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ベスピン[1](Bespin)はアウター・リム・テリトリー大ジャヴィン圏内のベスピン星系にあったガス惑星アイソン・コリダー上のアノート宙域にも属している。この惑星はティバナ・ガスの産地であり、クラウド・シティティバノポリスはその産地として知られる。

概要[]

Cloudcity1

ベスガス・スリークラウド・シティ

この巨星はとりたてて目立つところはない。しかし、地表がなく、居住できない地核があるだけという悪条件にもかかわらず、植民地化は行われていた。強大な重力と超高温によって作られた惑星の中心部は、金属の球体であり、その半径は約6000キロメートル。直径11万8000キロメートルのベスピンで生命が生息できる「ライフ・ゾーン」は、宇宙の冷気から150キロメートル下に位置する、わすか30キロメートル帽の層だけである。

地表は生物の生息を許さないこの惑星に生息する様々な野生生物は、空中で生活できるように進化していた。 ベスピンの大気中の壮大な雲を構成する水の雫は非常に小さい原始的な藻を含んでおり、この藻を基本にして食物連鎖が成り立っている。藻には2種類あり、ベスピンの雲を染め分けている。日中には一方の藻が霊をピンクとバラ色に染め、夜には青光りする藻が同じ雲を微妙な薄紫に光らせる。ここに住む生物にとっていかに藻が重要であるかか、ほとんどの訪問者が気づくことなく、この色の変化を大気のガスのためだと思ってしまう。

歴史[]

探検家エクレシス・フィグ卿は新しいものを見つけたいという熱意とオープンな心をもって、生涯を通してあらゆることに挑戦した。彼がベスピンの大気圏の上層部にあるティバナ・ガスという非常に豊かな資源に行き当たったのも、この気質があればこそといえよう。 このガスは宇宙船のハイパードライブ・エンジンの冷却剤として重要なものだ。さらに重要なのは、この惑星のユニークな大気状態が自然にスピン・シールド・ティバナ・ガスを作っているということだった。このガスは工業的に生産すると非常に高価なもので、大型ブラスターのエネルギー源として使われている。帝国時代、スピン・シールド・ティバナ・ガスは、厳しい規制下に置かれていた。帝国が取り引きのある武器メーカー以外はつぶそうと、厳しく規制していたからだった。帝国の目を盗んで製造することも、密輸と同じく危険だった。

フィグ卿は大気からハイパードライブ用のティバナ・ガスを採取するため、ペスピンにクラウド・シティを建設した。しかし、ガスを購入する会社に知られることなく、ひそかにスピン・シールド・ティバナ・ガスも採取され、レギュラー・ガスと同じ容器で輸出されていたのだ。このようにして、ベスピンは存続のために必要な収入を得ていた。

生態系[]

他のほとんどの惑星と同様に、ここベスピンでも、最初に定着した生命体はバクテリアだった。かくして、大気内の小さな水滴や氷のかたまりなどの周囲に集まって浮遊するバクテリアは、周りの化学物質からエネルギーを吸収し、ベスピンの大気圏外から降り注ぐ豊かな太陽を浴びて生存していたのである。そして、こうした生命力のあるバクテリアは、さまざまな藻が成長するきっかけとなった。その中でも、雪の中で独特のピンク色の点となり、「グロワーズ」として知られているものは、夜空で紫の光を放っていた。

また、これらの藻は幅数キロにもなり、大形の植物や動物を支えて空の森を形成している。通常クラウド・シティの軌道より下層を漂い、多くの生命体の住みかとなっている藻の森の上部は、太陽の光をとらえる傘のように広がっており、下部は巻きヒゲを下へと伸ばして、大気の分厚い下層に垂直に達している。その他、藻の森には、ベスピンで最小の動物が住んでいる。単純にフローター(浮遊する動物)として知られる大きなグループには、形も大きさもさまざまで、幅わずか数ミリメートルの生物もいれば、数センチメートルの生物もいる。それらはベスピンの空の昆虫として知られているが、実際には昆虫以外に分類される生物もおり、これらすべての生物は、哺乳動物ロークに代表される次の層に住む動物の餌となる。ロークは、群れをなして空を飛び、空の森に住む多種多様なフローターや、ティバノポリスなどの廃墟に住む生物を餌としていた。

参考資料[]

脚注[]

  1. カタカナ表記は『スター・ウォーズ 全史』に基づく。
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