- 「ご気分はどうです、隊長?」
「最高だよ、ダック。君は?」
「帝国軍を一手に引き受けたい気分ですよ」 - ―ダック・ラルターとルーク・スカイウォーカー[出典]
ホスの戦い(Battle of Hoth)は3 ABYに発生した銀河内戦の歴史的戦闘である。銀河帝国が大勝利を収め、惑星ホスからの撤退を強いられた共和国再建のための同盟は手痛い損失を被った。この戦いは帝国軍が辺境の惑星ホスにある反乱同盟の秘密拠点、エコー基地を発見したことから始まった。ヴァイパー・プローブ・ドロイドの報告で基地の場所が判明した後、シス卿ダース・ヴェイダー率いるデス小艦隊は同盟軍を滅ぼすためホス星系へジャンプする。しかしケンダル・オッゼル提督が星系のすぐ手前で光速航行を解いたため、同盟軍が帝国の到着に気づき、惑星シールドを起動して脱出準備を開始する余裕が生まれた。ヴェイダーは致命的な過ちを犯したオッゼルをその場で処刑し、ファーマス・ピエット艦長を新しい提督に任命した。
上空からの攻撃や接近を阻む偏向シールド発生装置を破壊するため、ヴェイダーはマクシミリアン・ヴィアーズ将軍率いるブリザード・フォースを地上に降下させた。AT-ATウォーカーを主戦力とするブリザード・フォースはエコー基地のあるクラバーン・レンジを目指して進軍し、塹壕で待ち受ける反乱軍の歩兵を蹴散らした。AT-ATはブラスターではびくともしない堅固な装甲板で守られていたが、デス・スターを破壊した功績で知られるルーク・スカイウォーカーはトウ・ケーブルを利用した戦術を考案し、ウォーカーの足止めに成功する。一方、エコー基地の人員はGR-75中型輸送船に次々と乗り込み、軌道上にいるインペリアル級スター・デストロイヤー<タイラント>がイオン砲で機能停止したすきに最初の輸送船<クォンタム・ストーム>が脱出に成功した。
ローグ中隊は複数のウォーカーを破壊したが、ヴィアーズの乗るAT-AT<ブリザード1>が偏向シールド発生装置を破壊すると、エコー基地への直接侵攻が始まった。ヴェイダーは自らエリート・スノートルーパー部隊を率いて基地に乗り込み、反乱軍兵士と戦った。最後まで基地に残っていたプリンセス・レイア・オーガナはハン・ソロの<ミレニアム・ファルコン>でホスを離れ、同盟軍はエコー基地を完全に放棄する。戦いは帝国の大勝利に終わり、同盟宇宙軍と同盟軍最高司令部は拠点を失って再び銀河系各地に散らばった。同盟軍が慌ただしい脱出の中で失ったものは多く、後世の歴史家はホスにおける手痛い敗北さえ無ければ、同盟軍が1年後のエンドアの戦いで全てを賭けた決戦に臨むリスクを犯すことも無かっただろうと分析している。
背景[]
- こちらの記事も参照: ヤヴィンの戦い
- 「帝国にここを嗅ぎつけられたようだな」
「脱出の準備を始めよう」 - ―ハン・ソロとカーリスト・ライカン将軍[出典]
0 ABY、ヤヴィン星系における戦いで大勝利を収めた後、共和国再建のための同盟(反乱同盟)は衛星ヤヴィン4のベース・ワンを放棄し、新しい活動拠点の候補地を検討し始めた。インスクやダクサン・ベータといった惑星も候補に挙がったが[15]、反乱同盟は最終的にアウター・リム・テリトリーのアノート宙域に属す氷の惑星ホスを秘密基地に選んだ。銀河帝国の目を逃れて活動できる新拠点を作るため、同盟軍工兵隊はホスのクラバーン・レンジに2標準年がかりでエコー基地を建設する。[6] しかし反乱同盟は基地が完全に稼働するようになってから1ヶ月も絶たないうちに帝国の攻撃を受けることになった。[9]
ヤヴィンの戦いに勝利してから3年と半年のあいだ、反乱同盟はミッド・リム退却戦で帝国軍の無慈悲な反撃にさらされた。この頃、エコー基地に関する詳細な情報は同盟軍の内部でも一握りのメンバーにしか知らされていなかったが、新しい秘密基地の噂は軍全体に広まっていた。そんな中、エコー基地に配属された反乱軍兵士はミッド・リムやアウター・リムで繰り広げられている壊滅的な戦況から隔離され、なおかつ銀河の他の場所で戦う反乱軍兵士と比べて優れた武器や訓練環境が揃っていた。[1][9]
