ネヴァロ（Nevarro）は銀河系のアウター・リム・テリトリーに属す火山と焦土の惑星である。広大な溶岩地帯が存在し、火山の川が流れていた。新共和国時代以降、惑星の首都であるネヴァロ・シティはハイディアン・ウェイの拠点として繁栄した。ネヴァロはもともと銀河帝国によって支配され、研究所を兼ねた軍事基地が峡谷に設置されていた。ネヴァロは銀河内戦の戦場となり、反乱同盟が多大な犠牲を払ったにもかかわらず、結局戦争が終結するまで帝国の支配下に留まり続けた。
新共和国時代、ネヴァロの元監督官にして賞金稼ぎギルドのエージェントであるグリーフ・カルガは海賊王ゴリアン・シャードからもらった分け前を使い、ネヴァロ・シティにパブハウスを建てた。このパブは“ネヴァロ・ハンターズ”の拠点となり、カルガはギルド・マスターとして賞金稼ぎたちに仕事を手配した。モフ・ギデオン配下の帝国軍残存勢力はこの時代もネヴァロの基地で活動を続けており、街にもアジトを構えていた。またマンダロリアンのカルト派閥チルドレン・オブ・ザ・ウォッチの“民族”も下水道のアジトに隠れ住んでいた。
9 ABY、マンダロリアンの賞金稼ぎディン・ジャリンがギルドを裏切り、帝国の残党からエイリアンの幼児グローグーを奪う事件を起こした。民族はジャリンを逃がすために地下から姿を現し、ネヴァロの街で賞金稼ぎたちと戦った。ギルドの力はこの一件で失墜し、街は帝国の残党によって占拠された。また帝国は“民族”のアジトに対して報復攻撃を行い、多数のマンダロリアンが命を落とした。カルガは共通の敵となった帝国を街から排除するため、ジャリンやその仲間キャラ・デューン、クイール、IG-11たちと手を結ぶことになった。彼らはこの戦いに勝利して帝国を追い出し、カルガは監督官に返り咲いて街を治めることになった。またデューンはネヴァロの保安官となり、街の発展に貢献した。
ジャリンがネヴァロを再訪した際、カルガとデューンは彼と共にネヴァロに残っていた帝国軍基地を破壊した。やがてネヴァロはハイディアン・ウェイの要衝として更なる発展を遂げ、カルガは“上級監督官”を名乗り始めた。しかしカルガは昔世話になった海賊王シャードと対立し、街は海賊団の侵略にさらされた。カルガは新共和国軍パイロットのカーソン・テヴァに援軍を要請したが、ネヴァロは独立を保っていたため支援を受けられなかった。しかし惑星のピンチを知ったジャリンが仲間のマンダロリアンを説得し、カルガの援護に駆け付けた。海賊を撃退してネヴァロを解放したマンダロリアンは、お礼としてカルガから領土を贈られた。
特徴[]
- 「ネヴァロは陽が沈むのが早い」
- ―グリーフ・カルガ[出典]
ネヴァロは銀河系のアウター・リム・テリトリーの[1] ダリクロン宙域に属す[3] 固体惑星である。単一の太陽を中心とする星系に属し、同星系の端には小惑星帯が存在した。[4] ネヴァロでは陽が沈むのが早かった。[5] ネヴァロは標準銀河グリッド上でJ-17の座標に位置し[6]、新共和国時代にはハイディアン・ウェイ通商路の要衝として栄えた。[4] ネヴァロは人間を始めとするさまざまな知覚種族が呼吸可能な大気を有していた。[7] ネヴァロは黒い砂地と溶岩が流れる灰の惑星であり[8]、多数の火山が存在した。[9] 地表には真っ黒な平原が広がり、山や丘が点在した。溶岩地帯と呼ばれる広大な荒野やその地下には溶岩の川が流れていた。[11] 溶岩の川付近の大気は灼熱で、硫黄が含まれていた。[15]
ネヴァロの灼熱の溶岩地帯はほとんどの生物にとって居住に適していなかったが[13]、それでもこの惑星には複数の固有のクリーチャーが生息していた。惑星原住のネヴァロ・レプタヴィアンはコウモリに似た生き物で、鋭い歯と爪を使って夜中に狩りを行った。彼らは音を立てずに群れで獲物を狩り、毒のある爪で攻撃した。[9] またラヴァ・ミーアキャットも灼熱の地形に生息し[13]、溶岩の川の付近や人工の下水道に姿を現すこともあった。[2][11] 溶岩地帯にはクアルトゥームと呼ばれる四足歩行のクリーチャーも生息していた。[12] またネヴァロ・シティの街路樹にはコワキアン・モンキー＝リザードが群れで生息し[10]、青と金の羽毛を備えた鳥類の姿もあった。[4]
歴史[]
制作の舞台裏[]
- 「こうした環境は何であれ、すごく際立つものでなければならないという強い信念がジョン・ファヴローにあった。だから溶岩の惑星のアイデアにジョンはすぐに飛びついたよ。でも、ムスタファーにはしたくなかったみたいだ。ハワイのコナみたいなところがいいと言ったよ」
- ―ダグ・チャン[出典]
ネヴァロは2019年11月12日に動画配信サービス Disney+ で公開された『マンダロリアン』の『チャプター1：マンダロリアン』で初登場を果たした。[7] ネヴァロという名称は同年12月6日に公開された『チャプター5：ガンファイター』で判明した。[16] またネヴァロの画像は2018年10月4日に行われた『マンダロリアン』TVシリーズの情報解禁時に初公開された。この日、『マンダロリアン』のファースト・イメージとして、ネヴァロの街を歩く主人公マンダロリアンの画像が公開された。[17]
