Wookieepedia
Advertisement

「いつから監視されていたんだろう?」
「かなり前だろう」
エズラ・ブリッジャーケイナン・ジャラス[出典]

ドワーフ・プローブ・ドロイド(Dwarf probe droid)は銀河帝国が使用したプローブ・ドロイドの一種である。ヴァイパー・プローブ・ドロイドと同じくアラキッド・インダストリーズ社製で、インペリアル・プローブ・ドロイド(Imperial probe droid)やヴァイパー・プロボット(Viper Probot)という別名で知られていた。このドロイドは一対のブラスター砲を装備し、命中精度の高い射撃を行うことができた。惑星ロザルを拠点に活動する反乱分子スペクターズは、帝国との戦いのなかでしばしばドワーフ・プローブ・ドロイドと遭遇した。4 BBYにスペクターズがロザルのジャラース付近の帝国の施設を襲撃した後、ドワーフ・プローブ・ドロイドが彼らの活動をスパイし、グランド・モフターキンに報告を行った。プローブから得た情報により、ターキンはスペクターズを率いるジェダイの生き残りケイナン・ジャラスを捕まえることに成功した。

惑星シーロスでは、ドワーフ・プローブ・ドロイドの報告によって、元クローン・トルーパーの老兵たちとスペクターズの居場所が特定された。また帝国に忠実なマンダロリアンインペリアル・スーパー・コマンドーもこの種のプローブ・ドロイドを使用しており、2 BBYプロテクターのキャンプを壊滅させた後、現場の見張り役としてコンコード・ドーン第3衛星に1体配置した。このドロイドはキャンプの調査にやってきたスペクターズとフェン・ラウの発見に一役買った。1 BBY、スペクターズは帝国占領下のロザルで複数回にわたってドワーフ・プローブ・ドロイドと遭遇した。ロザル帝国飛行場に配備されたプローブ・ドロイドは新型スターファイターTIE/dディフェンダー・エリートの試験飛行で標的用ドローンとして使われる予定だったが、スペクターズがTIEディフェンダーを奪取したため、実現せずに終わった。

特徴[]

「見つかったかな」
「まだ大丈夫」
「なんで分かるの」
「まだ死んでないから」
―ドワーフ・プローブ・ドロイドについて、エズラ・ブリッジャーとサビーヌ・レン[出典]
Dwarf Probe Droid The lost commanders

ドワーフ・プローブ・ドロイド

ドワーフ・プローブ・ドロイドはアラキッド・インダストリーズ社が製造したプローブ・ドロイドの一種であり[1]、同社のヴァイパー・プローブ・ドロイドと同じく[3] 「インペリアル・プローブ・ドロイド」や[4] 「ヴァイパー・プロボット」の別名で知られていた。[1] このドロイド[2] アラキッド・インダストリーズ社のヴァイパー偵察ドロイド[5] によく似た頭部とセンサー、4本の、2門のブラスター砲を装備し[2]オムニシグナル・ユニコード[6] を使用した。[7] ただし、胴体の大きさはドワーフ・プローブ・ドロイドの方が大きかった。[2]

ドワーフ・プローブ・ドロイドのブラスター砲の目的は敵に破壊される前にデータを送信する時間を稼ぐことであり、主に自衛手段として使用されたが[2]、制圧地域の侵入者や逃走者への攻撃に使われることもあった。[8][9] この武器は同型のブラスターとしては非力で、発砲準備の過程で大きなノイズを発するものの[2]、命中精度はかなり高かった。[4]

ドワーフ・プローブ・ドロイドの脚は極めて器用で、スターシップの操縦パネルを操作することが可能だった。[10] またドワーフ・プローブ・ドロイドは信号化した[8] 情報や映像を帝国軍に送信することができた。[2]

歴史[]

ロザルの反乱者狩り[]

「エージェント・カラス、ロザルでこれまで反乱分子の現れた箇所にくまなくプローブ・ドロイドを配置しろ。必ず居所を突き止め、捕らえて奴らを見せしめにするのだ」
グランド・モフウィルハフ・ターキン[出典]
Dwarf Probe Droid Call to Action

ロズ=キャットの攻撃によりドワーフ・プローブ・ドロイドは機能停止したが、撮影機能は無事だった

4 BBY[11]、反乱分子スペクターズ惑星ロザルジャラース付近にある銀河帝国の施設を襲撃する事件が起きた。帝国のグランド・モフウィルハフ・ターキンは、これ以上の被害を防ぎ、ジェダイの生き残りにして反乱分子のリーダーでもあるケイナン・ジャラスを捕らえたいと考えた。そこで彼は反乱活動のあった場所にドワーフ・プローブ・ドロイドを配置し、反乱分子の居場所を突き止めるよう帝国保安局エージェントアレクザンダー・カラスに命じた。[7]

