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「計算によると、一番近い星はパントラだ」
「よし、パントラに向かおう」
テクハンター[出典]

パントラ(Pantora)は惑星オルトー・プルトニアである。アウター・リム・テリトリースジミス宙域パントラ星系に属し、地表には湿原が広がっていた。パントランと呼ばれる知覚種族母星で、パントラン議会とその最高書記長によって統治された。パントラには首都パントラン・シティを含む複数の都市が存在し、独特な建築様式の町に、パントランをはじめとする様々な種族の住民が暮らしていた。パントラは長らくパントラ星系における唯一の居住可能な天体と信じられており、パントラン議会はオルトー・プルトニアを保護領として統治していた。またパントラは長年にわたる銀河共和国のメンバーで、銀河元老院議員を派遣していた。

クローン戦争中の21 BBY、オルトー・プルトニアの共和国前哨基地襲撃を受けたことがきかっけとなり、この惑星にタルズの原住民がいたことが判明した。パントラン議会のチー・チョー書記長がタルズとの戦闘で命を落とした後、同議会のライヨ・チューチー元老院議員は彼らの主権を認め、和平協定を結んだ。同年、トレード・フェデレーションはパントラを強引に分離主義勢力に引き込もうと画策し、この星を封鎖した。同時に、ノットルウィスキー・パパノイダ書記長の娘が人質として誘拐された。しかしチューチー議員とジェダイパダワンアソーカ・タノが書記長の娘を救出し、パントラの危機を救った。

銀河帝国時代が幕を開けた際、パントラではクローン戦争の終結を喜ぶ住民の姿が見受けられたが、ロー・ステーションをはじめとする入植地は新体制のもとで経済と産業の維持に苦しむことになった。帝国時代初頭、チューチー議員は反帝国的な思想を抱き、パントラの町で旧分離主義勢力の議員であるアヴィ・シン秘密の会合を行った。

特徴[]

「パントラに行こう」
―パントラの旅行ポスターより[出典]
The Lower division of Ro Station

パントラの都市

パントラは銀河系アウター・リム・テリトリースジミス宙域パントラ星系に属す惑星オルトー・プルトニアである。[5] 標準銀河グリッド上で P-19 に位置する。[3] パントラとオルトー・プルトニアはアウター・リムの最遠部にあり、ワイルド・スペースにほど近く、主要ハイパースペース・ルートからも離れていた。パントラの気候は温暖で[5]、さまざまな知覚種族が呼吸可能な大気が存在し[6]、地表には緩やかに起伏する広大な湿地帯が広がっていた。パントラは知覚種族パントラン母星であり[5]、他にも様々な種族の住民が暮らしていた。[6] 極寒惑星オルトー・プルトニアにタルズの先住民がいることが判明するまでのあいだ、パントラは長らくパントラ星系で唯一の居住可能な星と信じられていた。パントラは快適な居住世界であり、町には独特な様式の建築物が並んでいた。[5]

歴史[]

共和国時代[]

「トレード・フェデレーションは中立の立場。パントラが借金さえ返済すれば星系との取引を再開する用意があります」
「そんなのは嘘です。トレード・フェデレーションが分離主義者と手を組んでいるのは周知の事実です」
「言いがかりだ! 商取引はしているが、我らは分離主義者ではない」
ロット・ドッドライヨ・チューチー[出典]
Pantoran city

パントラの湿地帯

寒冷惑星オルトー・プルトニアの軌道に浮かぶパントラは、パントラ星系の主幹衛星であり[2]パントラン議会によって統治されていた。パントラはパントラ星系の政治の中心地であり、銀河共和国の長年のメンバーだった。[5] クローン戦争の時代、パントランのチー・チョー最高書記長として議会を率い、若きライヨ・チューチー銀河元老院でパントラの元老院議員を務めた。戦争中、パントラは独立星系連合の脅威から保護してもらうため、自分たちの領土であるオルトー・プルトニアに前哨基地を造るよう共和国に要請した。[8]

21 BBY[9]、オルトー・プルトニアの前哨基地が音信不通になった後、パントラン議会はジェダイを交えて現地調査に赴いた。その結果、オルトー・プルトニアにはタルズという原始的な先住民が存在することが明らかになった。チョー書記長はタルズに敵対的な行動を取り、小規模な戦闘[8]1日戦争[10] のすえ命を落とした。しかしチューチー議員はタルズの主権を認め、パントラン議会の代理人として、彼らとの間に和平協定を結んだ。[8] その後、ノットルウィスキー・パパノイダが亡きチョーに代わってパントラの新しい書記長になった。[11]

