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「父はとても偉いのよ! 私たちに手を出せば命は無いわ!」
―チェ・アマンウェ・パパノイダ[出典]

ノットルウィスキー・パパノイダ(Notluwiski Papanoida)はパントラン男性で、銀河共和国時代の末期に衛星パントラを率いた書記長である。チェ・アマンウェチー・エクウェイという2人の娘と、アイオンという息子がいた。男爵の称号を持つパパノイダは、クローン戦争中にタルズとの戦いで戦死したチー・チョーの跡を継いでパントラン議会の書記長となった。21 BBY、パントラがトレード・フェデレーションによって封鎖されたとき、パパノイダ書記長はこのまま銀河共和国に留まるか、ドゥークー伯爵の誘いに乗って独立星系連合へ離反するか二つに一つの決断を迫られた。封鎖事件のさなか、分離主義者の陰謀でチェ・アマンウェとチー・エクウェイが誘拐されると、パパノイダとアイオンは誘拐犯のグリードを追ってタトゥイーンへ赴き、賞金稼ぎたちと対決した。パパノイダがライヨ・チューチー元老院議員ジェダイパダワンアソーカ・タノの助けを借りて2人の娘を救出したことにより、パントラはフェデレーションの封鎖から解放された。クローン戦争終結間近の19 BBY、パパノイダとチー・エクウェイは2人でコルサントギャラクシーズ・オペラ・ハウスを訪れた。

経歴[]

生い立ち[]

「私はただ、民主主義という車輪の回転はあまりに遅いと言いたいのだ」
―パパノイダ[出典]

パパノイダはオルトー・プルトニアパントラ出身の男性パントラン[1]男爵の称号を持つ貴族だった。彼にはアイオンという名の息子と、チェ・アマンウェチー・エクウェイという2人の娘がいた。[2] クローン戦争中の22 BBYチー・チョー書記長がオルトー・プルトニアで原住民タルズ種族トラブルを起こして命を落とした後[3]、パパノイダ男爵は新しい書記長に任命された。パパノイダはパントラのオフィスで書記長の職務を果たし、チョー書記長在任時から引き続きライヨ・チューチー元老院議員銀河共和国元老院に派遣していた。[2]

娘の誘拐[]

「あなたも父親ならおわかりのはずだ。子どもを無事に取り戻すためなら何でもします」
―ジャバ・ザ・ハットに対し、パパノイダ[出典]
PapanoidaPantoraOffice-SoI

パントラのオフィスにて、パパノイダ

21 BBYニモーディアンによって運営されるトレード・フェデレーションが衛星パントラをルクレハルク級バトルシップ封鎖し、パントラ星系とのあらゆる交易を停止した。共和国から孤立したパントランが元老院の問題解決能力に不満を募らせる中、独立星系連合を率いるドゥークー伯爵は自分たちに味方すればフェデレーションの封鎖を解く手助けをするとパントランに持ちかけた。フェデレーションは表向きは共和国に忠誠を誓っており、彼らの代表議員であるロット・ドッドが封鎖を合法化する恐れがあったため、パパノイダ書記長は急遽チューチー議員を首都惑星コルサントへ派遣して他の議員の説得に当たらせ、自らも家族を連れて現地へ向かった。銀河元老院での訴えが終わった後、パパノイダとその子どもたちは元老院オフィス・ビルオフィスでチューチー議員と対面した。議員への自己紹介を終えた娘たちがアパートメントに帰った後、パパノイダとアイオンは分離主義者側から援助の申し出がきていることをチューチーに明かした。パパノイダはドゥークーと手を結ぶつもりはないと明言したが、同時に共和国への懸念も口にした。[2]

その夜、チー・エクウェイとチェ・アマンウェが賞金稼ぎのコンビによって誘拐された。翌日、ドゥークー伯爵から彼女たちの捜索に力を貸すというメッセージが入ったが、パパノイダとアイオンは誘拐事件そのものが分離主義者の仕組んだ罠だとすぐに気づいた。タニヴォス・エグザンター・ディーヴォ警部補率いるコルサント保安部隊のチームが捜査を行っていたとき、ジェダイパダワンアソーカ・タノがパパノイダたちのもとにやってきた。パパノイダはタノの助力に感謝し、チューチー議員と2人でパントラ上空の封鎖船を訪問し、娘たちがそこに囚われていないか探りを入れてほしいと依頼した。その後、パパノイダとアイオンはアパートメントに戻り、ディーヴォ警部補が見落としていた証拠を発見する。チェ・アマンウェが誘拐犯に抵抗した際に使った月の女神のイコンに、賞金稼ぎの血液が付着していたのである。犯罪者のデータベースと照合した結果、血液の主はローディアンの賞金稼ぎグリードであることが判明した。[2]

