ハイパースペース(Hyperspace)は光速もしくはそれ以上の速さで移動することでのみ到達できる別の時空。ハイパースペースに突入した宇宙船はリアルスペースの歪みを利用して特定の一点から別の一点へと、実際に航行することなく大幅な距離を“ジャンプ”することができた。しかし、リアルスペースに存在する巨大な物質がハイパースペースに“マス・シャドウ(質量の影)”を落としていたため、ハイパースペース・ジャンプには精密な計算が必要だった。正確な計算をせずにジャンプすると、恒星やその他の天体を突き抜けてしまう危険があった。無用な危険を回避するため、恒星間旅行者は既に開拓済みのハイパースペース・ルートを利用した。戦時には、宇宙軍を敵に気付かれることなく移動させるため、安全な新規ハイパースペース・ルートの発見が重要な役割を果たした。銀河帝国は重力井戸発生装置を備えたインターディクター船で他の船をハイパースペースからリアルスペースへ引き戻したり、再ジャンプを妨害した。
ハイパースペース突入時、宇宙船からはクロノー放射が観測された。特殊なセンサー機器を使えば、クロノー放射を感知して宇宙船のジャンプを特定することができた。[1]
ハイパースペース航行中の宇宙船からシャトル等の小型機を切り離すのは大きな危険が伴う行為だったが、技術的に不可能ではなかった。成功した場合、切り離された船は激しい揺れを伴ってハイパースペースから放り出された。[2]
ハイパースペース航行技術は冷戦の4,000年前には既に確立され、ハイパースペース六分儀と呼ばれる装置が使用されていた。[3] ファースト・オーダーはサブ=ハイパースペースという新しい時空を発見し、スターキラー基地の超兵器開発に役立てた。[4]
駐機状態の船をスタンディング・スタートでハイパースペース・ジャンプさせたり、惑星の大気圏内でリアルスペースに再出現するといった危険行為は、経験豊かなパイロットの間ですら離れ業とされており、一般的には不可能とされていた。しかし、ハン・ソロは冷戦中にその両方を<ミレニアム・ファルコン>でやってのけた。[5]