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類似した名称の記事はグリー(曖昧さ回避)を参照

「パダワンにも言ったが、良き兵士は正しいと思えば行動をためらわない」
「いい兵士の定義がお前とおれでは違うようだ…」
―ファロ・アーガイアスとグリー[出典]

CC-1004は、共和国グランド・アーミーに所属したシニア・クローン・コマンダーである。エイリアン種族に対して強い好奇心を持っていた1004は、ARCトルーパーアルファ17が推し進めた、クローンの個性を促進させる特別訓練プログラムの参加者に選び出された。1004は、独立性のしるしとして名前を持つことを許され、自らグリー[5](Gree)を名乗った。これは、あまり知られていないエイリアン種族にちなんで名付けたものである。

クローン戦争において、グリーはジェダイ・マスタールミナーラ・アンドゥリが率いた第9強襲兵団に属す第41精鋭兵団の指揮を執った。グリーはエイリアン文化の専門家になり、彼の部隊には“心と頭を使った”作戦の一環として、エイリアンの惑星における軍事活動、対ゲリラ活動、長期活動といった特殊な任務が与えられるようになった。彼はユバIVディンロローディアアルゾックIIIといった惑星で活動した。クローン戦争の2年目、グリーは捕虜になったトレード・フェデレーションヴァイスロイヌート・ガンレイを裁判にかけるため、コルサントまで護送する任務を与えられた。しかし分離主義勢力のエージェントと共和国裏切り者の策略によって、ガンレイは逃亡に成功してしまう。その後、グリーは第二次ジオノーシスの戦いに参加した。共和国はこの戦いでジオノーシスの分離主義勢力バトル・ドロイド工場の機能を停止させることに成功する。

戦争の終盤、グリーはジェダイグランド・マスターヨーダに同伴し、分離主義勢力の攻撃にさらされたジャングルの惑星、キャッシークに赴いた。惑星を取り囲む封鎖線を突破した後、グリーは分離主義勢力ドロイド・アーミーに対する反撃を支援した。戦いの最中、グリーは最高議長パルパティーンから連絡を受け、全てのジェダイ抹殺を命じるオーダー66実行の指示を受けた。しかし、ヨーダを殺そうとしたグリーは、返り討ちにあって逆に首を切り落とされてしまった。

経歴[]

クローンの兵士[]

Gree-TCW

フェーズIクローン・トルーパー・アーマーを装着したグリー

CC-1004は、マンダロリアンバウンティ・ハンタージャンゴ・フェットの遺伝子をもとに、惑星カミーノで生み出されたクローンである。彼は銀河共和国グランド・アーミーシニア・クローン・コマンダーになるべく育成された。標準的なクローンの教育では、共和国に属す種族の基本的な知識しか与えられなかった。しかし、個性が発達していた1004は、自らの意志で深淵なエイリアン文化の知識を吸収した。1004が情熱的に新しい知識を求めていることは、カミーノアンのクローン・マスターの知るところとなった。通常であれば、1004は異常なクローンとみなされて取り除かれるところだったが、タイミングよく、カミーノでは個性の発達を目的とした新しいプログラムが始まっていた。アドバンスト・レコン・コマンドーアルファ17が、個人の意思と個性の育成に目を向け、クローン・コマンダー訓練プログラムを開始していたのである。1004もこのプログラムに参加し、司令官として個人名を使うことを許された。1004は、詳細が良く知られていないエイリアン種族に因み、自分を“グリー”と名付けた。グリーは、もし名前の由来を尋ねる人が現れれば、彼が持つエイリアン文化への興味を相手と共有するつもりでいた。

グリーは、ジェダイ将軍ルミナーラ・アンドゥリ指揮下の第9強襲兵団に属す、第41精鋭兵団を率いることになった。第41部隊は、エイリアン種族の惑星における長期任務を専門としていた。彼らは、任地の惑星で、原住民から忠誠心を得ることを目的とした“心と頭の活動”を行った。のちにグリーは、エイリアン種族と習慣について更なる知識を身に着け、この分野における専門家となった。彼の部隊はまもなく、非友好的活動、エイリアンの新兵徴募、そして対ゲリラ活動のスペシャリストという評判を獲得するようになった。彼らは偵察任務のために全地形対応索敵トランスポートBARKスピーダー・バイク、ジャガーノートタンクを使い始めた最初の兵士たちだった。クローン戦争において、グリーはしばしば小規模なサルラック大隊ABの指揮を執ることもあった。戦争中、グリーは惑星ティブリンにおける戦いに参加し、この戦いで命を落としたクローンの戦友たちに敬意を表するため、頭をダブル・ストライプのヘアスタイルにした。

