- 「遠くない未来に、その時が来ます。モン・カラマリの船は反乱軍の先頭に立っている。そしてさらに時を下れば、モン・カラマリの船は銀河における自由と抵抗の象徴となっている。始まりはこの地です。あなたと共に」
- ―リー=チャー王に対し、フェレン・バー[出典]
フェレン・バー(Ferren Barr)はフォース=センシティブの男性イクトッチイで、銀河共和国の晩年にジェダイ・オーダーに仕えたパダワンである。クローン戦争が終結して銀河帝国が誕生した際、多くのジェダイがオーダー66によって命を落としたが、バーはジェダイの大粛清の最初の攻撃を生き延び、逃亡生活を開始した。シスの暗黒卿によって支配された新政府を倒すべく、バーは志を同じくする信奉者たちを集め、フォースの素質を備えたヴァーラを弟子として訓練した。また、バーはモン・カラマリが帝国に対する反乱運動で重要な役割を果たすことを予見し、モン・カラマリ王国に密かに接触した。
反乱軍がいずれ皇帝パルパティーンを玉座から引きずり下ろすと確信していたバーは、惑星モン・カラの王リー=チャーと帝国の外交関係を徐々に悪化させ、対立を仕向けた。最終的にはバーの策略によって、皇帝の弟子であるダース・ヴェイダーや尋問官たちの注意がモン・カラマリの母星へ向けられることになった。ヴェイダーはモン・カラマリを襲撃してバーの信奉者をほぼ全員殺害したが、バーも帝国のパージ・トルーパーをフォースで欺いて反撃に出た。バーはオーダー66を逆手に取り、元ジェダイによって構成される尋問官とトルーパーを敵対させたのである。バーはヴェイダーの正体が元ジェダイ・ナイトのアナキン・スカイウォーカーであることを知っていたが、結局このシスとの対決に破れ、命を落とした。しかしバーは自分の行動がいつの日かシス卿の敗北に繋がることを確信して死んでいった。実際に彼の死後、帝国はモン・カラマリも参加した大規模な銀河内戦に破れ、パルパティーンとヴェイダーはエンドアの戦いで死亡した。
経歴[]
クローン戦争[]
- 「一度クローンと共に戦ったが、奴らは歯車に過ぎん。ドロイドとそう変わらんのだ。プログラムに従わざるを得ない。尋問官はかつてのジェダイで、クローンはそれを殺すよう作られた」
- ―フェレン・バー[出典]
銀河共和国時代の末期、男性イクトッチイのフェレン・バーはジェダイ・オーダーに仕えるパダワンとなり、フォースの訓練を開始した。また他のジェダイと同じく、バーも共和国グランド・アーミーの指揮官としてクローン戦争に参加した。彼は共和国軍のクローン・トルーパーと並んで戦ったが[1]、19 BBY[2] にオーダー66が発令された際、ジェダイは国家の反逆者としてトルーパーの抹殺対象になった。[3] バーは突然の攻撃を生き延びたが[1]、首都惑星コルサントのジェダイ・テンプルや銀河系各地の戦場で何千というジェダイが部下のクローン・トルーパーに裏切られて命を落とした。間もなく戦争が終結し、ジェダイの仇敵であるシスによって銀河帝国が設立されると[3]、数少ないジェダイの生存者であるバーは逃亡生活を余儀なくされた。[1]
逃亡生活[]
- 「私は粛清についてずっと調べている。なぜ、あのように完膚なきまでに負けたのかと。オーダー66、騙された憐れなドゥークー、どこまで内部が侵されていたのか……この破滅を予測してしかるべきだった。我々は外ばかり気にしていた。自身の内側を見るべきだったのに」
- ―フェレン・バー[出典]
シスがあまりにも迅速にジェダイ・オーダーを壊滅させたことに興味を持ったバーは、シスによる銀河系支配を可能にした陰謀の真相究明に乗り出した。やがてバーはオーダー66の存在や、ドゥークー伯爵やクローン・トルーパーが果たした役割を突き止めた。さらにバーは、フォースの“選ばれし者”とされていたジェダイ・ナイトのアナキン・スカイウォーカーがダークサイドに堕ちてジェダイを裏切ったことも知った。彼はとあるスライサーの助けを借りてコルサント保安部隊のホロカムをハッキングし、スカイウォーカーが第501軍団を率いてジェダイ・テンプルを襲撃した記録映像を入手したのである。バーは皇帝シーヴ・パルパティーンの弟子にして右腕であるシスの暗黒卿ダース・ヴェイダーの正体がスカイウォーカーであることを知り、尋問官と呼ばれるジェダイ・ハンターのエリート集団もまた、かつてはフォースのライトサイドに仕えたジェダイの成れの果てであることに気づいた。彼はこれらの発見を記録に残すため、R1シリーズ・アストロメク・ドロイドのエンディーに情報をダウンロードした。[1]
