- 「ここから見ると、けっこうきれいだね」
「ああ。廃棄された船のクズの山が好きならな」 - ―ゼイ・ヴェルシオとシュリヴ・スールガヴ[出典]
ブラッカ(Bracca)は銀河系のミッド・リムに属す惑星である。ブラッカには宇宙船解体場があり、銀河中からこの星に廃船となったスターシップが運ばれていた。工業施設を持ち、ハイパースペース・ルートに近いことから戦略的に重要な惑星であったブラッカは、何度かクローン戦争の戦場となった。帝国時代になると、クローン戦争期の船がこの星で解体され、かき集められた部品は、解体ギルドによって新たな軍艦の製造資源として銀河帝国に売り払われた。[4] オーダー66を生き延びたジェダイ・パダワンのカル・ケスティスは、しばらくのあいだ正体を隠してブラッカの解体現場で働いていた。[1]
特徴[]
- 「あの惑星には、怪物のようなクリーチャーが囚われていると聞いたことがあるぞ。そいつに昼も夜も金属を食わせると、クレジットの糞を出すそうだ」
- ―サンレク・ストロングハンマー[出典]
ブラッカは銀河系のミッド・リム、ブラッカ星系に属す貧しい惑星であり[1]、ハイパースペース・ルートから程近い場所にあった。[4] この星は宇宙空間から見ると青と灰色がまだらに流れる、濁った色の球体だった。[5] ブラッカの環境は居住には適さないが[4] 人間などの種族が呼吸可能な大気を有し、地表には岩だらけの平原が広がっていた。そしてその大部分はスターシップの廃棄場で構成されており、解体を待つ廃船やその他の機械類が散らばっていた。解体業はブラッカにおいて最も金になる産業であり[1]、用済みとなったスターシップが銀河系全域からこの星へ運ばれてきていた。[4]
ブラッカではエンジニアや労働者からなる組合、解体ギルドが活動しており[1]、この惑星の実権を握っていた。[5]
歴史[]
クローン戦争[]
ブラッカは比較的ハイパーレーンに近く、工業拠点も存在したため、銀河共和国と独立星系連合の双方がこの惑星を戦略的に重要な要所とみなした。そのためクローン戦争では複数回にわたり[4]、ブラッカで両勢力の衝突が発生した。分離主義勢力はブラッカ星系の支配権を共和国から奪おうと試み、軌道と地表の両方で激しい戦闘が繰り広げられた。戦争中、ブラッカの工業施設は、巨大な旗艦を解体するために最適化された。解体ギルドの支持者たちに助けられ、分離主義勢力は勝利まであと一歩のところまで迫ったこともあった。しかしクローン戦争終結直前の19 BBY、ジェダイ将軍ジャロ・タパル率いる共和国グランド・アーミー第13大隊がブラッカ防衛戦で勝利を収めた。タパルは惑星マイギートーへの配置換えを命じられたが、その直後、クローン・トルーパーたちに対してオーダー66が発令された。ヴェネター級スター・デストロイヤー<アルベド・ブレイヴ>艦内でクローンの裏切りに遭ったタパルは、自らを犠牲にしてパダワンであるカル・ケスティスの命を救い、脱出ポッドでブラッカの地表へ逃した。[1]
帝国時代[]
クローン戦争終結後、ブラッカは新たに台頭した銀河帝国の支配下に入った。解体ギルドがクローン戦争で分離主義勢力を支援したことへの報復として、帝国は彼らの賃金を削減し、解体場における労働安全基準を下げた。新政府の台頭以来、解体ギルドは帝国と協力関係を結び、かつて共和国のものだったビークルや機材、テクノロジーの解体という、費用はかさむが見返りも大きい事業に力を入れ始めた。帝国は解体ギルドに憤りを感じていたが、ブラッカはクローン戦争当時から引き続き宇宙船解体事業の中心地で有り続けた。[1]
新共和国時代以降[]
登場作品[]
- バッド・バッチ – 戦いの傷痕
- バッド・バッチ – 再会
- バッド・バッチ – 失われた賞金
- Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー
- Star Wars ジェダイ:サバイバー (言及のみ)
- ギャラクシー・オブ・クリーチャーズ – ダイアノーガ
- レジスタンスの復活 (初登場)
参考資料[]
- THE STAR WARS BOOK はるかなる銀河のサーガ 全記録
- スター・ウォーズ ギャラクシー・マップ
- スター・ウォーズ タイムライン
- スター・ウォーズ・エンサイクロペディア:スター・ウォーズ銀河総合ガイド
- Bracca - 公式データバンク