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「あのアーマーは俺の父、ジャンゴがお前の祖先から受け継いだものだ」
―ディン・ジャリンに対し、ボバ・フェット[出典]

ボバ・フェットのアーマー(Boba Fett's armor)は賞金稼ぎ犯罪王として活動した人間クローンボバ・フェットが着用した改造型マンダロリアン・アーマーの装備一式である。アーマーブラスターに耐性のあるベスカー製だった。ボバの装備はヘルメットや装甲板、収納式リスト・ブレードが内蔵されたガントレットジェットパック等から構成された。またアーマーにはクザーカ・アームズ社ZX小型火炎放射器ブラステック・インダストリーズ社デュア24リスト・レーザーMM9小型震盪ロケット・ランチャーといった各種兵器、ガジェットが満載されていた。このアーマーの本来の所有者はボバや共和国グランド・アーミークローン・トルーパー遺伝子提供者として知られるジャンゴ・フェットである。アーマーの腕甲には、この装備が本来ジャンゴのものであることを示すチェーン・コードが記録されていた。またコブ・ヴァンス保安官マンダロリアンディン・ジャリンも一時的にこのアーマーを所有した。

マンダロリアンの孤児だったジャンゴ・フェットは、このアーマーを身にまとって銀河共和国時代後期に賞金稼ぎとして活躍した。22 BBY、ジャンゴは第一次ジオノーシスの戦いジェダイ・マスターメイス・ウィンドゥによって殺され、そのアーマーはジャンゴが息子として育てていたクローンのボバ・フェットに受け継がれた。ボバは緑を基調にリペイントされたアーマーを身に着け、父親と同じく賞金稼ぎとして名を馳せた。4 ABY惑星タトゥイーンカークーンの戦いに参加した際、ボバはアーマーを着たままサルラックに飲み込まれてしまった。彼は何とかサルラックから生還したものの、ジャワたちにアーマーを奪われてしまった。エンドアの戦いの後、タトゥイーンのモス・ペルゴの保安官であるコブ・ヴァンスがジャワからアーマーを手に入れた。ヴァンスはこのアーマーの力を借りてモス・ペルゴの街をマイニング・コレクティヴの占領下から解放した。

9 ABY頃、自分以外のマンダロリアンを探していた賞金稼ぎのディン・ジャリンがモス・ペルゴを訪れ、ヴァンス保安官と対面した。ヴァンスがマンダロリアンではないと知ったジャリンはアーマーを渡すよう要求し、ヴァンスは街を脅かすクレイト・ドラゴン退治を手伝うことを条件に、要求に応じた。一方、ボバ・フェットはジャリンが保安官からアーマーを譲り受けたことを知り、惑星タイソンで彼の前に姿を現した。アーマーを取り戻したフェットは、ジャリンが帝国軍残存勢力からエイリアンの孤児グローグー救出するのに力を貸した。その後、フェットはタトゥイーンに戻り、アーマーに身を包んでこの星の新たな大名として君臨した。フェット率いるゴートラパイク・シンジケートの間に抗争が怒った際、アーマーはパイクの兵士の銃撃やキャド・ベインとの対決からフェットの命を守った。

特徴

装備品

「俺はまだお前より速いぜ」
「かもしれないが、俺にはアーマーがある」
キャド・ベインボバ・フェット[出典]

伝統的なマンダロリアン・アーマーを身に着けたジャンゴ・フェット

ジャンゴ・フェット[4] ボバ・フェットが身に着けた装甲服は相当な改造が施されたマンダロリアン・アーマーであり[1]ベスカーで出来ていた。[8] このアーマーの特徴は多くの点で、数百年前のマンダロリアン=ジェダイ戦争フォース感応者に対抗するために設計されたバトル・ギアと共通していた。そのためこのボロボロのスーツは、マンダロリアン戦士の概念がまだ銀河系に生きているのだという印象を見る者に与えた。[13] ジャンゴが所有していた頃、アーマーは銀と青の滑らかなデザインだったが[14]、ボバに受け継がれた後、緑や茶色がかった赤、黄色に塗装し直された。帝国時代、アーマーにはミソソーの紋章が描かれていた。[9]