PapanoidaTheCloneWars

チャルマンのカンティーナで戦うパパノイダ

パパノイダとアイオンはレインホーク級輸送船に乗ってグリードの根城である惑星タトゥイーンへ向かった。2人は地元の犯罪王ジャバ・ザ・ハット宮殿を訪れ、トワイレックトレラ・バレアーにグリードの所在を聞いた。間もなくパントランの親子はグリードやブレイニーらに取り囲まれたが、パパノイダはナイフを使って反撃し、グリードを人質にとることに成功した。彼は賞金稼ぎをジャバの前へ引き立て、ジャバ配下の賞金稼ぎが自分の娘の誘拐に関与したと訴え出た。パパノイダは幼い息子を持つ犯罪王に同じ父親としての同情を求め、遺留物と照合するためグリードから血液サンプルを採取する許可が欲しいと願い出た。するとグリードは分離主義者に雇われて誘拐事件に加担したことを認め、チェ・アマンウェをモス・アイズリーに監禁していることを明かした。[2]

パパノイダとアイオンはグリードをブラスターで脅し、チェ・アマンウェが監禁されているチャルマンの宇宙港カンティーナへ案内させた。カンティーナにはウィークウェイクオレントワイレックアクアリッシュゴウタルといったさまざまな種族からなるグリードの仲間の賞金稼ぎたちがたむろしていた。彼らはチェ・アマンウェを解放したが、グリードが脅されてパパノイダの言いなりになっていたことを知ると、すぐさまブラスターを引き抜いて招かれざる客を攻撃した。しかしパパノイダ親子は銃撃戦を制し、酒場にいたグリードの仲間を倒した。グリード自身は隙を見て逃げ出し、カウンターの中に隠れていた最後の敵は、チェ・アマンウェが拾ったブラスターを使って片付けた。その頃パントラ上空では、チューチー議員とタノが封鎖船の中に囚われていたチー・エクウェイを救い出していた。チューチーとフェデレーションの交渉の結果、今回の誘拐事件は分離主義者と共謀したシブ・カネイの仕業として片付けられ、フェデレーションは中立を保つためにパントラから速やかに封鎖部隊を引き揚げた。[2]

その後[]

Papanoida at the opera

ギャラクシーズ・オペラ・ハウスにて、パパノイダとその娘チー・エクウェイ

19 BBYコルサントの戦いの直後、パパノイダは娘のチー・エクウェイと2人でウスクル歓楽地区にあるギャラクシーズ・オペラ・ハウスを訪れた。オペラ・ハウスで『スクイッド・レイク』が上演されていたとき、ジェダイ・ナイトアナキン・スカイウォーカーは通路で会話していたパパノイダ親娘のそばを通り過ぎ、シーヴ・パルパティーン最高議長が待つボックス席へ歩いていった。[4]

人物[]

パパノイダ男爵はパントラン種族の男性で、身長は1.77メートルだった。[1] パパノイダは書記長として衛星パントラを率いる身分でありながら、必要に迫られた際には自ら戦いに飛び込むこともためらわず[5]、実際にタトゥイーンでは娘のチェ・アマンウェを救うため賞金稼ぎとの銃撃戦に身を投じた。彼は2丁のブラスター・ピストルやナイフを巧みに扱うことができた。[2]

制作の舞台裏[]

カメオ出演[]

パパノイダ男爵は2005年プリクエル・トリロジー映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』に登場したキャラクターである。俳優はスター・ウォーズの創造者にして本作の監督であるジョージ・ルーカス[6] 同じシーンでパパノイダと会話しているチー・エクウェイを演じたのは、ルーカスの娘のケイティである。ルーカスはスター・ウォーズのスタッフから長年にわたってカメオ出演を打診されていたが、断り続けていた。しかしケイティの強い希望を受け、ルーカスは『シスの復讐』制作の最後の数カ月で考えを変え、青い肌のキャラクターを演じるためカメラの前に立ったのだった。パパノイダの衣装はサン・ジュン・リーによってデザインされ、トリシャ・ビガーのチームによって製作された。ルーカスの登場部分はグリーンスクリーンの前で撮影され、シェパートン・スタジオにて収録済みの映像に合成された。[7]

名称と設定[]

ルーカスは当初、自身が演じるキャラクターの名前をノットルウィスキー男爵(Baron Notluwiski)と名付けていたが、のちにパパノイダ男爵に変更した。またメイス・ウィンドゥが『シスの復讐』でパパノイダ男爵の名を口にする台詞も用意されていたが、最終的にこの遠回しな言及はカットされた。台詞は「パパノイダ男爵に連絡を取ってみたが、誰もいないと言っている」("We have had contact with Baron Papanoida, and he said no one was there.")というもの。[7]

2014年レジェンズ設定の資料『スター・ウォーズ ファクトファイル』(新版)第32号にてノットルウィスキー・パパノイダというフルネームが紹介され、ルーカスが考えていた名称の初期案がキャラクターのファーストネームとなった。[8] また正史媒体では、2021年3月16日公開の Star Wars Kids 公式チャンネルの動画『Star Wars Full Circle』で初めてこのキャラクターがフルネームで呼ばれた。[9]

当初パパノイダの種族は公式サイト StarWars.com旧データバンクではルーニアンと紹介されていたが[10]、『クローン・ウォーズ』シリーズのエピソード『侵入者』にパントランが登場した後、パパノイダの種族もこちらに統一された。[7]

クローン・ウォーズ[]

2010年、パパノイダはTVシリーズ『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』のエピソード『惑星封鎖を解き放て』の主要キャラクターとして再登場した。声優はコーリー・バートン[11]

登場作品[]

Papanoida body shot

パパノイダ男爵

参考資料[]

脚注[]

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