陰謀の調査を進めると同時に、バーは志を同じくする信奉者たちを集め始めた。オーダー66でジェダイの妹パラビーを失ったニパルトゥは、共和国軍がジェダイの反乱を鎮圧したというパルパティーンのスピーチを見て失望し、バーの仲間に加わった。オーヴェクはもともと一般市民で、帝国による要地接収が行われた際にコルサント・ガードのクローン・ショック・トルーパーによって住む場所を奪われた。またダレンはクローン戦争で自分の命を救ってくれたジェダイ、特にアナキン・スカイウォーカーに対して恩返しをしたいと願っていた。レブとステルは帝国の支配に反対しており、自分たちにも何かできることは無いかと考えていたときにバーと出会った。皆ジェダイ・オーダーに同情的で帝国を憎んでいる者ばかりだったが、バーはフォースのマインド・トリックを使って信奉者たちの精神に働きかけ、彼らの忠誠心をより確かなものにしていた。[1]
未来への備え[]
- 「銀河の民が帝国の力を見定めた時、反乱が始まる。多くの人にとってジェダイとシスという概念は抽象的でわかりにくい。もはや過去の遺物だろう。だが圧政と自由…こうした概念なら誰でもわかる」
- ―フェレン・バー[出典]
フォース感応能力を持つヴァーラを6人目の信奉者に加えた後、バーと仲間たちは海洋惑星モン・カラを訪れた。バーはジェダイの顧問としてモン・カラマリのリー=チャー王と交流を持ち、モン・カラマリ王国は帝国による支配を拒絶して銀河系に希望を広めるべきだと訴えかけた。一方、帝国は外交的に問題を解決するためテルヴァー大使をモン・カラへ派遣していたが、皇帝パルパティーンの心の中では、モン・カラマリを他の惑星に対する見せしめとして利用することが既に決まっていた。バーはどのみち避けられぬ戦いをこれ以上先延ばしにしても仕方がないと考え、帝国の外交用シャトルを爆破してテルヴァー大使を暗殺した。リー=チャーは外交官暗殺事件への関与を否定したが、この事件は帝国によるモン・カラ占領の口実となった。ヴェイダーが部隊を引き連れてモン・カラに到着すると、リー=チャーはバーに連絡をとり、皇帝のジェダイ・ハンターたちが黒いアーマーの戦士に率いられてやってきたと警告した。王の話をもとに、バーは敵のリーダーはかつてジェダイの仲間であったスカイウォーカーに違いないと確信した。[1]
ダック・シティで戦いが繰り広げられる中、バーは隠れ家の洞窟に仲間を集め、スカイウォーカーが当代一のジェダイ・ナイトになるまでの功績と、彼が道に背いてオーダー66に参加した顛末を語って聞かせた。レブはジェダイ・オーダーの復讐を果たすため裏切り者のヴェイダーと戦うべきだと主張したが、バーはヴェイダーや尋問官は手に負えない強敵だと語り、正面から挑んで倒すのは容易ではないと告げた。しかしバーは、シスを滅ぼして銀河系を帝国の支配から解放し、ジェダイの復讐を成就するための別のプランを既に考えていた。バーが自らの影響力を利用してリー=チャー王と帝国の外交関係を悪化させたのも、この計画を達成するためだったのである。フォースを通して未来のできごとを予知していたバーは、モン・カラへの侵略はやがて帝国の支配下にある全星系の星々へあまねく拡散していく自由の発火点に過ぎないことを知っていた。さらにバーは、モン・カラマリ種族がいつの日か銀河に解放をもたらす反乱運動の最前線に立つことも予知していた。バーの未来予想に説得されたリー=チャーは、部下のギアル・アクバーやラダスにモン・カラの防衛戦を指揮するよう命じた。[1]
モン・カラ侵略[]
- 「過去も歴史も真実も重要だ。かつてのジェダイは…今もジェダイなのだよ。オーダー66を実行せよ」
- ―パージ・トルーパーにマインド・トリックを仕掛けるフェレン・バー[出典]
ダック・シティの戦いが続く中、リー=チャー王は尋問官による拷問を受け、バーの隠れ家の場所を帝国に教えてしまった。この知らせを聞いたバーは、信奉者たちにモン・カラから撤退する準備を始めるよう命じた。バーはモン・カラマリと帝国を敵対させるというこの惑星での目的は達成したと判断し、反乱軍が誕生するその日まで、できる限り多くの星で同じことを繰り返すつもりだったのである。しかし彼らは水中ターボ・スレッド・パイクで洞窟を出てすぐに帝国の潜水艇に見つかってしまい、ヴェイダーや尋問官たちによる執拗な追跡が始まった。[1]