アーマーは複数のブラスト・プレートでできており[13]、プレートが分割型のため身動きがとりやすかった。[15] アーマー・プレートはブラスター・ビームの直撃にも耐性があった。[16] 新共和国時代、アーマーがコブ・ヴァンスディン・ジャリンの手を経てボバ・フェットのもとに戻った当時、装甲板は塗装が剥がれて傷だらけになっていたが[4]、のちに再塗装された。[17] この頃もアーマーは充分にブラスターの弾丸を受け流し、着用者は複数名の敵と同時に渡り合うことができた。[16]

ジャンゴ・フェットはアーマーの下に薄紫色の耐水性フライト・スーツを身に着け、磁気ブーツを履いていた。帝国時代、ボバ・フェットはアーマーの下に強化された二層式のフライト・スーツと、通電式衝撃拡散ベストを身に着け、バネが仕込まれたスパイク付きブーツを履いていた。また両者とも腰にユーティリティ・ポーチを装備し、ボバはジャーニーマン・プロテクターの名誉のサッシュを腰に巻いていた。また帝国時代、ボバはかつて倒したウーキー三つ編みにして肩にかけていた。[13] 新共和国時代、ボバ・フェットはタスケン・レイダーから与えられた黒いローブの上にアーマーを着用した。[18]

ヘルメットはT字型のマクロバイノキュラー・ビュープレートを特徴とし、右側に付属している照準用レンジファインダーと、内蔵されたモーション/サウンド・センサー・システム[13]、強化光学システムが戦闘をサポートした。[19] またヘルメットはアイ・センサーで後ろを見ることもできた。[15] ヘルメットにはコムリンクが内蔵されており[20]、遠隔で離れた場所にいる宇宙船スレーヴI>を呼び寄せることができた。[1] このヘルメットのデザインは銀河共和国クローン・トルーパー・アーマーに影響を与えた。[13] 手首のディスプレーは帝国法執行機関データコアにアクセスでき、人ごみの中からでも賞金首を見つけ出すことができた。[19]

武器とガジェット

アーマーを装着したボバ・フェット

アーマーには強力な武器とガジェットが満載されていた。[2] リスト・ガントレット(腕甲)にはバイブロブレードの一種である[13] 収納式リスト・ブレード[14] ダーツ[13]、射程距離5メートルクザーカ・アームズ社ZX小型火炎放射器、標準ブラスター・ライフル程度の火力を持つ射程距離50メートルのブラステック・インダストリーズ社デュア24リスト・レーザーが搭載され、ケルヴァレク・コンソリデーテッド・アームズ社MM9小型震盪ロケット・ランチャーはスタン・ロケットや対ビークル用ロケットといった多様な小型追尾型ミサイルを発射することができた。[1]

ジャンゴ・フェットが所有した頃、ガントレットは銀色で[6]、ボバ・フェットの物になった後は赤く塗られたが[7]、緑色だった時期もあった。[9] 右側のガントレットには敵の手足に素早く巻き付くファイバーコード・ウィップの発射装置が内蔵されていた。[1] また、火炎放射器燃料を供給するチューブも右側に付属していた。[13] 左側のガントレットにはチェーン・コードが保存されていた。このコードにはアーマーの持ち主であるジャンゴとボバ・フェットの情報が記録されていた。[4] アーマーの右膝にはニーパッド・ロケット・ダーツ・ランチャーと呼ばれる武器が内蔵されていた。[13]

ジャンゴやボバのアーマーには、マンダロリアンの一般的な戦闘装備であるジェットパックも含まれていた。ジェットパックは着用者にスピードと高度の利点を提供し[13]、短距離における空中移動と戦闘を可能にした。[20] ジャンゴ・フェットは青とオレンジ、銀色に塗装されたZ-6ジェットパックと、青と銀色に塗装されたJT-12ジェットパックを所有していた。いずれもミサイルを1発搭載可能で、左右下部に2基のスラスターが付属していた。[13] ボバ・フェットも色あせたZ-6ジェットパックを所有していた。[7]

