バルーシュ・ポーク

バルーシュ・ポーク
人物の情報
死亡	10 BBY、ヴァンドア
身体の情報
性別	男性
政治と年代の情報
所属	クラウド＝ライダーズ

「待ってろ。招かれざる客が来やがった！」

―ヴァンドアでの強奪作戦のさなか、バルーシュ・ポークが船に乗り込んできたことに気づいたリオ・デュラント

バルーシュ・ポーク（Baroosh Pawk）はエンフィス・ネストが率いるスウープ・ギャング集団、クラウド＝ライダーズのメンバーである。クラウド＝ライダーズの他のメンバーと同じく、ポークも5大シンジケートと呼ばれる犯罪集団によって蹂躙された星の出身だった。帝国時代、ポークはクリムゾン・ドーンを始めとするシンジケートや銀河帝国の圧政に立ち向かうため、仲間たちとともにスウープに乗って銀河系各地で襲撃や略奪行為を行った。勇敢なクライマーにしてスカイダイバーでもあるポークは、ユビーズ追跡ヘルメットで顔を隠し、襲撃時はパイロットのテイシン・マクサが操縦するハルバード441に乗り込んだ。

10 BBY、クラウド＝ライダーズは帝国が惑星ヴァンドアでコアクシウムを輸送予定であることを知り、強奪を企てた。彼らはこの貴重なハイパー燃料を帝国に対する反乱運動に役立てたいと考えていたのである。しかしポークたちが走行中の20-Tレールクローラー・コンヴェイエクス輸送車にスウープで近づいた時、既にクリムゾン・ドーンに雇われたトバイアス・ベケットのギャング団が、コアクシウムを積んだコンテナの略奪準備を開始していた。ベケットたちとの戦闘が始まると、ポークはスウープから敵のY-45装甲トランスポート運搬船に乗り移り、パイロットのリオ・デュラントとブラスターで戦った。ポークはこのアルデニアンに致命傷を与えたものの、返り討ちに遭って命を落とした。最終的に、クラウド＝ライダーズとベケットのクルーはどちらも目的を達成することができず、コアクシウムのコンテナは山岳地帯に落下して大爆発を起こした。

経歴

義賊

「クリムゾン・ドーンをはじめ、5大シンジケートは言葉にできないほどの極悪非道な行為を銀河中で行ってきた」
「お前が言うだけではな」
「いいえ、彼らが証言する。わたしたちの星はすべてシンジケートの残虐行為を受けた」

―バルーシュ・ポークの死後、エンフィス・ネストとトバイアス・ベケットがサヴァリーンで交わした会話

バルーシュ・ポークはエンフィス・ネスト率いる盗賊クラウド＝ライダーズの一員として活動した男性である。クラウド＝ライダーズはクリムゾン・ドーンを始めとする5大シンジケートの犯罪組織に蹂躙された星々の出身者によって構成されていた。ポークとその仲間たちは、シンジケートが故郷の星に対して行った極悪行為に立ち向かうためクラウド＝ライダーズのメンバーとなり、エンフィスの指揮のもと、銀河帝国の暴政や、帝国と手を結んだ犯罪シンジケートを妨害するため戦った。 ポークたちは＜エアリー＞と呼ばれるキャリアーで銀河系を旅して回る遊牧的なグループだった。彼らは海賊行為を働く際に＜エアリー＞から出撃し、貴重な貨物を略奪しては、帝国や犯罪シンジケートへの反撃に役立てていた。こうした任務に参加する際、ポークはスウープ・パイロットのテイシン・マクサとコンビを組み、サイドカーから標的である敵船へ飛び移る役割を担っていた。

列車強盗

「俺の船から出て行け！」

―リオ・デュラント

10 BBY、クラウド＝ライダーズは帝国が辺境の惑星ヴァンドアで貴重なハイパー燃料であるコアクシウムの積み荷を運ぶ予定があると知り、コアクシウムを手に入れて帝国や犯罪シンジケートとの戦いに役立てるため、強奪作戦を企てた。ポークもエンフィス・ネスト率いる襲撃チームに加わり、クリスピン帝国保管庫に向かって イリディウム山脈に敷かれたレールを走行中の 20-Tレールクローラー・コンヴェイエクス輸送車 ICC-5537 にスウープ・バイクで接近した。彼らが到着した時、既にクリムゾン・ドーンのために働くトバイアス・ベケットのギャング集団がコンヴェイエクスの上に乗り、同じ獲物を求めて、略奪の準備に取り掛かっているところだった。