ドロイド製造施設がある惑星ユバIVにおいて、グリーはウイルスを搭載したオクトゥプタラ・コンバット・トライ=ドロイド戦うことになった。この戦いでグリーたちは、呼吸フィルターを使うため、ヘルメットを密封しなければならなかった。クローン戦争が1年目の終わりに近づくと、サルラック大隊AおよびBを率いるグリーは、ジェダイ将軍ヴァス・ガの指揮の下、惑星ディンロに派遣される。彼らが分離主義勢力ドロイド軍団と遭遇すると、イテイン・ター=マカン将軍が指揮するグランド・アーミーのインプロッコ中隊がディンロに派遣され、森の中に味方が脱出するための道を開いた。しかしそこで彼らは罠にはまり、ター=マカンはのデルタ地帯に脱出ポイントをつくった。大隊が海岸線に沿って進みはじめると、グリーとガはインプロッコに空襲を要請する。グリー、ガ、そしておよそ1,000名の部隊員は脱出に成功し、アクラメイター級アサルト・シップフィアレス>に乗り込んでコルサントへと帰還した。

ガンレイの脱走[]

「カネなら腐るほど持っておる。もし逃がしてくれたら礼は弾むが、どうだ?」
「それはまた、魅力的なお誘いですがヴァイスロイ、こちらからも素敵なプレゼントがあります」
―ガンレイに手錠をかけるグリー[出典]
Gree salute

ジャー・ジャー・ビンクスに敬礼するグリー

クローン戦争勃発から2年目トレード・フェデレーション・ヴァイスロイヌート・ガンレイが、惑星ローディアで共和国のパドメ・アミダラ元老院議員を拘束したという情報が入り、グリーが現地に派遣されることになった。しかし、コマンダー・グリーと部下たちがLAAT/iガンシップに乗ってローディアの議員パレスに到着したときには既に、アミダラとローディアンオナコンダ・ファー議員、ジャー・ジャー・ビンクス準惑星代表たちが形成を逆転しており、ガンレイを捕まえることに成功していた。グリーはヴァイスロイを監禁し、彼をルミナーラ・アンドゥリの旗艦ヴェネター級スター・デストロイヤートランクィリティ>へと運んだ。その後、アンドゥリとジェダイパダワンアソーカ・タノがグリーと合流し、グリーのグリーン中隊キャプテンファロ・アーガイアスが率いるセネト・コマンドー数名が、ガンレイを裁判にかけるため、コルサントへ護送することになった。

カンセラー級クルーザーとドッキングした<トランクィリティ>で航行中、ヌート・ガンレイはグリーを買収しようと試みた。しかしグリーはガンレイに耳を貸さず、彼に手錠をはめて<トランクィリティ>の独房へと連れて行った。グリーは、ふたりのジェダイが独房内でヴァイスロイを尋問する様子を、外から見守った。尋問の途中、分離主義勢力の部隊が彼らの宇宙船を攻撃した。敵がボーディング・シップを使用していることが発覚すると、グリーは侵入者に備えるようグリーン中隊に命令した。ボーディング・シップはB2スーパー・バトル・ドロイドを宇宙船のハンガー・ベイから艦内に潜入させることに成功し、グリーン中隊隊員は、敵が監房レベルに向かっていることをグリーに報告した。タノとアーガイアスにガンレイの監視を任せ、グリーとアンドゥリは侵入者と戦うクローンの援護に向かった。彼らは、監房施設の外で敵の進軍を止めることに成功するが、間もなく別の問題に直面することになる。彼らがドロイドに対処している間に、分離主義勢力のダーク・ジェダイアサージ・ヴェントレスが施設に潜り込んでいたのである。彼らが駆け付けたとき、ヴェントレスはガンレイを解放し、タノを監房の中に閉じ込めていた。グリーたちは数的有利な立場に立ったが、ヴェントレスはあらかじめエンジン・ルームに仕掛けておいたサーマル・デトネーターを起爆してクローンとジェダイの気を散らし、逃げ去ってしまった。アンドゥリがヴェントレスを追跡し、グリーとタノは取り残されたガンレイを再び見張ることになる。その後、タノはグリーに、自分もヴェントレスを追跡すべきだと話しかけた。グリーは命令に従うべきだと答えたが、タノはアーガイアスに説得され、結局アンドゥリの後を追っていった。

