ホス[1](Hoth)は辺境のホス星系にある6つの惑星のうちのひとつ。氷と雪で覆われた不毛の惑星で、アウター・リム・テリトリーの中でもめったに人が訪れなかった地域、アノート宙域に位置した。この惑星の名が有名になったのは、共和国再建のための同盟が銀河内戦の間、惑星にエコー基地を設置したときである。基地は3 ABYに銀河帝国に発見され、ホスの戦いでは多数の死傷者が出た。
歴史[]
4,000 BBYごろからすでに、惑星ホスの存在は銀河系に知られてた。グレート・ギャラクティック戦争のさいに、銀河共和国はシス帝国からホスで大打撃を受けている。最も最新鋭の利用可能だった戦艦を含むふたつの艦隊と、貴重なプロトタイプの船を交戦中に失ってしまったのである。戦いにより、ホスの惑星表面には撃墜された船が何百隻も墜落していった。だが、両軍共にそれらを回収するほどの資源を持ち合わせていなかった。冷戦の頃には、海賊たちが残骸の回収を試みていた。だが、彼らの努力は共和国と帝国の資源を得させまいとする争いが始まったために妨害される。
ホスは新シス大戦で再び戦場になる。この紛争の中、氷雪の上でのジェダイとシスの間の戦いが起こった。
惑星ホスは銀河系全域でまったくの未知だというわけではなかった。惑星ハロワンのトランス=システム・データ保管ライブラリーには、ホスの地理に関するかなりの量の情報が保管されていた。だが、それでも比較的知られていなかったホスは、めったに人に訪問されること無く、もっぱら辺境の領域を利用した海賊や密輸業者たちが使用する程度になっていた。反乱同盟軍としてこの惑星を訪れる前でさえ、密輸業者だったハン・ソロはホスに詳しかった。モン・カラマリの密輸業者サルマックとその乗組員たちは、反乱同盟軍がホスへやってくる前の数年間、ホスの洞窟の1つを本拠地として使用していた。ソロは彼らを捕まえて賞金を獲得してジャバ・ザ・ハットに払う借金に充てようとしたが、サルマックとそのグループは捕まえられないままホスから追い出された。イリディアムの海賊団のリーダーである密輸業者ラスカーも、反乱同盟軍がルムニ=スパイスを得る貴重なチャンスをものにするためホスにやって来た。だが、彼はドラゴン・スラッグに追い掛け回されることになる。軍を離れたストームトルーパーのグループはこの惑星で狩猟のビジネスをはじめようとしたが、おそらくワンパの一団によって殺害された。
同盟軍が最初にホスの存在を知ったのは、ルーク・スカイウォーカー中尉がC-3POとともに惑星に胴体着陸したときだった。ヤヴィン星系から同盟軍の最後の生き残りが避難してきた後、スカイウォーカーもヤヴィン4の帝国軍の封鎖を破って逃げてきた。彗星の超速度の流れに引き寄せられた彼は、ホス星系にたどり着いたのだった。スカイウォーカーはこのとき死を確信したが、フリージャ・トーロックという若い女性によって救出された。彼女は父親で帝国の総督であるレグザネン・トーロックによる保護区域にスカイウォーカーを連れて行く。だが、スカイウォーカーはすぐにこのふたりがヒューマン・レプリカ・ドロイドであり、本物の父子が帝国から逃れるための囮であることを知る。生物を恐れた父親の方のトーロックは、スカイウォーカーを殺すつもりで娘を撃ち破壊してしまった。このドロイドは若きジェダイのライトセーバーに破壊される。通信を送り、<ミレニアム・ファルコン>の応答をもらった後、スカイウォーカーとC-3POは惑星を脱出した。その後彼は新しい基地の配置場所の候補地として同盟軍最高司令部にホスを提案する。
同盟軍最高司令部がホスを本部として使用することに同意し、反乱軍の公式な惑星との関係は1 ABYから始まる。ケム・モノン少佐の指揮、そしてブレン・ダーリン少佐の監督のもと、同盟軍技術班は最高司令部の支持を基にした新しい基地の建築を始めるため惑星に降り立った。モノンの技術団は、かつてサルマックが密輸業のために使用していた洞窟の施設をかなり広げた。基地は北半球の赤道近くにある、唯一の居住可能な亜極地帯に建築された。エコー基地の建築は2 ABYに終了する。辺境の地にあり、耐え難い温度であるこの惑星は、帝国が調査する候補に上げそうにも無く、ホス小惑星帯によって囲まれているため理想的な場所だった。小枠生態は船の接近に対する有効なバリアになったのである。
同盟軍は3 ABYにエコー基地が帝国軍によって発見されるまで、およそ1年間基地を使用した。ダース・ヴェイダーのデス小艦隊所属のインペリアルII級スター・デストロイヤー<ストーカー>から派遣されたアラキッド社製ヴァイパー・プローブ・ドロイドの調査によって、帝国宇宙軍は基地の存在を知る。ヴェイダーとそのスター・デストロイヤーの艦隊はすぐにホスの軌道に到着し、惑星の地上への大きな侵略勢力を配備する。両軍の戦いの結果、同盟軍は壊滅的な敗北を喫した。戦いを乗り切った同盟軍の生き残りは惑星を脱出する。残骸回収者のアーンズ・グリムレイカーは戦場の残骸を求めてホスを訪れた。
のちに、カイル・カターンとジェイデン・コアはのちに、復活帝国の基地がホスにあることを突き止めた。12 ABYには、ルーク・スカイウォーカーとカリスタ・ミングが、カリスタのフォースの力を取り戻すのを試みる手段としてホスを訪れている。ふたりは、貴重な毛皮を得るためにワンパを探していた密輸業者のグループと遭遇する。このときルークは偶然ひとつの手を失ったワンパを発見した。このワンパはホスの戦いの前にルークを襲ったワンパで、その腕を切り落としたのもルークのライトセーバーだった。
過剰な狩りのせいで、ワンパやトーントーンの両方が危険に晒されるようになった。銀河連合自由同盟の統制化において、元老院はワンパを法律で保護しており、トーントーンについても同様の法案が提出された。
登場作品[]
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参考資料[]
脚注[]
- ↑ カタカナ表記は『スター・ウォーズ 全史』に基づく。