Wookieepedia
Advertisement

「わたしはハジャ・エストリー。ジェダイだ」
―ハジャ・エストリー[出典]

ハジャ・エストリー(Haja Estree)は銀河帝国時代惑星ダイユーで活動していた人間男性詐欺師である。9 BBY当時、エストリーは自分はジェダイだと嘘をつき、困っている人々に力を貸す代わりに、クレジットを受け取る詐欺に手を染めていた。ジェイコという名の少年がエストリーと手を組み、カモを見つけてエストリーのもとへ案内していた。この、エストリーはフォース感応能力を備えた少年コランとその母親ダイユー宇宙港からコレリアへ向かえるよう手配する代わりに、親子の全財産であるクレジットを受け取った。その直後、エストリーの詐欺の一部始終を見ていた本物のジェダイ・マスターオビ=ワン・ケノービが姿を現した。エストリーは手口を告発すると脅されてケノービへの協力を強いられ、誘拐された少女レイア・オーガナの居場所の手がかりとなる情報を提供した。

それからしばらくしてジェイコがエストリーのもとに現れ、尋問官サード・シスターがケノービの首に賞金を懸けたことを知らせた。エストリーはに出ると、ケノービとレイアを追い詰めていたプロトコル・ドロイド1-JACブラスターで破壊した。エストリーは自分がクレジットを得るため悪い行為に手を染めてきたことを認めつつ、埋め合わせをするため手助けをしたいとケノービに申し出た。彼は帝国によって封鎖された宇宙港の代わりに無人の貨物港を利用するようケノービに勧め、輸送船8を使ってマプーゾへ行けば、協力者と落ち合えると告げた。ケノービが半信半疑で助言に従った後、エストリーは路地裏でサード・シスターと対峙した。エストリーは尋問官を足止めしようとしたが、ジェダイでないことを見破られ、尋問官のマインド・プローブによってケノービの居場所を知られてしまった。

経歴[]

偽ジェダイ[]

「わたしは困っている人々を、少々のクレジットと引き換えに助けている」
―ハジャ・エストリー[出典]

銀河帝国時代、ハジャ・エストリーは惑星ダイユーに住み、ジェダイを演じる詐欺師として活動していた。[1] 当時、フォース感応者によって構成される平和の守護者であるジェダイ・オーダー銀河帝国によって10年前滅ぼされており[3][4]、ごく少数の生存者は尋問官に追われ、身を隠していた。エストリーはその数少ない生き残りのふりをして困っている人々に力を貸し、見返りとしてクレジットを受け取っていた。彼はジェダイらしく見えるよう、リモコンを使って建物のシャッターを閉じたり、磁石を使ってコムリンクを手元に引き寄せるなど、まるでフォースを使っているように見える小細工をいくつか仕込んでいた。エストリーの協力者である少年ジェイコは、でカモを見つける係を担当していた。またダイユー宇宙港の職員を演じる協力者もおり、エストリーから連絡を受けると、コムリンク越しにジェダイのマインド・トリックにかかる演技を担当した。[1]

みずから偽物のジェダイを演じる一方で、エストリーは本物のジェダイの逃亡を手助けするネットワークと繋がりを持っていた。[1] このネットワークは“ヒドゥン・パス”と呼ばれ、銀河系の各所に隠れ家を持ち、ジェダイの生存者を惑星ジャビームへ運んで逃亡生活に必要な新しい身分を提供する活動を行っていた。[2] エストリーは鉱業惑星マプーゾ帝国軍将校として配属されているターラ・デュリスとの連絡手段を持っており[1][2]、必要とあればマプーゾの仲間にジェダイを拾ってもらうよう手配することができた。[1]

ケノービとの出会い[]

「あの親子から金を巻き上げていただろうが」
「でも無事逃げられた。ちょっと貧乏になっただけだ。誰にも言わないでくれるよな?」
「お前が出す情報による」
オビ=ワン・ケノービとハジャ・エストリー[出典]

9 BBY、エストリーはフォース感応者の少年コランとその母親がダイユーから離れる手伝いをした。その際、彼は磁石の小細工でテレキネシスを使っているように見せかけ、宇宙港ゲート3-Cの職員をマインド・トリックで操っているふりをした。エストリーが、親子を惑星コレリアまで安全に運ぶよう職員を“説得”すると、コランの母親は彼のフォースの強さを称賛し、お礼として全財産のクレジットを支払った。彼女はこの恩は絶対に忘れないと語ったが、エストリーは自分の身の安全のためにも忘れるべきだと答えた。コランとその母親が部屋から出ていくのを見届けた後、エストリーは宇宙港の共犯者に一休みすると連絡を入れた。[1]

エストリーは知らなかったが、このときジェイコによって部屋に案内されていたジェダイ・マスターオビ=ワン・ケノービが暗がりに立ち、コラン母子に対する詐欺行為の一部始終を目撃していた。ケノービはエストリーの前に姿を現すと、ジェダイに会いに来たと告げた。どうやって入ってきたのかと驚くエストリーをよそに、ケノービは行方不明の少女を捜す手助けをしてほしいと“ジェダイ”に頼んだ。彼は何者かに誘拐されたオルデラニアンプリンセスレイア・オーガナ救出するためにダイユーにやってきたのである。エストリーは改めて自己紹介し、少々のクレジットと引き明けに困っている人を助けていると語り、少女のところへ連れて行くのに800クレジットを要求した。エストリーはフォースの技を見たければ合計1,000クレジットと続けたが、ケノービは素早く詐欺師の胸にブラスター・ピストルを突きつけて身動きを封じ、磁石の小細工を暴いた。[1]

