- 「わしらはただの農民で、戦士ではない」
- ―ケイシス・ミダガティス[出典]
フェルーシアン(Felucian)は惑星フェルーシアで暮らしていた小柄な爬虫類の知覚種族である。フェルーシアにはもともと“ジャングル・フェルーシアン”と呼ばれる原始的な先住民がおり、フェルーシアンは外部から住みついた移住種だった。クローン戦争中、ケイシス・ミダガティス率いるフェルーシアンの農民たちがアキラ村で貴重なナイシリンの収穫を行っていた。
特徴[]
フェルーシアン[5] は爬虫類の知覚種族で、長い首と太い手足という特徴を備えていた。[2] 彼らは人間やトグルータなどの種族と比べて小柄であり、肌の色は黄色や緑、ピンク、橙など個体によってさまざまだった。[1] フェルーシアンはカメに似ており[2]、手の指は4本で、小さな爪が生えていた。彼らは小さな2つの赤い目に、切れ込みのような鼻、大きな口を備えていた。[1]
社会と文化[]
フェルーシアンはもともと平原や草原で暮らす種族であり、ナイシリン(シリム)やその他の穀物を収穫する平和的な農民だった。[4] 彼らは自分たちの背丈に見合った小さな家屋で暮らし[1]、ティー=マス[6] を家畜として手なずけていた。フェルーシアンは収穫機などの農業用テクノロジーを使うことはあったが、武器はスリングショットなどの原始的なものしか持っていなかった。フェルーシアンは簡素なシャツとズボン、ジャケットやグローブ、帽子などを身に着け[1]、しばしばビーズのように小さな目をゴーグルで保護した。[2]
歴史[]
- 「シリム農業の収入は乏しい。薬草が売れなければ、食い物も燃料も、全てが途絶える」
- ―ケイシス・ミダガティス[出典]
フェルーシアンの農民
フェルーシアンはクローン戦争中にアウター・リムのサニウム宙域に属す惑星フェルーシアに住みついた。この星にはもともと“ジャングル・フェルーシアン”と呼ばれる原始的な住民がいたほか、大昔にゴッサム種族による入植も行われた歴史があった。しかしフェルーシアンが訪れる頃には、ジャングル・フェルーシアンはゴッサムによって原生林の送深くへ追いやられ、ゴッサムの居留地の多くも消滅していた。やがてフェルーシアには、貴重な薬草であるナイシリンの農場が作られた。ナイシリンは絶大な治療効果を持ち、非常に価値が高かったが、大規模に栽培されたことはなく[2]、アキラ村をはじめとする[7] 孤立した小さな村々で収穫された。[2]
クローン戦争中の21 BBY[8]、ホンドー・オナカー船長率いるウィークウェイの海賊団オナカー・ギャングがフェルーシアに姿を現し[1]、ケイシス・ミダガティスがリーダーを務める[7] アキラ村を脅かした。貴重なナイシリンを差し出すよう脅されたフェルーシアンたちは、賞金稼ぎのスギ、エンボ、セリパス、ルーミ・パラミータらを用心棒として雇った。それからしばらくして、偶然フェルーシアに不時着したジェダイ・マスターのオビ=ワン・ケノービ、ジェダイ・ナイト・アナキン・スカイウォーカー、パダワンのアソーカ・タノたちも村に現れた。村の窮状を知ったジェダイはフェルーシアンの農民に自衛のための戦い方を教え、賞金稼ぎとも協力して海賊を撃退した。[1]
20 BBYに[8] 第二次フェルーシアの戦いが発生した際、数名のフェルーシアンが共和国グランド・アーミーに力を貸し、ジェダイ将軍アナキン・スカイウォーカーとプロ・クーンの部隊を分離主義勢力前哨基地へ案内した。[9]
銀河系におけるフェルーシアン[]
フェルーシアンのピンナップ
共和国時代末期、露出の多い服を着た女性フェルーシアンのピンナップが銀河社会に出回っていた。このピンナップは惑星コルサントの酒場トゥルーピングや[10]、サヴァージ・オプレスが奪ったタートル・タンカーの船内[11]、惑星アバファーの町ポンズ・オーラといった様々な場所にポスターとして貼られていた。[12] またクローン戦争期、犯罪組織パイク・シンジケートのお膝元である惑星オーバ・ディアの町で数人のフェルーシアンが暮らしていた。アソーカ・タノとラファ、トレース・マルテス姉妹が町でパイク・シンジケートと戦闘を繰り広げた時、2人のフェルーシアンがその場に居合わせた。[13] また帝国時代初頭には、新政府銀河帝国の管理下に入って間もない惑星サルーカマイの町に、少なくとも1人のフェルーシアン市民の姿があった。[14]
制作の舞台裏[]
当初は『フォース アンリーシュド』のエイリアン種族(画像)が“フェルーシアン”と呼ばれていた
