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正史へ移行されていないレジェンズの記事

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ブラック・サン[1]Black Sun)は銀河系においてもっとも強力で、悪名高い犯罪シンジケート。

概要[]

ブラック・サンは最盛期にはジェダイ・オーダーに匹敵する勢力を有し、そればかりか暗黒街への影響力ではジェダイをも上回っていた犯罪組織。銀河の災難から利を得て、人々の苦しみを糧にノウン・スペース(既知銀河)のあらゆる居住惑星に勢力を伸ばしていった。徐々に勢力を伸ばし、コア・ワールドからアウター・リム・テリトリーの端まで銀河中のブラック・サンの前哨部隊がいて、その影響が及ばぬ所は無いとまで言われる程だった。ナブーの戦いの直前には数百万のスパイを放っていたと言われている。ブラック・サンの幹部はヴィゴと呼ばれていた。

歴史[]

旧共和国[]

共和国の末期[]

Alexi

33 BBYの組織のリーダー、アレクシィ・ギャリン

ニモーディアン、その臆病ながら無情なトレード・フェデレーションの支配者は、時々ながらブラック・サンを利用することがあった。ドーヴァラ鉱山の事件に続き、ニモーディアンの幹部の一人、ハス・モンチャートレード・フェデレーションシスが結託しているという情報を売ろうと、ヴィゴのダナーダというダグに連絡を取ろうとした。ナブーの封鎖が始まる数ヶ月前の事だった。そのころ、ダース・シディアスの立場は急速に微妙になっていこうとしていた。強大なフェデレーションと手を組んだことにより、自らの野心的な陰謀を進めるつもりだが、通商連合とブラック・サンの二つの強大な組織が完全に手を組む事はシス卿にとっても脅威になる。しかし、トレード・フェデレーションにせよブラック・サンにせよ、今後役に立つことが有るかもしれないと考え、それらの組織を消滅させるのでなく弱体化させることを狙った。

ブラック・サンは巨大な組織である。あらゆる種族からメンバーを集め、その際の決まりは無く、組織への忠誠と無情さが必要とされるだけであった。悪く言えば寄せ集めになりかねないこの組織では裏切りや背信行為は当たり前で、ヴィゴ達は常に疑い、信頼せず、互いに協力するという考え自体受け入れられなくなっていく。代々の首領は中心メンバーの最も優秀な者達をヴィゴに選び、多額の報酬で忠誠を買い、彼等の仕事を注意深く監視した。

弱体化[]

Darth Maul Black Sun

ダース・モールによる組織襲撃

ブラック・サン、この危険を孕んではいるが後に役に立ちそうな組織を弱体化させるためにダース・シディアスは弟子のシスの暗黒卿ダース・モールを送り込んだ。表だって活動を始める前の修行を兼ねた任務と言って良い。ブラック・サンに送り込まれたダース・モールは、ヴィゴどうしを焚き付け、争わせるため二人のヴィゴを殺し、組織のトップレベルで争いが興っているという噂を流した。この時、ブラック・サンを率いていた強力なリーダーはアレクシィ・ギャリンという人間種で、特殊な能力を持っていた。フォースである。フォースをもって生まれてきたのだが、それが発見されたときにはジェダイとして訓練を開始できる年齢を超えていた。ギャリンは訓練されていないフォースを使って、ブラック・サンの中で昇進していったのだ。

ギャリンは何が起こっているかおおよそ気付いていた。組織の内輪もめを防ぎ、侵入者をおびき出す為、残りのヴィゴ達を集めた。ヴィゴ達の雇った訓練を積んだ護衛達が総掛かりで相手すれば、侵入者を始末できると考えたのも一般的に考えれば間違いではない。しかし、ギャリンの正規の訓練を受けていないフォースでは、侵入者がよもやシスの暗黒卿だとは思いもしなかった。ダース・モールはレックスの要塞にいる全ての住人を易々と倒し、レックスも倒された。こうしてブラック・サンには強力な首領がいなくなり、疑心、背信が横行する組織はダース・シディアスに都合良く弱体化していったのだ。

再生までの道のり[]

 ダース・モールにより弱体化したブラック・サンは、その後しばらくの間、不安定な状態であった。首領やヴィゴはその後も誕生したが、組織全体はまとまりを持たず、混乱の中、派閥抗争を繰り広げ、主導権を巡って争いを繰り広げ、内ゲバともいえる状態であった。決して短くはない時が過ぎた。ブラック・サンの犯罪組織としての名も地に落ちかけたとき、再び組織をまとめ、かつての繁栄を取り戻す事の出来る指導者が、ついに現れたのだ。