歴史

ジャンゴ・フェット、賞金稼ぎ

「ジャンゴ・フェットはただの賞金稼ぎです。奴がどうやってアーマーを手に入れたのかはわかりません」
アルメク首相[出典]

ボバ・フェットのアーマーはもともと、彼のクローンテンプレートであるジャンゴ・フェットの所有物だった。ジャンゴはマンダロリアンの孤児であり、マンダロリアン・アーマーの正統な所有者だった。[4] フェットは滑らかな装甲服に身を包んでその傷だらけの顔を隠し、銀河系で最も腕利きの賞金稼ぎとして名を馳せた。[14] マンダロリアン・アーマーに身を包んだジャンゴの活躍は、マンダロリアンが恐れられる理由の一端となっていた。[15] ボグデンドゥークー伯爵に雇われ、クローン・トルーパー遺伝子提供者となった時も、ジャンゴはアーマーを着用していた。[21] しかし惑星マンダロアを統治する新マンダロリアン政権のアルメク首相は、ジャンゴはマンダロリアンではなく、どこかでアーマーを手に入れただけの賞金稼ぎであると主張していた。[22]

メイス・ウィンドゥはライトセーバーの一閃でジャンゴ・フェットの首を切り落とした

22 BBY[23]、ジャンゴ・フェットはアーマーを着て惑星コルサントを訪れ、同業者のザム・ウェセルパドメ・アミダラ元老院議員暗殺任務を委託した。しかしウェセルが仕事に失敗してジェダイに捕まった際、フェットは彼女を遠くからセーバーダートで狙撃して口封じし、ジェットパックを噴射してその場を離れた。しかしジェダイ・ナイトオビ=ワン・ケノービはセーバーダートを手掛かりに調査を進め、ジャンゴが暮らしている惑星カミーノにやってきた。ケノービがティポカ・シティにあるアパートメントを訪ねてきたとき、ジャンゴは奥の部屋に置いてあるアーマーがジェダイに見られないよう、クローンの“息子”ボバに命じて部屋のドアを閉めさせた。[6]

しかしジャンゴは結局このジェダイ・ナイトとティポカ・シティのハンガー対決することになった。ライトセーバーを使いこなすフォース感応者であるケノービに対し、ジャンゴはウェスター34ブラスター・ピストルに加え、アーマーに搭載された数々の兵器で対抗した。[6] しかし彼が気に入っていたZ-6ジェットパックは[13] この戦闘で破壊されてしまった。フェットはケノービにウィップコードを巻き付けた後、ハンガーの斜面から一緒にへ落下しかけたが、ガントレットに内蔵されたリスト・ブレードを斜面に突き立てて持ちこたえ、ケノービだけ落下させることに成功した。[6]

それからしばらくして、ジャンゴは惑星ジオノーシスで繰り広げられた戦闘に参加した。ジェダイ・マスターメイス・ウィンドゥペトラナキ・アリーナに姿を現した際、ジャンゴは火炎放射器を使ってウィンドゥをアリーナのバルコニーから追い払った。その後、ジャンゴはアリーナの中で繰り広げられている戦闘に割って入ったが、猛獣リークの突進でJT-12ジェットパックが故障してしまい、その後のウィンドゥの攻撃を飛んでかわすことができなくなった。[6] ジャンゴはウィンドゥに敵わず[14]ブラスター・ピストルの銃撃を何発か偏向されたのち、ライトセーバーで首を切断されて命を落とした。ボバはその様子をバルコニーから目撃していた。共和国グランド・アーミーがジオノーシスに到着し、アリーナでの戦闘が終わった後、ボバはジャンゴのヘルメットを持ち上げ、父の死を悲しんだ。[6]

ボバ・フェット、賞金稼ぎ

「あんたはアーマーの面汚しね」
「このアーマーは親父の物だった」
「あんたのドナーのこと?」
ボ=カターン・クライズとボバ・フェット[出典]