フェルーシアンは2010年4月2日に公開されたTVシリーズ『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』シーズン2第17話『七人の傭兵』で初めて登場した。本編で種族名は言及されていないが[1]、公式サイト掲載のエピソード・ガイドで初めてフェルーシアンと呼称された。またエピソード・ガイドにはジャクソン・ズィーが2008年10月23日に手がけたフェルーシアン農夫のコンセプト・アートや、ダレン・マーシャルが同年10月27日に手がけたフェルーシアンの子供のコンセプト・アートが掲載されている。[5]
もともと“フェルーシアン”とは、レジェンズのTVゲーム『スター・ウォーズ フォース アンリーシュド』(2008年)に登場した惑星フェルーシア原住の原始的な知覚種族の名前だった。[15] 『七人の傭兵』に登場した新しいフェルーシアンと区別するため、『フォース アンリーシュド』のエイリアンは“ジャングル・フェルーシアン”と呼ばれるようになり[16]、正史でも2015年に出版された『週刊スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン』第21号によってこの設定が受け継がれた。[2]
登場作品[]
- Star Wars バトルフロント II (DLC)
クローン・ウォーズ – 七人の傭兵 (初登場)
クローン・ウォーズ – 囚われのパダワン パート1
クローン・ウォーズ – オビ=ワン暗殺 (ポスターに描かれている)
クローン・ウォーズ – 邂逅 (ポスターに描かれている)
クローン・ウォーズ – 復讐の狼煙 (ポスターに描かれている)
クローン・ウォーズ – 生きていた兵士 (ポスターに描かれている)
クローン・ウォーズ – 取引の果て
バッド・バッチ – 脱出
参考資料[]
"Bounty Hunters" Episode Guide | The Clone Wars - StarWars.com (アーカイブ)
"Deception" Episode Guide | The Clone Wars - StarWars.com (アーカイブ)
"The Lost One" Episode Guide | The Clone Wars - StarWars.com (アーカイブ)
Felucia - エンサイクロペディア (バックアップ・リンク - Archive.org)- アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
週刊スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン 第21号 (銀河系ガイド:フェルーシア訪問)- スター・ウォーズ コンプリート・ロケーションズ
- スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア
- スター・ウォーズ クローン・ウォーズ キャラクター事典
- スター・ウォーズ:銀河系を変えた戦い
- スター・ウォーズ:賞金稼ぎの秘密
- スター・ウォーズ・エンサイクロペディア:スター・ウォーズ銀河総合ガイド
Felucia - 公式データバンク
Rumi Paramita - 公式データバンク
脚注[]
- ↑ 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10
クローン・ウォーズ – 七人の傭兵
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7
週刊スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン 第21号 (銀河系ガイド:フェルーシア訪問)
- ↑
Felucia - エンサイクロペディア (バックアップ・リンク - Archive.org)
- ↑ 4.0 4.1 スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア
- ↑ 5.0 5.1
"Bounty Hunters" Episode Guide | The Clone Wars - StarWars.com (アーカイブ)
- ↑
Tee-muss - 公式データバンク
- ↑ 7.0 7.1 スター・ウォーズ クローン・ウォーズ キャラクター事典
- ↑ 8.0 8.1 スター・ウォーズ タイムライン
- ↑
クローン・ウォーズ – 囚われのパダワン パート1
- ↑
クローン・ウォーズ – オビ=ワン暗殺
- ↑
クローン・ウォーズ – 邂逅
- ↑
クローン・ウォーズ – 生きていた兵士
- ↑
クローン・ウォーズ – 取引の果て
- ↑
バッド・バッチ – 脱出
- ↑ スター・ウォーズ フォース アンリーシュド
- ↑ Star Wars: The Official Starships & Vehicles Collection 67