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「ヴァイスロイ、この出来損ないの汚物を二度と余に見せるな」
ヌート・ガンレイに対し、ダース・シディアス[出典]

ドールテイ・ドファイン(Daultay Dofine)はニモーディアン男性で、銀河共和国時代の末期にトレード・フェデレーションに仕えた将校である。32 BBYヴァイスロイヌート・ガンレイ率いるフェデレーションがミッド・リム惑星ナブー包囲した際、ドファインは封鎖線の司令官を務めた。共和国のフィニス・ヴァローラム最高議長ジェダイ特使ナブー星系に寄越した際、ドファインはフェデレーションの旗艦であるルクレハルク級LH-3210貨物船サーカク>に乗り込んでいた。ドファインはジェダイの来訪にうろたえ、一連の事件の黒幕であるシス卿ダース・シディアスに、今すぐナブー封鎖を解くべきだと進言した。しかしシディアスはこの臆病なニモーディアンを“出来損ないの汚物”と罵り、二度と自分にドファインの姿を見せぬようガンレイに命じた。

ナブー封鎖の続行に反対したにも関わらず、ドファインはその後も惑星軌道トレード・フェデレーション艦隊に留まり、ナブーの戦いが発生した際には、ドロイド司令船ヴータン・パラー>の指揮を執った。ナブーと手を結んだグンガングランド・アーミー大草原で挙兵した際、ドファインは部下のテイ・ハウに、地上に配備されているバトル・ドロイド軍団を起動するよう命令した。戦いのさなか、ドファインのバトルシップナブー王室宇宙戦闘機部隊N-1スターファイターによる攻撃にさらされた。ドファインは偏向シールドが破られることはないと高をくくっていたが、アナキン・スカイウォーカー少年が操縦するスターファイターが偶然にもシールドの消えたタイミングで<ヴータン・パラー>のハンガー・ベイに入り込んだ。アナキンは主要反応炉ミサイルを放ち、ドファインを始めとする乗組員たちは船の爆発で命を落とした。

経歴[]

惑星封鎖[]

「この企みは失敗です、シディアス卿。封鎖は終わりです。ジェダイには逆らえません」
―ドールテイ・ドファイン[出典]
DofineGunrayTC

<サーカク>のブリッジにて、ヌート・ガンレイとドールテイ・ドファイン

ニモーディアン男性、ドールテイ・ドファインは銀河共和国時代の末期にトレード・フェデレーションに仕え[2]、役員を務めていた。[4] ドファインはヴァイスロイヌート・ガンレイルーン・ハーコと並び、シスの暗黒卿ダース・シディアスの計画に加担した3人の主要なニモーディアンの1人だった。[5] 32 BBY[1]、外縁星系交易路に対する課税問題が銀河元老院で加熱し、シス卿にそそのかされたフェデレーションは[2] ミッド・リムに属す惑星[6] ナブー封鎖した。[2] ドファインは封鎖線の艦長を務め[4]、フェデレーションの旗艦である改造型ルクレハルク級LH-3210貨物船サーカク[7] に乗り込んだ。[2]

共和国のフィニス・ヴァローラム最高議長は、ナブー封鎖を話し合いで解決するため、特使としてジェダイ・マスタークワイ=ガン・ジンとそのパダワンオビ=ワン・ケノービナブー星系へ派遣した。特使を乗せた共和国の[2] カンセラー級スペース・クルーザーラディアントVII[6] が<サーカク>のハンガー・ベイにドッキングした後、ドファイン艦長とヴァイスロイ・ガンレイは[2] TCシリーズ・プロトコル・ドロイド[7]TC-14から、特使はジェダイ・ナイトだと思われると報告を受けた。ドファインはジェダイが来ることは分かっていたと語り、彼らによって無理やり調停を結ばされることになると推測した。ガンレイは、シディアスに連絡を取るあいだジェダイの注意を逸しておくようドファインに指示したが、ドファインはこれを拒否し、代わりにドロイドに行かせるべきだと提案した。[2]

シディアスとのホログラム通信が繋がると、ドファインはジェダイの来訪を知らせ、今すぐに封鎖を解くべきだと提案した。しかしシスの暗黒卿はドファインを無視し、二度と彼を自分の視界に入れぬようガンレイに命じた。ドファインはシス卿の意志に従い、黙って引き下がった。結局、ドファインの反対もむなしくトレード・フェデレーションはナブー封鎖を続行することになり、惑星への本格的な侵略を開始した。[2]

最期[]

「パワー停止しました。主要反応炉に何かがあったと思われます」
「ありえない! シールドを破れるはずがない」
―テイ・ハウとドールテイ・ドファイン[出典]
TheDeathofDaultayDofine

ドファインの最期

ドファインはシス卿の計画に異を唱えたにも関わらず、その後もトレード・フェデレーション艦隊に留まり[4]ナブーグンガンが蜂起してナブーの戦いが発生した際には、ドロイド司令船としての役割を果たす[2] ルクレハルク級バトルシップヴータン・パラー[3] に乗り込んで指揮を執った。フェデレーションは大草原に集結しているグンガン・グランド・アーミーを叩くため、大型兵員輸送車装甲型強襲用戦車からなるドロイド軍を派遣した。部隊が大草原に到着すると、ドファインはバトル・ドロイドを遠隔で起動するよう、部下のテイ・ハウに命令した。[2]