メイス・ウィンドゥ暗殺計画の罠に使われ、爆弾で破壊されたヘルメット

ジャンゴの死後、彼のアーマーはボバによって受け継がれた。[4] クローン戦争中の21 BBY、ボバは父親の仇であるウィンドゥを殺すため、父親のヘルメットに爆弾を仕込み、ウィンドゥをにかけた。ジェダイ・ナイトアナキン・スカイウォーカーがヘルメットを拾い上げた際に爆弾が起爆したが、スカイウォーカーもウィンドゥも九死に一生を得た。爆発後、ヴェネター級スター・デストロイヤーエンデュアランス>の残骸に挟まれて身動きが取れなくなったウィンドゥは、壊れたヘルメットの残骸をフォースで手元に引き寄せ、かつて自分が殺した賞金稼ぎの息子に命を狙われていることを悟った。[24]

<エンデュアランス>でウィンドゥをおびき寄せる罠として使われ、爆発によって破壊されたヘルメットの断片は、のちに銀河共和国によって回収された。金属工学的分析の結果、共和国はこのヘルメットが他に例を見ないほど純粋なベスカーでできていることを確認した。ヘルメットは真っ二つに割れてはいたが、ベスカーの優れた運動エネルギー散逸性能のおかげで、その断片は驚くほど無傷だった。またウィンドゥはこのヘルメットの前の所有者がジャンゴ・フェットであることを共和国に証言した。[25]

クローン戦争中、ボバは別のアーマーを使用していた時期もあった。[26] しかし彼はジャンゴのマンダロリアン・バトル・アーマーと数々の武器を受け継ぎ、亡き父親を偲んでこの改造アーマーを繋ぎ合わせた。やがてボバは悪名高き賞金稼ぎとして父親の足跡をたどり[13]帝国時代には傑出した賞金稼ぎという評判を得ていた。[2] 成人して以降、ボバは人前に姿を現すときは常にアーマーを身に着けていた。[1]

アーマーを装着したボバ・フェット

銀河内戦中の0 ABY、ボバ・フェットはシス卿ダース・ヴェイダーに雇われ、初代デス・スター破壊した反乱軍パイロットの素性を追った。彼はタトゥイーンのモス・アイズリー・カンティーナで聞き込みを行い、店から逃げ出そうとした青年を、腕甲から発射したウィップコードで捕まえた。標的の名前がルーク・スカイウォーカーであることを知った後、ボバはかつてベン・ケノービが住んでいたで、スカイウォーカー本人と遭遇した。フラッシュ・グレネードで目つぶしされたスカイウォーカーは、視界不良のままフェットの腹のアーマーを殴ってしまい、手を痛めた。またスカイウォーカーは敵がストームトルーパーであると誤認した。フェットはウィップコードやジェットパック、リスト・ブレードを駆使してスカイウォーカーと対決したが、R2-D2が落とした箱で頭を打ち、気を失ってしまった。[27]

3 ABY[23]、ボバ・フェットは他数名の同業者とともに再びヴェイダーに雇われ、反乱同盟の宇宙船<ミレニアム・ファルコン>の追跡を依頼された。[9] その際、ヴェイダーはフェットの悪評を意識してか[2]、必ず生け捕りにするよう念を押した。フェットは<ファルコン>を発見してその行き先を突き止め、惑星ベスピンクラウド・シティでヴェイダーとともに反乱軍メンバーの前に姿を現した。フェットは褒美として、カーボン凍結されたハン・ソロの身柄を引き受けた。レイア・オーガナチューバッカたちはハンを取り戻そうとしたが、マンダロリアン・アーマーに身を包んだ賞金稼ぎが<スレーヴI>に乗り込みんでクラウド・シティから去っていくのを止められなかった。[9]

