ベヴ・クランティ貝(Bev Kranti clam)は惑星シャンデルの風変わりな二枚貝。深海の海底に埋もれており、150年かけて真珠を生み出すことで知られた。
特徴[]
- 「あの貝だけは失うわけにはいかない」
- ―パイク・シンジケートのメンバー[出典]
ベヴ・クランティ貝は灰色の二枚貝で、水の惑星シャンデルの深海の底に埋もれていた。この風変わりな貝はひとつひとつに150年もの歳月をかけて真珠を生み出すことで知られた。ベヴ・クランティ真珠は銀河系でもっとも希少価値の高い宝石として扱われたが、その虹色のきらめきは人間の目ではほぼ捉えることができなかった。また個体によっては、ひとつの貝から複数の真珠が採れることもあった。[1]
歴史[]
- 「さて、ダンカが望む貝を探そう」
- ―ND-5[出典]
3 ABY、モン・カラマリの情報ブローカーであるダンカ・オーサトは、犯罪組織パイク・シンジケートとアシェガ・クラン間のベヴ・クランティ貝の取り引きを仲介した。しかしパイクはアシェガとの取り引きを反故にし、貝を売る相手をクリムゾン・ドーンに変更しようとした。このままでは仲介料が手に入らなくなると考えたダンカは、無法者ケイ・ヴェスに取り引きをまとめて来てほしいと依頼し、パイクとドーンが面会する予定の場所を教えた。[1]

ベヴ・クランティ貝
ダンカの依頼を引き受けたケイは、ND-5やニックスと一緒に、衛星トーシャーラのミラージュ地域で行われたパイクとドーンの取り引き現場を訪れた。しかしケイがダンカの頼みでやってきたと告げると、ドーンはパイクの二重取引を糾弾し、銃撃戦が始まってしまった。取り引き現場にいたパイクとドーンのメンバーは全員死亡し、戦いを生き延びたケイとND-5はパイクのスピーダー・バイクを調査した。パイクのドレブたちは、初めからドーンを信用していなかっため貝を持ってきていなかったが、ND-5はスピーダーが改造品であることに目をつけ、彼らが近くにあるパイク整備場からやって来たのではないかと考えた。[1]
ケイは単独でパイクの整備場に侵入し、パイクの取引まとめ役のオフィスから貝を回収した。その後、ケイはジョンタズ・ホープの町にある食堂ダルーダ・ダイナーへ赴き、ダンカに貝を届けるため地下酒場に入った。ダンカは銀河帝国の女性将校と同席しており、ケイから受け取った貝を開いて真珠を取り出すと、“投資”と称してそれを将校に渡した。この時、ダンカが危険な仕事を自分に肩代わりさせたことに腹を立てていたケイは、真珠をひとつこっそり盗んでいた。しかしダンカもそれに気づいており、後でケイを首都ミロガナのマカルズ賭博場に呼び出した。ダンカはケイが真珠を盗んだことをあえて責めず、クリムゾン・ドーンかアシェガ・クランのどちらかに渡すのが賢明だとアドバイスした。[1]
制作の舞台裏[]
ベヴ・クランティ貝は2024年に発売されたゲーム『スター・ウォーズ 無法者たち』で初めて登場した。ベヴ・クランティ貝とその真珠はシンジケートクエスト「ブローカー」の鍵となるアイテムであり、プレイヤーはクエスト進行中に2度の判断を迫られる。ひとつ目は、ダンカと一緒にいる帝国軍将校に賄賂を支払うか否かで、支払わなければ帝国からの逃亡を強いられる。ふたつ目は真珠をクリムゾン・ドーンとアシェガ・クランのどちらに渡すか、もしくは手元に残すかの選択である。渡すことにすれば相手の組織からの評判が上昇し、手元に残せば単価2,000クレジットのアイテムを所有することになる。[1]
登場作品[]
- スター・ウォーズ 無法者たち (初登場)