PantoraBlockade-SoI

封鎖されたパントラ

21 BBY[9]ロット・ドッド率いるトレード・フェデレーションがパントラを封鎖する事件が起きた。ドッドはパントラが負債を返せば封鎖を解くと主張したが、この事件はパントラを分離主義勢力に引き込むための陰謀だった。苦境に陥ったパントラの住民は、見て見ぬふりをする共和国元老院に対して反感を強めていった。そんな混乱の中、ドゥークー伯爵は分離主義同盟に加われば援助の手を差し伸べるとパントラに申し出た。パパノイダ書記長は元老院にチューチー議員を派遣したが、ドッドは分離主義勢力との関係を否定し、フェデレーションは中立であると主張して訴えに取り合わなかった。パパノイダは娘のチー・エクウェイチェ・アマンウェを誘拐されて窮地に立たされたが、チューチー議員とジェダイ・パダワンアソーカ・タノが娘たちをフェデレーションの手先から救出することに成功した。彼女たちはフェデレーションのニモーディアン役人と交渉し、封鎖を解除すれば誘拐事件への関与を秘匿すると持ちかけ、パントラの危機を救った。[4]

19 BBY[9]賞金稼ぎアサージ・ヴェントレスラング・クランの金を横領したヴォルパイモレガイを捕まえるため、パントラン・シティを訪れた。その際、ジェダイ・マスタークインラン・ヴォスが正体を隠して彼女に接触した。ジェダイ最高評議会からドゥークー伯爵暗殺任務を命じられていたヴォスは、かつてドゥークーの弟子だったヴェントレスに取り入るため、モレガイの捕獲に力を貸した。パントラの街を舞台に熾烈な追跡劇を繰り広げたすえ、ヴェントレスとヴォスはモレガイを拘束することに成功した。[7]

帝国時代[]

「チェーン・コードの検問所だ。サルーカマイにもあった」
「思っていたより変化が早い。さっさと済ませてここを出よう」
エコーとハンター[出典]
CentralMarketplace-Cornered

パントラにて、オメガとフェネック・シャンド

19 BBY[9]、クローン戦争の終結に伴い、パントラは新政府銀河帝国の傘下に入った。[6] この新体制のもとで、ロー・ステーションをはじめとするパントラの入植地は経済と産業の維持に苦しめられ、荒廃が進むようになった。[2] しかしそれでも、終戦直後のパントラでは新体制を歓迎して帝国軍クローン・トルーパーに声援を送る市民たちの姿があった。サルーカマイをはじめとする銀河系の星々と同様、パントラの町にも帝国設立直後に帝国情報ステーションが設置され、チェーン・コードによる住民管理や、共和国クレジットから帝国クレジットへの移行事業が行われた。[6]

終戦直後、オメガを連れて帝国から離反した“バッド・バッチ”ことクローン・フォース99は、食料や<マローダー>の燃料を調達するためパントラのロー・ステーションを訪れた。しかし補給施設の管理人ラスパー・シックスの密告により、賞金稼ぎフェネック・シャンドがオメガを捕まえるためパントラに姿を現した。フェネックは中央市場でオメガを見つけ、バッド・バッチのハンターと熾烈な追走劇を繰り広げた。最終的に、ハンターはフェネックのランドスピーダーパイロ・デントン爆弾で爆破し、賞金稼ぎの追跡を振り切った。[6]

ChuchiSingh-TBB-Infiltration

パントラで行われた秘密会談

ライヨ・チューチーは帝国元老院で引き続き議員を務め、クローン・トルーパーの退役軍人に同情的な立場をとり、オルデランベイル・オーガナ議員やタリスティンラ・パムロ議員と並んで帝国防衛徴兵法案に対して声高に反対の声を上げた。[12] また彼女は元クローン・キャプテンレックス率いるクローン反乱組織と協力関係にあった。[13] 帝国の議員でありながら反帝国的な思想を抱くようになったチューチーは、レックスの反乱組織の助けを借り、かつてラクサス・セカンダスを代表していた旧分離主義勢力の議員アヴィ・シンとパントラの町で秘密会談を行った。しかしシン議員は帝国の刺客であるクローンXトルーパーCX-1に命を狙われていた。CX-1は会談場所であるパントラの喫茶店でシンの命を狙ったが失敗し、レックスのグループによって生け捕りにされた。[14]

それからしばらくして、惑星ウェイランドタンティス基地に閉じ込められていたクローン・トルーパーの囚人たちが解放された際、レックスの反乱組織は一部の囚人の移住先にパントラを選んだ。反乱組織の一員であるエコーは、囚人たちを惑星パブーに一時避難させた後、彼らの移住を手伝うため<レモラ>でパントラへと旅立った。[15]

制作の舞台裏[]

パントラは2009年1月30日に放送されたTVシリーズ『スター・ウォーズ クローン・ウォーズシーズン1第15話『侵入者』で初めて言及され[8]2010年10月1日放送のシーズン3第4話『惑星封鎖を解き放て』で初登場を果たした。なおパントラは衛星であるため、『惑星封鎖を解き放て』は邦題として不適切である。[4] ただし同じ間違いは本国にもみられ、『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』のエピソード『追いつめられて』ではテクのセリフでパントラが誤って惑星と呼ばれている。[6]

『クローン・ウォーズ』の複数のエピソードで、パントラへの旅行を促す広告ポスターがコルサントの場面に登場している。[16]

登場作品[]

参考資料[]

Pantora travel advertisement

パントラの旅行ポスター

脚注[]

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