- 「この星にわたしが抱いている誇りは言葉では表せないものである」
- ―シーヴ・パルパティーン最高議長[出典]
ナブー(Naboo)は美しい景観を持つミッド・リムの惑星である。アウター・リム・テリトリーとの境界線の近くに位置した。原住種族のグンガンと、ナブーと呼ばれる人間の住民が共存していた。ナブーの侵略をきっかけに両者の関係は良好になり、グンガンも銀河元老院に代表者を派遣するようになった。
特徴[]
ナブーは田園風景が広がる小さな惑星で、ミッド・リムに属し、アウター・リム・テリトリーとの境界線の近くに位置した。ナブーの外層は多孔性で、プラズマ・エネルギーが眠っていた。ナブーの地表は、起伏の多い平野や草深い丘、湿気の多い湖など、非常に多彩な地形に恵まれていた。自然が持つ美しさに加え、ナブーの都市も古典的な美術様式で有名だった。穏やかなシャクを始め、ナブーの地表に住むクリーチャーのほとんどが平和的だったが、反対に海の中はオピー・シー・キラーやサンド・アクア・モンスターといった猛獣で満ち溢れていた。
歴史[]
初期[]
もともとナブーには、グンガンと呼ばれる両生類種族が住んでいた。しかし、ヤヴィンの戦いよりずっと昔に、グリズマルトからやって来た人間の入植グループがナブーに不時着する事件が起きた。クウィラーンの指揮のもと、入植者たちはギャロ山脈を切り進み、ディージャ・ピークに農業コミュニティを築き上げた。惑星に自分たちの居場所をつくった入植者たちは、やがて惑星と同じ“ナブー”という族称で知られるようになった。ナブーとグンガンの間には緊張が生じ、両者はそれぞれを避けて生活するようになった。クローン戦争のおよそ847年前、ナブーは銀河系を支配する民主主義連合、銀河共和国に加盟した。
ナブーの侵略[]
クローン戦争のおよそ10年前、ナブーはトレード・フェデレーションによって封鎖され、侵略を受けた。14歳でナブーの女王に選出されたばかりのパドメ・アミダラは、ジェダイのクワイ=ガン・ジンやオビ=ワン・ケノービに助け出され、ナブーを脱出した。アミダラはコルサントの銀河元老院でフェデレーションの行為を糾弾したが、助けが得られないことが分かると、フィニス・ヴァローラム最高議長に不信任案を提出した。間もなく、ナブー代表のシーヴ・パルパティーン元老院議員が新議長に選出されたが、アミダラはフェデレーションの侵略軍と戦うため故郷に戻った。彼女は原住民グンガンと同盟を結び、ナブーの戦いでフェデレーションを破った。
帝国時代[]
銀河帝国誕生後、ナブーには新政府の軍隊の駐屯基地が置かれた。しかし、エンドアの戦いで皇帝パルパティーンが死んだというニュースが流れた際、ナブーの住民は圧制からの解放を喜んだ。
敗走する帝国軍はシンダー作戦を発動し、気候操作網と呼ばれる人工衛星でナブーに天変地異をもたらして壊滅させようとしたが、シードの戦いで反乱同盟軍が帝国軍艦隊を撃退し、作戦は失敗に終わった。
住民[]
ナブーにはふたつの社会が存在した。ひとつは原住民である両生類種族のグンガンで、もうひとつはナブーと呼ばれる平和的な人間の住民だった。遠い昔、文化的な誤解が原因で、グンガンと人間の入植者の間に深刻な仲違いが生じた。どちらも自身の非を認めようとせず、両者は長いあいだ互いを排斥し続けた。この亀裂は、トレード・フェデレーションによる侵略がきっかけとなり、修復されることになった。
地理[]
シード[]
ナブー人の首都であるシードは、ソルー川が滝となって流れ落ちる場所に築かれていた。ソルー川河岸に開かれた農村を起源に持つシードには、ナブーの君主の宮殿が建てられ、自然と調和した建築様式の建物が並んでいた。宮殿の前にはパレス・プラザと呼ばれる広場があり、中庭へと繋がっていた。[1]
ナブーがトレード・フェデレーションによる侵略を受けた際、シードもバトル・ドロイド部隊によって制圧された。アミダラ女王はジェダイに救出されてシードから脱出したが、ナブーの戦いで再び故郷に戻り、シード宮殿に奇襲をかけた。ナブーが解放された後、シードでは勝利を祝う式典が開かれた。[9] ナブーの戦いで人間とグンガンが同盟関係を結んだことがきっかけとなり、シードではグンガンとの交易が増加した。[13] エンドアの戦いの後、シードの市民は銀河帝国や皇帝の敗北を祝った。[27]
オータ・グンガ[]
グンガン最大の都市であるオータ・グンガはパオンガ湖の奥深くに築かれていた。この水中都市は静水バブルと呼ばれるフォース・フィールドに覆われ、居住区画に水が浸透することはなかった。銀河共和国の後期、オータ・グンガはボス・ナスとグンガン最高評議会に統治されていた。[1] ナブーがトレード・フェデレーションに侵略された際、オータ・グンガもバトル・ドロイドに攻撃され、ボス・ナス率いるグンガンの民は森の中にある聖地へと退避した。[9] フェデレーションが撤退した後、オータ・グンガは惑星外からの訪問者の観光スポットになった。[1]