ホスの戦いの直前、プリンセス・レイア・オーガナ、カーリスト・ライカン将軍、シフォネージュ中佐、ボサンのスパイ他、同盟軍最高司令部のメンバー数名を乗せたと噂される輸送船がホスに到着し、エコー基地で戦略会議が行われた。会議は戦いが始まる直前に終わったが、オーガナをはじめとする参加者数名にはホスを離れる時間的余裕が残されていなかった。[1]
3 ABY、銀河帝国は反乱軍の秘密基地を見つけるため銀河系各地に何千というアラキッド・インダストリーズ社製ヴァイパー・プローブ・ドロイドを放った。そのうち、デス小艦隊に属すインペリアルII級スター・デストロイヤー<ストーカー>から放たれた1体はホスのサーク氷河付近に着陸した。[6] トーントーンに乗って偵察任務を行っていた反乱同盟のルーク・スカイウォーカー中佐はプローブ・ドロイドを積んだハイパースペース・ポッドの落下を観測したが、調査のため現地へ向かう途中で不運にもワンパの襲撃に遭った。ジェダイの訓練を積んでいたスカイウォーカーは辛くもワンパの洞窟から脱出し[2]、ランティール氷河で遭難していたところをハン・ソロ将軍に発見される。[6] ソロはトーントーンの死体を毛布代わりに使ってホスの極寒の夜を越し、翌朝2人の捜索のため派遣されたローグ中隊によって無事発見された。[2]
その後ソロとウーキーのチューバッカはスカイウォーカーが目撃した落下物の捜索に出向き、セヤン・レンジでプローブ・ドロイドを発見した。[6] ソロはブラスター・ピストルで破壊を試みたが、プローブ・ドロイドは自ら自爆装置で粉々に吹っ飛んだ。このドロイドは自爆する前にホスで手に入れた情報をデス・スコードロンの旗艦であるエグゼクター級スター・ドレッドノート<エグゼクター>に送信していた。送信データにはエコー基地の偏向シールド発生装置の画像も含まれていたが、艦隊を指揮するケンダル・オッゼル提督は密輸業者の基地かなにかだろうと決めつけた。しかしシス卿ダース・ヴェイダーは反乱軍の秘密基地はホスにあると直感し、デス小艦隊の針路をホス星系にとるよう命じた。[2]
戦闘[]
コードK-1-0[]
- 「反乱軍は我々の到着に備えていた。オッゼル提督は光速を脱するのが星系に近すぎたのだ」
「彼は奇襲が得策と考えたのです」
「愚かな上に不器用な男だ。将軍、兵士に地上攻撃の準備をさせろ」 - ―ダース・ヴェイダーとマクシミリアン・ヴィアーズ将軍[出典]
ハン・ソロの報告を受け、反乱同盟のカーリスト・ライカン将軍は秘密基地の場所が帝国に知られたと判断した。ライカンはやむをえず“コードK-1-0”を発令し、エコー基地の人員に施設の即時放棄を命じた。[1] またライカンは軌道爆撃のダメージを最小限に抑えるため、エコー基地の偏向シールドの出力を最大にセットするよう技術士官に命令した。反乱軍の惑星規模シールドは、星の内部にエネルギーを逃がすことで通常であれば宇宙船のシールドすら圧倒する爆撃からも基地を守り抜くことができた。[6]
一方、プリンセス・レイア・オーガナはハンガー7に集まった同盟軍スターファイター隊のパイロットたちに帝国の惑星封鎖を突破する作戦を伝えた。エコー基地にはギャロフリー・ヤード社製GR-75中型輸送船が30隻配置されていたが[6]、脱出時の護衛に割くことができるスターファイターは輸送船1隻につき2機しかなかった。しかしエコー基地にはv-150プラネット・ディフェンダー・イオン砲があり、軌道上のスター・デストロイヤーを一時的に機能停止させることが可能だった。オーガナは封鎖突破後は事前に設定されているランデブー・ポイント(再合流地点)を目指すようスターファイター・パイロットたちに指示した。エコー基地の人員のうち非戦闘員が最初に乗船を開始し、反乱軍兵士が使っていたトーントーンはホスの氷原へ逃された。基地内では帝国軍の到着を知らせる大きなアラームと、星系脱出用輸送船の新しい搭乗者に向けた呼び出し音が鳴り響いた。[2][9]