4 ABY[23]、反乱軍のメンバーがタトゥイーンの犯罪王ジャバ・ザ・ハットからハン・ソロの救出を試みた時、ボバ・フェットはジャバの宮殿に居合わせた。カークーンの大穴にて、ハン・ソロの仲間とジャバの手下たちの乱闘が始まった際、ボバ・フェットはジェットパックを使ってジャバのセール・バージケタンナ>からバンサIIカーゴ・スキッフに飛び移った。フェットは着地した直後にスカイウォーカーのライトセーバーEE-3カービン・ライフルを破壊されてしまったが、ウィップコードを使ってこのジェダイ・ナイトの身動きを一時的に封じた。スカイウォーカーが別のスキッフに飛び移った後、フェットはガントレットの武器を使って彼を仕留めようとしたが、ハンが闇雲に振り回したバイブロ=アックスが命中したせいでジェットパックが誤作動し、大穴に棲むサルラックの口の中へ落下してしまった。[7]

コブ・ヴァンス、保安官

「おれはこのアーマーが気に入ってるが、この街はもっと好きだ」
―コブ・ヴァンス[出典]

サルラックの腹の中で目を覚ましたボバ・フェットは、腕甲の火炎放射器を駆使してカークーンの大穴から脱出した。しかし彼は砂の中から這い出たところで力尽き、<ケタンナ>の残骸の近くに倒れこんだ。しばらくした後、ジャワゴミ漁りたちが大穴に現れ、気絶しているフェットからアーマーをはぎ取って去っていった。[12] エンドアの戦いの後、モス・ペルゴ保安官であるコブ・ヴァンスがこのジャワ部族のサンドクローラーと出会った。ヴァンスはマイニング・コレクティヴから掠め取ってきたシリカックス・クリスタルカムトノと引き換えに、ボバ・フェットのマンダロリアン・アーマーを手に入れた。[5]

アーマーを身に着けたコブ・ヴァンス

ヴァンスがサンドクローラーに滞在していた時、レッド・キー・レイダースアドウィン・チャル採掘事業に役立つ道具を購入するためジャワのもとを訪ねてきた。ヴァンスはチャルの素性を確認するため親切に振る舞い、ジャワの倉庫を案内した。その際、ヴァンスはこの男が、タトゥイーン進出を企む自称“採掘会社”の犯罪集団の一味であることを突き止めた。チャルは箱にしまわれていたマンダロリアン・アーマーを見つけ出し、ボスローガン・ムーヴェランのために持ち帰ろうとした。しかしヴァンスは、そのアーマーは先約済みだと語り、チャルがブラスターをちらつかせた瞬間に、素早く彼の肩を撃ち抜いた。ヴァンスはチャルを生きたまま逃がし、この宙域を去らねばアーマーを着た自分が捕まえに行くとボス・ムーヴェランに伝えるよう命じた。[3]

その後、ヴァンスはマンダロリアン・アーマーを着てモス・ペルゴへ戻り、この街を不当に占拠していたマイニング・コレクティヴのメンバーと戦った。彼はウィークウェイタンティが店主を務めるサルーンで銃撃戦を繰り広げ、アーマーに助けられながら数名の敵を倒した。コレクティヴの残りのメンバーはランドスピーダーに乗ってモス・ペルゴから逃げ出したが、ヴァンスはヘルメットのレンジファインダーで狙いを定めると、ジェットパックに搭載されたミサイルを発射して、ランドスピーダーもろとも残党を滅ぼした。こうしてモス・ペルゴを解放した後も、ヴァンスはアーマーの力を借りて街を守り続けた。[5] ヴァンスはアイサ=オアとともにマラキリの命を救った時や[28]、レッド・キー・レイダースと抗争を繰り広げた時もマンダロリアン・アーマーを身に着けていた。[29]

本来の持ち主のもとへ

「欲しいのはお前のアーマーじゃない。お前がタトゥイーンでコブ・ヴァンスから手に入れた、俺自身のアーマーだ」
―ディン・ジャリンに対し、ボバ・フェット[出典]