ニパルトゥとオーヴェクは水中における戦闘で命を落とし、レブとステルも残りの仲間が逃げる時間を稼ぐため逃げるのを止めて敵に立ち向かっていった。バーたちはベル・シティにたどり着いたものの、尋問官やパージ・トルーパーの分隊によって行き止まりに追い込まれ、ダレンが尋問官シックス・ブラザーのライトセーバーで斬り殺されてしまった。バーの仲間はヴァーラしか残っていなかったが、彼は尋問官から生き残る秘策を思いついた。バーはシックスおよびテンス・ブラザー、ナインス・シスターがジェダイだった頃の名前を呼び、フォースのマインド・トリックを使いながらパージ・トルーパーにオーダー66の執行を命じた。バーは尋問官に仕えるトルーパーの中身もカミーノの工場が閉鎖される前に生まれたクローンに違いないと考え、オーダー66のプログラミングに逆らうことはできないと推測したのである。彼の読みは正しく、トルーパーは尋問官を取り囲んで銃撃を開始した。バーはそのすきにヴァーラを連れて脱出し、都市の最深部へと逃げ去った。[1]
他の信奉者と違ってヴァーラにはフォースの素質があり、バーは彼女のジェダイ・マスターとして修行を監督していたが、自分では訓練を完了させてやることができないと考えていた。そこでバーは、ジェダイの粛清を生き延びたと思われるグランド・マスター・ヨーダかオビ=ワン・ケノービ、あるいはクインラン・ヴォスを見つけ、彼らに教えを乞うようヴァーラに命じた。ヴァーラを逃した後、バーは1人でヴェイダーのもとへ向かった。同じ頃、リー=チャー王はロイヤル・コマンド・バンカーでヴェイダーに捕らえられ、モフ・ウィルハフ・ターキンの命令で開始されたインペリアルI級スター・デストロイヤーによるモン・カラへの軌道爆撃を為す術もなく見守っていた。この無慈悲な大量殺戮のさなか、バーはバンカーに姿を現し、シス卿とライトセーバーの対決に臨んだ。戦闘中、バーはテルヴァー大使の暗殺事件は自分の差し金であることを認めた。リー=チャーはバーの告白に驚き、モン・カラ惑星防衛隊に降伏を命じたが、ターキンは構わず爆撃を続行した。この攻撃によるモン・カラマリの犠牲は数十億人にも上り、リー=チャーはジェダイであるにも関わらずこのような悲劇を意図的に仕組んだバーを責めた。しかしバーは長い目で見れば数十億の犠牲が何兆もの命を救い、銀河に希望と反乱運動を広めることになるのだとリー=チャーに告げた。[1]
バーは計画がうまくいったことを喜んで笑い声を上げながら戦い、ヴェイダーからもはやジェダイではないと詰られても、それはお互い様だと開き直った。バーはヴェイダーを殺すつもりで戦いに臨んでいたが、最終的には力及ばず敗れ去った。しかし彼は自分の行動が最終的にはシス卿たちの敗北に繋がり、銀河に自由を取り戻す一助になるだろうと確信しながら死んでいった。戦いが終わった後、リー=チャーはバーの死体を横目に見ながらヴェイダーのラムダ級T-4aシャトルへ連行されていった。ラダス率いる3隻のモン・カラマリ・クルーザーがハイパースペースへの脱出に成功したものの、モン・カラは戦いに敗北し、帝国の軍事占領下に置かれることになった。[1]
後世への影響[]
- リー=チャー 「だが何十億という民の命が犠牲になった」
- フェレン・バー 「それが何兆人をも奮い立たせる。私の計画ではね」
- ダース・ヴェイダー 「ジェダイを捨てたか」
- フェレン・バー 「そうかもな。それはお互い様だろう? 私はジェダイではないかもしれんが…シスは倒す」
- ―リー=チャー、フェレン・バー、ダース・ヴェイダー[出典]
フェレン・バーが予知した未来は、彼の死から長い年月が過ぎた後に現実のものとなった。バーが予見した通り[1]、銀河帝国に対する初期反乱運動はやがて共和国再建のための同盟(反乱同盟)の誕生に繋がった。[4] またこれもバーが予言した通り、モン・カラマリはモン・カラ侵略がきっかけとなって[1] 帝国に対する戦いに駆り立てられ、反乱同盟を支える重要な種族のひとつとなった。[5] モン・カラマリは銀河系に自由を取り戻すべく強力な主力艦の艦隊を反乱運動に提供し[6]、それが同盟宇宙軍の礎となった。[5] ターボレーザーやイオン砲、トラクター・ビーム発生装置、偏向シールド発生装置などで武装したモン・カラマリのスター・クルーザーは、数で劣る同盟軍がインペリアル級スター・デストロイヤーに対抗するために必要な火力と防衛能力を備えていたのである。[5][6]
