ホライズン基地(Horizon Base)はとある水の惑星に築かれた銀河帝国の燃料補給基地および船積み港である。初期反乱運動の時代、ホライズン基地の警備は強化され、ストームトルーパー部隊が配備されていた。3 BBY、<ゴースト>のクルーは反乱軍のためにホライズン基地から燃料を強奪した。また、チョッパーはホライズン基地でクラス4コンテナ輸送船に侵入し、AP-5を味方につけて船を乗っ取った。34 ABYに発生したクレイトの戦いの後、レジスタンスのフィンとガニス・ドゥケインはオルアンの戦士を味方につけるためホライズン基地を訪れ、施設に配備されていたファースト・オーダー・ストームトルーパーと戦いを繰り広げた。オルアンのレジスタンス加入はその場では実現しなかったものの、フィンたちは彼らと友好的な関係を築いたあとホライズン基地を後にした。
特徴[]
ホライズン基地の中央構造物
船積み港および燃料補給ステーションであるホライズン基地は[3]、銀河系のアウター・リム・テリトリーに属す[4] とある惑星に築かれていた。この星の表面には極めて浅い水が張っており、ホライズン基地は地表から伸びる複数の支柱の上に建てられていた。そのうち最大の支柱は、地表に開いた人工の巨大なポータル(縦穴)へと通じていた。縦穴の内壁には溝が設けられており、地表の水が滝のように流れ落ちていた。支柱の上の施設は、中央の構造物と、そこから放射状に展開された多数のプラットフォームからなり、支柱同士は細い通路で接続されていた。また基地の周囲には三角形のプラットフォームが2つ浮遊していた。[1][5]
支柱中央の構造物には、外壁をぐるりと囲むようにバウンティ・エンポリアムやコーズ、アウター・リム・サプライ社、ミーティア・カフェ、オロンディア・ツアーズ社、パイロッツ・ラウンジ、リペア・ラック、スピーダー・セールスといった商業施設の色とりどりな看板が並んでいた。またプラットフォーム群と同じ階層には、中央構造物を囲む市場エリアがあり、露店が立ち並んでいた。[1][5] こうした露店、少なくともアグノートの商人が営んでいたドロイド用のパーツ・ショップでは、クレジットが通用しなかった。[1]
歴史[]
- 「危険だ。帝国はこの宙域の補給基地の警備を固めている」
「燃料がそこにあるなら、やるしかないだろ?」 - ―ケイナン・ジャラスとエズラ・ブリッジャー[出典]
ホライズン基地のストームトルーパー
ホライズン基地は銀河帝国の船積み港および補給ステーションとして使用された。[3] 初期反乱運動の時代、同じ宙域に属す他の補給拠点と同様、ホライズン基地でも帝国軍による警備が固められ、ストームトルーパーやAT-DPウォーカーからなる部隊が施設に配備された。3 BBY、フェニックス反乱分子がヨースト星系まで航行するための燃料の不足に悩んでいた時、反乱者のサビーヌ・レンはホライズン基地に帝国の燃料が運び込まれる予定であることを突き止めた。宇宙船<ゴースト>のクルーは補給所の警備が厳重になっていることを承知で、燃料を盗むためホライズン基地を訪れた。[1]
クルーの一員であるアストロメク・ドロイドのC1-10P“チョッパー”は、サビーヌやケイナン・ジャラス、エズラ・ブリッジャー、ヘラ・シンドゥーラ、ガラゼブ・オレリオスたちが強奪任務を行うあいだ、プラットフォームに停泊した<ゴースト>で待機するよう命じられた。ところがこのドロイドは、基地の露店で自分にぴったりなドロイド用の脚が売られていることに気づき、言いつけを破って外出した。反乱者たちはチョッパーがアグノートの商人とやりとりをしている間に燃料を盗み出し、ストームトルーパー部隊の攻撃をしのいで<ゴースト>に乗り込み発進してしまった。置き去りにされたチョッパーは、盗んだ脚を抱えながら商人やトルーパーから逃げ、出港直前のクラス4コンテナ輸送船241号に忍び込んだ。その後、チョッパーは出港した輸送船内で在庫管理ドロイドのAP-5と知り合い、反乱軍にとって有益な情報を手に入れた。[1]