Argyus vs Gree

アーガイアスと戦うグリー

それからしばらくした後、アーガイアスはコムリンクを通してヴェントレスから信号を受け取った。彼は、分離主義勢力と通じるスパイだったのである。彼は共和国のコマンドー兵を撃ち殺し、グリーにもブラスターを放った。裏切りを察知したグリーが物陰に身を隠す隙に、アーガイアスは監房のシールドを解除してガンレイを解放した。グリーはライフルを使ってアーガイアスの武器を撃ち飛ばしたが、アーガイアスはグリーを蹴り飛ばし、互いに丸腰の格闘戦になった。アーガイアスは、上官の命令に従順に従うグリーを嘲笑い、分離主義勢力に寝返った理由を説明した。その直後、アーガイアスは床に落ちていた銃に飛びついたが、グリーは銃を踏みつけ、裏切り者を気絶させた。しかし、グリーは背後にガンレイが迫っていることに気づかず、殴られて気絶してしまう。アーガイアス、ガンレイ、ヴェントレスは、<トランクィリティ>からの脱出に成功した。その後、ジェダイたちは艦のブリッジでジェダイ・ナイトアナキン・スカイウォーカーに事の成り行きを説明し、グリーも傍に立って会話を聞いた。

さらなる戦い[]

大戦中、グリーは、アストロメク・ドロイドを使って敵のコンピューター・システムをスライスする技術を学ぶため、あるジェダイ・ナイトの下に配属された。この頃、分離主義勢力のドゥークー伯爵と手を結んでいると噂されるダソミアナイトシスターや、軍艦<デヴァステイション>の建造に関する情報を調査していたパドメ・アミダラ元老院議員が、惑星クリストフシス上空で撃ち落とされた。グリーは2名のジェダイに同伴し、アミダラ議員の捜索に向かった。しかし、彼らの乗るLAAT/iガンシップも敵に撃墜されてしまう。グリーはジェダイたちに、自分たちに構わず任務を進めるよう言った。ジェダイが去った後、LAAT/iはバランスを崩し、クリストフシスの崖のそこへ急落した。しかし、グリーは船の復旧に成功し、ナイトシスターと戦うジェダイたちのもとにタイミングよく駆け付けることが出来た。グリーはLAAT/iでフォースのダークサイドを使う敵を攻撃した。しかし、アミダラ議員を見つけることが出来なかったジェダイたちは、議員が着陸した場所を探すよう、グリーに指示した。間もなくアミダラが発見され、グリーとジェダイはクリストフシスを後にした。

Gree-Alzoc

アルゾックIIIでフリゲート艦のコンピューターに侵入するグリー

ハット犯罪王ジャバ・デシリジク・ティウレから、分離主義勢力が惑星アルゾックIIIで活動しているという情報が入ると、グリーはジェダイ将軍ルミナーラ・アンドゥリとアイラ・セキュラクローン・コマンダーCC-5052とともに現地に出発する。共和国の部隊は、全地形対応戦術攻撃兵器数機に乗り込んで崖を登り、ジャバが教えてくれた座標に到着する。彼らはそこで、巨大な主力艦の事故現場を発見した。そこでは大量のスターシップの部品と氷が宙に浮かんでいた。グリーたちは、この奇怪な現象を調査することになり、ジェットパックを使って宇宙船格納庫の残骸に到達した(ジェダイはフォースを道案内に使い、グリーの後を追った)。格納庫で合流した際、グリーたちはヴァルチャー・ドロイドから攻撃を受ける。分離主義勢力もまた、この事故現場に関心を寄せ、部隊を派遣していたのである。ジェダイがバトル・ドロイドを破壊し、増援部隊と戦う間、クローン兵たちは宇宙船の航行記録を探すことになった。

宇宙船のブリッジに達したグリーは、ジェダイに守られながら、航行記録へのハッキングを試みた。バトル・ドロイドが首尾よく撃退された後、グリーはジェダイの将軍に宇宙船の最期の瞬間の記録を見せた。このミュニファスント級スター・フリゲートは、2種類の兵器を輸送中にテルゴーン・ドロップシップに襲撃され、兵器を奪われた末、破壊されていたのだった。宇宙船の残骸と氷が宙に浮かんでいたのは、兵器がつくり出した重力異常が原因だった。その直後、グリーは、彼らよりも早く事故現場を訪れていたアサージ・ヴェントレスが、この船の自爆装置を起動していたことを知った。ジェダイはクローン・トルーパーたちに安全圏へと逃れるよう命じ、ヴェントレスと短い対決を繰り広げた。セキュラとアンドゥリは巨大な氷の下でダーク・ジェダイを罠にはめ、事故現場から脱出した。その後、彼女たちはジェダイ最高評議会に事の顛末を報告した。

第二次ジオノーシスの戦い[]

「伏せろ!伏せろ!」
―ドロイド工場爆発に際し、部下に指示を出すグリー[出典]

