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「こんなドロイドみたいな仕事、普段ならお断りだぜ」
―ビーボックス[出典]

ビーボックス(Beebox)は銀河内戦期に活動した男性賞金稼ぎである。小柄な体格で、ジェットパック付きのフルボディのアーマーに身を包み、ブラスター・ライフルで武装していた。帝国時代、ビーボックスはウーキーブラック・クルルサンタントランドーシャンボスクドロイドIG-90らとチームを組んで仕事をしていた。ヤヴィンの戦いの後、ビーボックスたちはドクターチェリ・ローナ・アフラから仕事の話を持ちかけられ、銀河帝国によって押収された犯罪組織ソン=トゥール・プライドの財宝の強奪計画に参加した。彼らは惑星アンサン・プライム軌道帝国軍軽クルーザーを襲撃し、輸送途中だった財宝を事故に見せかけて強奪することに成功したものの、回収できた額は予定より少なかった。アフラとクルルサンタンは裏で手を組んでおり、“回収失敗”した大金を密かに確保していたが、そうとは知らない残りの賞金稼ぎは手に入った額の分前で満足した。

それからしばらくして、ビーボックスを始めとする賞金稼ぎたちは反乱同盟囚人となっているドクター・アフラの奪還を匿名の人物から依頼された。依頼主の正体はシス卿ダース・ヴェイダーであり、ヴェイダーはこれまで手先として利用していたアフラの口封じを望んでいた。依頼内容が生不問であったため、ビーボックスは身元判別ができない別人の死体を利用して依頼主から賞金をだまし取ろうと画策した。しかし、惑星シュー=トランで思いがけずシスの暗黒卿と対峙することになったビーボックスは、すぐに嘘を見抜かれ、何も抵抗できないままフォースで首を絞められて命を落とした。その後、ビーボックスの死体はアサシン・ドロイド0-0-0によってシュー=トランのマグマに棄てられた。

経歴[]

アフラの計画[]

「おめぇが抜けてからレベルが落ちた」
ブラック・クルルサンタンに対し、ビーボックス[出典]

ビーボックスは帝国時代賞金稼ぎとして生計を立てた。彼は同業者とチームを組むことがあり、ウーキーブラック・クルルサンタントランドーシャンボスクドロイドIG-90らとしばしば行動をともにした。銀河内戦の序盤、ヤヴィンの戦いの後、ビーボックスと仲間たちはドクターチェリ・ローナ・アフラから仕事の話を持ちかけられ、アウター・リム・テリトリー惑星ソン=トゥールにある酒場に集まった。アフラが現れるまでのあいだ、クルルサンタンは店の中にあるアリーナでピットファイトに興じた。銀河帝国の検問に引っかかったせいで遅刻したIG-90と合流した後、ビーボックスとボスクはクルルサンタンの試合を観戦した。試合が終わって酒場に集まった際、クルルサンタンは戦利品として手に入れた対戦相手のウーキーのの束をビーボックスに譲った。[2]

賞金稼ぎが全員酒場のテーブルに集まると、ドクター・アフラは今回の仕事の詳細を説明し始めた。惑星ソン=トゥールでは、帝国軍が犯罪組織ソン=トゥール・プライド討伐したばかりであり、犯罪組織の拠点から押収された財宝が運び出される予定があった。アフラは帝国の輸送計画の詳細を知っていると語り、ビーボックスたちに財宝の強奪計画を持ちかけた。しかし賞金稼ぎたちは知らなかったが、この計画の黒幕はシス卿ダース・ヴェイダーだった。ヴェイダーは帝国のメンバーであるにも関わらず皇帝シーヴ・パルパティーンに秘密で自分の軍隊を作ろうと画策しており、その資金源として、帝国が押収した財宝を手先のアフラに奪わせようと考えたのである。[2]

犯罪組織の財宝強奪[]

「リッチになったか?」
「まあ…前よりは」
―ビーボックスとアフラ[出典]
Beebox Bossk Aphra robbery

軽クルーザーに降り立ったビーボックスたち

ビーボックスたちはアフラのスターシップアーク・エンジェル>に乗り込み、強奪作戦を開始した。事前にアンサン・プライムの惑星軌道に仕込んでおいたアステロイド・スラスターを作動させ、財宝を運んでいる帝国軍軽クルーザーに“小惑星帯”をぶつけると、アフラが操縦する<エンジェル>はデブリにまぎれて敵艦に接近し、イオン魚雷を撃ち込んだ。ビーボックスたちは軽クルーザーのシステムがしばらくダウンしているうちに<エンジェル>から降り、ハッチから直接艦内に侵入した。金庫室の近くにたどりつくと、ビーボックスはアフラの指示で乗組員区画に続いているドアを故障に見せかけて封鎖した。その後、アフラがEMP爆弾を使って金庫室のヴァイパー・プローブ・ドロイドを機能停止させ、賞金稼ぎたちが一斉に銃撃してこれらを一つ残らず破壊した。手はず通り金庫室の扉を開けたアフラは、別行動をとっていたクルルサンタンに合図を送った。[2]

クルルサンタンは自身のオージタック級ガンシップで巨大な小惑星を牽引し、軽クルーザーに激突させた。艦体は真っ二つに裂け、ソン=トゥールの財宝である大量のクレジット・インゴット宇宙空間に流出した。アフラのクルーの一員であるBTシリーズ・ブラストメク・ドロイドBT-1が船外で牽引フィールドを発生させ、財宝の回収を行ったが、集めることができた金品は予定より少額で、大半は行方不明になってしまった。仕事を終えて<エンジェル>に戻った後、アフラは不確定要素が多かったと言い訳し、事故に見せかけて財宝が手に入っただけでも十分だと主張した。アフラは今回の仕事のために準備した装備の費用を財宝から差し引こうとしたが、クルルサンタンが抗議したため、費用代はアフラの奢りとなった。ビーボックスたちはそれぞれの分前を手に入れ、自分たちを裏切らないようアフラに警告した後、<エンジェル>から立ち去った。[2]

