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「わたしも自分にたどり着くために、なすべきことをしただけだ。後悔はしていない。それがわれわれの違いだ。わたしは自分が何者か知っているし、それを受け入れている。誇りに思っている。わたしを形作るすべてのもののためにわたしは戦ってきた」
カーディナルに対し、ファズマ[出典]

ファズマ(Phasma)は惑星パナソス出身の人間女性で、ファースト・オーダーに仕えたストームトルーパーキャプテンである。彼女はもともと文明が衰退した惑星に住むサイア一族の戦士だったが、ブレンドル・ハックス将軍との出会いがきっかけとなり、実兄ケルドや一族を捨ててファースト・オーダーの一員となった。彼女はパナソスにおける過去を捨て、ファースト・オーダー随一の軍事指導者として台頭し、ストームトルーパー訓練プログラムの監督を任された。やがて彼女はブレンドルの息子であるアーミテイジと共謀してブレンドルを殺し、自分の出自に関する秘密をより強固なものにした。

冷戦の時代、ファズマはブレンドルの訓練生だったキャプテン・カーディナルから命を狙われるも、彼を返り討ちにした。ファースト・オーダーにおける地位を固めたファズマは、やがて軍隊スターキラー基地の作戦の指令系統において、アーミテイジ・ハックス将軍やダークサイドの戦士カイロ・レンと並ぶ非公式のトップ3となった。34 ABY、ファースト・オーダーの最高指導者スノークの指揮の下、ファズマたちはジェダイ最後の生き残りルーク・スカイウォーカーの居場所を記した地図を捜索した。その一環としてジャクートゥアナル村を襲撃した後、ストームトルーパーFN-2187レジスタンスの捕虜ポー・ダメロン逃亡に力を貸し、ファズマの訓練プログラムから初めての失敗作が生まれてしまった。

ホズニアン事変の後、レジスタンスがスターキラー基地を攻撃した際、ファズマは侵入者のFN-2187(彼は“フィン”と名を変えていた)とハン・ソロチューバッカらに捕まり、基地のシールドを解除するよう脅迫された。ファズマがこの脅しに屈した結果、スターキラー基地はレジスタンスの攻撃で破壊されてしまった。ファズマは侵入者たちによってゴミ圧縮機に投げ入れられたが、基地が爆発するまえになんとか脱出し、シールドの解除記録にアクセスしたソル・リヴァス中尉追跡した。彼女は惑星ルプロラでリヴァスを追い詰め、リヴァスと、真実を知ってしまった任務の協力者TN-3465を抹殺した。

ファースト・オーダー艦隊と合流したファズマは、レジスタンスを追跡するメガ級スター・ドレッドノートスプレマシー>に乗り込んだ。フィンとローズ・ティコハイパースペース追跡装置を解除するため<スプレマシー>に乗り込み、ファースト・オーダーに捕らえられた時、ファズマは艦のハンガー・ベイで2人の処刑を行おうとした。しかし<スプレマシー>はレジスタンスのスター・クルーザーラダス>による特攻で破壊され、ハンガーも炎に包まれた。ファズマは崩れ行く艦内でフィンと決闘を繰り広げ、近接戦で優位に立ったものの、ハンガーの床が崩れ落ちた際に爆炎に飲み込まれた。

経歴

生い立ち

サイアの戦士

「私はリーダーだ。そしてリーダーは人々のために最良の選択をする」
「わたしは戦士です。だから生き残るために必要なことをする」
ケルドとファズマ[出典]
Keldo

ファズマの兄、ケルド

ファズマは惑星パナソスの小規模な部族の子として生まれた。彼女にはケルドという名の兄がおり、幼い頃は父や母とともにノーチラスと呼ばれる洞窟で生活していた。パナソスはもともと瑞々しく肥沃な星だったが、かつてコン・スター鉱業会社が起こした反応炉事故によって荒廃し、ファズマが生まれた頃には文明から見放されていた。パナソスの原始的な住民は、鉱業会社で働くためこの惑星に連れてこられた人々の子孫であり、複数の一族に分かれて乏しい資源をめぐる紛争を繰り広げていた。[1]

サイアクローといった巨大勢力の脅威にさらされる日々を送っていた若きファズマは、自分たちが生きていくためには父親と母親を捨ててでも大きな一族に加えてもらうしか道はないと判断した。ある日、ファズマは兄ケルドのナイフを突き刺して洞窟に突き落とし、サイア一族が襲撃してきたと嘘をついた。ケルドが目をさます頃にはサイアとの戦いが既に終わっており、ファズマの一族は彼女たち兄妹を残して滅び去っていた。サイアの指導者エギルから、一族に加わるか否かの選択を与えられたファズマとケルドは、サイアの文化を受け入れた証として、シヴヴァラデトラックス装置を使って両親の死体から採取した聖なる膏薬を体に塗った。サイアの戦士となったファズマは、防具をつけてパナソスの過酷な環境から身を守り、墜落したスターシップから武器や物資を手に入れた。[1]

彼女は16歳になる頃には既に周囲から立派な戦士として認められ、サイア最強の戦士を自認していた。彼女はサイアの戦士たちを率いるリーダーとなり、トーベンカー、シヴ、ゴスタといった支持者たちを得た。ファズマが16歳ぐらいの時、ポーという名の乱暴者がエギルの暗殺を試み、致命傷を負わせた。ポーは新たなリーダーを自称したが、ケルドが反対の声を上げ、ファズマも兄の側に立った。ファズマは片脚が無いケルドに代わってポーと血糖を繰り広げ、彼をで圧倒した。ファズマの攻撃で地面に倒れ込んだポーは、ケルドによって両足首の腱を切られ、戦闘不能になった。ポーのクーデターは失敗に終わり、ケルドは今後自分とファズマが2人でサイアを統治していくと宣言した。[1]

その後、兄妹は2年にわたってサイアを繁栄へ導いた。当時、サイア一族にはフレイという名の子どもがいた。パナソスでは子どもの出産自体が珍しかったため、フレイはダグボルダー率いるクロー一族の標的となった。ある日の夜、クローがサイアのテリトリーを襲撃し、ファズマ率いる戦士たちはフレイとその母イルヴァを守るため侵入者に立ち向かった。ファズマは大勢の敵を殺したうえ、地衣植物で作ったを塗り込んだでボルダーのを切り落とし、クローを撃退することに成功した。しかしケルドは、ファズマがコートの下にフレイを隠しながら戦っていたことや、毒物の秘密を仲間にも隠していたことに腹を立てた。ファズマはいまこそクローに反撃を仕掛け、彼らのテリトリーを乗っ取るチャンスだと訴えたが、ケルドは無用な血を流すべきではないと却下した。投票の結果、サイアはケルドの提案通りクローと和平協定を結ぶことになり、ファズマはこれを兄の裏切りと捉えた。[1]

ブレンドル・ハックスとの出会い

「銀河でもっとも優秀な兵士だ。私の指示に忠実に従うよう訓練されている。さまざまな武器や道具を用いつつ、ありとあらゆる環境を踏破する。どんなに厳しい状況でも自ら考え、素早く行動しなければならないのだ。ファズマ、きみはこういう兵士の教育に適任だと思うが」
―ストームトルーパーについて、ブレンドル・ハックス[出典]
Young Phasma on Parnassos

若き日のファズマと、パナソスへ墜落するブレンドル・ハックスの宇宙船

サイアとクローの協定が成立した後、両勢力の領地の境界付近に、外部からの脱出ポッドが墜落した。ファズマは墜落地点へ旅して積荷を手に入れるべきだと主張したが、ケルドはクローとの関係に亀裂が入ることを危惧していた。ファズマは墜落地点を調査する許可を兄から取り付け、忠実な戦士を率いて現地へ赴く。境界線に到着すると、ファズマはケルドとの約束を破ってクローの歩哨を部下に殺させ、クローのテリトリーの中へと進んだ。彼女たちは、クローがポッドに乗っていた5人の遭難者を回収し、客人として迎え入れている現場に出くわした。遭難者のリーダーは、ファースト・オーダーブレンドル・ハックス将軍と名乗った(残りの者はストームトルーパーPT-2445LE-2003HF-0518ドロイドDDM-38であることがのちにわかった)。ブレンドルは優秀な兵士の候補者を探す任務の途中で、パナソスの自動防衛システムに撃墜されてしまったのである。[1]

