バー・ザ・ロッター(Bar the Rotter)はデュロスの男性で、偽造屋、無限の知覚教会の信徒。彼は海賊ホンドー・オナカーに仕える偽造の達人だったが、やがて犯罪者としての人生を省みるようになり、酒に溺れた。帝国時代、オナカーは“マズ・カナタの日誌”を偽造して金儲けをするため、バーに偽造の仕事を依頼した。オナカーはバーの贋作を使ってオークションを開催したが、バーの仕事がずさんだったせいで偽造が発覚してしまった。
経歴[]
デュロスの男性、バー・ザ・ロッターは犯罪者の道を歩み、海賊ホンドー・オナカーに仕える偽造屋として働いた。しかし彼は犯罪者としての人生を考え直すようになり、やがて無限の知覚教会のメンバーとなった。また彼は飲酒癖を抱え、偽造の腕も落ちていった。帝国時代、オナカーは“マズ・カナタの日誌”(のちに『スマグラーズ・ガイド』として知られるようになる)を手に入れ、バーに偽造を依頼するため惑星フローラムにある懺悔の地下室を訪れた。バーは長らく文書の偽造をしていなかったが、酒につられて教会から連れ出され、宇宙船内で『スマグラーズ・ガイド』の偽造に取り組むことになった。オナカーはバーに贋作を3つ作らせ、3度にわたるオークションでクレジットを儲けるつもりだった。[1]
しかし航行中、バー・ザ・ロッターは震えを抑えるためにオナカーのワイレンズ・リザーヴを勝手に飲み、そのまま眠りこけてしまった。その後、オナカーは惑星バルモーラを訪れ、アンダーヴァイン・ネットワークを操作できる“マークェス”をクルーに加えた。バーが贋作を完成させた後、彼らはフォスフューラ・ベルトのザートランズ・アンカーで“第1回マズ・カナタの日誌のオークション”を開催した。その際、バーはオナカーの倉庫の鍵を見つけ、オークション用に準備されていたワイレンズ・リザーヴにも手を付けた。オークションにはエレクサス・カルテルやラング・クラン、ハット・クランのフロント企業であるノヴァバレル醸造所といった犯罪勢力が参加し、バーは“希少文書の専門家”として出席した。[1]
オナカーは知らなかったが、バーの偽造は極めてずさんであり、“マズ・カナタ”というサインすらひどい出来だった。そのためラング・クランが文書鑑定装置を使って偽造を見抜き、オークション会場は混乱状態に陥った。バーとオナカー、マークェスは廊下へ脱出したが、エレクサス・カルテルのドロイデカが彼らを追った。オナカーは一足先にターボリフトに乗り込むと、バーとマークェスを置いてけぼりにしてドアを閉め、独りで逃げ去っていった。のちにオナカーはカナタの日誌にオークションでの出来事を書き綴り、バーたちを見捨てたことについて、“ターボリフトは3人が快適に乗れるほど広くなかった”と述懐した。[1]
制作の舞台裏[]
バー・ザ・ロッターは2018年に発売された正史の設定資料集『スター・ウォーズ:スマグラーズ・ガイド』(ダニエル・ウォーレス著)で初めて言及された。同書にはバーのイラストも収録されている。[1]