ディン・ジャリンにアーマーを譲るヴァンス

9 ABY頃、マンダロリアンの賞金稼ぎディン・ジャリンは、モス・ペルゴに他のマンダロリアンがいるという情報をゴア・コレシュから聞き出し、街を訪れた。しかし彼はコブ・ヴァンスがマンダロリアンではないと知り、アーマーを引き渡すよう要求した。当初、ヴァンスは要求に応じなかったためジャリンと対立したが、モス・ペルゴを脅かしていたクレイト・ドラゴン討伐を条件に、アーマーを譲ることに同意した。ヴァンスとジャリンはアーマーのジェットパックを駆使し、タスケン・レイダーやモス・ペルゴの住民とも力を合わせてクレイト・ドラゴンを退治することに成功した。戦いが終わった後、ヴァンスは約束通りボバ・フェットのアーマーをジャリンに譲った。[5]

一方フェットは、アーマーを失ってからしばらくのあいだタスケン部族と行動を共にしていたが、やがてフェネック・シャンドと一緒に宇宙船<スレーヴI>を取り戻すと、続いてアーマーの捜索を始めた。ジャワにアーマーを剥ぎ取られたことを覚えていないフェットは、ベスカー製のアーマーはサルラックの胃液に溶けず残っているはずだと考え、カークーンの大穴を再訪した。シャンドが<スレーヴI>のサイズミック・チャージでサルラックを仕留めた後、フェットは腹の中に入ってアーマーを探したが、当然ながら見つかることはなかった。[8]

ディン・ジャリンからアーマーを取り戻した後、ボバ・フェット(右)はアーマーを再塗装した

やがてフェットは、自分のアーマーがコブ・ヴァンス保安官を経てディン・ジャリンの手に渡ったことを突き止めた。フェットとシャンドはジャリンを追って惑星タイソンを訪れ、アーマーを返すようマンダロリアンに要求した。しかしジャリンは、フェットがマンダロリアンの教義に従っていないと主張したため、アーマーを渡すことを拒んだ。彼らの話し合いは、モフギデオン帝国軍残存勢力がタイソンに到着したことで中断された。ギデオンの勢力は、ジャリンが連れているフォース感応者の孤児、グローグーの身柄を狙っていた。戦闘のさなか、フェットはジャリンのガンシップレイザー・クレスト>からアーマーを回収して身に着け、ストームトルーパーを圧倒した。戦いが終わった後、フェットは装備に記録されているチェーン・コードを見せ、自分がこの装備の正統な所有者であるとジャリンを納得させた。[4]

無事アーマーを取り戻すことができたフェットは、誘拐されたグローグーを帝国軍残存勢力から救い出す手伝いをするとジャリンに申し出た。[4] フェットはモラック任務へ向かう前に、アーマーに全面的な再塗装を施した。ヴァンスが所有していた時期にはすでに無くなっていた左の膝当ても再生された。[17] ジャリンがグローグーの救出に力を貸してくれる仲間を募るためラフェトダイナーを訪れた際、フェットはナイト・アウルのマンダロリアン戦士ボ=カターン・クライズコスカ・リーヴスと対面した。クライズはフェットがマンダロリアンでないと見抜き、アーマーの価値を貶めていると侮辱した。フェットは、アーマーはマンダロリアンである“父親”から受け継いだものだと反論したが、クライズは“ドナー”の間違いではないかと煽った。口論はフェットとリーヴスの戦闘へ発展し、両者はアーマーの装備を使って小競り合いを繰り広げたが、クライズによって制止された。[30]

ボバ・フェット、タトゥイーンの大名

「ヴァンス保安官に会ってきたぜ。あいつはアーマーを返すべきじゃなかったな」
―キャド・ベイン[出典]

ボバ・フェットは引き続きアーマーに身を包み、大名としてタトゥイーンの支配に乗り出した

グローグーの救出を手伝った後も、ボバ・フェットは引き続きマンダロリアン・アーマーに身を包んで活動を続けた。彼はフェネック・シャンドとともにタトゥイーンへ戻り、ジャバの後継者となっていたビブ・フォーチュナ殺害[30]、タトゥイーンの新たな大名として台頭した。彼は賞金稼ぎから犯罪王へ転向し、かつてのジャバの宮殿を根城に、モス・エスパをはじめとする領土の支配権を主張した。この頃、彼はバクタ・ポッドで回復を続けつつ、アーマーを装着するときは数体のドロイドに手伝わせていた。またフェットは過去のを見ることがあったが、その中にはジオノーシスで父親が死んだ後、彼のヘルメットを手にする場面も含まれていた。[12]