自己紹介を終えたブレンドルは、脱出ポッドから遠く離れた場所に墜落した船の捜索に協力してくれる者を募った。ファズマは、パナソスの外に広がる文明に加わるチャンスを逃すまいと、真っ先に名乗りを上げた。ボルダーはファズマに抗議し、フレイを差し出して無礼を詫びるよう要求した。ファズマは謝るふりをしてボルダーに近づき、このダグを短剣で刺し殺した。ファズマは自分のあとについてくるようブレンドルとストームトルーパーを説得し、短い戦闘のすえ、クローのテリトリーから脱出する。帰りの旅の道中、ファズマはブレンドルを質問攻めにして、彼の言語や、外の文化に関する知識を得ようとした。ブレンドルもまた、かつてパナソスの文明を襲った未知の災害について質問をしたが、ファズマに答えられることは少なかった。ファズマは、ストームトルーパーの優れた戦闘技術と、彼らが名前の代わりに数字を使っていることに興味を抱き、ファースト・オーダーという、“一族”より遥かに巨大な単位の政治的・軍事的組織に魅了された。[1]

ノーチラスに戻ったファズマは、クローとの間に紛争を起こしたことでケルドから糾弾された。ケルドは客人をサイアに迎えることには同意しつつ、貴重な戦士たちを宇宙船探索の旅に出すことはできないと拒絶した。しかしその日の夜、ファズマは一族の食料と、道具類を盗み出し、ブレンドルとストームトルーパー、腹心の戦士(シヴ、ゴスタ、カー)を伴って、サイアを捨ててノーチラスから旅立った。彼らはクローのテリトリーを避けて旅し、を超え、砂漠地帯にたどり着いた。の侵食が進む洞窟地帯で暮らしてきたファズマにとって、本物の大地を踏みしめるのはこれが初めての経験だった。砂漠についた直後、カーは金と緑に輝く甲虫に手を噛まれた。ファズマはグローブを脱がないよう皆に命じ、カモフラージュのためアーマーを灰で汚すようストームトルーパーに頼んだ。[1]

広大な砂漠を横切る旅の途中、カーの容態は悪化していった。また一行は、巨大トカゲが曳くソリに乗った略奪者の一団に襲われたが、犠牲者を出すことなく勝利を収めた。ファズマたちは敵の死体から役に立つものを剥ぎ取り、体が膨れ上がったカーをソリに乗せて運ぼうとしたが、間もなくカーは内側から爆発して命を落とした。敵の遺留品を物色していた時、ファズマはカーの命を奪った甲虫が入っている木箱を見つけ、この甲虫が不意打ちのための武器として利用できることに気づいた。一行は旅を再開し、今度は動物の死骸を漁っていたスキンウルフの群れを撃退したが、ブレンドルが腕を噛まれてしまった。応急手当を受けながら、ブレンドルはファズマならばファースト・オーダーの兵士の教育者として適任だと語ったが、彼の容態は一日で急激に悪化した。その日の夜、プロトコル・ドロイドTB-3が一項の野営地を訪れた。かつてコン・スター鉱業会社に仕えたこのドロイドは、パナソスの文明が滅びた後も忠実にテルプシコラ・ステーションで働き続けていたのである。[1]

文明の遺産と専制君主

「この星は死にかけている。でもわたしたちは新たな星で新たな人生を始める」
―ファズマ[出典]
Brendol Hux

ファズマがパナソスを離れるきっかけを作ったファースト・オーダーのブレンドル・ハックス将軍

意識が朦朧とするブレンドルを救うため、ファズマたちはやむを得ずTB-3に言われるがままテルプシコラ・ステーションへ案内された。ブレンドルは一命を取り留めたが、ドロイドは治療費として、クレジットを持たないファズマたちに60間の労働を求めた。ファズマがとりあえず同意すると、ドロイドは一行にコン・スター鉱業会社のオリエンテーション用ビデオを見せた。ファズマたちはこのビデオで初めて、大災害が起きる前のパナソスの人々の暮らしを知った。D477から会社の制服を配られた時、ファズマはドロイドへの抵抗を試みたが、睡眠ガスで眠らされてしまった。を覚ました後、ファズマたちはブレンドルが回復するまではドロイドの言う通り鉱夫として大人しく労働に従事した。数日後、ブレンドルが治療を終えると、ファズマは彼に状況を説明し、制御室を見つけてステーションのドロイドを停止させる作戦を開始した。[1]

シフトが2巡した後、ファズマたちは制御室を見つけ、ステーションのパワー・ジェネレーターを切ってドロイドをシャットダウンした。その際、ファズマはブレンドルが機械を操作する様子を興味深く観察した。その後、一行はガレージで地上攻撃ビークル(GAV)とスピーダー・バイクを調達する。出発に備えて必要なものを漁っていた時、ファズマはT字のバイザーが入った派手な色のヘルメットを手に入れた。一行は乗り物のおかげで以前よりも短い時間で長旅ができるようになり、やがてアラトゥ・ステーションの周囲に築かれたに近づいた。その際、LE-2003が塹壕のトラップに落ち、アラトゥ・ステーションの住民による奇襲が始まった。ファズマは勇ましく抵抗したものの、コン・スターが残したテクノロジーを駆使する敵に仲間もろとも囚えられ、ステーションへ連行された。絶滅に瀕していたサイアとは対象的に、大勢の人が生活を送るこのステーションでは、“アラトゥ”と呼ばれる絶対君主のもとで、専制的な社会が成り立っていた。[1]

アラトゥの囚人となったファズマたちは、ヴロドという名の男からステーションの説明を受けた。またファズマは、先の戦闘で重傷を負ったLE-2003が見捨てられることになったため、代わりに彼女の装甲服とヘルメットを身に着けた。アラトゥにお目通しされた後、一行はこの君主を楽しませるために、自由や食料をかけて闘技場で戦うよう告げられた。翌日、ファズマとトーベンはランデラスという名の大男と素手で戦うことを強制され、初めて敗北を味わった。しかしスキンウルフを素手で撃退したためアラトゥは満足し、翌日も戦うチャンスを得ることができた。次の日、ファズマとシヴ、トーベンはランデラスを殺し、群衆の熱狂が冷めないうちに、アラトゥを不意打ちで斬り殺した。人々はファズマを新たなアラトゥとして受け入れたが、ブレンドルとともに旅を続けるつもりだったファズマは、指導者としての責任を説くヴロドを殺し、仲間たちとともにGAVでアラトゥから出発した。[1]

パナソスを去る

「わたしは自分が何者か知っている、ケルド。これまでずっとそうだった」
―ケルドに対し、ファズマ[出典]
Parnassos

ファズマと同じサイアのメンバー、右からトーベン、フレイ、シヴ

LE-2003を失って7人となった一行は、砂漠を抜けて一夜を明かした。翌日、ファズマとブレンドルは目的地への道順をめぐって意見が対立した。ブレンドルはファースト・オーダーで求められるのは従順な兵士だと説き、ひとたびパナソスを出れば、ファズマたちの生殺与奪権を握るのは自分だと念を押した。一方でブレンドルは、ファズマは必ずしも優秀な兵士ではないが、自分と組んでルールに従いさえすれば優秀な指揮官になれるだろうと告げた。その後、1人になったファズマはヘルメットを脱ぎ、涙を流した。シヴから声をかけられた時、ファズマはクワッドノキュラーでもと来た方向を確認しながら、涙の跡が見られないように振る舞った。シヴとの会話で、ファズマはファースト・オーダーに加わることになってもケルドを始めとするサイアの同胞を助けに戻るつもりはないと断言し、また、シヴの妊娠に気づいていることを明かした。[1]

墜落船を目指して旅を続けた一行は、“死せる地”の番人を自称するギャンド種族チャークと遭遇した。チャークは、大昔に起きた大災害の影響で、この先の土地は放射能に汚染されているため進んではならないとファズマたちに警告した。しかしブレンドルは、船にたどりついて助けを呼びさえすれば、ファースト・オーダーが間に合うように駆けつけ、放射能による病気も治療してくれると考えた。一行がチャークの警告に感謝して進もうとした時、彼女たちを追ってきたサイアとクローの連合軍が後方から姿を現した。復讐を求めるかつての仲間たちの攻撃でゴスタを失いながらも、ファズマたちは“死せる地”の境界のフェンスを超え、放射能の影響に苦しみながら不毛の土地を歩き続けた。その道中、彼女たちは原因不明の核爆発を起こした施設の名残を目撃した。やがて一行は墜落船にたどりついたが、船に乗り込もうとしているときにケルドのグループが彼女たちに追いついた。[1]

最後の戦いでトーベンと2人のトルーパーも命を落とし、残ったのはファズマとブレンドル、シヴ、そして敵の側はケルドとフレイだけになった。ケルドはサイアとクローを破滅に導いた妹を責めたが、ファズマはブレンドルに急かされ、容赦なく実の兄を撃ち殺した。幼いフレイはファースト・オーダーの役に立つと判断され、一緒に連れて行かれることになった。やがてブレンドルの救難信号をキャッチしたリサージェント級スター・デストロイヤーファイナライザー>がパナソスに到着し、救助チームを降下させた。ブレンドルはファズマに息子のアーミテイジ・ハックスを紹介し、ファズマとフレイを一緒に連れて行くと告げた。シヴは病が進行しすぎているうえ、“軟弱すぎる”という理由で置き去りにされることになり、ファズマも彼女を見捨てた。しかしファズマはファースト・オーダーの船に乗り込む直前に、近くのカリオペ・ステーションにたどり着くことができれば、医薬品を手に入れられるだろうとシヴに告げた。[1]