その後、反乱者たちを裏切ったガル・トレイヴィス元老院議員ホロネット・ニュースでスペクターズの不法行為を糾弾した。スペクターズは自分たちの本来の活動を世間に伝えるべく、ロザルの帝国通信センターをハッキングする計画を立てた。ケイナン・ジャラスと彼のパダワンエズラ・ブリッジャーマンダロリアンサビーヌ・レンは通信センターへ繋がる道路に侵入し、センター周辺を偵察した。しかしそこへ向かうK79-S80帝国軍兵員輸送機によってドワーフ・プローブ・ドロイドが放たれ、彼らはスピーダー・バイクへ戻れなくなる。そこでブリッジャーはフォースロズ=キャット手懐け、プローブ・ドロイドを破壊させた。だが、故障したドワーフ・プローブ・ドロイドは立ち去る反乱者たちの姿を映像に捉えていた。ターキンたちはこの情報をもとに通信センターで反乱者たちを待ち伏せし、ジャラスを捕らえることに成功した。[7] しかしスペクターズはのちにジャラスを救出し、反乱ネットワークのフェニックス戦隊と合流した。[12]

クローンたちの偵察[]

「あいつは」
「プローブ!プローブは大っ嫌いだ!」
グレガーガラゼブ・オレリオス[出典]
Dwarf Probe Droid scouting

スペクターズとクローンたちを偵察するドワーフ・プローブ・ドロイドの視界

4 BBY[11]、反乱軍の連絡員“フルクラム”ことアソーカ・タノはスペクターズをシーロス星系へ派遣した。そこはタノのクローン戦争期の旧友クローン・キャプテンレックスが最後に目撃された場所であり、タノは彼の協力があれば反乱軍基地に適した惑星を見つけることができると考えたのである。しかし、旅の途中でスペクターズのスターシップ<ゴースト>のハイパードライブが故障してしまい、ブリッジャー、ジャラス、レン、そしてラサットガラゼブ・オレリオスは小型機<ファントム>で砂漠の惑星シーロスへ向かうことになった。彼らは地表で改造型AT-TEを発見し、レックス以外にも元クローン・コマンダーグレガーウォルフと出会うことができた。しかしウォルフは反乱運動に加担することに否定的で、反乱者の存在を帝国軍に密告した。これを受け、エージャント・カラスはシーロスにドワーフ・プローブ・ドロイドを送り込んだ。[10]

ドワーフ・プローブ・ドロイドを乗せたハイパードライブ・ポッドはシーロスに墜落した。この時スペクターズと元クローン・トルーパーたちは誰一人ポッドの存在に気付いていなかった。彼らがジューパ釣りを終えた後、プローブ・ドロイドはAT-TEの上に停泊する<ファントム>に密かに乗り込み、操作パネルに細工を仕掛けた。レンは侵入者の存在に気付いてジャラスに助けを求めたが、ドロイドは自衛のためブラスター砲で<ファントム>のエンジンを破壊した後に逃走してしまう。レックスがブリッジャーから渡されたブラスター・ライフルを使ってドワーフ・プローブ・ドロイドの破壊に成功したものの[10]、ドロイドが録画した映像が反乱者たちの居場所の決め手となり、翌日カラスによってTIEファイターAT-ATがシーロスに派遣された。しかし最終的に反乱者たちは帝国との戦闘をしのぎ、レックスもその仲間に加わることになった。[13]

インペリアル・スーパー・コマンドーの見張り役[]

「帝国よ、送信される!」
―ドワーフ・プローブ・ドロイドについて、サビーヌ・レン[出典]

帝国時代、マンダロリアンの母星マンダロアは、帝国の支持者でマンダロリアン・プロテクターと敵対関係にあるガー・サクソン総督と、彼の率いるインペリアル・スーパー・コマンドーによって統治されていた。[8] 2 BBY[11]、プロテクターが反乱軍に自分たちの領域の安全な通行権を与えていることを知ったサクソンは、スーパー・コマンドーを率いてコンコード・ドーン第3衛星にあるプロテクターのキャンプを襲撃した。プロテクターを皆殺しにした後、彼らは見張り役としてドワーフ・プローブ・ドロイドを1体その場に残した。[8]

