ハッパボア(Happabore)は鼻面が特徴の雑食クリーチャーである。動きは遅いが丈夫で適応性が高かったため、騎獣、荷役運搬、耕作など、銀河系各地の惑星でさまざまな役割を果たしていた。ハッパボアは体内に何リットルもの水を蓄えられるため、何日も水無しで生活し、ゆっくりではあるが1日中歩き続けることができた。34 ABY、砂漠の惑星ジャクーに墜落したファースト・オーダー・ストームトルーパーの脱走兵フィンはニーマ・アウトポストで飼育されていたハッパボア用の水を飲み、脱水症状を免れた。
生態と特徴[]
ハッパボアは巨大な鼻と小さな目が特徴の、強靭で忍耐強い4足歩行クリーチャーである。動きこそ遅いが丈夫だったため、人や荷物を運びながら1日中移動することができた。[7] ハッパボアは平均体高2.3メートル[2]、平均体長5.9メートル、平均重量2500キログラムで[3]、肌は灰色、丸くて黒い目はしわだらけの顔に隠れてほとんど見えなかった。[4] 口は鼻のうしろにあり、大きなねじれた牙が上に向かって突き出ていた。[1] ハッパボアは砂漠や大草原に棲息していたが、過酷な環境にも耐え抜く分厚い皮膚のおかげで、さまざまな環境に適応することができた。[2]
ハッパボアは雑食性動物で、一度に何リットルもの水を体内の器官に貯めておけるため、何日も水無しで生きていくことができた。また、彼らの丈夫な皮膚は熱をはね返し[2]、捕食動物から身を守る役にも立った。[5] ハッパボアは視力の弱さを補うため、しょっちゅう巨大な鼻で周囲を嗅ぎ回る習性があった。また彼らは額部分の硬いプレートを使って根っこや水を求めて地中深くへ掘り進むこともできた。[2] ハッパボアの前脚はがっしりしていて足先も太く、後ろ脚は長くてより強そうな見た目だった。[4]
ハッパボアは驚くほど従順な生き物で[8]、様々な目的で飼いならすことができた。まれではあるが怒ったときに人を噛むことがあり、自分を守るためなら速く走ることもできた。また安全のためハッパボアと水飲み場のあいだには決して立たず[9]、ハッパボアの脚に不用意に近づかないよう気をつける必要があった。[4]
歴史[]
おそらくは古代に行われた植民活動の結果、ハッパボアはさまざまな惑星に生息していた。[8] タッグ社の子会社であるギャラクティ=ストック社はハッパボア専用の液体調合薬“ハッピー=ボア医療用除虫剤”を製造・販売していた。トレスティビネクスオサイクリン5ガーマを主成分とするこの薬品はハッパボアの餌に混ぜて食べさせることで、嚢虫、作物寄生虫、腹脚喉鳴らし、腸内寄生虫、鼻に寄生する大小のスピット=クローラー、頭部結節虫に効き目を発揮した。[9]
0 ABY当時、メリットのゴミ漁りサルコ・プランクは惑星デヴァロンで2頭のハッパボアを所有していた。ヤヴィンの戦いの数カ月後にルーク・スカイウォーカーがデヴァロンを訪れたとき、プランクはスカイウォーカーとドロイドのR2-D2、C-3POをイーディット寺院へ案内するためにハッパボアを騎獣として使った。[4]
新共和国の時代、ハッパボアは砂漠の惑星ジャクーを含むウエスタン・リーチの数多くの星に生息していた。ハッパボアはこうした星々で畑を耕したり、氷の上でそりを曳いたり、王子や王女を運ぶ馬車になったりと、場所によってさまざまな役割を果たしていた。王家で飼育されているハッパボアは、他よりも手厚く世話され、綺麗な水を飲み、良い餌を与えられ、日陰で休むという贅沢にも恵まれていた。ジャクーではハッパボアの他にラガビーストと呼ばれるサイボーグ動物も飼育され、主にティードーが騎獣として利用していたが、ティードーより体が大きい者はハッパボアに乗ることが多かった。[9]
34 ABY、ジャクー上空の<ファイナライザー>からTIEファイターに乗って逃亡し、ジャクーの地表に墜落した元ファースト・オーダー・ストームトルーパーのフィンは、広大な砂漠を歩いてニーマ・アウトポスト交易所にたどり着いた。強い日差しの中を歩いてすっかり喉が乾いていたフィンは、ニーマの人々に水を求めたが無視されたため、ハッパボア用の水飲み場で濁った水を手ですくって飲んだ。フィンはそこにいたハッパボアに最初のうちは無視されていたが、最終的にこの動物の頭突きを食らってひっくり返ってしまう。[1]
制作の舞台裏[]
『ジェダイの剣術を磨け! ルーク・スカイウォーカーの冒険』ではハッパボアが「肉を食べない」と説明されているが、『スター・ウォーズ キャラクター事典 完全保存版』のデータでは雑食となっている。
登場作品[]
- Star Wars バトルフロント II (言及のみ)
- ジェダイの剣術を磨け! ルーク・スカイウォーカーの冒険 (初登場) (表記はハパボア)
- アフターマス (言及のみ)
- アフターマス:帝国の終焉 (言及のみ)
- ファズマ (言及のみ)
- スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒
- スター・ウォーズ フォースの覚醒 小説版
- スター・ウォーズ フォースの覚醒 ジュニアノベル版
- スター・ウォーズ/フォースの覚醒 コミック版
- レジスタンスの復活 (言及のみ)
- スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け 小説版 (言及のみ)
参考資料[]
- スター・ウォーズ フォースの覚醒 レイのサバイバル日記 (表記はハパボア)
- スター・ウォーズ/フォースの覚醒 ビジュアル・ディクショナリー
- スター・ウォーズ フォースの覚醒:ヘッド=トゥ=ヘッド
- スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス
- スター・ウォーズ キャラクター事典 完全保存版
- スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア
- スター・ウォーズ フォースの覚醒のなかまたち100
- きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック 増補改訂版
- スター・ウォーズ/フォースの覚醒 コンプリートガイド
- 最後のジェダイ:ボマー・コマンド
- スター・ウォーズ:イウォークに食べられない方法、銀河サバイバル・スキル
- Every Creature in the Star Wars Movies - Star Wars Kids YouTube 公式チャンネル
- Happabore - 公式データバンク
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 スター・ウォーズ キャラクター事典 完全保存版
- ↑ 3.0 3.1 3.2 スター・ウォーズ フォースの覚醒:ヘッド=トゥ=ヘッド
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 4.6 ジェダイの剣術を磨け! ルーク・スカイウォーカーの冒険
- ↑ 5.0 5.1 5.2 スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア
- ↑ 『スター・ウォーズ フォースの覚醒 レイのサバイバル日記』より抜粋。ただし原文の表記はハパボア。
- ↑ Happabore - 公式データバンク
- ↑ 8.0 8.1 スター・ウォーズ/フォースの覚醒 ビジュアル・ディクショナリー
- ↑ 9.0 9.1 9.2 スター・ウォーズ フォースの覚醒 レイのサバイバル日記