- 「ハイポリは閉鎖されたんじゃない。破壊されたんだ」
- ―ゲイレン・アーソ[出典]
ハイポリ(Hypori)は銀河系のアウター・リム・テリトリーに属した惑星である。銀河共和国時代はテクノ・ユニオンの支配下にあり、クローン戦争の戦場になった。戦争終結後、銀河帝国はハイポリにあった旧分離主義勢力のドロイド工場をデス・スター・プロジェクトの研究所として再利用した。
特徴[]
惑星ハイポリは銀河系のアウター・リム・テリトリーに属した。ハイポリに広がる海は、人間が実際に水面を歩けるかもしれないほど塩分濃度が高かった。平均海面よりも60メートル以上低いところには、蛍光色の黄色やオレンジに染まったマグマが広がり、広大な岩塩の湖に流れ込んでいた。熱水の光景の中には硫黄の露出、溶岩火道、塩水と腐食性の酸で乳緑色になった小さな池が点在した。こうした地形は古代の噴火クレーターのギザギザとした黒い壁に囲まれていた。[1]
歴史[]
銀河共和国時代、ハイポリはテクノ・ユニオンによって支配されていた。テクノ・ユニオンの監督者を務めるワット・タンバーはこの惑星に独立星系連合の秘密ドロイド工場を設置し、バクトイド・アーマー・ワークショップ社のバトル・ドロイドを製造した。クローン戦争中、銀河共和国はハイポリで分離主義勢力と戦ったが、アクラメイター級汎銀河軍事用アサルト・シップを撃墜され、地表に堕ちた船の中でジェダイ・ナイトたちが敵の奇襲を受けた。[1]
バクトイド・アーマー・ワークショップの工場は戦争での破壊を免れ、のちに銀河帝国の管理下に入った。帝国はこの施設を天体パワー・プロジェクトの研究施設として再利用し、デス・スター・バトル・ステーションに使う武器の設計と製造が行われた。オーソン・クレニック中佐の指揮のもと、ハイポリではプロトタイプのカイバー・クリスタル駆動レーザー装置が試射発射のために組み立てられた。ブラックホール連星ヒーロー・ツインズでの実験が成功した後、クレニックはスター・デストロイヤーのターボレーザーを使ってハイポリの施設を一掃し、そこで働いていた研究者たちを“恒久的な配置換え”とした。その後、ハイポリで働いていたリーヴァ・デメスンと連絡が取れなくなったことを不審に思ったライラ・アーソは、友人のナリ・セーブルにハイポリの調査を依頼した。[1]
制作の舞台裏[]
ハイポリはレジェンズのアニメ『スター・ウォーズ クローン大戦』の舞台となった惑星である。2016年、ハイポリは『スター・ウォーズ/フォースの覚醒 ビギナー・ゲーム』で初めて正史設定に紹介された。また、小説『カタリスト』ではハイポリが物語の舞台になると同時に、秘密ドロイド工場、墜落したアクラメイター級艦など、『クローン大戦』へのオマージュとなる設定がいくつか語られた。