宇宙に出た後、ブレンドルはファズマにパナソスの軌道からの眺めを見せ、サイアのテリトリーとアラトゥ・ステーションを宇宙から砲撃して消滅させた。ファズマは衝撃を受けつつも表面上は平静を保ち、服従か、さもなくば死かという明確なメッセージを理解した上で、ファースト・オーダーの力がブレンドルの言う通り確かに強力であることを認めた。[1]

ファースト・オーダーのキャプテン

台頭と陰謀

「ブレンドルは彼女が犯した罪の目撃者であり、彼女がファースト・オーダーという名の厳格な地獄のシンボルたりえる完璧な兵士ではないことを知る、銀河でただひとりの人間だった。それでも、しばらくはブレンドルが必要だった。この空に浮かぶあなたの楽園に連れてきてもらって、みんなに彼女の勇敢さや強さ、順応性、実力を知らしめてもらうために。 [中略] そしてある日、彼女がただの鎖に繋がれた狼ではないことをブレンドルが忘れたそのとき、彼女は甲虫をブレンドルの上着に押し込んで去った。完全犯罪よ」
―ファズマの陰謀をキャプテン・カーディナルに説明するヴァイ・モラディ[出典]
Cardinal

キャプテン・カーディナルは自身の役割を奪ったファズマをライバル視した

ファズマとフレイはファースト・オーダーのテクノロジーで放射線の病気から回復した。ブレンドルはファズマをストームトルーパーの訓練アカデミーがあるスター・デストロイヤーアブソリューション>へ連れて行った。ファズマの軍事指導者としての素質を見抜いていたブレンドルは、ファースト・オーダーのストームトルーパー訓練プログラムを、自身の被後見人であるキャプテンカーディナルとファズマに分担させることにした。カーディナルは若い新入りの訓練官となり、ファズマはティーンエイジャーと成人の兵士の訓練を受け持つことになった。またファズマはカーディナルに代わってブレンドルの専属ガードとなった。[1]

ファースト・オーダーに加わって1年後、ファズマはTIEファイターに乗ってパナソスへ戻った。彼女はハックスの船の墜落現場へ旅し、パナソスの甲虫を回収して、船の残骸からクロミウムを手に入れた。そして彼女はTIEファイターで海を超え、クレオ・ステーションシンシケーターを使ってユニークなクロミウムのアーマーを作成した。[1]

ファズマと一緒にファースト・オーダーに加わったサイアの少女フレイは、ストームトルーパー候補生UV-8855としてカーディナルのもとで訓練を積んだ。一方、専用のキャプテン用ケープを与えられたファズマは、ファースト・オーダー軍のお気に入りとなり、軍隊のプロパガンダポスターに使われるほどになった。ブレンドルとアーミテイジ・ハックス、そしてフレイを除けば、ファースト・オーダーでファズマの出自はおろか、素顔を知る者は1人もおらず、その正体は謎に包まれていた。[1]

しかし、ファズマのせいでブレンドルの専属ガードという役目と、訓練プログラムの半分を奪われたカーディナルは、ブレンドルが突然連れてきた新入りにライバル心を抱いた。2人の訓練メソッドがそれぞれ異なっている点も、カーディナルの敵対心を煽り立てた。ファズマはカーディナルやブレンドルがこれまで採用していた、シミュレーターに頼った訓練プログラムをよしとせず、より実戦を重視した手法を採ったのである。カーディナルはファズマを毛嫌いし、自分が訓練した若いトルーパー候補生たちが、ファズマの手で意思を持たない殺人者につくり変えられているのではないかと恐れた。カーディナルはファズマを失脚させる方法を模索したが、彼女が有害であると上官を納得させられるような証拠は見つからなかった。[1]

HuxTLJPromo

ファズマはアーミテイジ・ハックスと共謀し、彼の父親ブレンドルを暗殺した

のちにファズマは、ブレンドル・ハックスを暗殺するためにその息子アーミテイジと共謀した。[1] ブレンドルと炊婦のあいだに生まれた非嫡出児であるアーミテイジは、幼い頃に虐待を受けた経験があり、父親を軽蔑していた。[8] アーミテイジの命令に従い、ファズマはパナソスの毒虫を使ってブレンドルを暗殺した。かつてサイアの戦士カーの最期がそうであったように、ブレンドルは病に罹り、体が膨れ上がった。ブレンドルはバクタ・タンクに入れられたが、ファースト・オーダーは未知の症状を治す方法を見つけられず、将軍はタンク内で破裂して死亡した。その後、アーミテイジは父親の跡を継いでファースト・オーダー軍とその訓練プログラムの指揮権を握った。ブレンドルの死因は未知の疾病と記録された。[1]

ファズマは自分の出自を隠すため、ついにはフレイをも排除した。フレイはファズマのトレーニングに参加していた時に、武器の誤作動が原因で命を落としたと記録された。しかし、自分の過去を知る者を全員抹殺しようとファズマがあらゆる手を尽くしたにも関わらず、思いがけない証人が生き残っていた。ファズマがパナソスを去る際に見捨てたシヴが、その後カリオペ・ステーションにたどり着き、トービという子を生んで平和な暮らしを送っていたのである。やがてヴァイ・モラディという名のレジスタンススパイがファズマの過去を探り始め、シヴの存在にたどり着いた。モラディは商人のふりをしてシヴからファズマの過去を聞き出し、ファズマがブレンドルの死に関与した手がかりを掴んだ。[1]

過去を探る者たち

「彼らが私を作ったのだ。私は、期待されたとおりの者になった」
「ああ、カーディナル。それは貴様の問題だ。貴様はずっとただの道具だった。それを使いこなす手ではなかった。ブレンドルが望んだとおりの、彼の思うままに動くように作られた操り人形だ。だが、わたしはどうだ? 彼が必要だとは気づきもしなかったもの、それがわたしだ。わたしは貴様の進化形なんだよ。つまり、貴様はもうお荷物だ。おしまいだ」
―カーディナルとファズマ[出典]
Amaka

ファズマの過去を暴いたレジスタンスのスパイ、ヴァイ・モラディ

ファズマがファースト・オーダーに加わってから10年後、ヴァイ・モラディがキャプテン・カーディナルのスター・デストロイヤー<アブソリューション>によって捕らえられた。カーディナルは密かにヴァイを尋問し、ファズマを失脚させるための情報を聞き出そうとした。カーディナルはヴァイの証言でファズマの生い立ちを知り、自分にとって恩師のような存在だったブレンドル・ハックスの不審死に、彼女が関わっていたことを知った。[1]

カーディナルはこの情報をアーミテイジ・ハックス将軍に告げ口したが、彼もブレンドル暗殺の共犯者であることを知る結果となった。カーディナルは尋問を通してヴァイに敬意を抱いていたため、彼女を解放して、ファズマの暗殺に協力を求めた。ヴァイは、ファズマが幼い頃の物語を語った後、ファズマがケルドの脚やボルダーの胸を突き刺した際に使ったナイフ(ヴァイはこれをシヴから譲り受けた)と、パナソスで回収してきたプラストイド・ケース入りの毒虫をカーディナルに提供した。カーディナルはレジスタンスへの勧誘を受けたが拒否し、尋問室のドアは開けたままにして、ファズマとの対決に向かった。[1]

カーディナルは手に入れた証拠品をハックスやファズマをはじめとする上級将校たちの会議の場で提示し、ファズマの罪を告発しようと考えた。しかし会議のアクセス・コードは既にハックスによって変更されており、カーディナルは上級将校のグループから締め出されていた。ハックスはこの会議で、カーディナルがここのところ“現実から乖離”しているとコメントし、彼のシミュレーション訓練プログラムを継続すべきか再考する必要があると語った。翌日、カーディナルはシミュレーション・ルームで戦闘訓練を行っていたファズマの前に姿を現した。[1]

ファズマはカーディナルのシミュレーション訓練や、アーミテイジの自動化された訓練手法は生の戦闘には到底及ばないと批判した。カーディナルは、ファズマがストームトルーパー訓練生を殺人者に仕立て上げていると批判したが、彼女は悪びれることもなくそれを認め、ファースト・オーダーの要求に従っているまでだと答えた。ファズマに臆病者と罵られたカーディナルは、怒りにかられてZ6暴動鎮圧用警棒でファズマに襲いかかった。しかしファズマは素早く攻撃をかわして警棒を手にし、カーディナルを圧倒した。カーディナルのプログラムで訓練を積んだファズマにとって、彼の動きを読むことはたやすかった。[1]

