パイクとの抗争（War against the Pykes）は犯罪王ボバ・フェット率いるゴートラが、新共和国時代に砂漠の惑星タトゥイーンの覇権をめぐってパイク・シンジケートと繰り広げた抗争である。当時、元賞金稼ぎのフェットはジャバ・ザ・ハットの後継者であるビブ・フォーチュナを殺して新たな大名となり、モス・エスパをはじめとするジャバの旧領域の支配権を主張していた。フェットはタトゥイーンでスパイス事業を拡大しつつあるパイク・シンジケートを警戒し、モス・エスパで活動する3つの犯罪ファミリーに、パイクとの戦争では中立を維持するよう求めた。一方、モス・エスパ市長のモク・シェイーズは裏でパイクと手を結び、町を彼らに差し出すことを約束した。一時期はジャバのいとこであるハットのツインズもタトゥイーン進出を試みたが、シェイーズ市長とパイクのあいだで既に領域譲渡の取り決めが結ばれていることを知ると、すぐに手を引いた。
フェットにはガモーリアンやモッズの仲間がいたが、シンジケートに太刀打ちするには兵力が足りず、賞金稼ぎディン・ジャリンを仲間に加えた。一方、パイクに雇われた賞金稼ぎのキャド・ベインは、ジャリンの知り合いであるフリータウンの人々がフェットに加勢することのないよう、コブ・ヴァンス保安官を決闘で破り、住民たちに脅しをかけた。その後、パイクのボスはフェットの庇護下にあるガーザ・フウィップのサンクチュアリを爆破し、戦争の火ぶたを切って落とした。いざモス・エスパで戦いが始まると、フェットは3ファミリーの裏切りに遭い、劣勢に立たされた。しかし保安官の敗北をきっかけに奮起したフリータウンの人々や、ハットのツインズから贈られたランコアの加勢もあり、フェットのゴートラは熾烈な戦いを制した。ベインはフェットとの対決に敗れて命を落とし、モス・アイズリーに集まっていたパイクのボスや3ファミリーの長、シェイーズ市長はフェットの仲間の暗殺者フェネック・シャンドによって始末された。
登場作品[]
ボバ・フェット – チャプター3：モス・エスパの町 （初言及）- ボバ・フェット – チャプター4：迫り来る嵐 （言及のみ）
- ボバ・フェット – チャプター6：砂漠から来た流れ者 （初登場）
- ボバ・フェット – チャプター7：名誉のために