しかし大草原での戦いは、フェデレーション軍を首都シードから遠ざけるための陽動だった。アミダラのチームは手薄になったシードに攻め入り、シード・ハンガーを占拠して、ドロイド司令船を攻撃するためナブー王室宇宙戦闘機部隊ブラボー小隊を出撃させることに成功した。ブラボー小隊N-1スターファイターは砲台やヴァルチャー・ドロイドの抵抗に遭い、ドロイド司令船にダメージを与えることができなかったが、アナキン・スカイウォーカー少年が操縦するスターファイターが偶然にも偏向シールドが切れたタイミングで<ヴータン・パラー>の内部に侵入することに成功した。アナキンはこのバトルシップの主要反応炉ミサイルを放ち、爆発に巻き込まれる前に脱出した。ブリッジにいたドファインは、船のパワーが停止したことをテイ・ハウから知らされたが、敵がシールドを突破できるはずがないと反論した。しかしその直後、ブリッジも爆炎に包まれ、ドファインは船と運命をともにした。[2]

人物[]

「正気ですか? ジェダイ2人の相手など御免こうむる。ドロイドを行かせましょう」
―ドールテイ・ドファイン[出典]
DaultayDofine2-SWE

ドールテイ・ドファイン

ドファインは強欲で嘘つき、臆病者であり[4]、ジェダイに強い畏れを抱いていた。トレード・フェデレーションがシスの暗黒卿の差し金でナブー封鎖を行った際も、ドファインはジェダイが調停に現れるはずだと予想し、実際にジェダイがやってくると、彼らの相手をすることを断固として拒否した。[2] 彼はおべっか使いだったが[4]、フェデレーションの指導者であるヌート・ガンレイや[2]、シス卿のダース・シディアスといった目上の者に対して異論を唱えるだけの気概は備えていた。[4] ガンレイからジェダイの相手をするよう命じられた際、ドファインはガンレイに“正気か”(Are you brain dead?)と発言し、はっきりと命令を拒絶した。[2]

ジェダイを恐れるあまり、ドファインはシディアスの計画に異を唱え、ナブー封鎖は失敗だと進言した。その結果、彼は暗黒卿から“出来損ないの汚物”(stunted slime)と罵られ、二度と顔を見せぬよう言い渡されることになった。このときばかりはドファインも黙って命令に従い、すごすごと通信装置の前から退散したが、その後も封鎖艦隊に留まった。またドファインは自軍のテクノロジーに対して自信過剰な一面があり、ドロイド司令船の偏向シールドは誰にも破られるはずがないと過信していた。そのため、彼は最期の瞬間も状況を把握できないまま戦死することとなった。ドファインはニモーディアン種族の男性で、肌はまだらがかった緑は赤[2]、身長は1.9メートルだった。[4]

装備[]

ナブー危機のさなか、ドファインは青みがかった灰色のローブを身に着け、黒い帽子をかぶっていた。[2] ドファインが艦長を務めたドロイド司令船は、ドファインをはじめとする乗組員を前線に近づけることなく、遠くからドロイドの兵士に司令を送ることができた。[8]

制作の舞台裏[]

Daultay Dofine Concept Art

初期のコンセプト・アート

ドールテイ・ドファインは1999年公開のプリクエル・トリロジー第1作『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』で初登場を果たした。名称は劇中で言及されてないが、エンドロールにクレジットされている。演者はアラン・ラスコーで、クリス・サンダースが声を担当。またラスコーは『ファントム・メナス』でプロ・クーンも演じている。[2]

他のニモーディアンのキャラクターと同様、ドールテイ・ドファインも当初はB1バトル・ドロイドの生き物版のような外見でデザインされていた。これはニモーディアンがドロイドを自分たちに似せて作ったという前提のデザインだったが、結局ニモーディアンはCGではなくアニマトロニクスで表現されることになり、当初のデザインは破棄された。改めて制作されたコンセプト・アートでは、ドファインが短身で太った人物として描写されたが[9]、最終的に他のニモーディアンと同じような体格となった。

ドファインが死亡時に乗り込んでいたドロイド司令船の名前は<ヴータン・パラー>であり[3]、『ファントム・メナス』序盤でガンレイと一緒に乗っていた<サーカク>とは外見の特徴も異なる別の船である。[3][10] しかし正史の資料でもこの2隻の船の名前は混同されることが多く、モバイル・アプリ『スター・ウォーズ フォース コレクション』では、ドファインが指揮を執る<サーカク>がアナキン・スカイウォーカーによって破壊されたと解説されている。[11] また『スター・ウォーズ ビジュアル・ディクショナリー新完全版』や『STAR WARS GEEKTIONARY THE GALAXY FROM A to Z』でも、ドファインが指揮したドロイド司令船の名が<サーカク>となっている。[8][12]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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