フェットは大名になった後も人前では常にアーマーを身に着けていたが、しばしばヘルメットを外し、素顔を晒した。彼はジャバと違って恐怖でなく尊敬の心で人々を統治することを誓い、自らのゴートラを形成した。フェットがマダム・ガーザ・フウィップの経営する店サンクチュアリを訪れた時、トワイレックの男性給仕がヘルメットを磨くと申し出て、フェットは“郷に入っては郷に従え”の精神でこれに応じた。帰り際、フェットに返されたヘルメットの中には、貢ぎ物として大量のクレジットが詰められていた。しかしフェットはサンクチュアリの外でナイト・ウィンドのオーダーの暗殺者たちに襲撃された際にヘルメットを落とし、その中身は道端にいたジャワによって回収された。フェットはアーマーのおかげでなんとか襲撃を生き延び、ガモーリアンの衛兵によって宮殿のバクタ・ポッドへ運び込まれた。[12]

やがてフェットはタトゥイーンにおけるスパイス事業の拡大を企む犯罪組織パイク・シンジケートと対立し、抗争が始まった。フェットが戦いに備えて準備していた時、シンジケートに雇われた賞金稼ぎのキャド・ベインはフリータウン(旧名モス・ペルゴ)を訪れ、パイクに楯突くなと住民たちに警告を送った。ベインは警告に応じなかったコブ・ヴァンスと対決することになり、マンダロリアン・アーマーを手放すべきではなかったと告げた後、この保安官をブラスターの早撃ちで倒した。[31] フェットものちにモス・エスパの戦いでベインと対決することになったが、アーマーのおかげでブラスター弾の命中を生き延びた。[16]

制作の舞台裏

未完成作品での描写

アニメ『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』では、ボバ・フェットがシリーズで初めてマンダロリアン・アーマーを装着し、賞金稼ぎキャド・ベインと対決するエピソードが描かれる予定だった。このエピソードは、フェットのヘルメットに大きな凹みがあるのはベインに撃たれたことが原因であるという理由付けの役割も果たしていた。本作は『クローン・ウォーズ』の制作一時打ち切りによって完成には至らなかったが、2017年セレブレーション・オーランド・イベントにて、一部の未完成アニメーションが公開された。[32]

アーマーの素材

2015年以来、ジャンゴ/ボバ・フェットのアーマーの素材は数々の正史資料でデュラスチール製であると明言されてきた。2015年、『アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科』のジャンゴ・フェットの解説文で、彼のアーマーがデュラスチール製であると説明された。[33] 2018年の『スター・ウォーズ ビジュアル・ディクショナリー新完全版』では、“ほとんどのマンダロリアン・アーマーはベスカー製だが、ジャンゴのものはデュラスチール合金でできている”と説明された。[13] 2019年の『アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科 ニュー・エディション』では、本改訂にて新設された「ボバ・フェットのアーマー」の項目にて“伝統的なベスカー鋼ではなく、デュラスチール製”と解説されている。[1]

しかし2020年、TVシリーズ『マンダロリアンシーズン2にて、ボバ・フェットのアーマーがブラスターの銃撃に耐えるシーンが描かれた。[5] 2022年にはTVシリーズ『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』の『チャプター4:迫り来る嵐』にて、ボバ・フェット本人が自身のアーマーがベスカー製であることを明言した。[8]

登場作品

参考資料

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科 ニュー・エディション
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 StarWars-DatabankII.png Boba Fett - 公式データバンク
  3. 3.0 3.1 アフターマス
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 4.6 4.7 4.8 4.9 マンダロリアン ロゴ.png マンダロリアンチャプター14:悲劇
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 マンダロリアン ロゴ.png マンダロリアンチャプター9:保安官
  6. 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 6.5 6.6 6.7 スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
  7. 7.0 7.1 7.2 7.3 スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還
  8. 8.0 8.1 8.2 8.3 The Book of Boba Fett logo.png ボバ・フェットチャプター4:