- 「俺はこのために生きてきた。だけど戦う目的がない」
- ―フィン[出典]
フィン(Finn)は人間の男性で、ファースト・オーダーから離反した元ストームトルーパー。識別番号はFN-2187で、同僚のトルーパーからはエイト=セブン(Eight-Seven)と呼ばれていた。彼は優秀なストームトルーパーとして評価されていたが、エンドアの戦いの30標準年後に惑星ジャクーのトゥアナル村襲撃に参加した際、ファースト・オーダーの残忍なやり方に嫌悪感を覚え、離反を決意した。彼はスター・デストロイヤー<ファイナライザー>からの逃亡時に行動を共にしたレジスタンス軍パイロット、ポー・ダメロンから“フィン”という呼び名を与えられ、ダメロンとはぐれた後もこの名を使い続けた。フィンはジャクーのニーマ・アウトポストで廃品回収業者のレイと出会い、ルーク・スカイウォーカーの居場所を記した地図を運ぶダメロンのアストロメク・ドロイド、BB-8をレジスタンス基地に届ける任務を手伝うことになった。フィンとレイは古いYT-1300軽貨物船<ミレニアム・ファルコン>を使って追っ手のTIEファイターを撃墜し、ジャクーから脱出した。
その後、フィンとレイは<ファルコン>の本来の持ち主である密輸業者ハン・ソロとチューバッカに出会う。ギャングとのトラブルに巻き込まれた後、フィンたちはスカイウォーカーの古い知り合いであるソロに協力を求めた。ソロは彼らを惑星タコダナにある海賊マズ・カナタの城へと連れて行ったが、ファースト・オーダーの報復を恐れるフィンは、レジスタンスの任務を捨ててアウター・リム・テリトリーに逃げようとした。しかし、ファースト・オーダーがタコダナを襲撃し、ダークサイドの戦士カイロ・レンがレイを連れ去っていったことでフィンの考えも変わった。彼はレイを救うためレジスタンスに力を貸し、超兵器スターキラー基地の破壊作戦に参加した。基地に潜入してシールドを解除し、レイと合流した後、フィンはソロが実の息子カイロ・レンの手にかかり命を落とす瞬間を目撃した。その後、フィンはカナタから与えられたスカイウォーカーのライトセーバーでレンとの対決に臨んだが、敗北して重傷を負った。
経歴[]
生い立ち[]
のちにフィンという名で知られるようになる人間の少年は、幼い頃に家族から引き離され、ファースト・オーダーに連れ去られた。当時あまりに幼かったため、フィンはのちに家族のことを思いだすこともできなかった。少年はFN-2187という識別番号を与えられ、銀河内戦終結後に銀河帝国の残党によって形成された軍事政権ファースト・オーダーのストームトルーパーになった。フィンはFN-2199(ナインズ)やFN-2000(ゼローズ)、FN-2003(スリップ)といった候補生たちと共にキャプテン・ファズマのもとで訓練を積んだ。仲間のトルーパーたちからエイト=セブンと呼ばれていたFN-2187は、同僚や上官から理想的なファースト・オーダー・ストームトルーパーと評価され、士官候補生として常にトップの成績を収めていた。[6] また、フィンはファースト・オーダーの超兵器スターキラー基地で清掃作業を任されていたことがあった。[2]
離反[]
エンドアの戦いの30年後、エイト=セブンと同僚のトルーパーたちは砂漠の惑星ジャクーの任務に派遣された。ファースト・オーダーはジェダイの最後の生き残りルーク・スカイウォーカーを捜索しており、ジャクーのトゥアナル村に住むロア・サン・テッカ老人はスカイウォーカーの居場所を示す地図の一部分を所有していた。エイト=セブンはファースト・オーダーのエリート部隊4中隊と共にAAL-1971/9.1兵員輸送船に乗ってリサージェント級スター・デストロイヤー<ファイナライザー>から出撃し、テッカの村を襲撃した。戦闘中、FN-2003はレジスタンス軍パイロット、ポー・ダメロンによって射殺され、息絶える寸前にエイト=セブンのヘルメットに血の跡を残した。エイト=セブンは仲間の死やファースト・オーダーによる残虐行為に恐怖し、攻撃に参加することができなくなった。その後、彼は上官に命じられて一箇所に集められた捕虜の見張りに加わった。カイロ・レンがテッカを殺してダメロンを捕まえた後、トルーパーたちは村人を皆殺しにするよう命じられたが、エイト=セブンは引き金を引こうとしなかった。
