした。その後、レイアと仲間たちは<メルクローラー>でスカラドーシュから飛び立ち、デコイを使って[1] ヴェンク艦長[3] 指揮するスター・デストロイヤーを欺くことに成功する。レイアは惑星エスピリオンでオルデラニアン生存者の船団と合流し、スター・デストロイヤーを迎え撃って一連の戦いに終止符を打った。[1]
人物[]
- 「いや、ここは王女の出方を見守ろう。勇猛で名高い帝国軍将兵も、彼女から学ぶことがありそうだ」
- ―ドリード中佐[出典]
ドリードは白色人種の人間男性で、目は灰色、髪は黒く、灰色の縞が入っていた。オルデラニアンの残党狩りを任された帝国軍将校であるドリード中佐は、レイア・オーガナに対して一定の敬意を抱いていた。サラストで指揮下のストームトルーパー部隊が全滅した際、ドリードは彼女から学べることもあるかもしれないと考え、むやみに増援部隊を送るのを控えた。しかし一方で、彼は全てのオルデラニアンの命を救おうとするレイアの動機を軽視していた。[1]
オルデラニアンのテュラが妹のテイスからレイアの居場所に関する情報を聞き出した際、ドリードはその手際のよさを褒めつつも、彼女が帝国を裏切る可能性への警戒を怠らなかった。またレイアたちが策略に気づいていることを知った途端、ドリードはテュラに使い道がなくなったと判断し、彼女を拘束させた。スカラドーシュで人質交換を行った際、ドリードはオルデラニアンが取り引きを反故にする可能性に備え、軌道にスター・デストロイヤーを待機させていた。[1]
装備[]
ドリードは標準的な灰色の帝国軍将校の軍服を身に着け、スカラドーシュで人質交換に臨んだ際、武器を携帯していなかった。また彼はオルデラニアン難民の捜索任務でインペリアル級スター・デストロイヤーの指揮を執っていた。[1]
制作の舞台裏[]
ドリードは2015年に発売された正史のコミック『スター・ウォーズ:プリンセス・レイア』(マーク・ウェイド作、テリー・ドッドソン画)に登場するキャラクターである。
登場作品[]
- スター・ウォーズ:プリンセス・レイア (初登場)
参考資料[]
脚注[]
- ↑ 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 1.12 1.13 1.14 1.15 1.16 1.17 スター・ウォーズ:プリンセス・レイア
- ↑ スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス
- ↑ Jordan D. White House Press Secretary ? In Princess Leia 5, who is that battle-scarred guy… - Tumblr "In Princess Leia 5, who is that battle-scarred guy who commands the Star Destroyer?" "The script called him Captain Venk"