- 「吹っ飛ばそうったって無理だ。そいつはホログラムだ」
- ―チューバッカに対し、トバイアス・ベケット[出典]
ホログラム(Hologram)は主に通信や娯楽目的で使われる、人や物、風景などを写した三次元映像である。ホログラムは基本的に青単色で、かすかに他の色味が含まれることもあった。しかしフルカラーのホログラムも存在し、クローン戦争期にはホログラフィック偽造マトリックスと呼ばれる装置で肉眼でも電子センサーでも本物と見分けがつかないほどリアルな立体映像を生成することができた。ホログラム投射装置(ホロプロジェクター)の形や投影される映像の規模も機種によってさまざまで、小型の携帯用装置もあれば、使用者よりもはるかに大きな映像を投射する装置もあった。
概要[]
- 「これ以上見ていられません」
- ―ジェダイ・テンプル襲撃の記録映像について、オビ=ワン・ケノービ[出典]
ホログラムとは物体の三次元投影像、あるいは地図や設計図といったデータの投影像を指し[1]、光源から発せられるビームの干渉によって生成された。[2] そのタイプや質はさまざまであり、ホログラムには静止画もあれば動画もあり、ライブ映像もあれば録画もあった。また音声の有無や大小、カラーまたはモノトーンなど、その性質はオリジナルの記録や放送、およびホロプロジェクターの質で決定された。プロジェクターの質次第では、投影された三次元映像に「走査線」が入ってしまうことがあった。[1]
ホログラフィック技術は何世紀もわたって進歩を続け、もはやその有難みをすっかり忘れている者が多いほど、銀河系で最も普及している技術のひとつとなっていた。ホログラムは銀河系の中心・辺境を問わず、ほぼあらゆる住民の生活に結び付き、娯楽や軍事計画、扇動的な政治演説に至るまで、多種多様な使われ方をしていた。[1] ただしイメージの生成には膨大なコンピューティング・リソースが必要であることから、主に事業や政府エージェント、富裕層のあいだで使われることが多かった。[2] 知り合いとすぐに連絡を取るためであれ、銀河のニュースに通じるためであれ、ホログラフィック技術は人々の生活を楽にするため考案されていた。[3]
ホログラムはホロカムや[4] ホロレコーダーと呼ばれる装置で記録され[5]、ホロプロジェクターを使って投影された。[6] ホログラムの記録装置や再生装置は携帯できるものからスターシップに備え付けのものまでさまざまな種類があり、R2シリーズ・アストロメク・ドロイドのようなドロイドに内蔵されていることもあった。[7][8] ホログラムのメッセージはデータカードなどの記憶媒体に記録され、ビューワーやホロ=プレイヤーなどの対応機器を使って再生されることもあった。[9] 報道機関はホログラムで記録した動画(ホロヴィド)をホロネットを介して銀河系各地に伝えた。[10] ホログラムによる情報記録形式は多種多様で、ホロブックやホロキューブ、ホログラム・ディスク、ホロピク、ホロクロンなどがあった。
用途[]
通信[]
- こちらの記事も参照: ホロネット
ホログラムは個人的なメッセージのやり取りや[7]、多人数での同時通信など、通信の分野で幅広く活用された。[8] その中でも、ホログラムを最大限に活かした技術のひとつがホロネットだった。ホロネットは銀河共和国によって設立され、のちに銀河帝国に接収された銀河系規模のネットワークであり、一対一の私的な通信や、一般大衆に向けたニュース報道、そして軍事指導者間の暗号通信など幅広く利用された。その主要サービスのひとつがホロネット・ニュースであるが、社会不安や戦争の時代には当局の検閲を受けたり、プロパガンダに利用されたりもした。[3]
ホロプロジェクターには通信装置と一体になっているものもあれば、遠隔で通信装置と同調させるものもあった。[3] ジェダイ・ナイトの小型携帯装備であるソロスーブ社製イメージキャスターの場合、コムリンクと同調させることでホログラムの送信や双方向通信が可能になった。[11] ジェダイ最高評議会では、任務でジェダイ・テンプルを離れているメンバーがホログラム通信を使って会議に参加することがあった。その際、テンプルの最高評議会室側には遠方からの参加者の等身大の映像が投影され、もう一方の側には縮小化された会議室の映像が投影された。[12] また銀河帝国は司令官たちが迅速かつ効率的に連絡を取り合えるように、ホロネット・トランシーバーを内蔵したホログラム・プロジェクション・ポッドを開発した。[3]
地図[]
ホログラムは地形図や星図の表示方式として用いられることがあり、そうした図はホロマップと呼ばれた。[13] ホロマップは自由に縮尺を調整することができ、特定の場所を拡大して詳細を確認したり、特定の地点に色を付けて目印にすることなどができた。[14] また、ホロテーブルと呼ばれる装置に地形図を映し出したり、攻撃目標への経路をホロマップで図示するなど、ホログラム技術は軍事目的のために使用されることが多々あった。[8][15]
保安[]
ジェダイ・テンプル等の施設では、保安用カメラで記録した映像をホログラムで再生することができた。[12]
犯罪捜査の現場では、事件や事故発生当時の状況を実物大のホログラムを用いて再現することがあった。実際にジェダイ・テンプル格納庫爆破事件の捜査でこの技術が用いられた。[16]
娯楽[]
銀河系社会ではホロドラマやホロコメディと呼ばれるホログラム映像作品が娯楽の1つになっていた。
デジャリックやキュービカッド、アウトランダー等のゲームはホログラムを利用してゲーム用の立体映像を三次元に映し出した。
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参考資料[]
- スター・ウォーズ 反乱者たち:ビジュアル・ガイド
- アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
- 週刊スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン 第82号 (宇宙飛行の秘密:ホログラフィック技術1)
- 週刊スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン 第84号 (宇宙飛行の秘密:ホログラフィック技術2)
- スター・ウォーズ プロパガンダ:銀河系における扇動絵画の歴史
- スター・ウォーズ 最後のジェダイ ビジュアル・ディクショナリー
- 最後のジェダイ:ボマー・コマンド
- スター・ウォーズ:イウォークに食べられない方法、銀河サバイバル・スキル
- スター・ウォーズ ライトセーバー大図鑑
- スター・ウォーズ:マンダロリアン ハンドブック (ビジュアルのみ)
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 週刊スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン 第82号 (宇宙飛行の秘密:ホログラフィック技術1)
- ↑ 2.0 2.1 スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 週刊スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン 第84号 (宇宙飛行の秘密:ホログラフィック技術2)
- ↑ クローン・ウォーズ – 王立アカデミー
- ↑ ワイルド・スペースの冒険:脱出
- ↑ ジェダイの継承者
- ↑ 7.0 7.1 スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
- ↑ 8.0 8.1 8.2 スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
- ↑ マンダロリアン – チャプター22:傭兵
- ↑ ターキン
- ↑ アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
- ↑ 12.0 12.1 スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
- ↑ アフターマス
- ↑ 反乱者たち – 追求の目
- ↑ スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
- ↑ クローン・ウォーズ – 爆破犯を追え