- 「スカイウォーカーが着陸しました」
「よろしい。あやつをここへ誘き寄せるのだ」 - ―ビウィルとダース・ヴェイダー[出典]
ビウィル(Bewil)は人間の男性で、銀河内戦の時代に、銀河帝国の軍隊に仕えた大尉である。3 ABY、彼はシスの暗黒卿ダース・ヴェイダー率いる部隊の一員として、ジェダイのルーク・スカイウォーカーを生け捕りにするため惑星ベスピンのクラウド・シティ占領に参加した。ヴェイダーの思惑通り、スカイウォーカーがベスピンに姿を現すと、ビウィルはジェダイのT-65B Xウイング・スターファイターが接近中であることをシス卿に報告した。またスカイウォーカーの友人である密輸業者のハン・ソロがクラウド・シティの施設でカーボン凍結にかけられたとき、ビウィルもその場に居合わせた。
経歴[]
ヴェイダーの罠[]
- 「ヴェイダー卿、船が接近中です。Xウイング級です」
「よろしい。スカイウォーカーから目を離さず、着陸許可を出せ」 - ―ビウィル大尉とダース・ヴェイダー[出典]
銀河帝国と共和国再建のための同盟が銀河内戦を繰り広げた時代、人間男性の[1] ビウィル大尉は[2] 銀河帝国の軍隊に帝国軍将校および[1] 兵士として仕えていた。[3] 3 ABY[4]、シスの暗黒卿ダース・ヴェイダー率いる帝国軍がアウター・リム・テリトリーの惑星ベスピンにある鉱業コロニー、クラウド・シティを占領した際、ビウィルも部隊の一員としてシス卿に同行した。ジェダイ訓練生のルーク・スカイウォーカーを生け捕りにしたいと願っていたヴェイダーは、彼を誘き寄せる餌として利用するため、クラウド・シティでYT-1300軽貨物船<ミレニアム・ファルコン>の反乱軍クルーを捕まえようとしていたのである。[1]
ヴェイダーは賞金稼ぎのボバ・フェットや、クラウド・シティの執政官を務めるランド・カルリジアンらの助けを借り、<ファルコン>のクルーを生け捕りにすることに成功した。その後、スカイウォーカーを銀河皇帝シーヴ・パルパティーンのもとへ運ぶ際にカーボン凍結テクノロジーを使おうと考えていたヴェイダーは、都市内部にあるカーボン凍結室を見て回った。間もなく、ヴェイダーの作戦が功を奏し、スカイウォーカーがベスピンにやってきた。ビウィル大尉はカーボン凍結室にいるヴェイダーのもとへ出向き、スカイウォーカーのT-65B Xウイング・スターファイターがクラウド・シティに接近中であることを知らせた。シス卿はジェダイの動きを監視しつつ着陸許可を出すよう命じ[1]、ビウィルは頷いてすぐに歩き去った。[3]
カーボン凍結[]
ヴェイダーはスカイウォーカーをカーボナイトで凍結した時に彼が死んでしまわないよう、<ファルコン>の船長である密輸業者のハン・ソロを使って事前に実験をしておくことに決めた。このときビウィルもカーボン凍結施設に居合わせ、ソロが凍結されるのを見守った。凍結手順が完了し、ソロが冬眠状態にあることをカルリジアンが確認した後、ビウィルはヴェイダーに近づき、スカイウォーカーが着陸したことを知らせた。シス卿はビウィルに、スカイウォーカーをカーボン凍結室へ誘導するよう命じ、大尉は命令を実行に移すためすぐに去っていった。その後、スカイウォーカーは友人を帝国軍から救うためカーボン凍結室へやってきたが、ヴェイダーとの対決のすえ脱出を果たし、<ファルコン>のクルーや、帝国を裏切ったカルリジアンと一緒にクラウド・シティから逃げ出した。[1]
人物[]
ビウィルは白色人種の人間男性で、目は灰色、髪は茶色だった。[1]
装備[]
ビウィルは標準的なオリーブ=グレーの帝国軍の軍服とキャップを身に着け、コード・シリンダーを1本装備し、上に赤いバー2つ、下に青いバー2つが並ぶ階級プレートをつけていた。[1]
制作の舞台裏[]
ビウィルは1980年に公開されたオリジナル・トリロジー第2作『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(アーヴィン・カーシュナー監督)で初登場を果たした。[1] 俳優はミルトン・ジョンズで[5]、エンドロールでは「その他の将校」(Other Officers)のひとりとしてクレジットされている。[1] ジョンズはこのような端役を引き受けることを躊躇していたが、当初は1週間の仕事しか予約されていなかったにも関わらず、結局6週にもわたって撮影に携わることになり、2週目に最初のセリフを発し、4週目に[5] エルストリー・スタジオのステージ5に設置された[6] 冷却施設のセットでの撮影を開始した。そして制作上の都合により、ジョンズの残りのシーンはしばらく撮影が行われず、6週目となる[5] 1979年6月21日にハン・ソロの凍結シーンの撮影が行われた。[7]
ビウィルというキャラクター名は、1997年にデサイファー社から発売されたスターウォーズ コレクションカードゲームの「Cloud City Limited」で初めて明かされた。このカードゲームは現在ではレジェンズ設定として扱われている。[8] またカードゲームの ファンサイト によれば、ビウィルの名前の由来はデサイファー社のゲーム・デザイナー Sandy Wible のアナグラムであるという。[9] 正史設定がスタートした後、『スター・ウォーズ 100シーン』でビウィルの名前が紹介されたが、本書の制作にはルーカスフィルム ストーリー・グループは携わっていない。[10] そのためビウィルの名を最初に紹介した正史の資料は、2018年に Topps から発売されたトレーディング・カード「Star Wars Black & White: The Empire Strikes Back」セットである。[2]
登場作品[]
- スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲 (初登場)
脚注[]
- ↑ 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 1.12 1.13 1.14 1.15 スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲
- ↑ 2.0 2.1 ファイル:Topps logo.svg Star Wars Black & White: The Empire Strikes Back (Card: Milton Johns as Captain Bewil)
- ↑ 3.0 3.1 Star Wars: The Empire Strikes Back junior novelization
- ↑ スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス
- ↑ 5.0 5.1 5.2 "Assistant of the Empire"—インサイダー第147号
- ↑ The Making of The Empire Strikes Back
- ↑ Star Wars: Behind the Magic
- ↑ スターウォーズ コレクションカードゲーム
- ↑ Anagramed Decipherians. Corellian Engineering Corporation. GeoCities.
- ↑ @pablohidalgo(Pablo Hidalgo) - X (旧Twitter). “100 Scenes was a pre-story group book.”