ヴェイダーは反乱軍がハイパースペースへと散らばるのを防ぐには慎重な攻撃が必要だと考えていた。そのためには星系から距離のある場所で光速航行を脱し、小惑星のスクリーンにまぎれてゆっくりと接近する必要があった。ところがオッゼル提督は奇襲が有効と判断し、ホス星系の近くへデス小艦隊をハイパースペース・ジャンプさせてしまった。エコー基地ではハイパーウェーブ・アラームが鳴り響き、反乱軍は高度警戒態勢に入る。[14] 怒ったヴェイダーはフォースで首を絞めてオッゼルを殺害し、ファーマス・ピエット艦長をその場で提督に昇進させ、ホス侵攻作戦の責任者を任せた。[2]
帝国の攻撃[]
- 「装甲が強すぎてブラスターでは破れない。ハープーンとトウ・ケーブルを使うんだ」
- ―ルーク・スカイウォーカー[出典]
ヴェイダーはマクシミリアン・ヴィアーズ将軍率いる帝国軍地上部隊、“ブリザード・フォース”にホスへの降下を命じた。ブリザード・フォースの戦力はAT-ATおよびAT-STウォーカーと、歩兵のスノートルーパーによって構成された。ヴィアーズ将軍は<エグゼクター>のY-85タイタン・ドロップシップが同盟軍スターファイター隊の集中攻撃にさらされることを懸念し、デス小艦隊のゴザンティ級クルーザーを使って地上に降りることに決めた。一度にAT-ATを4機運べるタイタンと違い、このクルーザーは2機ずつしか運搬できなかったが、タイタンよりも多用途性に優れていたのである。TIEファイターに護衛されたブリザード・フォースの運搬船と兵員輸送船は、エコー基地の北にある氷河地帯、ムーアシュ・モレインを着陸地点に選んだ。反乱軍のシールドは陣地の各地に散らばったプロジェクター・モジュールを利用しており、ヴィアーズ将軍はプロジェクター・モジュールを一度に無効化できる中央パワー・ジェネレーターを攻撃目標に定めた。また、ヴィアーズは奇襲を生き延びた反乱軍兵士は殺さず出来る限り捕虜にとるよう指示されていた。[6]
AT-ATウォーカー<ブリザード4>を指揮するスターク准将はヴェイダーに好印象を与えるためケレイン・ヴァレーを通り抜ける危険なルートを選択した。しかしそのせいで部隊のウォーカー3機を氷河で失ってしまい、結局<ブリザード4>のAT-ATグループはより安全なルートへ合流することになった。ケレイン・ヴァレーを通過した後、AT-ATのメイン・グループは北部の峰をジグザグに移動しながら通り越え、広大なネヴ・アイス・フローの端にたどり着く。[6]
帝国軍のゴザンティ級クルーザーの到着は外縁前哨基地デルタで初めて確認された。[1] 反乱同盟軍はトリン・ファー通信士官の指示でエコー基地のイオン砲を発射し、ホスの軌道にいるザミュエル・レノックス艦長のインペリアルII級スター・デストロイヤー<タイラント>を機能停止させた。同盟軍はこのチャンスを逃さず、最初のGR-75中型輸送船<クォンタム・ストーム>を星系から脱出させることに成功する。[10] 一方帝国軍はエコー基地に向かって前進を続け、間もなく前哨基地ベータでも敵軍到着が確認された。前哨基地ベータは帝国のAT-STウォーカーから放たれた半ダースものレーザー砲撃によって壊滅した最初の拠点となった。[1] ブリザード・フォースは続けてエコー・ステーション3-T-8の反乱軍哨兵を壊滅させ、エコー基地へさらに歩を進めた。[16]
