フュ星系の戦い（Battle of the Phu system）は22 BBYにコロニーズ領域のフュ星系で発生したクローン戦争の戦闘である。当時、独立星系連合はサブジュゲーター級重クルーザー＜マレヴォランス＞を新たに開発し、グリーヴァス将軍の指揮のもと銀河共和国の複数の艦隊を撃破することに成功していた。謎の新型軍艦を見つけるため、ジェダイ将軍プロ・クーンはジェダイ・マスター・アレス・ニューン率いる3隻のヴェネター級スター・デストロイヤー艦隊を派遣した。しかしニューンの機動部隊はフュ星系で分離主義勢力に迎撃され、＜マレヴォランス＞の攻撃で全滅してしまった。
フュ星系における敗北の後、プロ・クーン将軍は自ら第4艦隊を指揮して＜マレヴォランス＞を追跡し、分離主義勢力の新型兵器の脅威に終止符を打とうとした。しかしクーンの艦隊はアブレガド星系における戦闘で敗北し、またしても＜マレヴォランス＞によって壊滅させられた。しかしクーンは戦いを生き延び、新型艦に関する情報を共和国に持ち帰った。
背景[]
クローン戦争の序盤、＜マレヴォランス＞は共和国艦隊に対して勝利を重ねた
22 BBY、銀河共和国と独立星系連合（分離主義勢力）が繰り広げたクローン戦争の序盤[2]、連合側は自由ダック義勇工兵隊やパマント・ドックス社のクオレンの技師たちの助けを借り、新型軍艦のサブジュゲーター級重クルーザー＜マレヴォランス＞を開発した。この巨大なスターシップは2門のメガ＝イオン砲を搭載しており、宇宙艦隊を丸ごと沈黙させられる破壊力を備えていた。[1] 分離主義勢力に仕えるカリーシュの将軍グリーヴァスの指揮のもと、＜マレヴォランス＞は共和国宇宙軍の艦隊に対して一連の攻撃を展開し、ひとりの生存者も残すことなく勝利を重ねた。その結果、＜マレヴォランス＞は謎の新兵器として共和国側に知られるようになった。[3]
一連の敗北を受け、ジェダイ最高評議会は＜マレヴォランス＞が共和国艦隊にこれ以上の犠牲を強いる前に脅威を止めようと、対策を講じた。評議会のメンバーであるジェダイ将軍のプロ・クーンは、ジェダイ・マスター・アレス・ニューン率いる3隻のヴェネター級スター・デストロイヤーからなる機動部隊を送り出し、分離主義勢力の新型艦を捜索した。[1]
戦闘[]
ニューン率いる機動部隊はクーンの指示に従って[1] コロニーズ領域の[4] フュ星系を航行していた時、一歩先を行っていたグリーヴァスの＜マレヴォランス＞によって迎え撃たれた。また連合の指導者であるドゥークー伯爵の指示のもと、グリーヴァスは＜マレヴォランス＞の秘密を守るため戦闘中に共和国の通信を遮断した。共和国の機動部隊は＜マレヴォランス＞による集中攻撃を受けて壊滅し、ジェダイ・マスターも含めて全滅した。[1]
その後[]
＜マレヴォランス＞はフュ星系で共和国の機動部隊を壊滅させたものの[1]、のちにアブレガド星系にいるところを共和国軍によって発見された。ジェダイ最高評議会は新型重クルーザーによる被害の拡大を止めるべく、クーン将軍率いる[3] 第4艦隊[5] をアブレガド星系へ送り込んだ。しかし分離主義勢力はこの戦いでも勝利をおさめ、クーン指揮下の3隻のヴェネター級スター・デストロイヤーが撃破されてしまった。しかし今回はクーンが戦いを生き延び、新型軍艦に関する報告を共和国に持ち帰った。[3] その結果、続く戦闘で共和国は＜マレヴォランス＞を破壊することに成功した。[6]
制作の舞台裏[]
レジェンズのコミックで描かれたフュ星系の戦い
フュ星系の戦いの初出は2008年10月2日に発表されたスター・ウォーズ レジェンズのウェブコミック『クローン・ウォーズ：シェイクダウン』（パブロ・ヒダルゴ作、トーマス・ホッジス画）である。[7] スター・ウォーズ正史の媒体では、デアゴスティーニから刊行された「週刊スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン」の第43号で初めて言及された。本号は各言語版によって内容がやや異なり、ジェダイ・マスター・アレス・ニューンに関する記述はドイツ語版にはみられるが、日本語版には無い。[1]
参考資料[]
週刊スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン 第43号 （スターシップ・ファクトファイル：ヘビー・クルーザー マレボランス） （表記はフー星系の戦い）
脚注[]
- ↑ 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 1.12 1.13 1.14 1.15 1.16 1.17 1.18 1.19 1.20 1.21 1.22 1.23
週刊スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン 第43号 （スターシップ・ファクトファイル：ヘビー・クルーザー マレボランス）
- ↑ 2.0 2.1 『スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス』によるとクローン戦争の勃発とローディアの任務は22 BBYのできごとであり、マレヴォランス戦役の結末が描かれたエピソード『撃破！マレボランス』はその間に位置付けられているため、フュ星系の戦いも22 BBYのできごととなる。
- ↑ 3.0 3.1 3.2
クローン・ウォーズ – マレボランス襲来
- ↑ スター・ウォーズ/フォースの覚醒 ビギナー・ゲーム
- ↑ スター・ウォーズ：銀河系を変えた戦い
- ↑ クローン・ウォーズ – 撃破！マレボランス
- ↑ クローン・ウォーズ：シェイクダウン
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