- 「投獄された経験のある者は驚くだろう、ここは静かで清潔だからな。力の行使も最小限にとどめている」
- ―受け入れ看守[出典]
ナーキーナ5帝国刑務所施設(Narkina 5 Imperial Prison Complex)は衛星ナーキーナ5の広大な湖に存在した銀河帝国の刑務所および工場施設群。大部分が水中に埋まった七角形の建物で、水面より上に位置するレベル8に司令センターと発着施設、それより下の7つの階層に作業室と囚人の寝室があった。囚人たちは毎日12時間、帝国の小型装置を組み立てる作業に従事し、互いに生産性を競わされながら厳しいノルマに取り組んだ。施設の床はタンクストイド鋼でできており、看守は囚人を電気ショックで制圧したり、場合によっては死に至らしめることができた。そのためこの刑務所では、何千人という受刑者が収容されていたにも関わらず、警備員は各フロアにせいぜい12人程度しか配置されていなかった。
5 BBY、帝国がアルダーニで起きた強奪事件への報復措置として公序再判決指令を発動した際、ナーキーナ5刑務所でも既に下された実刑判決が見直され、囚人たちの刑期が延長された。その直後、ニアモスで帝国に逮捕された“キーフ・ガーゴ”ことキャシアン・アンドーがナーキーナ5に収監され、囚人キノ・ロイがマネージャーを務めるユニット5-2-Dに割り当てられた。
特徴[]
概要[]
- 「ナーキーナ5へようこそ。ここは帝国の工場施設だ。お前たちは労働力と見なされた。この説明が済んだらそれぞれ割り当てられた作業室へ移動してもらう。そこでフロア・マネージャーが今後の予定と目標について詳しく説明する。滞在期間はすでに決まっている。いかに有意義に過ごすかはお前たち次第だ」
- ―受け入れ看守[出典]
ナーキーナ5帝国刑務所施設は衛星ナーキーナ5の巨大な湖に築かれた建物であり、上から見ると中央部の七角形のタワーと、それを取り囲むように配置された七角形の環状構造物によって構成されていた。建物は刑務所と工場を兼ねており、工場は7階建てで、水面より下にあった。[1] 水面より上に位置するレベル8には施設の司令センターと[3]、新たな囚人を運んでくる輸送船を受け入れるための搬入口があった。中央部タワーと外側の構造物は7つのチューブ状の通路で接続されており、囚人たちはシフトを交代する際にこの通路を通って作業室と寝室を行き来した。[1] ナーキーナ5の刑務所は僻地にあり、その存在は秘密にされていた。[4]
ナーキーナ5刑務所は、囚人に対する実力行使を最小限にとどめていると謳っていた。施設の床はタンクストイド鋼でできており、看守は手持ちの装置や端末を通して、裸足の囚人に電気ショックを与えることができた。電気ショックの出力は3段階に調整でき、一番低いレベルでも立つのが困難なほどの苦痛をもたらし、強いレベルでは死に至った。そのため警備員は軽装備であり、囚人たちが働く作業室に直接出入りする際にはブラスター・ピストルを携帯することがあったが、基本的にはザップ・ロッドと呼ばれる制圧用の近接武器と、電気ショックの影響を受けない特殊な保護ブーツくらいしか装備していなかった。また囚人たちは看守から“規則に従え”と命じられたら即、両手を頭のうしろに置く姿勢を取る決まりになっていた。[1] 各フロアの警備も比較的手薄であり、看守は多くても12人ほどしか配置されていなかった。[2] 刑務所施設は湖の水を利用した水力発電によって床や照明、ドアといった各種装置を動かしており、非常時のために予備動力も備わっていた。[3]
最上部[]
- 「ここは立ち入り禁止だ」
- ―司令センターのスタッフ[出典]
建物の最上階であるレベル8には作業室や監房は無く、代わりに刑務所全体を監督する司令センターと[3]、帝国軍輸送船を受け入れるための搬入口があった。[2] 司令センターには刑務所長と2人の技術者が勤務し、それぞれが円形の白い作業ポストに入って業務を行った。作業ポストの端末は刑務所のさまざまな施設や機能にアクセスし、遠隔で制御することができた。ただし水力発電施設の制御パネルや館内放送システムといった重要な機能は刑務所長でなければ操作できないことになっていた。放送システムには変声機能が備わっており、使用者の声は特徴的な低い声に変換されて各階に放送された。また司令センターの壁には巨大なスクリーンが複数設けられており、囚人の位置や施設の概要図、フロアに流れている電流の有無、階層別のアラームといった重要な情報が表示されていた。[3]
作業室[]
施設中央部のタワーには7階建ての工場があり、各階に7つの作業室、各作業室に7つの作業台が設けられていた。各作業室は昼と夜のシフトが交代で使い、各シフトに1名、マネージャー担当の囚人が割り当てられていた。マネージャーは新入りに業務を説明し、同じ作業室のメンバーに規則を遵守させる仕事を任された。各シフトのグループはユニットと呼ばれ、レベル5のルーム2の昼(Day)のシフトなら5-2-Dといった具合に呼び名が与えられていた。ユニットはテーブルごとに7人の班に分かれ、総勢49名の囚人とマネージャーがひとつの部屋で労働に従事した。彼らは毎日12時間、各テーブルで[1] 銀河帝国の装置を組み立てる生産ラインの仕事[5] に励んだ。[1]
作業室では生産性の向上が奨励されていた。7つの班は互いに生産性を競わされ、成績の低い班はシフトの終わりにタンクストイド製の床を通して電気ショックの罰を受けることになっていた。逆に成績が良かった班は、その日の食事に味がつくという褒美が与えられた。そのため各班は罰を免れるためチームワークで仕事に取り組んだ。評価は常に行われており、刑務所側は生産性が低い部屋が見つかれば、すぐにマネージャーを通して注意喚起を行った。作業室には囚人用が日々の移動に使うドアと別に、看守が新人を中に入れるためのドアが高所に設けられていた。新入りはこのドアを通ると、外にいる看守が操作する昇降機を使って下に降りた。[1] 昇降機などの可動装置は看守も使うため、床と違って電気は流れないようになっていた。[2] 外にいる看守は高所に設けられた窓から、作業室の様子を見張ることができた。[1] また作業室には囚人用のリフレッシャーがあった。[2]
監房区画[]
- 「寝ぼけて出歩かないよな?」
「何?」
「すぐわかる」 - ―キノ・ロイとキャシアン・アンドー[出典]
登場作品[]
- キャシアン・アンドー – ナーキーナ・ファイブ (初登場)
- キャシアン・アンドー – 誰も聞いちゃいない!
- キャシアン・アンドー – 道はひとつ
- キャシアン・アンドー – フェリックスの娘 (間接的に言及)
参考資料[]
脚注[]
- ↑ 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 キャシアン・アンドー – ナーキーナ・ファイブ
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 キャシアン・アンドー – 誰も聞いちゃいない!
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 3.8 キャシアン・アンドー – 道はひとつ
- ↑ Narkina 5 - 公式データバンク
- ↑ Andor | "Episode 8: Narkina 5" Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)