ベスカー(Beskar)、別名マンダロリアン鋼(Mandalorian steel)はマンダロリアン・アーマーの素材として用いられる合金で、極度の衝撃に対して高い耐性を持つことで知られた。この金属はブラスターの直撃弾に耐えられるだけでなく、ライトセーバーの攻撃すら防ぐことができた。帝国時代、マンダロリアンのサビーヌ・レンによって特定の金属をロックオンして超加熱させる超兵器、アーク・パルス・ジェネレーターが設計され、銀河帝国によってベスカーのアーマーを着用している対マンダロリアン戦士用兵器として悪用された。しかしこの兵器はマンダロリアン内戦のさなかに、サビーヌ自身の手で破壊された。
特徴[]
ベスカーは銀河系でもっとも頑強にして、もっとも伝説的な金属のひとつだった。[1] ベスカーはブラスターの直撃弾を防ぎ、ライトセーバーの攻撃すらはじくことができた。[3] この金属は戦士の好みに合わせて再精錬することができた。[1]
用途[]
ベスカーはマンダロリアン・アーマーの素材として用いられた。ベスカーがジェダイのライトセーバーに耐性を持つことから、マンダロリアンの戦士たちは古代の戦争でこの鋼を用いてアーマーを作った。[3] ベスカーは惑星マンダロアの民のさまざまな氏族や家系によって使用された。例としてレン氏族やヴィズラ氏族[1]、サクソン氏族[4]、ナイト・アウル[1]、ディン・ジャリンの氏族などが挙げられる。[5]
ベスカーはしばしば密輸の対象となった。密輸業者プラット・オキーフは海賊マズ・カナタの本『スマグラーズ・ガイド』の中で、儲けが大きい密輸品としてコルスカ・ストーンやクエラ・ジェム、プリズマティック・クリスタルと並んでマンダロリアン・ベスカーを挙げていた。[6]
歴史[]
ベスカー製のマンダロリアン・アーマーは501 BBY頃にはすでに使用されていた。[1] クローン戦争では、デス・ウォッチやナイト・アウルなどのマンダロリアン派閥がベスカーのアーマーを着用していた。[7] またデス・ウォッチの兵士はモール率いるシャドウ・コレクティヴと同盟関係を結んだ後や[8]、ガー・サクソン総督率いるインペリアル・スーパー・コマンドーの兵士として銀河帝国傘下に入った後もこのアーマーを使っていた。[9]
マンダロリアンのサビーヌ・レンは、マンダロア帝国アカデミーの士官候補生だった頃にアーク・パルス・ジェネレーターと呼ばれる超兵器を設計した。“ダッチェス”の通称で知られるこの兵器は、特定の物質、例えばマンダロリアン・アーマーに使われているベスカーをロックオンして超加熱させ、着用者を蒸発させてしまうことができた。サビーヌは帝国が自分の民に対して兵器を使うつもりであることに気づくと、設計図を破壊して逃亡し、やがてスペクターズや反乱同盟の一員となった。サビーヌはダッチェスが失われたと信じていたが、やがて帝国は兵器の再建を開始した。帝国はダッチェスをフルパワーで稼働することに失敗したが、帝国に忠実なサクソン氏族と反体制派のレン氏族のあいだに内戦が始まると、この兵器を搭載したAT-DPアーク・キャノン試作型を使って反体制派を攻撃した。スローン大提督提案のもと、タイバー・サクソン総督はサビーヌを自身のスター・デストロイヤーで罠にかけ、兵器をフルパワーにするよう脅迫した。ところがサビーヌはダッチェスがストームトルーパー・アーマーの物質をロックオンするよう再設定して形勢を覆した後、兵器を破壊して、サクソンを滅ぼした。[1]
登場作品[]
参考資料[]
- ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー オフィシャルガイド
- スター・ウォーズ:スマグラーズ・ガイド
- スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け ビジュアル・ディクショナリー&クロスセクション
- THE STAR WARS BOOK はるかなる銀河のサーガ 全記録
- Heroes of Mandalore Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)