それだけでなく、同盟軍はリー=チャー王に仕えた歴戦の軍人であるラダス提督やアクバー提督を手に入れることができた。[7][8] 強力な軍事力こそ帝国を打ち破るカギだと信じていた[7] ラダスは、のちに超兵器デス・スターの設計図を賭けたスカリフの戦いで同盟軍艦隊を指揮した。[9] その結果、同盟軍はバトル・ステーションの設計図を手に入れて弱点の解析に成功し、ヤヴィンの戦いで大勝利を収めることができた。[10] またアクバー提督は、建造途中であった帝国の第2デス・スターを破壊するため、エンドアの戦いで同盟軍艦隊を指揮し、勝利に貢献した。[11] バーの予知した通り[1]、シス卿たちも銀河内戦の終盤に倒れ、帝国は新共和国の軍勢によって敗北へ追い込まれた。[12]
またバーは、モン・カラマリの宇宙船が銀河内戦の後に起きる戦争でも活躍することまで見通していた。[1] エンドアの戦いの約30年後、帝国の後継者であるファースト・オーダーによって新共和国の首都ホズニアン・プライムが破壊され、反乱同盟が苦心して築き上げた平和と民主主義の時代が終わった。[13] その後、モン・カラマリはレイア・オーガナ将軍率いるレジスタンスに船を提供し、ともにファースト・オーダーに立ち向かった。なかでもMC85スター・クルーザー<ラダス>はディカーの戦いでオーガナ将軍の旗艦として使われた。ディカーの基地を失ったレジスタンスはハイパースペース追跡装置を持つファースト・オーダー宇宙軍によって執拗な追撃を受け、<ラダス>は最後の大型艦になった。レジスタンスのアミリン・ホルド中将は他の乗組員が惑星クレイトへ避難する中1人で<ラダス>に留まり、このモン・カラマリ・クルーザーを光速でメガ級スター・ドレッドノート<スプレマシー>にぶつけ、自らを犠牲にして仲間たちの命を救った。[14]
人物[]
- 「暗黒面は我々の中のいたるところにあったのだ、癌のように。それに気づけなかった…」
- ―フェレン・バー[出典]
フェレン・バーは茶色い肌と目を持つ男性のイクトッチイである。彼は頭の両側からイクトッチイ特有の大きな曲がった角を生やしていたが、帝国が設立された頃には、右の角が欠損していた。ジェダイ・オーダーの一員であるバーは、フォースの力や、未来を形作るフォースの意思を信じていた。ジェダイの仲間たちを失った後、バーはオーダー壊滅の背後に隠された陰謀の究明に乗り出した。熱心で機知に富む調査者であるバーはやがて皇帝パルパティーンの台頭やアナキン・スカイウォーカーの転向に関連する大量の情報を手に入れた。バーはジェダイ・オーダーを滅ぼした真の脅威は外部ではなく内部からもたらされたと考え、ダース・ヴェイダーや尋問官たちをオーダーの裏切り者とみなした。またバーはジェダイであるスカイウォーカーと、シスに転向した後のヴェイダーの人格を区別していなかった。バーにとって、スカイウォーカーであろうがヴェイダーであろうが、最年少の訓練生を含む大勢のジェダイを殺した裏切り者であることに違いは無かったのである。バーが高く評価していたオビ=ワン・ケノービや同時代の他のジェダイと同じく、バー自信もスカイウォーカーにまつわる“選ばれし者”の予言を信じていた。そのためスカイウォーカーがジェダイ・オーダーに背いたという事実はバーを深く失望させた。[1]
バーはジェダイ・オーダーを滅ぼしたシスに対する復讐を求め、その目的のためなら信奉者たちの精神をフォースで操り、自分に対する忠誠心を強めることもいとわなかった。また彼はシスの打倒という長期的な目標のために、モン・カラマリ王国が皇帝に背くよう仕向け、帝国軍によるモン・カラの虐殺を手引きした。バーの策略によって数十億もの住民が命を落とすことになったが、彼は何兆という人々を帝国との戦いに駆り立てるためにはやむを得ぬ犠牲であると考えていた。またバーは知識や調査力だけでなく、予期せぬ事態を乗り越える臨機応変さを備えていた。ベル・シティで尋問官たちに追いつめられた際、バーは尋問官の正体がジェダイであることと、彼らの部下がクローン・トルーパーであることに目をつけ、オーダー66を逆手にとって危機を乗り越えた。尋問官たちはジェダイだった頃の自分と決別していたが、バーは過去や歴史、そして真実の重要性が揺らぐことはないと考えており、そういった意味ではダークサイドに堕ちてもジェダイはジェダイだと主張した。またバーはプログラムに縛られているという点でクローン・トルーパーをドロイドと同じ単なる機械とみなしていた。[1]