同盟地上軍は前線で帝国軍の足止めを試み、作って間もない塹壕に配置されたDF.9対歩兵用砲塔や1.4 FD Pタワーでウォーカーに集中砲火を浴びせたが、AT-ATのほぼ無敵の装甲板相手にほとんど歯が立たなかった。前哨基地ベータの人員が設置した近接反応式機雷もAT-STウォーカーを倒す役には立たず、反乱軍地上兵士にとってシールド発生装置の防衛が最大の懸念事項となった。エネルギー・シールドが失われてしまえば、いまだ地上にいる反乱軍輸送船を守る盾が無くなってしまうからである。反乱軍の航空部隊がウォーカーに攻撃を開始したことで帝国軍の進撃はやや遅くなったが、索敵部隊が戦場に散らばり、前哨基地への攻撃が始まった。帝国軍の侵攻ルートに接していた前哨基地デルタでは、第61機動歩兵隊のハズラム・ナミア曹長を始めとする兵士たちが帝国軍のスノートルーパーや浮遊砲台プラットフォーム、AT-STウォーカーの攻撃にさらされた。反乱軍の激しい抵抗に遭って浮遊プラットフォームを失ったものの、AT-STウォーカーは塹壕にいる地上軍兵士のブラスターではびくともせず、反乱軍の固定砲台を破壊しにかかった。前哨基地がもはや脅威ではなくなると、帝国軍のウォーカーと地上支援チームはエコー基地を目指す本隊と再合流した。前哨基地の生き残りは帝国から奪取した車輪式の戦闘輸送車を使ってエコー基地へ逃げ戻った。[1]
エコー基地から出撃したT-47エアスピーダー(スノースピーダー)部隊はネヴ・アイス・フローで帝国軍のウォーカー部隊を迎え撃った。[6] 交戦開始後すぐ、パイロットたちはAT-ATウォーカーの装甲板がブラスターでは突破不可能であることに気づく。一方で、AT-AT側の火力は一撃で反乱軍のエアスピーダーを破壊できるほど強力だった。しかしパイロットのセイン・カイレルとイェンダー・ブレセンはAT-ATの脚部ジョイントの弱点を的確に狙い撃ちすることでウォーカーを1機破壊することに成功した。[9] また、ルーク・スカイウォーカーとウェッジ・アンティリーズ率いるローグ中隊もT-47エアスピーダーを使ってAT-ATウォーカー部隊を足止めした。アンティリーズと砲手のウェス・ジャンセンはスノースピーダーに搭載されたトウ・ケーブルをネヴァー准将のウォーカー<ブリザード2>の脚にからませ、AT-ATが転倒した際にむき出しになった“首”の部分に銃撃を浴びせて破壊した。スカイウォーカーのスノースピーダーは不運にもレーザーに被弾し、副操縦士のダック・ラルターが命を落とした。スノースーピーダーの墜落を生き延びたスカイウォーカーはスターク大佐指揮するウォーカー<ブリザード4>へ徒歩で接近し、ケーブルを使って胴体部分に登り、ライトセーバーとサーマル・デトネーターでこの機体を破壊した。[2][6]
ローグ中隊の活躍もむなしく、反乱軍は帝国軍の進撃を最後まで食い止めることはできなかった。ネヴ・アイス・フローを縦断し、エコー基地の北部主要出入り口の目前まで迫ったブリザード・フォースの6、8、9番機は格納庫防衛トレンチの残党を追撃した。[6] 帝国軍を食い止めるために配置されていた防衛砲台の多くがあっという間に破壊されてしまったため、反乱軍兵士はエコー基地への退却を強いられていた。帝国が反乱軍の最後の防衛線を破るため地上兵士を出動させた頃、前哨基地デルタの生存者たちは帝国の前線を破って味方の領域に戻り、反乱軍司令部がエコー基地の完全放棄を命じる最終指令を出していたことを知った。野外の戦場では、ウォーカーの砲撃が原因と思われる突然の通信障害によってエコー基地との連絡が途絶え、士気を挫かれた反乱軍兵士は急いで退却を始めた。[1]
ヴィアーズ将軍が乗り込んだAT-AT<ブリザード1>はエコー基地のパワー・ジェネレーターを砲撃可能な位置にたどり着き、基地を守るシールドの動力源を破壊した。エコー基地は軌道からの爆撃に対して無力となり、ヴェイダーを乗せたシャトルも直接基地へと降下した。[1][2]
シールド発生装置が破壊された後、パイロットのデレク・“ホビー”・クリヴィアンの乗るスノースピーダーは敵の攻撃に被弾した。しかしクリヴィアンは機体から脱出せず、エアスピーダーを<ブリザード1>に衝突させた。彼はこの攻撃でウォーカーを道連れにして命を落とし、AT-ATに追われていた何十人という反乱軍兵士を救った。[14]