同じ、グリーとアンドゥリ将軍、そして彼女の弟子であるバリス・オフィーが惑星ジオノーシスへと派遣された。クローン戦争の最初の戦場であるジオノーシスでは、ジオノージアンバトル・ドロイド工場が再稼働されており、グリーたちの任務はこの施設の破壊を手助けすることだった。グリーたちはガンシップの増援部隊を率いてスカイウォーカー将軍の野営地に到着し、ここを拠点にポグル・ザ・レッサー大公主要ドロイド工場への攻撃を開始した。軍隊が合流した後、アンドゥリ、オフィー師弟は、スカイウォーカー、タノ師弟と対面し、ジオノージアンの施設への攻撃作戦を立てた。彼らの作戦は、スカイウォーカーとアンドゥリが正面攻撃を展開する間に、パダワンたちが地下墓地を通って工場に潜入し、爆弾で内部から施設を破壊するというものだった。グリーやクローン・キャプテンレックスは、スカイウォーカー将軍とともに、クローン軍団を指揮して正面攻撃に参加することになった。当初、ジェダイとクローンたちは、ドロイド工場を防衛する分離主義勢力を相手に、順調に作戦を進めていた。しかし、ポグル大公はレイ・シールドを装備したスーパー・タンクを発進させた。スーパー・タンクは共和国のAV-7対ビークル砲の激しい攻撃に耐え抜き、共和国軍にミサイルを発射して大きなダメージを与えた。

Gree-FistPump

ジオノーシスにて、スーパー・タンクの破壊を喜ぶグリーと部下たち

スカイウォーカーとアンドゥリは、スーパー・タンクをドロイド工場の前の橋上におびき寄せるよう、グリーとレックスに命じた。ジェダイの将軍たちは、橋に起爆装置を仕掛け、スーパー・タンクを谷の底に落とすつもりだったのである。グリーとレックスは命令を実行に移し、スーパー・タンクの破壊に貢献した。一方、ドロイド工場の内部に潜入していたタノとオフィーは、原子炉に爆弾を設置している途中、ポグル大公とバトル・ドロイドの妨害に遭った。ふたりのパダワンは、原子炉を破壊するため、自分たちの命を犠牲にする覚悟で、拿捕したスーパー・タンクのミサイルを発射させた。工場施設が倒壊し、破片が飛び交うと、グリーは部下たちに身を隠すよう指示した。衝撃が収まった後、レックスとグリーはガンシップに乗ってジェダイ将軍たちのもとに駆け付け、瓦礫の中で生き埋めになっていたパダワンの捜索を手伝った。スカイウォーカーは、タノがパワー・セルを利用して発信したコムリンクの電波に気付き、パダワンが埋まっている場所を見つけ出した。グリーやレックスが見守る中、ふたりのジェダイ将軍はフォースを使って瓦礫を持ち上げ、パダワンを救出した。

キャッシークの戦いとオーダー66[]

「はい、閣下」
―パルパティーンからオーダー66の指示を受けるグリー[出典]
GreeonKashyyyk

キャッシークにて、グリーとヨーダ

クローン戦争の末期、惑星キャッシークが分離主義勢力による攻撃を受けた。ジェダイグランド・マスターであるヨーダが直々にキャッシークに向かうことになり、第41部隊とグリーが彼に同伴した。グリーはキャッシークの森林で活動するために迷彩色のフェーズIIクローン・トルーパー・アーマーを装備した。しかし、ヨーダとグリーの部隊は、惑星に着陸する前に、上空で分離主義勢力の抵抗に遭った。分離不義勢力の部隊は、援軍が駆け付けるのを待ちながら、クルーザーを使ってヨーダの旗艦の着陸を妨害した。グリーは別の着陸地点を探したが、新しい候補地はいずれも最前線からあまりに遠い場所にあった。しかしそれから間もなく、惑星の地表に派遣されていたクローン・コマンドーデルタ分隊が分離主義勢力から砲台を奪い、クルーザーの撃墜に成功する。彼らの活躍のおかげで、グリー、ヨーダ、第41部隊のための着陸スペースが確保された。

グリーとヨーダは樹木都市のカチーホに司令部を置き、原住民のウーキーであるターフルチューバッカと合流した。分離主義勢力が主要パワー・ジェネレーターを起動したという報告が入り、グリーは次なる攻撃が差し迫っていることを知った。ヨーダが共和国軍に行動開始の合図を送った後、ウーキーに率いられた部隊が海岸の戦場に赴き、第41部隊はカチーホの大木の枝からドロイド軍を狙撃した。ヨーダとグリーは、司令ポストに残って戦いを見守った。戦いのさなか、グリーは最高議長パルパティーンから連絡を受け取った。議長はグリーに、ジェダイの抹殺を指示するオーダー66の実行を命じた。グリーは、その場にいたもうひとりのトルーパーに合図し、ヨーダを背後から殺そうとした。しかし、クローンたちの意図を察知したジェダイ・マスターは、突然跳躍して彼らの背後に回り、グリーとトルーパーの首をライトセーバーで切断した。