バーはジェダイ・オーダーの歴史を、オーダー66の攻撃を生き延びた数少ないジェダイだけで終わらせたくないと考えていた。ヨーダやケノービ、クインラン・ヴォスの死亡記録が存在しないことを知っていたバーは、自分がヴェイダーとの対決に敗れた場合に備え、他のジェダイ・マスターを見つけて訓練を完了するようヴァーラに命じた。またヴェイダーは、一騎打ちで暗黒卿に敵わないと知りながら挑んできたバーの精神をフォースで読み、彼がプライドによって突き動かされていることに気づいた。ヴェイダーはバーはもはやジェダイとは呼べないと詰り、バー自身もそれに同意した。しかしバーは自分のしたことに納得し、全ては銀河系の大いなる善につながると信じて死んでいった。[1]
力と能力[]
- 「付いて来たまえ。力の使い方を教えてあげよう」
- ―ヴァーラに対し、フェレン・バー[出典]
バーは他のジェダイと同じくフォース感応能力を備えており、その素質を見込まれてジェダイ・オーダーのメンバーに選ばれた。バーはクローン戦争が終結した時点でまだパダワンであり、訓練の途中だった。そのため彼は一人前のジェダイ・ナイトになるためのジェダイ・トライアルを完了していなかった。しかし彼は修行中の身でありながらテレキネシスやマインド・トリックといったフォースの技を使いこなし、その能力を信奉者やパージ・トルーパーに対して効果的に使用していた。また彼は遠い未来のできごとを見通す予知能力を生まれつき備えていた。彼はこの能力によって、やがて帝国をも倒すことになる反乱運動においてモン・カラマリが重要な役割を果たすことを知り得た。しかし何年も先のことを予知することはできても、直近のできごとに関する予知能力は限られていたらしく、バーはダース・ヴェイダーがモン・カラにやってきたことを知って驚いていた。彼はもしシス卿が姿を表すようなことがあれば、フォースが前もって教えてくれると思いこんでいたのである。[1]
バーはマインド・トリックを別にしても、他者の説得に長けていた。バーはジェダイや顧問としての地位を利用してリー=チャー王に働きかけ、モン・カラマリ王国を帝国と敵対させた。また彼はライトセーバー戦の技術を備え、手練の決闘者であるダース・ヴェイダーとの一対一の対決にもしばらく持ちこたえることができた。しかし最終的には力及ばず、バーはこのシスの暗黒卿によって殺されてしまった。また、バーは修行を完了していなパダワンの身でありながら、フォース感応者のヴァーラを弟子として訓練していた。[1]
制作の舞台裏[]
フェレン・バーは2018年にマーベル・コミックから発売された正史のコミック・シリーズ『スター・ウォーズ:シスの暗黒卿 燃える海原』に登場するキャラクターである。同シリーズの作者はチャールズ・ソウルで、ジュゼッペ・カムンコリが作画を手がけた。
登場作品[]
- スター・ウォーズ:シスの暗黒卿 燃える海原 (初登場)
- スター・ウォーズ:モン・カラの反乱 (間接的に言及)
参考資料[]
脚注[]
- ↑ 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 1.12 1.13 1.14 1.15 1.16 1.17 1.18 1.19 1.20 1.21 1.22 1.23 1.24 1.25 1.26 1.27 1.28 1.29 1.30 スター・ウォーズ:シスの暗黒卿 燃える海原
- ↑ スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス
- ↑ 3.0 3.1 スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
- ↑ Rebel Alliance - 公式データバンク
- ↑ 5.0 5.1 5.2 Mon Calamari - 公式データバンク
- ↑ 6.0 6.1 Mon Calamari Star Cruiser - 公式データバンク
- ↑ 7.0 7.1 Admiral Raddus - 公式データバンク
- ↑ Admiral Ackbar - 公式データバンク
- ↑ ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
- ↑ スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
- ↑ スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還
- ↑ Star Wars バトルフロント II
- ↑ スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒
- ↑ スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