テイシン・マクサが操縦するスウープからATホーラーに乗り移ろうとするバルーシュ・ポーク

敵を出し抜いてコアクシウムを手に入れるため、クラウド＝ライダーズの略奪者たちはベケットのクルーと銃撃戦を交わした。戦闘中、コンビのテイシン・マクサが操縦するケリ・マーセド社製ハルバード441 のサイドカーに乗り込んでいたポークは、ベケットのクルーがコアクシウムのコンテナを運び出すのに使おうとしていたATホーラーに飛び移った。ATホーラーのパイロットであるリオ・デュラントは、侵入者がコックピットに近づいてきていることに気づき、即座にブラスターで銃撃した。ポークも即座に反撃し、このアルデニアンのパイロットの肩に致命傷を負わせることに成功した。しかしリオは負傷に耐えて攻撃を続け、なんとかポークを撃ち殺した。

一方、クラウド＝ライダーズの残りのメンバーはハープーン付きのケーブルをコアクシウムのコンテナに発射し、積み荷の略奪に備えていた。ポークがリオに致命傷を負わせたことでATホーラーは一時的に制御を失ったが、代わりにハン・ソロが操縦桿を握り、危機を乗り越えた。その結果、列車が線路から脱線すると、クラウド＝ライダーズとATホーラーの双方がケーブルで標的のコンテナを吊り下げた状態になった。両グループは自由な操縦が利かないまま山に向かって飛行していき、ハン・ソロが先にケーブルを外して衝突を回避した。しかしクラウド＝ライダーズもコンテナを運んだまま山との衝突を回避する余裕はなく、ケーブルの切断を強いられた。山に落下したコアクシウムは大爆発を起こし、クラウド＝ライダーズは手ぶらで、敵の船にポークの死体を残したまま、現場からの離脱を余儀なくされた。

人物

クラウド＝ライダーズの一員であるポークは、グループのクライマー兼スカイダイバーとして活躍した。頭脳よりも度胸が勝るポークは、略奪行為を行う際に、テイシン・マクサが操縦するスウープのサイドカーから敵のビークルに直接乗り込んだ。

装備

テイシン・マクサが操縦するスウープに乗るポーク

バルーシュ・ポークはブファシアン羽根の飾りがついたユビーズ追跡ヘルメットをかぶって 素性を隠し、めったにそれを脱ぐことはなかった。 彼が着ていたスーツの袖には、ナーグラッチの歯でできた飾りがついていた。また彼はクラウド＝ライダーズの仲間に拾ってもらう信号を発信するために、右胸にトランスポンダーを着用した。ポークはティバナ入りのDH-17ブラスター・ピストルで武装し、この武器にバイブロバイヨネットを取り付けていた。ポークは任務でパイロットのテイシン・マクサとコンビを組み、彼女が操縦するケリ・マーセド社製ハルバード441スウープのサイドカーに乗り込んだ。 彼らのスウープは大幅な改造が施され、特殊なデザインのペイントとフラッグで装飾されていた。

制作の舞台裏

「これはリオを殺したクラウド・ライダーだ。彼のマスクも @tozozozo のデザインを使っている。彼は馬の毛の頭飾りをつけていて、80年代バンドのジグ・ジグ・スパトニックが外見に大きな影響を与えている」

―バルーシュ・ポークのデザインについて、グリン・ディロン（Twitterから翻訳）

バルーシュ・ポークは2018年公開のスター・ウォーズ アンソロジー・シリーズ映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』に登場するキャラクターの1人である。 役名はクレジットされておらず、スタントマンによって演じられ、映画の設定資料集『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー オフィシャルガイド』（パブロ・ヒダルゴ著）で初めてキャラクター名が明かされた。 コスチューム・デザイナーのグリン・ディロンによれば、ポークのマスクはトンチ・ゾンジクがデザインしたアートから制作されたものであり、“馬の毛の頭飾り”をつけていて、外見は1980年代のイギリスのバンド、ジグ・ジグ・スパトニック（Sigue Sigue Sputnik）からの影響が色濃くみられるという。

登場作品

• ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー （初登場）
• ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 小説版
• ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー ジュニアノベル版
• ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー コミック版

参考資料

• ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー オフィシャルガイド
•  Rio Durant - 公式データバンク （間接的に言及）

脚注

他言語版

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