「お前たちの絆の生命力は……フォースにおける一対の力だ。まるで命そのもの。幾世代にも渡って見られることがなかった」
―シーヴ・パルパティーン[出典]

フォースの一対フォース・ダイアド(Force dyad)、フォースの中の一対(Dyad in the Force)とはフォースにおいて特殊な絆で結ばれ、二人一組の関係を持つフォース感応者たちである。フォースの一対の力は、生命そのものの強さを持ち、一対の関係を持つ2人は、空間時間をも超越した特別な繋がりで互いに結ばれていた。

フォースの中に二人一組(ダイアド)の存在がいることは予言で語られていたが、新共和国時代まで何世代にもわたってその実例は確認されていなかった。しかしこの予言はカイロ・レンレイによって再び実現することとなった。カイロとレイはファースト・オーダーレジスタンス戦争において敵同士だったが、シス・エターナルカルト教徒たちの伝承にも明記された、特異なフォースの絆によって結ばれていた。35 ABY銀河皇帝シーヴ・パルパティーンはカイロとレイのダイアドがもたらす生命の力を利用し、自身の完全なる復活を実現させようとした。

特徴

Blue Glass Arrow.svg 詳細はフォースの絆を参照
「おれの母親はヴェイダーの娘だった。お前の父親は皇帝だった。しかし、パルパティーンが知らないことがある。おれたちがフォースの中の一対だということだ、レイ。ふたつでひとつだ」
―レイに対し、カイロ・レン[出典]

カイロ・レンとレイは特異なフォースの絆で結ばれた、フォースの中の一対(ダイアド)だった

フォースの一対(ダイアド)とは、2人のフォース感応者が特異なフォースの絆で互いに結ばれ、時間空間を超えて精神が繋がったときに生じる現象である。[1] この二者は物理的には別々の存在であるが、フォースの中においては二人でひとつの存在である。[2] またこの繋がりは、絆で結ばれた二者が互いを隔てる距離を無視して意思疎通を行うことを可能にした。[3]

カイロ・レンとレイのあいだに生じた絆の場合、2人が銀河系の全く異なる場所にいながら、何光年という距離を超えて互いの姿や声を見聞きすることを可能にした。[4] また恐怖や孤独感、誰かに捨てられた寂しさなど、一方が感じていることを、もう一方が絆を通して明確に察知することもあった。[5] またカイロとレイが離れた場所で互いに交信した際に、一方の手元にある物体が空間を超えてもう一方の手に渡ったり、一方の周囲の物体がもう一方のいる場所へ移動することがあった。[2] 戦闘において、カイロとレイはフォースの一対として結束し、互いのフォース・パワーを映し取ったり、増幅させていた。彼らの絆は時を経るごとにますます強くなっていった。[1]

歴史

ダイアドの成長

「なぜフォースはおれたちを結びつける? おまえとおれを」
―レイに対し、カイロ・レン[出典]

タコダナでレイと初めて出会った時、カイロ・レンは彼女との繋がりを感じた

シス・エターナルカルト教徒の伝承にはフォースの一対(ダイアド)に関する記述があり、惑星エクセゴルには、シスの古代言語であるウル=キッタート語で「ダイアドの性質」について解説した碑文があった。この文章は、シスが同時期に2人しか存在してはならないという教義“2人の掟”と酷似しているが、屈折した印や途切れた線によって、一部の単語の意味が変えられていた。フォースの中に一対となる存在がいることは予言されていたが、新共和国没落してファースト・オーダーレジスタンス戦争を始める時代まで、ダイアドのパワーは何世代にもわたって目撃されていなかった。[1]

シスの“2人の掟”は、より古く純粋な“ダイアドの教義”を受け継いではいたが、劣化版の模倣に過ぎなかった。シスの暗黒卿ダース・プレイガスは、弟子ダース・シディアスとのあいだにダイアドの繋がりを持とうとしたが、失敗に終わった。のちにダース・シディアスは、かつてのと同様、自身の弟子であるアナキン・スカイウォーカーとダイアドになろうとしたが、これも失敗に終わった。[6]

34 ABY[7]冷戦の末期、ファースト・オーダーの軍将カイロ・レンは、惑星タコダナへの攻撃を指揮した際に、ジャクー出身のゴミ漁りレイと出会った。[8] カイロはテレパシーでレイの精神をプローブし、彼女との間に奇妙な繋がりを感じて戸惑いを覚えた。[4] カイロがこのフォース感応者のゴミ漁りとのあいだに感じた生来の繋がりは、これ以降2人の精神をたびたびつなぐことになるが、彼はまだそれが予言されたフォースのダイアドであることを知らなかった。[1]

カイロ・レンとレイは、預言に登場する“ダイアド”の関係にあり、フォースの絆で結ばれていた

カイロ・レンとレイはそれぞれダース・ヴェイダーのとダース・シディアスのであり[2]、荒く未発達なフォースの力を備えていた。[9] レイの精神を探った時、カイロは彼女もまた自分の思考や感情を察知できることを知った。精神を探られた際、レイは絆の副作用で、カイロのフォースに関する知識や訓練といった情報を吸収することができた。そして彼女の潜在的なフォースの能力はまたたく間に発達し、すぐにマインド・トリックテレキネシスといった技術が使えるようになった。一方、カイロはレイの心の中を深く探った際に、彼女が抱く孤独や家族への憧れに加え、幼いころ無意識のうちに忘れようとした感情まで突き止めた。[5]