<ファイナライザー>に戻った後、エイト=セブンはストレスのあまりヘルメットを外した。キャプテン・ファズマは彼の異変に気付き、後でブラスターをチェックに出すよう命じた。ファースト・オーダーへの信頼を失っていたエイト=セブンは、射撃記録を調べられたら村人に発砲していないことが知られてしまうと考え、義務の放棄を決断した。彼はポー・ダメロンを独房から解放し、共にここから逃げ出そうと持ちかけた。エイト=セブンは盗んだ特殊部隊用TIEファイターの砲手を担当し、格納庫にいる兵士や将校をレーザーで倒した後、<ファイナライザー>のターボレーザー砲を破壊した。逃亡中、トルーパーが識別番号以外に個人名を持っていないことを知ったダメロンは、彼のために“フィン”という呼び名を考えた。トルーパーはこの名を気に入り、その後も使い続けることになった。ダメロンはBB-8を回収するためジャクーに戻る必要があると語り、BBシリーズ・アストロメク・ドロイドがスカイウォーカーの地図を運んでいるのだと説明した。フィンはジャクーに戻ることに反対したが、間もなくTIEはミサイルに被弾して砂漠の惑星に墜落した。
新しい出会い[]
フィンはTIEが墜落する寸前に脱出し、機体から離れた場所に落下した。彼は燃え盛る残骸に近づき、コックピットの煙の中からジャケットを発見したが、ダメロン本人は見つからなかった。間もなく、TIEの機体は砂の中に引きずり込まれてしまい、フィンはダメロンが死んでしまったと判断した。彼はアーマーを脱ぎ捨てて砂漠を歩き、ニーマ・アウトポストにたどり着いた。ハッパボア用の水入れで水分を補給した後、フィンは廃品回収業者のレイやBB-8と出会った。フィンはダメロンのジャケットを着ていたことから泥棒と勘違いされたが、事情を説明して誤解を解いた。フィンはストームトルーパーであることを隠し、自分もダメロンと同じレジスタンスのメンバーだと嘘をついた。その直後、フィンやBB-8を捜索中のファースト・オーダーの部隊がニーマに姿を現した。トルーパーやTIEファイターの激しい砲撃を交わしながら、フィン、レイ、BB-8はジャンク屋アンカー・プラットが所有するYT-1300軽貨物船<ミレニアム・ファルコン>に乗り込んだ。<ファルコン>はレイの操縦のもと宇宙船の墓場に転がるスーパー・スター・デストロイヤー<ラヴェジャー>の残骸の周囲や内部を飛び回り、フィンは船体下部の砲台を使ってTIEの追っ手を撃墜した。
大気圏を抜けた後、フィンとレイは無事に脱出できたことを喜び、互いに自己紹介した。レイが軽貨物船の修理に取り組み始めた後、フィンはBB-8に自分がレジスタンスではないことを明かし、レイの前では口裏を合わせるよう懇願した。BB-8は彼の願いを聞き入れ、レジスタンス基地がイリーニウム星系にあることをレイに教えた。修理が終わった瞬間、<ファルコン>はバリーン級重貨物船<エラヴァナ>のトラクター・ビームに捕捉され、格納庫内に収容された。フィンの予想に反し、船に乗り込んできたのはストームトルーパーではなく、<ファルコン>の本来の持ち主である密輸業者のハン・ソロ船長とウーキーの相棒チューバッカだった。彼らは長い時間をかけて捜索していたこの船を、ウエスタン・リーチ領域にてようやく見つけ出したのだった。フィンとレイはアストロメク・ドロイドの持つ地図をレジスタンスに届けるため、スカイウォーカーの古い知り合いであるソロに助けを求めた。
その直後、ソロが借金を返さないことに腹を立てたグアヴィアン・デス・ギャングとカンジクラブが<エラヴァナ>に乗り込んできた。ソロはフィンとレイを船の床下に隠し、デス・ギャングのエージェント・バラ=ティクやカンジクラブの首領タス・リーチと対峙した。バラ=ティクはファースト・オーダーが手配中のBBユニットの存在に気付き、他にもふたりの逃亡者が船内にいるはずだと発言した。フィンと共に床下で状況をうかがっていたレイは、ドアを封鎖することでソロたちとギャングを引き離そうと思い立った。ところが彼女は操作を誤り、ソロが運んでいた獰猛な獣ラスターを解き放ってしまった。船内は大混乱に陥り、フィンもラスターに食い殺されかけたが、レイの機転のおかげで九死に一生を得た。フィン、レイ、ソロ、チューバッカ、BB-8は格納庫に戻って<ファルコン>に乗り込み、ラスターやギャングの攻撃を逃れてハイパースペースへ飛び込んだ。バラ=ティクは逃亡者とBB-8が<ファルコン>に乗り込んでいることをファースト・オーダーに報告した。
タコダナの戦い[]
このセクションは不完全です。記事の編集が求められます。 |