エコー基地襲撃[]
- 「帝国軍が基地に侵入。帝国軍が基地に侵入…」
- ―エコー基地の反乱軍兵士[出典]
ダース・ヴェイダー率いるエリート・スノートルーパー分隊はクラバーン・レンジの東側を突破してエコー基地になだれこんだ。スノートルーパーが基地内に侵入したとあり、オーガナはまだ施設に残っている全ての人員に即時撤退を命じた。帝国軍のTIEスターファイターが数え切れないほど惑星の大気圏内に現れていたが、それでも多くの生存者が輸送船で無事に脱出することができた。[9] 基地内部は混乱に包まれ、壊れゆく施設の中で銃撃戦の音が反響した。内部に残っていた反乱軍兵士は、通路で発生する撃ち合いを切り抜けてそれぞれの宇宙船へ向かわなければならなかった。基地内での戦闘中、スノートルーパー数人はワンパの襲撃で命を落とした。反乱軍が獰猛なワンパを閉じ込めるために使っていた部屋のドアを、何も知らないスノートルーパーが張り紙を無視して開けてしまったのである。[2][13]
実の息子であるルーク・スカイウォーカーを捕まえるべくホスに降り立ったダース・ヴェイダーは、自らスノートルーパーを率いてエコー基地に踏み込んだ。反乱軍兵士のナミア曹長や帝国の離反者エヴリ・チャリスたちと通路で戦っていたとき、ヴェイダーはハン・ソロのYT-1300軽貨物船<ミレニアム・ファルコン>の居場所が判明したと知らされ、戦いを切り上げて格納庫へ向かった。[1] <ファルコン>はホスの戦い当時格納庫で修理を受けていた。もともと密輸業者だったソロとチューバッカはハットの犯罪王ジャバ・デシリジク・ティウレへの借金を返すため同盟軍から離れるつもりだったが、修理が間に合わず戦いに巻き込まれてしまったのである。結局最後まで基地に残っていたソロとチューバッカはプリンセス・レイアとドロイドのR2-D2、C-3POを<ファルコン>に乗せ、発進の準備に取り掛かった。彼らは発進に手間取ったものの備え付けの銃器でスノートルーパーを倒し、ヴェイダーが格納庫に到着した直後に基地から飛び立った。[2]
反乱軍の脱出[]
- 「こんなぼろ船で、敵の包囲を突破できるはずがありません」
- ―レイア・オーガナ[出典]
反乱軍の兵士たちは主にクラバーン・レンジの南出口を使ってエコー基地から退避し、サウス・リッジの裏に設けられた脱出準備地点に集合した。[6]
ホスにいた反乱軍残存勢力の大半が脱出に成功したが、同盟宇宙軍と同盟軍最高司令部が一時的に散らばったため、多数の指揮官が指令もないまま本隊と離れ離れになってしまった。[1] ルーク・スカイウォーカーはAT-ATを破壊した後に部隊員によって回収され、破壊前のエコー基地でT-65B Xウイング・スターファイターに乗り込んだ。彼はXウイングでサウス・リッジまで移動し、ウェッジ・アンティリーズとともにGR-75中型輸送船<デューティフリー>を護衛しながらホスを脱出する。[6] その後スカイウォーカーは同盟軍の再合流地点には向かわず、師匠オビ=ワン・ケノービの助言通りジェダイ・マスター・ヨーダのいる惑星ダゴバへ向かった。一方、ソロたちの乗る<ミレニアム・ファルコン>はエンジンのトラブルでハイパースペース・ジャンプに失敗し、星系内で帝国軍艦隊の追跡に遭った。[2] ヴェイダーとの遭遇を辛くも生き延びたナミア曹長とエヴリ・チャリスは反乱軍の輸送船に搭乗し、かつて帝国のメンバーだったチャリスが偽の信号をスター・デストロイヤーに送信して脱出のチャンスを作った。彼らはスター・デストロイヤーが事実を確認するよりも早くハイパースペースに飛び込んだ。[1]
ホスから脱出した最後の輸送船<ブライト・ホープ>はウェッジ・アンティリーズ、ウェス・ジャンセン、タリンの護衛で星系外へ逃げ延びた。ホスに配置されていた30隻のGR-75中型輸送船のうち、破壊されたのは17隻にとどまった。[6]
