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「これから貴様を処分してやる。兵士や名誉ある退役軍人としてではない。そう、お前は廃棄され忘れられるのだ。時代遅れになった部品のようにな。誰も気にせず、思い出しもしない」
レックスに対し、ブロム・タイタス[出典]

ブロム・タイタス(Brom Titus)は人間男性で、銀河帝国宇宙艦隊に仕えた将校である。ヤヴィンの戦いの数前、タイタスは提督の階級を与えられ、インペリアル・インターディクターと呼ばれる試作型インターディクター・クルーザーの指揮を執っていた。4 BBYデル・ゼニス星系でインターディクターのテスト運用を行った際、クルーザーに搭載された重力井戸発生装置初期反乱軍のパトロール船を捕捉した。その後タイタスはパトロール船の捜索にやって来たフェニックス戦隊コマンダージュン・サトージェダイ訓練生エズラ・ブリッジャーも捕虜にし、艦内の監房区画に閉じ込める。しかしジェダイのケイナン・ジャラス、元クローン・キャプテンレックスアストロメク・ドロイドチョッパーが仲間の救出に駆け付け、インターディクターに破壊工作を施した。タイタスは逃げ出した反乱者を捕まえるため重力井戸発生装置を起動したが、味方の帝国軍軽クルーザーと衝突し、インターディクターを失うことになった。

タイタスはデル・ゼニス星系における失態のせいで中佐に降格し、惑星ヤルマにある廃棄物処理場レクレム・ステーションに配属される。2 BBY、廃棄予定のYウイングボマーを狙って反乱者たちがレクレム・ステーションに潜入した。タイタスは磁気ロックを使ってYウイングの奪取を阻止しようとしたが、エズラ・ブリッジャーは施設の動力系統をライトセーバーで破壊してステーション全体のパワーを停止させた。結果的にタイタスはYウイングを奪われたばかりか、レクレム・ステーションも失うことになった。1 BBY軽クルーザーマローダー>の指揮官になったタイタスは惑星ジェリンディ中継ステーションで再び因縁の反乱者たちと遭遇する。タイタスは中継ステーションのハッキングを試みていた<ゴースト>のクルーを攻撃したが、パルチザンを率いる過激派の反乱者ソウ・ゲレラがステーションを爆破した際に巻き添えになり、命を落とした。

経歴

インターディクターの指揮官

初期反乱運動の時代、ブロム・タイタスは銀河帝国宇宙艦隊提督を務めた。4 BBY当時、タイタスは重力井戸発生装置を搭載したインターディクター・クルーザーの試作型“インペリアル・インターディクター”の指揮官を任せられていた。この艦の重力井戸発生装置はハイパースペース航行中のスターシップリアルスペースへ引き戻すインターディクション・フィールドを発生させることが可能だった。帝国の規律に従い、タイタスはデル・ゼニス星系にある帝国のテスト区域でインターディクターのテスト運用を実施する。実験中、インターディクターは初期反乱軍に属すパトロール艇を捕まえることに成功した。[2]

Admiral titus

エズラ・ブリッジャーを尋問するタイタス

その後、フェニックス戦隊コマンダージュン・サトーが乗るCR90コルベットリベレーター>が行方不明のパトロール艇を探してデル・ゼニス星系にやってきた。ジェダイ訓練生のエズラ・ブリッジャーもコマンダー・サトーの補佐官として<リベレーター>に乗り込んでいた。インペリアル・インターディクターは<リベレーター>を重力井戸に捕え、通信システムを妨害する。<リベレーター>はインターディクターのハンガーに収容され、乗組員はストームトルーパーによってタイタスのもとへ連行された。コマンダー・サトーは自分たちがコーポレート・アライアンスのメンバーだと嘘をつき、船の拿捕は違法行為だと主張した。しかしタイタスはサトーの正体を見抜いていた。サトーの隣の少年は“ジャバ・ザ・ハット”と名乗ったが、自らをジャバと称するジェダイ・パダワンに関する報告を耳にしたことがあったタイタスは、この少年がエズラ・ブリッジャーであることに気付く。タイタスは捕虜を監房に閉じ込めるよう部下に指示した。[2]

提督は帝国保安局エージェントアレクサンドル・カラスホログラム通信で連絡を取り、コマンダー・サトーとエズラを捕まえたと報告した。過去に何度もエズラと渡り合ったことのあるカラスは、少年の見張りを3倍にするべきだと警告した。しかし、タイタスはたかが少年1人が帝国宇宙軍の脅威になるなど有りえないと高をくくっていた。その頃、ヘラ・シンドゥーラによって派遣された反乱者のケイナン・ジャラス、元クローン・キャプテンレックスアストロメク・ドロイドチョッパーがストームトルーパーに扮装してインターディクターに潜入していた。エズラも自力で拘束を解き、救出に駆け付けた3人と合流した。[2]

Titus and kallus

カラスと会話するタイタス

エズラが逃走したことを知ったタイタスは、インペリアル・インターディクターの全レベルとハンガー・ベイを封鎖するよう指示を出した。また、カラスにミスを笑われたくなかったタイタスは、エズラを見つけ次第射殺するよう部下に命じた。反乱者たちがストームトルーパーに成りすましていたため対処は困難を極めたが、タイタスの部下はキャプテン・レックスを捕まえることに成功する。タイタスはレックスをブリッジに連行させ、反乱軍から離反して帝国アカデミーに復帰しないかと持ちかけた。レックスが申し出を拒否すると、タイタスはIT-O尋問ユニットを使って老クローン兵を拷問しようとした。[2]