劣勢を強いられたカーディナルは、ファースト・オーダーが奨励する戦い方を捨て、ファズマをタックルで押し倒してナイフで首を刺そうとしたが、それすら失敗に終わった。ファズマは、カーディナルはブレンドルの操り人形に過ぎなかったと告げ、奪ったナイフで彼の腹を突き刺した。このナイフがかつて自分の所持した物であることに気づいたファズマは、生き証人を排除するため再びパナソスに戻る必要があると語り、カーディナルのドロイド、アイリスを破壊した。ファズマはヘルメットを脱いで素顔を晒し、誰もが嘘つきで、誰もが怪物だと言い放った後、ナイフに塗られていた毒に苦しむカーディナルを見捨てて訓練場を後にした。ファズマはカーディナルが訓練中の事故で死んだことにするつもりだったが、彼女が訓練場を去った後、カーディナルはヴァイ・モラディによって助け出され、ファースト・オーダーから逃げ出した。[1]

軍隊のトップ3

「団結は大事なことですが、将軍もごぞんじのとおり、忠誠心はなによりも優先されなければなりません。ファースト・オーダーへの忠誠のほうが、仲間への誠実さよりも大事であるべきなのです」
―アーミテイジ・ハックス将軍に対し、キャプテン・ファズマ[出典]
PhasmaHS-Fathead

キャプテン・ファズマ

キャプテン・カーディナルが排除されたことで、ファズマはファースト・オーダー・ストームトルーパー兵団の訓練プログラムの全権を握った。[1] ファースト・オーダー軍におけるファズマの階級はキャプテンだったが、彼女の本当の地位はキャプテン(大尉)よりも上だった。[9] キャプテン・ファズマは、アーミテイジ・ハックス将軍やフォースのダークサイドの戦士カイロ・レンとともに、軍隊やスターキラー基地の作戦において、非公式な三頭司令部となっていた。[6][9] ファースト・オーダーが未知領域の未開地へと支配圏を広げていくなか、ファズマは常に前線で兵士たちの指揮を執った。[9]

ファズマは建造中の超兵器スターキラー基地に配属され[9]、ファースト・オーダーのストームトルーパーを銀河系で最も優秀な兵士にするため休むことなく取り組んだ。[6] ファズマは最高の兵士だけにファースト・オーダーのストームトルーパー・アーマーを着せるよう心掛け、兵士たちの効率性を損ないかねない政治的干渉を排除していた。[9] ファズマはファースト・オーダーへの忠誠心こそトルーパーの最優先事項だと考え、仲間への誠実さはその後に来るものだと考えていた。[10]

FNコーの訓練

「真のストームトルーパーは情けをかけたりはしない。真のストームトルーパーは、ファースト・オーダーと最高指導者スノークの意志の延長であり、それ以外のなにものでもない」
―キャプテン・ファズマ[出典]
Phasma FN Corps training

FNグループのストームトルーパーの訓練を監督するキャプテン・ファズマ

ファズマはストームトルーパー候補生FN-2187FN-2000FN-2003FN-2199らから成るFNコーの訓練を自ら監督した。ファズマはこのチームを高く評価しており、模範的なストームトルーパーに成長するだろうとアーミテイジ・ハックス将軍に請け合っていた。しかし、彼女はチームの中で最も優秀なFN-2187が仲間に対して誠実すぎるのではないかと考えていた。チームにシミュレーション任務を遂行させた時、FN-2187はFN-2003を救うためミッションを危険にさらした。シミュレーションが終わった後、ファズマは自らの懸念を直接FN-2187に伝えた。彼女は、チームの弱い部分を補おうとすることでチーム自体が弱くなり、ひいてはファースト・オーダー全体への被害が大きくなりかねないと忠告した。[10]

シミュレーション任務の後、ファズマはストームトルーパー候補生たちの訓練のペースを上げた。数百名の候補生や教官が参加した集会で、ファズマはFN-2187を一同の前に立たせ、彼の優秀さを褒め称えた。しかし、その翌日に行われた近接戦闘の集中訓練で、ファズマはまたしてもFN-2187のストームトルーパーにあるまじき傾向に気付くことになった。FLグループFOグループも交えた訓練の途中、FN-2187は負傷していたFN-2003を相手に手加減をした。ファズマは彼を呼びつけ、ストームトルーパーは敵に情けをかけたりするものではないと忠告した。その直後、ファズマはFN-2187とチームのメンバーを最初の任務に派遣した。彼女は候補生チームに任務の目標は“秩序を回復する”ことだと説明し、プレッシーラ星系にある小惑星帯プレッシーの混乱”に送りこんだ。この小惑星にはファースト・オーダーの採鉱施設があったが、新共和国エージェントが採鉱地に潜入し、労働者を扇動してストライキを起こしていた。[10]

Phasma FN-2187

FN-2187を注意するファズマ

ファズマはストライキ中の労働者の代表を交渉の場に集め、FN-2187の部隊を呼びだした。ストームトルーパー候補生が全員到着した後、ファズマは部屋のドアを閉め、労働者を皆殺しにするよう命じた。FN-2187は発砲しなかったが、他の全員は(落ちこぼれのFN-2003ですら)ファズマの命令通り鉱山労働者を撃ち殺した。プレッシーラの任務が完了した後、ファズマは虐殺を遂行できなかったFN-2187を含め、FNコーの全員を一人前のストームトルーパーに昇進させた。しかし彼女は内心、優秀な候補生だったFN-2187が自分の期待に応えなかったことに失望していた。彼女はFN-2187をウエスタン・リーチの惑星ジャクーで行われるファースト・オーダーの次の任務に参加させ、真のストームトルーパーであることを証明する最後のチャンスを与えることに決めた。[10]

レジスタンスとの紛争

トゥアナル襲撃

「村人はどうしますか?」
「全員殺せ」
―キャプテン・ファズマとカイロ・レン[出典]
Phasma Jakku village

捕虜の村人を抹殺するファズマ

ファースト・オーダーの最高指導者スノークからの命を受け、ファズマはカイロ・レンが指揮を執るジャクー攻撃に参加することになった。レンはジェダイの最後の生き残りであるルーク・スカイウォーカーの居場所を記した地図を探し求めていた。[5] ルークは約30年前に反乱同盟の英雄として銀河帝国打倒に貢献した人物であり[11]、レジスタンスと紛争を繰り広げるファースト・オーダーにとって、ルークの抹殺(さらには新共和国の打倒)は達成すべき目標のひとつだった。[5] ファズマは少なくとも80名のストームトルーパー[12](FN-2187とFN-2003を含む[9])を率いてジャクーの聖なる村トゥアナルに到着した。この村には、レジスタンスの協力者で、ルークの地図の所有者とされるロア・サン・テッカが住んでいた。[5]

ファースト・オーダー軍が現地に到着した直後、ファズマのストームトルーパー部隊とフォースの教会の信徒との間に戦いが始まった。[5] FN-2003(彼はプレッシーラ星系の任務で鉱山労働者を冷酷に射殺し、ファズマから称賛されたばかりだった[10])はこの戦闘でレジスタンスのポー・ダメロン中佐に撃たれ、FN-2187の腕の中で息絶えた。村人の生き残りはファズマの命令で一箇所に集められ、ダメロンのXウイング・スターファイターはトルーパーによって戦闘不能にされた。ロア・サン・テッカはカイロ・レンのもとへ連行されたが、地図の情報を何も言わなかったためライトセーバーで切り殺された。間もなくダメロンも捕えられ、尋問のため船に連行された。ファズマは村人をどうするかレンに訪ね、ひとり残らず始末するよう命じられた。ストームトルーパーはファズマの指示のもと村人を撃ち殺したが、FN-2187は一発も発砲しなかった。[5]

Phasma and Finn Finalizer

FN-2187にブラスターの提出を命じるファズマ

リサージェント級スター・デストロイヤー<ファイナライザー>に戻る前、ファズマとトルーパーはレンの命令に従って村全体を捜索し、地図の手掛かりを求めた。捜索が終わると、彼女の部下はダメロンのXウイングを破壊し、<ファイナライザー>に帰還した。艦に戻った後、ファズマは自らFN-2187のもとへ出向き、ブラスター・ライフルを点検に出して、評価のため任務の報告を行うよう命じた。また、彼女は勝手にヘルメットを脱いだことについてFN-2187を注意した(彼はジャクーで行われた虐殺行為に気分を害していた)。ファズマはFN-2187には再教育の必要があると判断を下した。[5]