ケノービは詐欺の手口を公表すると仄めかし、少女の居場所に関する情報を提供するようエストリーを脅した。エストリーは即座に同意し、彼を手助けすると約束した。ケノービは化学ラボが入っている施設の場所を教わると、詐欺師のもとを去り、単身施設に乗り込んでレイアを救い出した。しかしその直後、ケノービがダイユーに現れたことを知った尋問官のサード・シスターがジェダイを指名手配し、中の賞金稼ぎたちがケノービを追い始めた。[1]

罪滅ぼし[]

「この座標へ行け。そこからは仲間が助けてくれる」
「これが罠じゃないという証拠は?」
「他に道があるか?あなたはひとりじゃない、オビ=ワン」
―エストリーとケノービ[出典]

ケノービとレイアが街中を逃げ回っていた時、ジェイコが詐欺師のアジトに駆け込み、先ほどの男が帝国に手配されていることをエストリーに知らせた。エストリーは惜しいことをしたと答えると、他の賞金稼ぎたちを出し抜くべく、ブラスターを手に取ってアジトから飛び出した。しかし彼の目的はケノービを捕まえることではなく、彼をジェダイに協力的なネットワークに引き渡すことだった。エストリーはダイユー宇宙港付近の路地裏でケノービとレイアを見つけ、2人を追い詰めていたLOMシリーズ・プロトコル・ドロイド1-JACを背後から撃ち倒した。警戒するケノービに、エストリーは街が封鎖されていることを知らせ、無人の貨物港から輸送船8に乗って逃げるよう助言し、協力者と落ち合うための座標を手渡した。[1]

ケノービは犯罪者であるエストリーの言うことに半信半疑だったが、エストリーは他に選択肢はないはずだと答えた。また彼は、クレジットのために間違った判断を下したこともあると認めつつ、その埋め合わせのため、コラン親子を逃がしたようにケノービのことも助けたいのだと説明した。エストリーは尋問官をできる限り長く足止めすると告げると、倒れている1-JACにとどめを刺し、2人の前から去った。その後、エストリーは路地裏でサード・シスターを待ち受け、その行く手をふさいだ。しかし尋問官はエストリーがジェダイではないと見抜き、この男がケノービの居場所を知っていることに気づいた。サード・シスターは無力なエストリーをフォースで壁に押し付けると、マインド・プローブでその精神を探り、ケノービが向かった先を突き止めた。尋問官は怯えるエストリーをそのまま路地に残し、貨物港へ向かっていった。[1]

ケノービは間一髪でサード・シスターの追跡をしのぎ、レイアとともにエストリーに指示された輸送船に乗ってダイユーから脱出した。[1] しかしケノービはエストリーを完全に信用したわけではなかった。マプーゾ到着後、待ち合わせの座標に“仲間”が現れなかったため、ケノービはやはり詐欺師が嘘をついたのだと結論付けた。しかしその後、2人は帝国軍との遭遇を経て、遅れて現れた協力者のターラ・デュリスと合流することができた。[2]

人物[]

「俺が判断を間違えたことがあるか? もちろんある。悪いと思ったことは? 時には思う。クレジットは好きか? 好きだ。クレジットがあればいろいろ買える」
―ハジャ・エストリー[出典]

ハジャ・エストリーはに褐色の肌をした人間男性で、無精ひげを生やしていた。エストリーは詐欺師であり、時には罪悪感を感じつつも、クレジットを手に入れるために悪事に手を染めていた。彼はジェイコという名の少年の助けを借りてカモを見つけ、リモコンや磁石といった小道具を駆使してジェダイを演じながら、助けた人々から謝礼のクレジットを受け取っていた。ケノービを助けた際、エストリーは過去に何度か間違った判断を下したことを認めつつ、それでもやはりクレジットは好きだと白状した。しかし彼は自分の身分を偽る一方で、本物のジェダイを手助けするネットワークと繋がりがあり、コラン親子やケノービに脱出手段を提供した。[1]

装備[]

「君は知っているかな、フォースを?」
「タネは仕込んだリモコンと磁石だろうが」
―ハジャ・エストリーとオビ=ワン・ケノービ[出典]

エストリーはフォースを使っているように見せかけるため、コムリンクを引き寄せるための磁石や、建物のシャッターを遠隔で開閉するためのリモコンをグローブに仕込んでいた。また彼は偽のライトセーバーも所持していた。ケノービをはじめとする本物のジェダイはライトセーバーをローブの下に携帯していたが、エストリーはローブの上から堂々とぶら下げていた。またエストリーはブラスター・ピストルを所持し、その扱い方を心得ていた。[1]

制作の舞台裏[]

「彼の名はハジャ。スター・ウォーズの新しい舞台となる、僕らが今まで見たことのないようなゴージャスな場所、ダイユーの街で働く男だ。この男は、大きな争いに巻き込まれないよう必死でやってきた。彼はただありのままの自分でいたいだけ。彼にとっては生き残ることだけが関心事なんだ」
―クメイル・ナンジアニ、インタビューから翻訳[出典]

ハジャ・エストリーは Disney+ 配信の実写TVシリーズ『オビ=ワン・ケノービ』のために制作されたキャラクターである。俳優はクメイル・ナンジアニ[1] 2022年3月9日、シリーズのティーザー・トレーラーでキャラクターの登場シーンが初公開された。[5] "Haja"というキャラクターの名前と人柄は、同年5月20日エンターテインメント・ウィークリー誌によるナンジアニへのインタビュー記事で判明した。[6] 同年5月27日、ハジャ・エストリーは『オビ=ワン・ケノービ』のパート2で初登場を果たした。[1]

登場作品[]

脚注[]

Advertisement