人物[]

「命令を無視して持ち場を離れるわけにはいかないよ。でしょ?」
「もちろん」
アソーカ・タノとグリー[出典]
TheDeathofCommanderGree

与えられた命令に忠実に従ったグリーは、ヨーダによって殺されることになった

才能と個性で知られていたクローン・コマンダー、グリーは、忠実かつ厳格な兵士だった。鋭い判断能力と戦闘技術を持っていたグリーは、高名なジェダイ・マスターであるルミナーラ・アンドゥリの副司令官として理想的な存在だった。クローン戦争の末期、グリーはマスター・ヨーダに忠実に仕えていたが、彼の究極的な忠誠心は共和国にあった。コマンダー・グリーは上官の命令に忠実に従い、共和国の反逆者たちを軽蔑していた。グリーは、任務を達成するためなら、自分の命も犠牲にする覚悟があった。キャッシークの戦いで、彼は最高議長の命令通りジェダイ将軍の命を狙ったが、返り討ちに遭って殺されてしまった。

ヴァイスロイ・ヌート・ガンレイや、共和国を裏切ったセネト・ガードのキャプテン・アーガイアスのように、分離主義勢力に組した人々の中には、クローンであるグリーのことを共和国の奴隷のようなものだと考える者もいた。しかし、仲間のクローン兵士やジェダイたちは、彼のことを、「グリー」という名前が示す通り個性的な人物だと評価していた。このコマンダーの、エイリアン種族の知識に対する好奇心は、同胞のクローンと比べて異常なほど強かった。当初、カミーノアンはクローンの個性を排除しようとしていたが、グリーの個性はアルファ17の訓練プログラムのおかげで更に促進されることになった。また、グリーはジェットパックを使った戦闘や、武器を使わない戦闘に関する知識も身に着けていた。グリーは有能なスライサーでもあり、銀河ベーシック標準語を話した。

装備[]

Commander Gree

フェーズIIアーマーを着たグリー

クローン戦争の初期、コマンダー・グリーはフェーズIクローン・アーマーを装着していた。グリーのアーマーには緑のマーキングが施されていた。またグリーは、予備の弾薬を入れた黒い色の弾帯を身に着けていた。グリーは自身のユーティリティ・ベルトの中にサーマル・デトネーターを詰め込んでいた。グリーのフェーズIアーマーの膝当ては、頻繁にメンテナンスをし、交換する必要に迫られた。必要に応じ、グリーはオプションのジェットパックを装着し、特別任務に参加していた。

大戦中、グリーはフェーズIアーマーをフェーズIIクローン・トルーパー・アーマーと取り換えた。新しいアーマーは以前のフェーズIと同様に緑色のマーキングが施されていたが、緑がより暗い色合いになっているなど、一部に変化が見られた。前腕と脚部のアーマーはカモフラージュ用の迷彩色になっており、ブーツ・アーマーは黒い色だった。また、グリーは緑色のマクロバイノキュラーを携帯していた。第41部隊のほかの隊員たちと同様、グリーは偵察任務用のフェーズIIアーマー・セットも所有していた。彼はDC-15Aブラスター・ライフルDC-15Sブラスター・カービンを携帯し、DC-17ブラスター・ピストルも装備していた。

制作の舞台裏[]

コマンダー・グリーは、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』とその関連作品で初登場を果たした。彼はコンピューター・グラフィックによってつくられたキャラクターであり、声優はテムエラ・モリソン(吹き替え版では金田明夫)が担当した。このキャラクターは映画でヘルメットを着用していたが、『Star Wars: The 30th Anniversary Collection』のトイで初めて素顔を見せた。彼がスクリーン上で初めて素顔を見せたのは、『クローン・ウォーズ』シリーズの『闇のマント』のエピソードである。このエピソードや、前作『型破りなジェダイ』でグリーの声優を担当したのは、他の全てのクローンと同様ディー・ブラッドリー・ベイカー(吹き替えは金田明夫)である。また、グリーはビデオゲーム『The Clone Wars: Republic Heroes』にも登場している。

登場作品[]

参考資料[]

Wiki-shrinkable
ウーキーペディアにはCC-1004/レジェンズに関する9枚の画像があります。

脚注[]

外部リンク[]

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