しかしストームトルーパー・アーマーに身を包んだケイナン・ジャラスがブリッジに駆け付け、レックスを救出した。タイタスは部下に迎撃を命じて別の部屋に逃げたが、ジャラスとレックスはタイタスのストームトルーパーから逃げ切り、<リベレーター>に乗る他の仲間と合流するため脱出ポッドを発進させた。タイタスは重力井戸発生装置で<リベレーター>を捕まえるよう命じたが、インターディクターの制御装置はチョッパーによって細工されていた。暴走したインターディクターは護衛艦の帝国軍軽クルーザーを捕捉し、味方同士で衝突してしまった。インターディクターは爆発で粉々になり、<リベレーター>は重力から解放された瞬間にハイパースペースへ飛びこんだ。タイタスは脱出ポッドで難を逃れ、インペリアル級スター・デストロイヤーを引き連れてやってきたエージェント・カラスのセンチネル級着陸船に連絡を取った。警告を聞き入れなかったことについてカラスから皮肉を言われたタイタスは、黙って俯くことしかできなかった。[2]

レクレム・ステーション

その後、中佐に降格させられたタイタスは惑星ヤルマにある旧共和国時代のスターファイターのスクラップ工場レクレム・ステーションに配置された。しかし不運は続くもので海賊ホンドー・オナカーの情報を元に偵察にやってきたフェニックス戦隊にYウィングが15機しか残っていないのを確認され、急遽作戦変更でステーションに乗り込まれる。スクラップ寸前のYウィングを強奪されるのを防ぐために磁力ロックの作動を命じたタイタスだったが、エズラに司令室に乗り込まれてトルーパー2人をいともたやすく倒されると、ブラスターを一発撃つもブラスターを奪われ、ファイターのロックを外すよう詰め寄られると、わが身可愛さに「ロックを外すには、ステーション全体の動力を切る必要がある」と言ってしまう。それを聞いたエズラは司令室のコンソールを切り裂き、ステーションの動力源を切られ、「総員退避」を指示し、自分も逃げ出した。[4]

<キメラ>にて

その後、タイタスはブランソン艦長やスレイヴィン大佐と共にスローン大提督旗艦であるインペリアルI級スター・デストロイヤーキメラ>に呼び出された。スローン大提督はウルフ・ユラーレン大佐とともに“フルクラム”の正体を探っており、タイタスを含む帝国軍将校たちから聞き取り調査を行っていたのである。タイタスたちは<キメラ>の通路を歩いていたときにエージェント・カラスやヨガー・リステ大尉とすれ違った。[5]

ジェリンディ・ステーションの戦い

1 BBY、タイタスはアークワイテンズ級司令クルーザーマローダー>の指揮官として惑星ジェリンディ中継ステーションを訪れたが、中継ステーションの司令官を呼び出した時、「ブロム・タイタス」を名乗る不審者が通信に応答した。すぐにそれが、中継ステーションに細工を施そうとしていたエズラ・ブリッジャーサビーヌ・レンだとタイタスにはわかった。彼は<ゴースト>の接近を遮るためにTIE/Dディフェンダーを発艦させ、基地のストームトルーパーと共にエズラとサビーヌを中継ステーションのアンテナ上で追い詰めるものの、反乱者たちのアストロメク・ドロイドC1-10Pがアンテナの角度を制御していたため、ストームトルーパーたちは谷底へ真っ逆さまとなった。その上、反乱者ソウ・ゲレラUウイング・スターファイターで現れて<マローダー>を攻撃し、エズラとサビーヌ、チョッパーたちを救出した。ゲレラがプロトン爆弾で中継ステーションを破壊した際、<マローダー>は退避する間もなく爆発に巻き込まれ、タイタスも戦死した。

個性と特徴

Brom Titus

ブロム・タイタス

ブロム・タイタス提督は冷酷かつ尊大な帝国宇宙軍将校で、指揮下の試験型インペリアル・インターディクターに誇りを抱いており、その力を反乱勢力に対して発揮したいと願っていた。タイタスはコマンダー・サトーやエズラ・ブリッジャーの嘘を見抜いたが、若いエズラをあなどり、10代の少年が帝国宇宙軍の脅威になることなど有りえないと過信していた。サディスティックな性格だったタイタス提督は、帝国への再加入を拒否したレックスを厳しく責め苛んだ。また一方で彼には臆病な一面もあり、レクレム・ステーションでもエズラにブラスターのレーザーを自身の頭上に偏向されただけで及び腰になり、エズラの脅しにペラペラと口を割ってしまった。

技術と能力

高階級の帝国軍将校だったにも関わらず、ブロム・タイタスは直接的な戦闘を積極的に避けていた。ジェダイのケイナン・ジャラスがレックスを助けるためブリッジに姿を現した際、タイタスは部下に対処を命じ、自分は他の部屋へ逃げ去った。

登場エピソード

参考資料

脚注

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