『マンダロリアン』のショーランナーを務めるジョン・ファヴローは、シリーズの舞台となるネヴァロを際立った環境にしたいと考え、溶岩の惑星というアイデアを採用した。しかし『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』に登場した溶岩の惑星ムスタファーとは区別するため、ファヴローはハワイのコナのような場所がいいと指示を出した。ジョン・パークはファヴローのアイデアに従い、乾いた溶岩をぎっしり詰め込んだタンクが並ぶ風景のコンセプト・アートを描いた。[12] イタリアのポンペイ遺跡の石畳やアーチウェイもネヴァロの外観に影響を与えている。またルーカスフィルムのアート部門は中東のモロッコの建物やカラフルな市場も参考にした（モロッコの建築は『スター・ウォーズ：ギャラクシーズ・エッジ』の市場のデザインにも影響を与えている）。[18]
登場作品[]
マンダロリアン – チャプター1：マンダロリアン （初登場）- マンダロリアン – チャプター3：罪
- マンダロリアン – チャプター5：ガンファイター （言及のみ）
- マンダロリアン – チャプター7：罰
- マンダロリアン – チャプター8：贖罪
- マンダロリアン – チャプター10：乗客 （言及のみ）
- マンダロリアン – チャプター12：包囲
- マンダロリアン – チャプター14：悲劇
- ボバ・フェット – チャプター5：マンダロリアンの帰還 （言及のみ）
- マンダロリアン – チャプター17：背教者
- マンダロリアン – チャプター21：海賊
- マンダロリアン – チャプター23：スパイ
- マンダロリアン – チャプター24：帰還
参考資料[]
- ディズニー・ギャラリー マンダロリアン – 制作の舞台裏
- ディズニー・ギャラリー マンダロリアン – レガシー
- ディズニー・ギャラリー マンダロリアン – キャスト
- ディズニー・ギャラリー マンダロリアン – テクノロジー
- ディズニー・ギャラリー マンダロリアン – 特殊効果
- ディズニー・ギャラリー マンダロリアン – プロセス
- ディズニー・ギャラリー マンダロリアン – 楽曲
- ディズニー・ギャラリー マンダロリアン – つながり
- THE STAR WARS BOOK はるかなる銀河のサーガ 全記録
- スター・ウォーズ：マンダロリアン ハンドブック
- スター・ウォーズ・エンサイクロペディア：スター・ウォーズ銀河総合ガイド
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 THE STAR WARS BOOK はるかなる銀河のサーガ 全記録
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5
マンダロリアン – チャプター12：包囲
- ↑ 3.0 3.1 スター・ウォーズ・エンサイクロペディア：スター・ウォーズ銀河総合ガイド
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 4.6 4.7 4.8 4.9 マンダロリアン – チャプター17：背教者
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 5.6 5.7 マンダロリアン – チャプター7：罰
- ↑ 6.0 6.1 SWCC 2022: 7 Things We Learned from the Lucasfilm Publishing Behind the Page Panel - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
- ↑ 7.00 7.01 7.02 7.03 7.04 7.05 7.06 7.07 7.08 7.09 7.10 7.11 7.12 7.13 7.14 7.15 マンダロリアン – チャプター1：マンダロリアン
- ↑ 8.0 8.1 Nevarro - 公式データバンク
- ↑ 9.0 9.1 9.2 スター・ウォーズ：マンダロリアン ハンドブック
- ↑ 10.0 10.1 10.2 10.3 10.4 マンダロリアン – チャプター21：海賊
- ↑ 11.0 11.1 11.2 マンダロリアン – チャプター8：贖罪
- ↑ 12.0 12.1 12.2 スター・ウォーズ 『マンダロリアン』 シーズン1 公式アートブック
- ↑ 13.0 13.1 13.2 Lava meerkat - 公式データバンク
- ↑ 14.0 14.1 マンダロリアン – チャプター3：罪
- ↑ ferry droid - 公式データバンク
- ↑ マンダロリアン – チャプター5：ガンファイター
- ↑ The Mandalorian First Image, Directors Revealed - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
- ↑ Bounty Puck: Chapter 3 Trivia Gallery - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