シゾール[]

 弱体化し、かつての勢いは失せたかに見えたブラック・サンであったが、組織内で順調に勢力を伸ばし、勝ち上がってきた一人の人物、ファリーンプリンス・シゾールのもと、劇的な復活を成し遂げる。シゾールは頭が切れ、忍耐力があり、決意に燃え、無情になりきれた。自分を脅かすヴィゴ達を始末し、忠誠心を持つ補佐達を揃え、組織の再編に乗り出した。強い忍耐力も持ち合わせていたのだ。躊躇せず強力な軍隊で一気に攻め込む力もあれば、自分の欲する物を手に入れるために何年も待つ覚悟も持ち合わせていた。ブラック・サンがかつての勢力を取り戻すまで数年かかったが、必要不可欠の年月と言った所であろうか。

ブラック・サンの拡大[]

 ブラック・サンは何千年も存在してきたが、独立を維持し続けるハット・スペースに足を踏み入れたことはなかった。しかし、シゾールは巧妙な作戦と忍耐強さを発揮して、ハット・スペースの一部に進入していった。巧妙に口車にのせられた、ダーガ・ベサティ・タイの支配下にある大きな犯罪組織が、いつのまにやブラック・サンのもとに取り込まれていた。巧妙に策を弄するだけでなく、正面切って交渉する事も得意であった。オロロ輸送会社バジ宙域スパイス事業を侵害していることを知るや、即、口頭で警告し、同時に帝国軍を巧みに操り、オロロの重要な造船所の一つを破壊した。


 この強力なリーダーシップのもと、ヤヴィンの戦いの頃にはブラック・サンは一層強大になっていった。旧共和国時代ジェダイ騎士団に匹敵するとさえ言われたブラック・サンであったが、一時の衰退期を乗り越え、ダース・ベイダーにも対抗できると目される勢力を誇るようになり、シゾールは銀河でも有数の権力者となっていた。しかし、興味深いことにこの頃のシゾールは、自分の利益よりもブラック・サンの利益を優先させ始めていた。

シゾールの失墜[]

 シゾールの最大の目的はやはり、自分の家族を皆殺しにしたダース・ベイダーへの復讐だった。強大な権力と強力なフォースをもつベイダーに対抗しうる物を得る事が出来たと確信したシゾールは、ベイダーを失墜させる計画を立て、実行にうつした。しかし、復讐心に駆られ、微妙に判断力を欠き、結局はベイダーに出し抜かれ、命を落とした。

 シゾールが支配していた頃のブラック・サンは最後の全盛期だったと言えるであろう。他の誰もが成し遂げなかった方法で組織を支配し、拡大していったが、裏腹に後継者を育てる努力はしていなかった。

その後のブラック・サン[]

 シゾールの死後、ブラック・サンは大混乱に陥った。かつてレックスが殺された後よりも酷い有様かもしれない。多くの者がブラック・サンを再建するよりも自分の組織をつくる事に心血を注いだ。デクックという名のジェオデュがその筆頭であろうか。デクックの組織はブラック・ネビュラとして知られるようになる。


 それまでブラック・サンの有用性を認め、手のひらで泳がせてきた皇帝だが、デクックの組織を許容せず、片腕とも言うべきマラ・ジェイドを送り込み、滅ぼした。その後再びブラック・サンはまとまり始めていった。


 ヤヴィンの戦いの7年後、ユル・アシブという人間が組織の支配権を握った。ただ、彼の能力はシゾールの足元にも及ばないものでしかなく、更に本人がそのことに気付いていなかった。帝国の残党が生き残りを賭けての必死の戦いを続ける中、ユル・アシブは帝国軍統治評議会のメンバーをさらい、クローンに置き換えて、組織を乗っ取ろうとした。ブラック・サンの様な組織には全くそぐわぬ無謀な計画で、失敗するのは火を見るより明らかであった。


 その17年後にもセスロス・ブリフという首領のもとでブラック・サンは復活した。しかしセスロスにも組織を全盛期のごとくに戻す力はなく、それどころか愚かともいえる行為で新共和国に真っ向から挑み敗退した。


 ブラック・サンはこの事件で崩壊し、現時点での活動は確認されていない。しかし、様々な場所に雑草のように強い生命力を持つ根をおろしている歴史ある組織だ、いつかまた前触れも無く復活するかもしれない。

参考資料[]

脚注[]

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