ビーボックスとボスク、IG-90は知らなかったが、クルルサンタンは裏でアフラと手を組んでおり、装備費用で揉めたのも演技に過ぎなかった。行方不明になったと思われていた財宝はクルルサンタンによって回収され、衛星アンサン13へ運ばれていたのである。アフラは他の賞金稼ぎの5倍の報酬をクルルサンタンに支払った後、手に入れた莫大な財宝をヴェイダーに引き渡した。[2]

ヴェイダーの依頼[]

「抵抗されたんで分解機を使うしか…」
「これはアフラではない」
―ビーボックスとダース・ヴェイダー[出典]

強奪計画の後、アフラはヴロガス・ヴァスにおける戦い反乱同盟捕虜になった。[3] ダース・ヴェイダーは自分の秘密計画を知るアフラを反乱軍のもとに置いたままにはできないと判断し、身元を隠して賞金稼ぎに彼女の奪還を依頼することにした。ビーボックスはクルルサンタンとIG-90、ギャンドザッカスコレリアンデンガーチャナス・チャC-21ハイシンガーたちと同じ場所に集まり、多額の報酬を提示する身元不明の依頼人から仕事の連絡を受けた。ヴェイダーはアフラを見つけ出して連れ戻すよう依頼し、生はどちらでも構わないと付け加えた。[1]

Beebox choked

ヴェイダーに首を絞められるビーボックス

ビーボックスはこの依頼人を欺いて、別人の死体を利用して報酬をだまし取ろうと考えた。彼は別人の頭蓋と、粉々になった骨格を用意し、帝国と鉱石貴族戦争を繰り広げている火山惑星シュー=トランへ足を運んだ。シュー=トラン王国の建物を訪れ、人払いを済ませた部屋に案内されたビーボックスは、ここで初めて依頼人の正体がヴェイダーだったことを知った。彼は持ってきた骨をヴェイダーに示し、分解機でバラバラにしたアフラの死体だと主張したが、シスの暗黒卿はすぐに賞金稼ぎの嘘を見抜いた。ビーボックスは嘘ではないと主張し、とっさにブラスター・ピストルを抜こうとしたが、ヴェイダーにフォースで首を絞められ、命を落とした。[1]

その後、ヴェイダーはアサシン・ドロイド0-0-0とBT-1にビーボックスの死体の始末を任せ、彼の過ちを他の賞金稼ぎにも伝えておくよう命令した。0-0-0はビーボックスの死体を外まで引きずっていき、シュー=トランのマグマの中に投げ捨てて焼却した。[1] 結局、アフラはコスマタニック・ステップスで0-0-0とBT-1によって捕らえられ、クルルサンタンのガンシップでヴェイダーのもとへ連行された。[4]

人物[]

「死体を処分し、他の者達にビーボックスの過ちを知らせよ」
―ダース・ヴェイダー[出典]
BountyHuntersThisTimeWithNoScrewingUp

アフラの奪還を依頼されるビーボックスたち

ビーボックスは小柄な男性で、腕利きの賞金稼ぎとして知られていた。アフラはビーボックスを含む賞金稼ぎのチームを“銀河で指折りに危険な4人”と呼び、彼らを騙そうとするほど自分は愚かではないと語っていたが、実際は4人のうちのひとりであるブラック・クルルサンタンと組み、残りの3人を欺いていた。またビーボックスはドロイドのような仕事に借り出されることを嫌い、アフラから指示を与えられた際には、ドロイドみたいに命令をするなと抗議した。[2] また一方で、ビーボックスは依頼人に対して不誠実な一面があり、正体を隠したダース・ヴェイダーからアフラの捕獲を命じられた際には、別人の死体を使って高額な報酬をだまし取ろうと画策した。ヴェイダーに嘘を見破られた際、ビーボックスはブラスターを抜いて抵抗しようとしたが間に合わず、フォースで首を絞められて殺された。[1]

装備[]

「くれんのか? 豪気だな!」
―クルルサンタンに対し、ビーボックス[出典]

ビーボックスは黄いフルボディのジェットパックつきアーマーに身を包み、T字型のバイザーがついたヘルメットをかぶっていた。彼は体に対して長大なブラスター・ライフルを所有しており、ソン=トゥール・プライドの財宝強奪作戦ではこの武器を使用した。[2] また彼はブラスター・ピストルも所有しており、ヴェイダーに抵抗を試みた際にはこの武器を使おうとした。[1] ビーボックスは、仲間のブラック・クルルサンタンがアリーナで決闘相手を倒して手に入れた戦利品の毛の束を譲り受けて所有していた。[2]

制作の舞台裏[]

ビーボックスはマーベル・コミックから発売された正史コミックスター・ウォーズ:ダース・ベイダー 偽りの忠誠』(キーロン・ギレン著、サルバドール・ラロッカ画)で初登場を果たした。[2] またその続編となる『スター・ウォーズ:ダース・ベイダー シュー=トラン戦役』で彼の最期が描かれた。[1] 両作ともにヴィレッジブックスから翻訳版が発売されている。[1][2]

登場作品[]

脚注[]

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