一方、レンはフォースを使ってダメロン中佐を訊問し、ダメロンのアストロメク・ドロイドBB-8がルークの地図を持っていることを突き止めた。トゥアナルの虐殺でファースト・オーダーへの忠誠心を完全に失ったFN-2187は、再教育が行われる前に離反を決意し、レジスタンスの捕虜の逃亡に力を貸した。ダメロンとFN-2187が逃げた後、レンはスター・デストロイヤーのブリッジで裏切り者のトルーパーが誰かを特定した。ファズマはストームトルーパーによるオーダーへの反逆はこれが初めてだと発言した。ファースト・オーダーはジャクーでBBユニットと反逆者の捜索を行ったが、彼らはレイという名の廃品回収業者の助けを借りて追跡を振り切り、YT-1300軽貨物船ミレニアム・ファルコン>で惑星から逃げ去った。[5]

スターキラー基地

「こいつをどうしますか?」
「ダストシュートはあるか? ゴミ圧縮機は?」
―ファズマの処遇を話し合うフィンとハン・ソロ[出典]
Phasma patrols Starkiller

スターキラー基地にて、ファズマ

ジャクーでBB-8を取り逃がした後、最高指導者スノークはハックス将軍にスターキラー基地の超兵器を新共和国に対して使用する許可を与えた。超兵器の起動に際し、スターキラー基地では兵士と将校たちによる集会が開かれ、ファズマもスピーチを行うハックス将軍の後ろに立った。ハックスは巨大超兵器を完成させたファースト・オーダーの偉業を情熱的に誉め称えた後、星系破壊ビームの発射を命じた。ファズマとファースト・オーダーのメンバーが見守る中[5]クインテッセンスと呼ばれるダーク・エネルギーの光線[12] が初めて基地の砲台から解き放たれ、ハイパースペースを通過して銀河系の遥か遠方に到達し、新共和国の銀河元老院防衛艦隊が配置されている首都惑星ホズニアン・プライム、およびホズニアン星系の星々を破壊した。[5]

その後、ファースト・オーダーはBB-8が惑星タコダナにある海賊マズ・カナタにいるという情報を手に入れた。カイロ・レンが城への攻撃を指揮し、BBユニットは取り逃がしたものの、スカイウォーカーの地図の内容を知る廃品回収業者レイを捕まえることに成功した。今では“フィン”という新しい名前を名乗るようになっていたFN-2187は、友人のレイを救うため、レジスタンスの作戦に協力してスターキラー基地へ戻る決意を固めた。フィンは有名な密輸業者ハン・ソロウーキーチューバッカと共にスターキラー基地に潜入し、シールドを解除するためファズマを捜した。彼らはレイを救出すると同時に、ファースト・オーダーの超兵器を破壊するためレジスタンス軍の突破口を開くつもりでいたのである。[5] スターキラー基地内で指揮下のエリアを巡回していたファズマは[9]、チューバッカのタックルを受けて侵入者たちに捕まってしまった。[5]

Captain Phasma whoop hog

かつての部下から脅迫されるファズマ

フィンは捕虜になったファズマに興奮気味に語りかけ、いまや自分が彼女より上の立場だとまくしたてた。当初ファズマはシールド制御室へ連れて行けという命令に逆らったが、チューバッカやフィンの脅しに屈して侵入者を案内した。[5] シールド制御室へ向かう途中、ファズマはスターキラー基地の設計が敵の侵入をほとんど考慮に入れていないことに遅ればせながら気付いた。[13] シールド・コンソールに到着した後、ファズマは侵入者の計画を挫くため最後の抵抗を試み、シールドを解除するにはもうひとりの将校が必要だと嘘をついたが、ソロにハッタリを見抜かれた。[12] やむを得ず命令通りシールドを解除した後、ファズマは部下のストームトルーパーがフィンたちを殺して、レジスタンスの計画を止めるだろうと警告した。[5]

侵入者たちはファズマを殺さなかった。ソロは[5] 候補生だった頃スターキラー基地の清掃を担当したことがある[10] フィンに、この施設にはゴミ圧縮機があるのかと尋ねた。シールドの復活を阻止するためコンソールを破壊した後、3人はファズマをスターキラー基地の下水システムのシュートに落とした。[13] 間もなくレジスタンスのスターファイター隊惑星シールドを失ったスターキラー基地に攻め入り、弱点のサーマル・オシレーターを破壊して、超兵器のプラットフォームであるの惑星に致命的な一撃を加えた。[5]

Phasma escapes from garbage compactor

ゴミ圧縮機から脱出したファズマ

ファズマはスターキラー基地のレベル6にあるゴミ圧縮機に落とされたが[14]、アンチ・アーマー用の酸性化合物を使うことで圧縮機のドアを溶かし[15]、脱出路を切り開くことに成功した。レジスタンスの攻撃でスターキラー基地が大混乱に陥る中、ファズマは防御シールドの制御室に戻り、シールドを解除して敗北を招いた責任者が自分であることを示すあらゆるアクセス記録を抹消した。しかし彼女は、自分がゴミ圧縮機から戻ってくるまでの間に、ソル・リヴァス中尉が記録を閲覧した形跡があることに気づいた。彼女はすぐにリヴァスのプロフィールを参照し、レベル2の南プラットフォームで彼の抹殺を試みた。ところが、基地が戦闘の爆発で揺れたため射撃が外れ、リヴァスは施設外へ逃げ去ってしまった。[14]

中尉を追って外に出たファズマは、トルーパーFN-1728からハックス将軍が既に脱出していることを知らされた。彼女はトルーパーにこの場所で待機しておくよう指示し、予備格納庫へ向かうリヴァスを単独で追跡した。その道中、ファズマはレイとライトセーバーで戦うカイロ・レンの姿を遠方から目撃した。再度の狙撃も失敗に終わり、ファズマは巨大な地割れを乗り越えて、スターキラー基地が爆発する直前に格納庫にたどり着いた。リヴァスが乗り込んだTIEファイターを追跡するため、ファズマは格納庫に居合わせたTIEパイロットTN-3465(彼女はBBユニットのBB-K8をアップデートしていたため迎撃に参加できなかった)にTIE/sf制宙戦闘機の操縦を命じ、間一髪で基地から脱出した。[14]

ルプロラでの口封じ

「不確定要素は一つも残してはならないのだ」
―キャプテン・ファズマ[出典]
Phasma Luprora

ツエルを倒したファズマ

TN-3465のTIEファイターは修理が完了していなかったため、リヴァスの機を攻撃することができなかった。そのため彼女たちは距離を保ちながら追跡を続け、海に覆われた原始的な惑星ルプロラにたどりつく。岩場に着陸したファズマとTN-3465は、リヴァスが乗り捨てたTIEファイターを発見し、外部に連絡をとった形跡が無いことを確認した後、通信装置を破壊した。その後、2人はリヴァスの足跡をたどって無人の住居を見つけ、原住民の服とヘルメットを着て変装した。また彼女たちは正体を隠すためお互いを「キャプテン」、「パイロット」と呼び合うことにした。住居を出た後、ファズマは巨大な水生クリーチャーのツエルに襲われる。しかしファズマは水中に深く潜ってツエルの頭部をナイフで突き刺し、撃退することに成功した。[14]

ツエルを倒した後、ルプロルと呼ばれる住民たちがルプリーン語でファズマとTN-3465に話しかけ、集落に案内した。ルプロルの長のジャイリは、“強き力と破壊の主”として知られる怪物ツエルを倒した者を歓迎し、惑星の歴史を説明した。ルプロルは遠い昔にテクノロジーを放棄したが、それから惑星の環境が悪化し、海の怪物ツエルや、原生種族の“ロラ”がルプロルの居住圏を脅かすようになった。リヴァスもロラに連れ去られたことが分かり、TN-3465は好都合だと考えたが、ファズマは自らの手で確実にリヴァスを殺さなければ気が済まなかった。そこで2人は、村人のダレンに案内され、リヴァスが連れ去られたというロラの要塞を確認しに行った。しかし要塞はツエルと海に囲まれており、ファズマは潮が引いて怪物たちが眠る時間を待たなければならなかった。[14]

Phasma speech

ルプロルを扇動するファズマ

再びルプロルの村落に戻った時、ファズマは村人の少女が文明的なネックレスを身に着けていることに気づき、詳しい話を求めた。ファズマは、ネックレスの本来の持ち主だった少女の曾祖母、アリアネへ案内されたが、アリアネは先祖によって禁じられているという理由で、ネックレスを見つけた場所を明かそうとしなかった。しかし少女が曾祖母に代わって案内役を申し出て、ファズマたちを宇宙船の遺産がある場所へ連れて行った。ファズマはこの船に残されていたテクノロジーでルプロルの民を武装させ、ロラとの戦いを引き起こし、ロラの要塞に潜入するための陽動攻撃として利用することに決めた。[14]