カイロとレイの絆は、スターキラー基地での対決を経てさらに強まった。[5] やがて2人は、離れた場所にいてもフォースを通して互いの姿を見、会話を交わし、最終的には手を触れられるまでになった。[9] フォースを介した交流を重ねるうちに、カイロに対するレイの印象も変わっていった。[5] カイロはもはや、内に抱える苦痛や惨めさを彼女から隠そうとしなくなった。[5] カイロ・レンこと“ベン・ソロ”の中にまだフォースのライトサイドが残っていることに気づいたレイは、もう一度直接彼に会って、ダークサイドから引き戻すことを決心した。[9]

カイロとレイは戦いにおいて互いの能力を映し合い、増幅させ、フォースの絆をさらに強めていった

カイロ・レンのダークサイドのマスターである最高指導者スノークは、弟子とレイの関係に気づいていた。[9] 旗艦スプレマシー>でカイロとレイが眼前に揃い踏みした際、スノークは彼らがフォースにおける特殊な絆で結ばれていることが証明され、ほくそ笑んだ。[1] スノークはまた、彼ら2人をフォースで繋いだのは自分の仕業であるとも主張した。[5] しかしカイロは、スノークが自分の思考を読む能力を過信してることを逆手に取り、マスターを不意打ちで殺害した。スノークの突然のを受け、エリート・プレトリアン・ガードたちは主君を殺した者を始末するため瞬時に動いたが、カイロとレイは共闘しながら互いのフォースの絆をまたたく間に強めていった。[1]

ダイアドの結束

「そして今、お前たち2人の力がただひとりの真の皇帝を復活させる」
―ベン・ソロとレイに対し、パルパティーン[出典]

ダイアドの性質を知ったカイロは、レイを味方につけるためダークサイドに誘惑した

スノークは死ぬ前に、レイとカイロ・レンの強い繋がりが、時空を越えて二者を結びつけるフォースの“ダイアド”の関係であることに気づいていた。レイは長いこと孤独だったこともあり、フォースの絆で結ばれたカイロに最初のうちは同情していたが、レジスタンスに対する敵対行動や、銀河系を支配しようという野望に協力することを拒んだ。[1] ファースト・オーダーの新しい最高指導者となったカイロは、一緒に銀河系の支配者となる誘いを断ったレイを破滅させると誓ったが[9]、戦争の終盤に再び考えを変え、彼女を傷つけるつもりはないと打ち明けた。カイロはレイの居場所を突き止めるため二度にわたってフォースの絆を利用し、最初パサーナ、そのは自身の旗艦であるリサージェント級スター・デストロイヤーステッドファスト>にいるレイを見つけ出した。ヴェイダーの孫である自分と、銀河皇帝シーヴ・パルパティーンの孫であるレイがフォースのダイアドの関係であることに気づいたカイロは、その情報をレイにも伝え、このことはまだパルパティーンも知られていないと告げた。[2]

カイロはダイアドとしての力を合わせれば、パルパティーンを滅ぼしてシスの玉座を奪うことができると考えたが、レイはその誘いを拒んで<ステッドファスト>から逃げ出した。[2] レイは自分の家系にまつわる真実を教えたカイロを憎むと同時に、教えてくれて良かったとも思った。一方、カイロはレイが真実を受け入れて自分の側につくのは時間の問題だと考え[6]衛星ケフ・バーで最後の対決に臨んだ。しかし2人が第2デス・スター残骸で戦っていたとき、カイロの母親であるレイア・オーガナ将軍がフォースを通じて息子に手を差し伸べた後、命を落とした。母親の犠牲と、父親ハン・ソロヴィジョンがきっかけとなり、カイロ・レンはダークサイドを捨てて“ベン・ソロ”に戻った。一方、レイは祖父であるパルパティーンと対決するため一足先に惑星エクセゴルへ旅立った。[2]

ベンとレイはスカイウォーカー家にまつわるライトセーバーを手に、フォースにおけるダイアドとしてパルパティーンに立ち向かった

人民の艦隊に助けられたレジスタンスがエクセゴルの戦いファイナル・オーダー軍勢と空中戦を繰り広げる中、ベン・ソロとレイはシス・シタデルで皇帝パルパティーンに立ち向かった。カイロとレイを味方に引き入れることに失敗し、彼らを滅ぼすことに決めたパルパティーンだったが、この2人を結ぶフォースの絆が生命そのものの力を発揮していることに気づいた。彼らがフォースにおけるダイアドであることを知ったパルパティーンは、2人の生命力を吸い取って肉体を再建し、完全な復活を遂げた。パルパティーンはフォース・ライトニングで無数の宇宙船を攻撃できるまでに力を取り戻したが、その復活劇は短命に終わった。レイは過去のジェダイたちの助言を受けて再び立ち上がり、自らを犠牲にして皇帝を滅ぼした。その後、ベンはレイの亡骸に駆け寄り、自分の命と引き換えに彼女を蘇らせた。祖父である皇帝を滅ぼし、ベンの手で蘇ったレイは、それよりのちレイ・スカイウォーカーという名を名乗るようになった。[2]

登場エピソード

参考資料

脚注

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