- 「メルシ、パオ、ベイズ、チアルート――きみたちは本隊を率いて東に行き、船から離れてくれ。こことタワーの間に位置をとり、最適な場所に着いたら、そこで派手にぶっぱなしてくれ。10人を100人に見せるんだ」
- ―キャシアン・アンドー[出典]
パオドックドラバタカット・サプデレクティ・ニクリンケティ・キヴェフニクネセヴェフリケック(Paodok'Draba'Takat Sap'De'Rekti Nik'Linke'Ti' Ki'Vef'Nik'NeSevef'Li'Kek)、通称パオ(Pao)は男性ドラバタンの戦士で、共和国再建のための同盟の特殊部隊に仕えたコマンドーである。階級は伍長。銀河帝国の存在さえなければエンジニアになるはずだったパオは、故郷のパイパダを蹂躙した帝国に深い恨みを持っていた。彼は熟練した戦闘技術を備え、爆発物取り扱いの訓練を受け、両生類種族であるため水中での爆破任務を得意としていた。初期反乱運動のさなか、パオはフォーロストにおける爆破作戦に参加した。1 BBY当時、パオは衛星ヤヴィン4のグレート・テンプル基地に配属されており、他の特殊部隊隊員たちとともに“ローグ・ワン”分隊の一員としてデス・スター設計図の強奪作戦に志願した。
パオとローグ・ワンのメンバーは同盟軍最高司令部の決定を無視してヤヴィン4から出発し、設計図の保管庫がある惑星スカリフに潜り込んだ。パオはスカリフの戦いでルースコット・メルシ軍曹やチアルート・イムウェ、ベイズ・マルバスらとともにローグ・ワン本隊の指揮を執り、ジン・アーソやキャシアン・アンドー大尉、セキュリティ・ドロイドK-2SOたちがシタデル・タワーの保管庫に潜入するあいだ、陽動のためスカリフ駐屯部隊のストームトルーパーやショアトルーパーと銃撃戦を繰り広げた。反乱同盟はローグ・ワンのおかげでデス・スター設計図を入手することができたが、パオたち戦闘員はこの歴史的任務で命を落とした。その後、同盟軍は設計図を解析してバトル・ステーションの弱点を突き止め、ヤヴィンの戦いでデス・スターを破壊することに成功した。
制作の舞台裏[]
パオは2016年12月16日に公開されたギャレス・エドワーズ監督による映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に登場するキャラクターである。演者はデレク・アーノルドとアニマトロニクス表情パフォーマーのフィル・ウッドファインで、パトリック・コマーフォードも演技を手伝った。2016年5月17日に出版社 Edelweiss のカタログで『Rogue One: A Star Wars Story: The Official Visual Story Guide』が紹介された際、このキャラクターの存在が初めて判明した。しかしこの書籍はのちに発売中止となった。
登場作品[]
- ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー (初登場)
- ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー 小説版
- ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー ジュニアノベル版
- ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー コミック版