村落に戻ると、ファズマは変装を解いてアーマーを身に着け、ルプロルの人々の前に立った。ファズマは自分もかつてはこの星とよく似た場所にいたと明かし、生存を望むのならば、テクノロジーを手にとって土着生物に立ち向かうほか道はないと演説した。人々は、ルプロルを勝利に導くためにやってきたと自称するファズマを支持し、歓喜の声を挙げた。3日後の夜明け、ファズマ率いるルプロルは海辺に集まり、ツエルがたむろする海中に電撃を放った。巨大クリーチャーが死ぬと、一行は船で要塞に移動し、高くそびえる壁をよじ登った。その際、ファズマは故郷パナソスを思い出し、間違えてTN-3465を“シヴ”と呼んでしまった。[14]

要塞の壁の中には、大勢のロラがひしめいていた。ファズマは率先してその中に飛び込み、TN-3465も後に続いた。TN-3465は多勢に無勢だと考えたが、間もなくルプロルが要塞の中に突入し、両勢力が拮抗した。するとファズマは戦いを放置し、TN-3465と一緒にリヴァスが閉じ込められているとおぼしき建造物へ向かった。ファズマは、ルプロルを見捨てたことに良心の呵責を感じるTN-3465を外に残して建物の中に入り、ロープで拘束されたリヴァスを発見した。リヴァスは当初、助けが来たことを喜ぶふりをしたが、ファズマから懺悔を求められると態度を変え、スターキラー基地のシールドを解除した彼女を責め、誰にも言わないから許してほしいと命乞いをした。しかしファズマは彼の言葉に耳を貸さず、ブラスター・ライフルで撃ち殺した。このとき、TN-3465が物陰で一部始終を目撃していた。[14]

Hunt for Rivas

リヴァスを殺すファズマと、その模様を目撃してしまったTN-3465

ファズマが戻ると、TN-3465は退路を確保するため戦ってたと嘘をつき、待つよう命じられていた場所に帰ってきた。TN-3465は、ファズマに煽られて戦っているルプロルを見殺しにしていくのかと尋ねたが、ファズマはいずれにせよ彼らは土着生物との生存競争に破れて滅びる摂理だったと語り、今回のことでそれが早まったにすぎないと答えた。TIEファイターに戻った後、ファズマはブラスターでBB-K8を破壊し、機体のチェックを終えたTN-3465に手を上げて後ろを向くよう命令した。TN-3465は、自分は何も見ていないし、知っていても何も言わないと懇願したが、ファズマは不確定要素を残すことはできないと告げ、急所を撃ち抜いて彼女を殺した。[14]

スターキラー基地の失敗を知る証人と、全ての不確定要素を排除したファズマは、1人でTIEファイターに乗ってルプロラを後にした。また彼女はこの任務の報告書を作成し、防御シールドを解除した犯人であるリヴァス中尉をルプロラで始末したことと、TN-3465とBBユニットがその過程で犠牲になったと記録した。その後ファズマはファースト・オーダー艦隊に合流して<ファイナライザー>に帰艦し、ハックス将軍に任務の報告を行い、すぐに軍務に復帰した。[14]

<スプレマシー>における対決

「おまえはいつもクズだった」
「反乱軍のクズさ」
―ファズマとフィン[出典]
Phasma Tracking Room

<スプレマシー>にて、ファズマ

ファースト・オーダー艦隊に合流した後、ファズマは最高指導者スノークの旗艦であるメガ級スター・ドレッドノートスプレマシー>に移った。ファズマたちを乗せたこの巨大軍艦は、ハイパースペース追跡装置を駆使し、イリーニウム星系から逃げ出したレイア・オーガナ将軍率いるレジスタンス艦隊を容赦なく追撃した。<スプレマシー>がレジスタンスの医療フリゲートアノダイン>を撃墜した時、ファズマは艦内の巨大なハンガー・ベイで地上部隊の戦闘準備を整えていた。彼女はレジスタンスの艦船が間もなく逃亡を諦めてどこかの星の地表に身を隠そうとすると考え、地上部隊に厳戒態勢を敷くよう、副官に命じた。[16]

艦隊の追跡が続いていた時、BB-9Eによる報告で、<スプレマシー>にレジスタンスのメンバーが潜んでいることが明らかになった。[3] すぐにストームトルーパー部隊がハイパースペース追跡装置のある区画へ赴き、フィンとレジスタンスの技術者ローズ・ティコ暗号破りDJを包囲した。彼らは、ハイパースペース追跡装置を一時的にシャットダウンすることで、レジスタンスの艦隊がファースト・オーダーの追跡を振り切るチャンスを作ろうと企んでいたのである。[3] ファースト・オーダー保安局のアンシヴ・ガーマス大佐から連絡を受けた[15] ファズマも、ライフルを構えながら遅れて追跡装置制御室に姿を現し、FN-2187がファースト・オーダーに戻ってきたことを喜んだ。[3]

Phasma vs Finn

ファズマとフィンの対決

地上攻撃に備える大勢の兵士たちの前で侵入者を処刑するため、ファズマはフィンとローズをハックス将軍の待つハンガー・ベイへ連行した。ストームトルーパーがフィンとローズを跪かせると、ファズマは侵入者たちが乗ってきたヨット<リバティーン>と黒い荷箱をDJに示し、約束の船と報酬を与えると告げた。ファースト・オーダーに捕まって観念したDJは、フィンとローズを裏切り、レジスタンスが輸送船を使って惑星クレイトへの避難を開始していることを密告したのである。DJの情報は真実であることが確認され、無力なレジスタンス輸送船への砲撃が始まった。フィンとローズは抵抗を試みたがトルーパーに押さえつけられ、ハックス将軍はこの2人を処刑するよう命じてハンガーから去っていった。[3]

銃殺刑では生ぬるいと考えたファズマは、レーザー・アックスを使った斬首刑をエクセキューショナー・トルーパーに指示した。しかしファズマが処刑執行を命じた次の瞬間、レジスタンスのアミリン・ホルド中将が操縦するスター・クルーザーラダス>が<スプレマシー>に特攻を仕掛け、ハンガー・ベイが突如として爆炎に包まれた。<スプレマシー>は周囲のスター・デストロイヤーもろとも真っ二つに切り裂かれ、ハンガーにいた大勢の兵士と兵器が巻き添えになった。しかしファズマは爆発を生き残り、ストームトルーパーの残党を引き連れ、クサイ級軽シャトルで逃げようとしていたフィンとローズの前に立ちふさがった。しかしハンガーの兵士はBB-8が操縦するAT-STウォーカーの砲撃で散り散りになり、ファズマは1人でフィンとの戦いに臨むことになった。ローズのブラスターから放たれた弾丸が1発、アーマーに当たって偏向された後、ファズマは暴動鎮圧用警棒で武装したフィンと、バトンで切り結んだ。[3]

Phasma's Eye

炎に落ちる直前のファズマ

ファズマはフィンを「システムのバグ」と罵り、かつての訓練生をハンガーの端へと追い詰めた。バトンの一撃でフィンをハンガーから突き落とすと、ファズマは後ろを振り向いてローズの銃撃に応戦した。しかし、炎の奥底へ落下したかに思われたフィンは、上昇するターボリフト・プラットフォームに落ちてそのまませり上がり、ファズマの真後ろに戻ってきた。ファズマは頭部に強力な一撃を食らって倒れ、割れたヘルメットから目が露出した。ファズマが倒れたままフィンを睨みつけ、「おまえはいつもクズだった」と吐き捨てるように言うと、フィンは「反乱軍のクズ」だと訂正した。その直後、ハンガーの床が崩落し、ファズマは爆炎の中へ消えていった。[3]

ファズマとの決闘を生き延びたフィンとローズ、BB-8は<スプレマシー>から脱出し、クレイトでレジスタンスの残党と合流した。スノークが<スプレマシー>で死に、ファースト・オーダーの新しい最高指導者となったカイロ・レンは、ファズマが参加することのできなかった地上掃討戦を自ら指揮した。しかしファースト・オーダーはクレイトの戦いでレジスタンスの生存者を取り逃がしてしまい、戦争はさらに続くことになった。[3]

個性と特徴

「誰も、たとえ生き延びるためであっても、彼女ほどのことはできないわ」
ヴァイ・モラディ[出典]

ファズマは白色人種の人間の女性で、目は青く[3]、髪は柔らかくつややかなブロンド[1]、身長は2メートルだった。[6] サイア一族のメンバーだった頃、ファズマは目の下に濃緑の縞模様をペイントしていた。ファズマは獰猛かつ優れた戦士であり、軍事指導者および育成者としても一流だった。[1]

サイア

幼い頃、惑星パナソスの弱小一族のメンバーだったファズマは、自分が生き延びることだけを気にかけ、そのためなら家族や一族を捨てることもいとわなかった。実際に彼女はサイアに加わるため本来の一族を裏切ったが、実兄ケルドの知恵とリーダーシップは評価していたため、あえて彼は生かしておいた。やがてケルドはサイアの指導者となり、ファズマは兄のもとで一族の戦士を率いる存在となった。兄妹によるリーダーシップは約2年間継続したが、ケルドがクロー一族との戦争を拒否して和平協定を選んだ際、2人の関係に亀裂が入った。ファズマはブレンドル・ハックスの船がパナソスに墜落した際に、兄の反対を押し切って墜落地の調査を行い、ブレンドルの手助けをした。[1]