エコー基地の内部はほぼ一掃され、帝国軍は反乱軍の残党の脱出手段を奪うため帝国のフライト・コードを使ってエアスピーダーをロックした。[12]
その後[]
ホスの戦いは反乱同盟にとって厳しい一敗となり、生き残った軍勢がばらばらになってしまったうえ、全体的な士気の低下を招いた。同盟軍最高司令部はホスの戦い以降数週間にわたって散り散りになり、反乱分子はアウター・リムの各地に取り残され、コア・ワールドからやってきた帝国の戦闘集団の標的となった。司令部との接触が途絶えたにもかかわらず、反乱軍はホスの惨敗の後も帝国との戦いを続け、一部の反乱分子はリングブレイカー作戦で帝国の複数の惑星を襲撃し、工業惑星サラストの解放に成功した。[1]
犠牲を最小限におさえ、なおかつ敵に多大な損害を与えながら撤退に成功した反乱軍の実力は帝国の戦術家たちの研究対象となったが、反乱軍はエコー基地から慌ただしく撤退した際に何トンもの物資やスノースピーダーを放棄することになった。反乱軍は帝国のものに匹敵する武器を持っていたが、ミッド・リム退却戦の頃にエコー基地の兵士に支給されていたような優れた装備はなく、歩兵は粗悪なボディ・アーマーでの戦いを強いられることになった。[1] 後世の歴史家たちはもし同盟軍がホスで手痛い敗北を経験していなければ、1年後のエンドアの戦いで彼らが全てを賭けた勝負にでることもなかっただろうと指摘している。[6]
ホスの戦いの直後、エンジンのトラブルでハイパースペース・ジャンプに失敗したハン・ソロの<ミレニアム・ファルコン>は星系内の小惑星帯に逃げ込んだ。ロース・ニーダ艦長のインペリアル級スター・デストロイヤー<アヴェンジャー>が追跡にあたったが、ソロは危険な小惑星の密集地帯で追跡を撒いた。一方ヴェイダーは<エグゼクター>に腕利きの賞金稼ぎを集め、<ファルコン>を追跡してソロたちを生け捕りにするよう命じた。その後再び帝国軍と遭遇した際、ソロはブリッジの裏側に隠れるトリックでスター・デストロイヤーを欺き、廃棄物に紛れて姿を消した。しかし賞金稼ぎのボバ・フェットがトリックを見破り、ソロが友人ランド・カルリジアンのいる惑星ベスピンへ向かったことをヴェイダーに報せた。[2]
ルーク・スカイウォーカーはケノービの指示通り惑星ダゴバへ向かい、ジェダイ・マスター・ヨーダのもとで訓練を開始した。しかし彼はフォースのヴィジョンでベスピンにいる友人たちに危機が迫っていることを知り、ヨーダやケノービの忠告を無視してダゴバを去った。彼はベスピンのクラウド・シティでヴェイダーと対決し生き延びたが、その際にヴェイダーが自分の実の父親であることを知った。[2]
エコー基地を失った後、反乱同盟はさらに辺境にある惑星5251977に新しい基地を作り、銀河内戦で帝国と戦い続けた。[9] それから半年もたたないうちに、反乱軍はエンドアの戦い大勝利を収め、帝国の新型超兵器第2デス・スターを破壊し、銀河皇帝シーヴ・パルパティーンとダース・ヴェイダーを葬った。[2] その後反乱軍は新共和国を形成し、銀河に自由を取り戻すための努力を続けた。[9]
登場作品[]
- Star Wars バトルフロント II
- Star Wars バトルフロント
- おれたちの船って最高だぜ! ハン・ソロとチューバッカの冒険 (言及のみ)
- スター・ウォーズ コマンダー
- バトルフロント:トワイライト中隊
- ロスト・スターズ
- ロスト・スターズ ウェブコミック版
- スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲 (初登場)
- 反乱軍の危機を救え! レイア姫の冒険 (言及のみ)
- スター・ウォーズ:砕かれた帝国 (オープニング・クロールで言及)
- フォースの覚醒前夜 ~ポー・レイ・フィン~ (言及のみ)
