フォースのダークサイド、フォースの暗黒面(Dark side of the Force)は、フォースの側面のひとつ。ダークサイドの使用者は、恐れや怒り、憎しみ、攻撃性といった暗い感情から力を引き出した。ダークサイドの主な信奉者として知られるシスは、フォースのライトサイドを信奉するジェダイ・オーダーと敵対関係にあった。銀河帝国に仕えた尋問官たちも、シスではなかったがダークサイドの使い手だった。
ライトサイドを信奉するジェダイにとって、ダークサイドは彼らを惑わせる存在だった。ジェダイはダークサイドへの堕落を避けるため、常に警戒を怠ってはならなかった。アナキン・スカイウォーカーは、シスの暗黒卿ダース・シディアスの陰謀に嵌まってライトサイドからダークサイドへ転向した強力なジェダイだった。生まれた頃からジェダイ・オーダーの伝統のもとで育ったジェダイですら、特定の状況下であっという間にダークサイドに堕落してしまうことがあった。ジェダイはしばしばダークサイドを“安易な近道”と表現したが、憎悪の感情を利用することに慣れていない者や、強い同情心を備えている者にとって、ダークサイドの使用は必ずしも容易なことではなく、代償を伴うこともあった。
ダークサイドの使用者は、指先から電撃を放つフォース・ライトニングのように、ライトサイドの使用者には通常不可能な能力を使うことが出来た。伝説によれば、ミディ=クロリアンを操作して死を免れる術も存在した。
ダークサイドの力は有害で、浸透性があった。コルサントのジェダイ・テンプルは古代のシスの神殿の上に建てられていたが、神殿に眠るダークサイドの力が、ジェダイの知らないうちに外へ外へと漏れ出していた。テンプルの底から湧き出るダークサイドの力は、千年以上に渡ってジェダイを弱体化させ続けていた。
フォースのダークサイドへの転向は取り返しのつかないことだと考えられており、ジェダイのグランド・マスターであるヨーダは一度ダークサイドに足を踏み入れたら二度ともとの道に戻ることは出来ないと考えていた(彼はダークサイドに深く嵌まった人物がライトサイドに戻った例を少なくとも2回は目にしていたが、この意見を変えなかった)。しかし、アナキン・スカイウォーカーはダークサイドに転向してシス卿になった後、息子のルークを救うためマスターに刃向い、再びライトサイドに帰還した。
ダークサイドの存在が極めて強力な場合、近くの人びとが寒気を感じることがあった。