新共和国時代、ジャンク・ドロイドのドクとティーティーがホライズン基地で暮らしていた。ある時、賞金稼ぎのバジーン・ネタルがホライズン基地でこのドロイドたちと会い、彼らが惑星ロソ・マイナーで<ミレニアム・ファルコン>と遭遇した時の話を聞き出した。[6]
ハンガー5に停泊した<ミレニアム・ファルコン>
34 ABYに発生したクレイトの戦いの後、レジスタンスのメンバーであるフィンとガニス・ドゥケインは、オルアンの抵抗勢力を味方につけるためホライズン基地を訪れた。しかしフィンの予想に反し、基地にはファースト・オーダーのストームトルーパーが配備されていた。YT-1300軽貨物船<ミレニアム・ファルコン>に乗り込んでいるポー・ダメロンに状況報告を行った後、フィンとドゥケインは港で2名のストームトルーパーに見つかった。しかし彼らは頭上のタンクを落下させてトルーパーを倒すと、増援が現れる前にホライズン基地の施設内に姿を隠した。[2]
基地内の通路にて、フィンとドゥケインはオルアンが飼いならしているキャンドリという名のクリーチャーに捕まった。フィンとドゥケインがストームトルーパーでないことが分かると、オルアンのリーダーであるメズロはキャンドリに2人を解放させた。フィンは改めて彼らをレジスタンスに勧誘したが、メズロたちがファースト・オーダーと戦う目的はレジスタンスのそれと異なっていた。話し合いのすえ、メズロはレジスタンスに一定の理解を示したものの、ストームトルーパーの出現で交渉は中断された。協力して敵を撃退した後、メズロはファースト・オーダーのせいで難民となったオルの同胞のために居場所を見つけなければならないと語り、レジスタンスへの加入を拒否したが、友好的な関係を約束した。フィンとドゥケインはハンガー5に駆け付けた<ファルコン>に乗り込み、ホライズン基地を後にした。[2]
制作の舞台裏[]
エイミー・ベス・クリステンソンによるホライズン基地のコンセプト・アート
ホライズン基地は2016年3月16日に放送されたテレビ・アニメ・シリーズ『スター・ウォーズ 反乱者たち』シーズン2の第19話『ドロイドと友情』で初登場を果たした。[1] アーティストのエイミー・ベス・クリステンソンが基地の外観や遠景、ディテールのコンセプト・アートを手掛けた。またJP・バルメもホライズン基地のドロイド・パーツ露店のアートを作成しており、他数点のデジタル・ライトニング・コンセプトが公式サイト StarWars.com のエピソード・ガイドに掲載されている。[5]
登場作品[]
反乱者たち – ドロイドと友情 (初登場)
フライト・オブ・ザ・ファルコン パート2:ちぐはぐドロイドの惑星—アドベンチャーズ(2017) 15
ホライズン基地の戦い—アドベンチャーズ(2017) 32
参考資料[]
The Forgotten Droid Episode Guide - StarWars.com (アーカイブ)
スター・ウォーズ ヘルメット・コレクション 24 (Databank A-Z: The HoloNet–General Hux)- スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア (ビジュアルのみ)
Horizon Base - 公式データバンク
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7
ホライズン基地の戦い—アドベンチャーズ(2017) 32
- ↑ 2.0 2.1 2.2
反乱者たち – ドロイドと友情
- ↑ 3.0 3.1
Horizon Base - 公式データバンク
- ↑
スター・ウォーズ ヘルメット・コレクション 24 (Databank A-Z: The HoloNet–General Hux)
- ↑ 5.0 5.1 5.2
The Forgotten Droid Concept Art Gallery - StarWars.com (アーカイブ)
- ↑
フライト・オブ・ザ・ファルコン パート2:ちぐはぐドロイドの惑星—アドベンチャーズ(2017) 15