ファズマには、忠実な戦士の部下たちがいたが、そのうちのひとりであるシヴは、ファズマがケルドとの約束を破ってボルダーを殺したことや、サイアを見捨てる決断をしたことから、彼女のリーダーシップを疑うようになった。実際、ファズマの行動はすべて仲間のためでなく自分本位のものであり、シヴもまた、ランデラスとの戦いでファズマの命令に従わなかったという理由で見捨てられることになった。パナソスを離れたいというファズマの決意は固く、彼女はブレンドル・ハックスについていくために危険な“死せる地”を旅し、兄ケルドを含む一族の同胞を自らの手で殺めた。[1]

ファースト・オーダー

「弱い部分があれば、全体もそれだけ弱くなる、FN-2187。おまえは弱い部分を強くしようとしているつもりだが、実際は違う。問題を解決するどころか、逆に全体を弱くしているのだ。さらに、自分自身も弱めている」
FN-2187に対し、キャプテン・ファズマ[出典]
Ruthless Tactics EaW

ブラスターを撃つキャプテン・ファズマ

故郷を去った後、ファズマはファースト・オーダーへの忠誠を誓った。[1] 彼女は、ストームトルーパーの忠誠心はファースト・オーダーに向けられるべきであり、チームや仲間に向けられるものではないと信じていた。また彼女はファースト・オーダーの兵士に慈悲は必要ないと考え、自分たちは最高指導者スノークの意志の延長だと見なしていた。[10] また彼女は個人的に、旧銀河帝国のストームトルーパーに非効率性を招いたのは政治的な干渉だと考えていた。ファズマは一人前のストームトルーパーとして認められるのは最高の兵士だけだという思想を訓練に反映させていた。[9] ファズマはファースト・オーダーが帝国よりも優れていると信じ、自分たちが力をつけるために乗り越えてきた試練を誇りに思っていた。そのためファズマは、ファースト・オーダーの一員でありながら個人的な奴隷や、ケッセルスパイスを添えたブランデーといった娯楽を享受するテレックスに否定的だった。[17]

キャプテン・ファズマは直属のストームトルーパー全員の識別番号を全て暗記していた。[9] しかし、ファースト・オーダーと自身のユニットに対して、表向きは忠誠心を示していたファズマだったが、彼女の真の忠誠心は己だけに向けられており、幼い頃に両親と本来の一族を見捨てて以来、彼女の人生は信頼を寄せてきた相手に対する裏切りの連続だった。[1] そのため、彼女はスターキラー基地から脱出した際にも、ストームトルーパーのキャプテンとしての地位を、自分が生き延びるためだけに利用し、個々のトルーパーたちの生存を全く気にかけなかった。[14]

Phasma2-Fathead

キャプテン・ファズマ

キャプテン・カーディナルは、もしもこの先ファースト・オーダーの目標がキャプテン・ファズマの個人的な目標と食い違うことがあれば、ファズマはきっと躊躇うことなく組織を裏切るだろうと推測した。[1] 実際、彼女はスターキラー基地でハン・ソロやチューバッカ、フィンに捕まって脅迫を受けた時、ファースト・オーダーよりも自分自身の命の安全を優先させ、彼らに言われるがまま基地のシールドを解除して、ファースト・オーダーの大敗北を招く直接的原因を作った。[5] またファズマは自分の失態を知る者を口封じのため殺すこともいとわず、シールドの解除記録にアクセスしたソル・リヴァス中尉に罪をかぶせたうえで、彼を殺害した。[14]

またファズマは人心を掌握する術にも長けており、扇動的なスピーチを行って惑星ルプロラの住民であるルプロルを焚き付け、土着生物のロラと紛争を起こすよう仕向けた。しかし、ファズマはルプロルに対して一切の同情心を抱いておらず、ロラに捕まっているソル・リヴァスを見つけるための足がかり、消耗要員としか見ていなかった。それどころか、彼女は土着のロラに取って代わろうとするルプロルの民を見下していた。彼女は、ルプロルの人口が減少しているのは海面上昇やロラの台頭といった生存競争に適応することができなかった結果に過ぎず、自然の摂理だと考えていた。[14]

自分のことだけを気にかけていたファズマは、スターキラー基地のシールドを解除した犯人が自分であることを隠すためリヴァスを追跡した時、TIEファイター・パイロットのTN-3465とBBユニットのBB-K8を、任務を完了するための単なる道具とみなした。そのため彼女はリヴァス抹殺という目的を果たすと、“不確定要素を排除”するためBB-K8を破壊して、TN-3465を撃ち殺した。ファースト・オーダー艦隊と再合流した際、ファズマは裏切り者を見つけて排除してきた熱心なファースト・オーダーのメンバーとして振る舞い、ハックス将軍を欺いた。ハックスはファズマが危機に際しても揺るがない忠誠心を持つ愛国者だと信じて疑わなかった。[14]

ファズマが自分の生存よりも重要視しているものがあるとすれば、それは復讐だった。彼女は、自分を脅してスターキラー基地を破壊するよう仕向けたフィンに、その落とし前をつけさせようとした。[18] <スプレマシー>のハイパースペース追跡装置制御室でフィンを捕まえた際、ファズマは満足げな声で彼を“歓迎”した。また彼女は裏切り者の処刑方法が銃殺では生ぬるいと感じ、レーザー・アックスを使うようトルーパーに命じた。[16]

装備

「たとえウーキーであっても、ファースト・オーダーの装甲服を破壊することはできない」
―ファズマ[出典]
CaptainPhasma

クロミウムの装甲服を身に着け、改造型F-11Dブラスター・ライフルを装備したファズマ

サイア一族の戦士を率いるリーダーだった頃、ファズマは硬いアザラシので作った赤錆色のウォー・マスクを身に着けていた。このマスクには鋭い黒い線が何本も描かれ、ゴミから集めた鳥の羽や動物の毛皮が縁を取り囲んでおり、目の部分の穴には、漂流物から見つけた細かい網が取り付けられていた。このマスクには見る者を震え上がらせる恐ろしさがあり、ファズマに怪物のような威容を与えた。また彼女のグローブやブーツの先端には、岩場や山を登ったり、敵の一族と戦うために鉤爪がついていた。ファズマはパナソスの地衣類に毒があることを突き止め、ナイフにその毒を塗っていた。ブレンドル・ハックスとともに旅をした時、ファズマは初めてストームトルーパーのアーマーを身に着けた。[1]

ファズマの装甲服は、銀河帝国の皇帝シーヴ・パルパティーンの所有物だったナブーヨットから回収されたクロミウムによってコーティングされていた。光沢のある仕上げの装甲服は有害な放射線を防ぐと同時に、過ぎ去った時代の権力を象徴する役目も果たしていた。また、ファズマはストームトルーパー・アーマーによって個人の性別が匿名化されると考えていたので、女性のトルーパーは真新しい存在だなどという時代遅れの考えにほとんど注意を払わなかった。[9]

ファズマは伝統的なアーマーウィーヴ製の司令ケープを身につけた。このケープの色は、ファースト・オーダーのシンボルと同様赤と黒だった。彼女は装甲服と同じクロミウム仕上げのソン=ブラス社F-11Dブラスター・ライフルを使用した。[9] また彼女は特注のSE-44Cブラスター・ピストルと、密閉フィールドで伸縮可能な近接戦闘用のバトンを所有していた。[15]

制作の舞台裏

GwendolineChristie

グェンドリン・クリスティー演じるファズマは、スター・ウォーズ映画で最初の主要女性ヴィランとなった

グェンドリン・クリスティーが『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』(2015年)と『スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』(2017年)でキャプテン・ファズマを演じた。[5][3] ファズマはもともと男性俳優が演じる予定だったが、キャスト・メンバーに女性が少ないことに対するインターネットの反応を受け、クリスティーが起用された。[19] ファズマはスター・ウォーズ映画シリーズで最初となる女性の主要ヴィランであり[20]、実写スター・ウォーズ作品に登場する女性ヴィラン全体では、『エンドア/魔空の妖精』のシャラル、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』のザム・ウェセルに次いで3人目となる。J・J・エイブラムス監督によると、ファズマはホラー映画シリーズ『ファンタズム』にちなんで名付けられたといい、彼女のアーマーが同シリーズに登場するシルバー・スフィアに似ていることが由来となっている。[21]