参考資料[]
- アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
- きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック
- スター・ウォーズ キャラクター事典 完全保存版
- スター・ウォーズ:オン・ザ・フロントライン
- スター・ウォーズ:レベル・ファイルズ
- Star Wars THE GALACTIC EXPLORER’S GUIDE
- THE STAR WARS BOOK はるかなる銀河のサーガ 全記録
脚注[]
- ↑ 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 1.12 1.13 1.14 1.15 1.16 1.17 1.18 1.19 1.20 1.21 1.22 1.23 1.24 バトルフロント:トワイライト中隊
- ↑ 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 2.10 2.11 2.12 2.13 2.14 2.15 2.16 2.17 2.18 2.19 2.20 2.21 2.22 2.23 2.24 2.25 2.26 2.27 2.28 2.29 2.30 2.31 2.32 2.33 2.34 2.35 2.36 2.37 2.38 2.39 2.40 2.41 2.42 2.43 2.44 2.45 2.46 2.47 2.48 2.49 2.50 2.51 スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲
- ↑ スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス
- ↑ Hoth - エンサイクロペディア (バックアップ・リンク - Archive.org)
- ↑ 5.0 5.1 "Blade Squadron"—Star Wars Insider 149–150
- ↑ 6.00 6.01 6.02 6.03 6.04 6.05 6.06 6.07 6.08 6.09 6.10 6.11 6.12 6.13 6.14 6.15 6.16 6.17 6.18 6.19 6.20 6.21 6.22 6.23 6.24 6.25 6.26 6.27 6.28 6.29 6.30 6.31 6.32 6.33 スター・ウォーズ コンプリート・ロケーションズ
- ↑ 7.0 7.1 Captain Needa - エンサイクロペディア (バックアップ・リンク - Archive.org)
- ↑ 8.0 8.1 Admiral Ozzel - エンサイクロペディア (バックアップ・リンク - Archive.org)
- ↑ 9.00 9.01 9.02 9.03 9.04 9.05 9.06 9.07 9.08 9.09 9.10 ロスト・スターズ
- ↑ 10.0 10.1 10.2 スター・ウォーズ:カード・トレーダー
- ↑ アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
- ↑ 12.0 12.1 Star Wars バトルフロント
- ↑ 13.0 13.1 13.2 きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック
- ↑ 14.0 14.1 14.2 スター・ウォーズ:オン・ザ・フロントライン
- ↑ スター・ウォーズ:プリンセス・レイア
- ↑ スター・ウォーズ:ギャラクティック・ディフェンス
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