- 「アウター・リムに唯一残された直接民主主義社会、プラジール15へようこそ」
- ―惑星のガイダンス[出典]
プラジール15(Plazir-15)は銀河系のアウター・リム・テリトリーに属す惑星。かつては銀河帝国の搾取に苦しんだが、新共和国時代には直接民主制と選挙君主制を兼ねた独立政府によって統治された。プラジール15には巨大なドーム都市があり、市民はドロイドのサービスに完全に依存した生活を送っていた。プラジール15は新共和国から独立していたが、指導者のキャプテン・ボンバルディエが元帝国であることから武力を持つことを許されておらず、自衛のため外部の傭兵を雇っていた。
特徴[]
- 「いつでもあなたたちをこのドーム型パラダイスに歓迎します」
- ―女公爵[出典]
銀河系のアウター・リム・テリトリーに属す惑星プラジール15は宇宙から見ると緑と海が広がる球体で、地表は広大な草地や川、森林が広がっていた。プラジール15はさまざまな知覚種族が呼吸可能な大気を有していた。この星には巨大なドーム都市があり、その中に発展した都市風景が広がっていた。ドーム都市の周囲にはスターシップの着陸プラットフォームや、比較的小型のドーム型建築が配置されていた。プラジール15の都市やその周辺にはハイパーループ・ポッドと呼ばれる交通システムが整備されていた。[1]
歴史[]
惑星の民主化[]
- 「プラジールは帝国の支配下で大いに苦しんだ」
- ―女公爵[出典]
銀河内戦当時、プラジール15は銀河帝国の支配下で苦しんだ。やがてプラジールは独立し、新共和国アムネスティ・プログラムの参加者であるボンバルディエが惑星の再建を監督するために送り込まれた。ボンバルディエは地元の貴族の娘である“女公爵”と知り合い、やがて結婚した。新共和国時代、プラジール15で初となる直接民主制による選挙が行われ、女公爵と“キャプテン”・ボンバルディエが惑星のリーダーに選出された。公爵夫妻は王室としてプラジールを統治し、軍事力や武力の規制といったルールに従いながら、財産を費やして惑星の再建に取り組んだ。ボンバルディエはドロイド労働力を積極的に利用し、旧分離主義勢力や帝国のドロイドを含む大量のユニットを再プログラムした。やがて市民は労働一般をすべてドロイドに任せ、自分たちは芸術や民主的な活動に専念するようになった。[1]
ドロイドの問題[]
- 「見ての通り、わたしたちの惑星は新たな時代を迎えようとしているわ。この星始まって以来の直接民主主義選挙が行われたの」
- ―女公爵[出典]
9 ABY頃、セキュリティ・オフィスの保安責任者を務めるヘルゲイト長官が、テクノ・ユニオンのナノ・ドロイドを悪用してプラジール15の労働ドロイドに悪意のあるプログラムをばらまいた。ヘルゲイトはかねてよりキャプテン・ボンバルディエの政策方針に不満を抱いていたのである。ナノ・ドロイドに汚染された一部のユニットは不具合を起こし、やがて市民に危険を及ぼす個体も出始め、社会問題化した。そんな折、マンダロリアンのディン・ジャリンとレディ・ボ=カターン・クライズがプラジール15を訪問した。2人の目的は、プラジール政府に自衛組織として雇われているマンダロリアン艦隊の指導者アックス・ウォーヴスに会うことだった。女公爵とボンバルディエは2人を歓迎し、武力を持つことが許されていないプラジールの警察に代わってドロイド暴走問題を解決してくれれば、ウォーヴスと会うことを許すと持ちかけた。[1]
ジャリンとボ=カターンはやむを得ず政府の依頼を受け、セキュリティ・ステーションにいるヘルゲイト長官や、メンテナンス・レベルにいるアグノートのドロイド技術者たちに聞き取りを行った。2人は荷積みドックで次の事件が起きる可能性があることを知り、不具合が生じているB2スーパー・バトル・ドロイドをあぶり出した。2人はこのユニットが通っていたドロイド専門の酒場“ザ・レジスター”で調査を行い、過去に不具合を起こしたドロイドが皆この店で潤滑剤のネペンセを注文していたことを知った。最終的に2人はネペンセにナノ・ドロイドを混入させた犯人がヘルゲイトであることを突き止め、長官を拘束して公爵夫妻に引き渡した。女公爵は2人の功績をたたえてプラジールの鍵を授与し、またグローグーに古代独立摂政騎士団の騎士の称号を与えた。事件を解決した後、ボ=カターンはプラジールの着陸場3でウォーヴスと再会し、再び彼らを指揮下に引き入れた。[1]
住民[]
- こちらの記事も参照: プラジール15政府
新共和国時代、プラジール15は直接民主制と選挙君主制を兼ねた政府によって統治されており、“アウター・リムに唯一残る直接民主主義社会”を自称していた。プラジールには貴族制度が存在し、選挙で選ばれた指導者は王室として扱われた。最初の選挙で選ばれた指導者は女公爵とキャプテン・ボンバルディエ夫妻であり、ボンバルディエがかつて帝国に所属していたことから、プラジール15は独自の軍隊を持つことを許されず、警察すら武器を携帯していなかった。[1]
プラジールには王室を構成する人間種族に加え、さまざまなエイリアン種族の住民が居住しており、投票によって多元的社会となっていた。ボンバルディエの政策により、プラジールの住民はドロイドのサービスに多大に依存しており、あらゆる雑務をドロイドに任せ、自分たちはレクリエーションや芸術活動、民主主義への参画に専念していた。そのためドロイドの暴走が社会問題になった時も、プラジールの住民はドロイド・サービスを停止してはならないと投票で決議した。[1]
登場作品[]
- マンダロリアン – チャプター22:傭兵 (初登場)