パープラフ(Purpruff)はギゴーランの女性で、共和国再建のための同盟の特殊部隊ヴェイプテイラーズ・ユニットに仕えた伍長である。反乱同盟が銀河帝国と戦争を繰り広げていた時代、彼女は反乱軍の新しい拠点となる星を探すため、惑星ホスへ旅した。ホスは極寒の惑星だったが、寒さに強いギゴーランであるパープラフにとって、その気温は“すがすがしい”程度だった。彼女はホスの環境や固有生物であるトーントーンを調査して報告書にまとめ、ホスを新基地候補として推薦した。この報告書はアナ・シアテイ大佐を通じてピット・オノラン将軍に提出され、のちに『レベル・ファイルズ』に収録された。結果的に、反乱軍はパープラフ伍長の推薦に従いホスにエコー基地を建設した。3 ABY、パープラフは帝国がエコー基地を襲撃した際に死亡した。
経歴[]
寒冷地偵察[]
共和国再建のための同盟と銀河帝国が銀河内戦を繰り広げた時代、女性ギゴーランのパープラフは反乱同盟の特殊部隊で伍長の階級に就き、ヴェイプテイラーズ・ユニットと呼ばれるチームに所属していた。当時、ヴェイプテイラーズは同じく特殊部隊のユニットであるシュライクスの隊員たちとカンティーナの支払いを巡ってしばしばパザークの賭けに興じていた。その際、パープラフはシュライクスのカルアン・イーマット隊員と知り合った。[2]
0 ABY~3 ABY頃[3]、反乱同盟のミッド・リム撤退戦が始まった後、パープラフは同盟軍が新しい拠点を作るのに適した場所を見つけ出すため、アウター・リム・テリトリーに属す氷の惑星ホスへ旅した。当時、ホスはナヴ・ギルド公刊5572.C5にもギジュー・プロット773/Bにも掲載されておらず、公式の星図上は一切記録されていなかったが、密輸業者にはその存在が知られていた。ホス星系に到着したパープラフは、この星へのアクセス方法や、周辺にある小惑星帯の危険性、隕石の多さ、惑星の構造的安定性といった特徴を軌道からの観察でまとめた。その後、地表に降りたパープラフは、何週間もキャビンの再循環された空気を吸っていたためホスの澄み切った空気に感動した。やがて彼女は着陸地点の近くに大きな地下洞窟があることを地形製図器で特定した。[2]
パープラフは洞窟の中が貨物船を収容できるほど広いことを確認すると、構造がどれだけ頑丈かテストするため鍾乳石に粘着地雷を仕掛けて爆発させたが、洞窟はびくともしなかった。その後、このギゴーランの伍長は生命体スキャナーでトーントーンの群れを発見し、5倍のズームで調査用イメージを撮影すると、この生き物にレーション・スティックを手渡ししてみた。彼女はこのクリーチャーが装備の運搬や騎獣として役に立つのではないかと考えた。パープラフは一連の発見を報告書にまとめ、この星で液状の水が必要なら人工の暖房設備が必要だという意見を書き添えた。パープラフの報告書はアナ・シアテイ大佐に届けられたのち、特殊部隊のリーダーであるピット・オノラン将軍に提出された。その際、シアテイ大佐は報告内容におおむね同意しつつ、ホスの気温についてはパープラフが寒さに強いギゴーランであることに留意すべしと付け加えた。またのちにこの報告書はアーキビストのヘンドリ・アンダーホルトが管理する反乱同盟の歴史資料群『レベル・ファイルズ』にまとめられた。[2]
ホスの戦い[]
最終的に反乱同盟はパープラフの提案に従い、ホスにエコー基地を建造して新拠点とした。しかしこの秘密基地は[2] 3 ABYに[1] 銀河帝国に見つかってしまい、ホスの戦いが発生した。同盟軍は即座に撤退活動を開始したが、パープラフは戦いで命を落とした。34 ABY、イーマットはレジスタンスの手に渡った『レベル・ファイルズ』を確認した際にパープラフの報告書を見つけた。イーマットは反乱軍時代にパープラフと顔見知りだったことや、ホスの戦いの戦死者リストに彼女の名前を発見した思い出を書き記した。[2]
人物[]
パープラフはギゴーラン種族だったため、人間よりもはるかに寒さに強かった。そのため彼女は極寒の惑星ホスに降りても、その寒さを“すがすがしい”としか感じなかった。初めてホスに着陸した際、彼女は澄み切った空気に鼻孔を刺激されて感動した。また彼女はホスの青と白の風景に感動し、この星の動物であるトーントーンのことを“可愛く”て“良い匂い”と描写した。[2]
制作の舞台裏[]
パープラフは2017年に発売された正史の設定資料集『スター・ウォーズ:レベル・ファイルズ』(ダニエル・ウォーレス著)で初めて紹介されたキャラクターである。この本はイン=ユニバースの視点で書かれており、パープラフが作成したという設定のレポートが収録されている。[2]