ファズマの存在は、2015年4月16日に公開された『フォースの覚醒』の2本目のティーザー・トレーラーで判明した。[22] ファズマのコスチュームはマイケル・カプランによって制作された。カプランはキャラクターに銀色のアーマーを着せるのは良いアイデアだと考えていた。[23] カプランは当初、カイロ・レンを“ストームトルーパーの王”と位置づけて銀色のアーマーを着せるつもりだったが、エイブラムス監督からレンの衣装として不適だと判断された。銀色のアーマーのアートワークはコスチューム部門の壁にピン留めされ、やがてキャスリーン・ケネディの目に留まり、ファズマの衣装として採用されることになった。[24] ファズマのコンセプト・アートはダーモット・パワーらによって制作された。[25] ファズマはアーマーとヘルメットで正体を隠した脇役的なヴィランであるという点で、しばしばオリジナル・トリロジーに登場した賞金稼ぎボバ・フェットと比較される。[20][26]

『最後のジェダイ』におけるファズマの役割をめぐり、クリスティーはライアン・ジョンソン監督とキャラクターについて話し合い、アイデアを交換しあった。[27] 当初の構想では、ファズマは『フォースの覚醒』で死んだという想定で、『最後のジェダイ』に登場する予定ではなかったが、マーベルコミック・シリーズ『スター・ウォーズ:キャプテン・ファズマ』で彼女の再登場の道筋が用意された。ジョンソン監督は最後の決闘シーンのセリフで、ファズマがスターキラー基地のゴミ収集所で3週間過ごしたことを自ら明かし、それを聞いたフィンが、その間なにを食べて過ごしたのかと尋ねる、というやり取りを用意していたが、スターキラーが爆発したのはファズマがゴミ収集所に投げ入れられたのと同日であり矛盾が生じるためボツとなった。[28]

Phasma vanity fair

『最後のジェダイ』公開に先立ち、Vanity Fair誌に掲載されたファズマのプロモーション・イメージ

フィンとの戦いでファズマの目が露出するというアイデアは、デイジー・リドリーによって提案された。ジョンソンは、ファズマのような冷血な人物が実は美しい外見の持ち主であることを示すことで不安を演出できると考え、アイデアを採用した。コスチューム・デザイナーのマイケル・カプランはヘルメットを完全に脱がせたいと考えていたが、ジョンソンはそれでは素顔を見せ過ぎだと判断し、露出するのは目だけに留めた。[29]

当初、ファズマとフィンの決闘シーンは次のようなエンディングを迎える予定だった: ファズマに追い詰められたフィンは、ファズマがスターキラー基地で「ウープ・ホッグのような悲鳴をあげて」脅迫に屈し、シールドを解除したことをストームトルーパーたちの前で暴露する。上官の反逆行為を知ったトルーパーたちが対応に迷っていると、ファズマは即座に彼らをブラスターで銃殺し、続けてフィンも殺そうとするが、ブラスターを持つ手を切り落とされる。ファズマはバトンで応戦し、映画本編と同様に「反乱軍のクズ」の会話を交わした後、フィンに止めを刺そうとするが、フィンは死んだトルーパーのブラスターを拾い上げてファズマを倒す。[30]

映画でファズマの最期が描かれたにも関わらず、当初ジョンソンやカプラン、マーク・ハミル、クリスティーらはファズマが決闘を生き延びて『スター・ウォーズ エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』に再登場する可能性を示唆していた。[31] しかしその後クリスティーはメディアに対し、『エピソード9』でファズマのバックストーリーが掘り下げられることは無いかもしれないという懸念を表明している。[32] 2018年7月27日に公式発表された『エピソード9』のキャスト・リストにもクリスティーの名前は無い。[33]

登場エピソード

参考資料

脚注

  1. 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 1.12 1.13 1.14 1.15 1.16 1.17 1.18 1.19 1.20 1.21 1.22 1.23 1.24 1.25 1.26 1.27 1.28 1.29 1.30 1.31 1.32 1.33 1.34 1.35 1.36 1.37 1.38 1.39 1.40 ファズマ(小説)
  2. スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 3.8 3.9 スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ
  4. スター・ウォーズ キャラクター事典 完全保存版
  5. 5.00 5.01 5.02 5.03 5.04 5.05 5.06 5.07 5.08 5.09 5.10 5.11 5.12 5.13 5.14 5.15 5.16 5.17 5.18 5.19 スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒
  6. 6.0 6.1 6.2 6.3 StarWars-DatabankII Captain Phasma - 公式データバンク
  7. スター・ウォーズ フォースの覚醒:ヘッド=トゥ=ヘッド
  8. アフターマス:帝国の終焉
  9. 9.00 9.01 9.02 9.03 9.04 9.05 9.06 9.07 9.08 9.09 9.10 スター・ウォーズ/フォースの覚醒 ビジュアル・ディクショナリー
  10. 10.0 10.1 10.2 10.3 10.4 10.5 10.6 フォースの覚醒前夜 ~ポー・レイ・フィン~
  11. スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還
  12. 12.0 12.1 12.2 スター・ウォーズ フォースの覚醒 小説版
  13. 13.0 13.1 スター・ウォーズ フォースの覚醒 ジュニアノベル版
  14. 14.00 14.01 14.02 14.03 14.04 14.05 14.06 14.07 14.08 14.09 14.10 14.11 14.12 14.13 スター・ウォーズ:キャプテン・ファズマ
  15. 15.0 15.1 15.2 スター・ウォーズ 最後のジェダイ ビジュアル・ディクショナリー
  16. 16.0 16.1 スター・ウォーズ 最後のジェダイ 小説版
  17. スター・ウォーズ:ポー・ダメロン ブラックスコードロン
  18. Star Wars: The Last Jedi Graphic Novel Adaptation
  19. Buchanan, Kyle (2015-12-07). This Major Female Villain in Star Wars: The Force Awakens Was Originally a Man. Vulture
  20. 20.0 20.1 Breznican, Anthony (2015-10-30). Gwendoline Christie on why her Star Wars: The Force Awakens villain is good news for girls. Entertainment Weekly
  21. Collis, Clark (2016-07-28). Phantasm: Remastered, Phantasm: Ravager coming to theaters this fall Phantasm: Remastered, Phantasm: Ravager coming to theaters this fall. Entertainment Weekly
  22. SWYTlogo Star Wars: The Force Awakens Official Teaser #2 スター・ウォーズ公式YouTube チャンネル
  23. Smith, C. Molly (2015-12-22). 'Star Wars' Costume Designer Breaks Down 'The Force Awakens'. Entertainment Weekly.
  24. Laverty, Christopher (2016-01-22). Star Wars: Interview with Michael Kaplan. Clothes on Film
  25. アート・オブ・スター・ウォーズ/フォースの覚醒
  26. Woerner, Meredith (2015-12-04). The women of 'Star Wars' speak out about their new Empire. Los Angeles Times
  27. Schwartz, Terri (2015-08-12). STAR WARS: HOW GWENDOLINE CHRISTIE AND RIAN JOHNSON DEVELOPED CAPTAIN PHASMA'S BACKSTORY. IGN.
  28. Lussier, Germain (2017-06-12). Rian Johnson Almost Accidentally Killed Off Captain Phasma in The Last Jedi. i09.
  29. アート・オブ・スター・ウォーズ/最後のジェダイ
  30. SWCustom-2011 Phasma's End - Deleted Scene | Star Wars: The Last Jedi - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
  31. Breznican, Anthony (2017-12-17). The Last Jedi spoiler talk: The filmmakers discuss Captain Phasma's ruthless battle. Entertainment Weekly
  32. Evans, Nick (2018-01-30). One Star Wars Actor Is Worried Their Character Won't Return. Cinemablend
  33. SWCustom-2011 Star Wars: Episode IX Cast Announced - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)

関連項目

ファースト・オーダー
主な人物 最高指導者スノーク - カイロ・レン - アーミテイジ・ハックス将軍 - キャプテンファズマ
組織 最高司令部 - ファースト・オーダー保安局 - エリート・プレトリアン・ガード - レン騎士団 - アテンダンツ
軍隊 宇宙軍ファースト・オーダーTIEファイター・パイロット - スターキラー空中防衛部隊 - カイロ・レンの中隊
地上軍ストームトルーパースノートルーパー - フレイムトルーパー - 暴動鎮圧ストームトルーパー - メガブラスター重アサルト・トルーパー - エクセキューショナー - ガンナー - ロケット・トルーパー - シス・トルーパー
主な乗り物 AAL - AT-AT - AT-ST - AT-M6 - AT-MA - AT-PD - LIUV - TIE/es - TIE/fo - TIE/sf - TIE/vn - TIEダガー - マンデイターIV級シージ・ドレッドノート - メガ級スター・ドレッドノート - ユプシロン級コマンド・シャトル - リサージェント級スター・デストロイヤー
関連項目 スターキラー基地 - リザレクション計画 - 冷戦 - ファースト・オーダー=レジスタンス戦争
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