Dwarf Probe Droid Rebels ISC

コンコード・ドーン第3衛星で反乱者たちに破壊されたドワーフ・プローブ・ドロイド

当時、マンダロリアン・プロテクターの指導者フェン・ラウはフェニックス戦隊によって軟禁されており、半ば無理やり反乱運動に協力している状態だった。コンコード・ドーンにいるプロテクターとの通信が途絶えると、フェニックス戦隊のコマンダージュン・サトーがスペクターズに調査を命じ、サビーヌ・レン、エズラ・ブリッジャー、アストロメク・ドロイドチョッパーがラウと共に<ファントムII>でプロテクターのキャンプに派遣された。道中、ラウが<ファントムII>をハイジャックするトラブルがあったものの、彼らがコンコード・ドーンに到着した頃には既にキャンプは焼き尽くされていた。仲間が皆殺しに遭ったことを知ったラウは呆然とし、プロテクターがスーパー・コマンドーの攻撃対象になった原因についてレンと議論した。そんな中、チョッパーは付近で信号を探知する。その発信源はドワーフ・プローブ・ドロイドだった。プローブ・ドロイドは侵入者たちにブラスター砲で攻撃したが、ブリッジャーのフォースにより身動きがとれなくなり、レンのブラスター・ピストルで破壊された。[8]

ロザルの占領[]

「プローブだ。撃て!」
―ガラゼブ・オレリオス[出典]
Dwarf Probe Droid Flight of the Defender

このドワーフ・プローブ・ドロイド(画面奥中央)は標的ドローンとして使用される予定だった

1 BBY当時[11]、銀河帝国によるロザルへの締め付けは日々厳しさを増していた。[9] この年[11]ロザル抵抗勢力のリーダー・ライダー・アザディとの連絡が途絶えた後、反乱同盟の指導者モン・モスマはスペクターズに、ロザルへ潜入して新型TIEディフェンダーの情報を収集してくるよう命じた。彼らは帝国に気付かれないよう変装してロザルの町ジョザルに到着し、エズラ・ブリッジャーとサビーヌ・レンがライダーを捜索するため反乱分子オールド・ジョーへ行き、他のメンバーは移動手段を確保することになった。しかし帝国嫌いだったジョーの店はストームトルーパーによって占領されており、帝国に処刑されてしまったジョーに代わり、TIEファイター・パイロットヴァレン・ルドール男爵カンティーナの新しいオーナーとなっていた。[9]

ブリッジャーとレンは店でトルーパーに捕まりかけたものの、ライダー率いる反乱分子のメンバー・ジャイ・ケルに助けられた。一行はジャラスたちの乗るランドスピーダーで逃走を図るが、TX-225 GAVr“オキュパイア”武闘強襲用戦車の攻撃により移動手段が失われ、地下トンネルへの避難を余儀なくされた。デス・トルーパーDT-L21によってトンネルに送り込まれたドワーフ・プローブ・ドロイドたちはスペクターズを発見すると位置情報を送信し、彼らへの攻撃を開始した。スペクターズは苦戦しつつもライトセーバーやブラスターを駆使して全てのプローブの破壊に成功するが、ストームトルーパーに行く手を阻まれてしまう。最終的に彼らは剝き出しのUウイングで駆け付けたライダーの助けもあり、トンネルからの脱出に成功した。[9]

同じ年[11]、ロザルの帝国飛行場にもドワーフ・プローブ・ドロイドが配置されたが[14]、探査用ではなく、新型スターファイターTIE/dディフェンダー・エリートの試験飛行で標的ドローンとして使用される予定であった。[15] 結局TIEディフェンダーはデモ飛行を行う前にスペクターズに奪取され、TIE/inインターセプターとの戦闘により破壊された。[14] 翌日、ドワーフ・プローブ・ドロイドはTIEディフェンダーの墜落現場にも配置された。[16]

制作の舞台裏[]

Dwarf Probe Droid concept art

ドワーフ・プローブ・ドロイドのコンセプト・アート

ドワーフ・プローブ・ドロイドはテレビ・アニメ・シリーズ『スター・ウォーズ 反乱者たち』シリーズに登場するドロイドであり、2015年2月2日に公開されたシーズン1の第13話『反乱の呼びかけ』で初登場を果たした。[7] コンセプト・アートは本シリーズのアート・ディレクター、キリアン・プランケットが手掛けた。このドロイドのデザインには『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』に登場するヴァイパー偵察ドロイドのアセットが流用されている。[17] 正式名称は同年10月6日に発売された『スター・ウォーズ 反乱者たち:ビジュアル・ガイド:エピック・バトル』で初めて明らかになった。[4]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

外部リンク[]

Advertisement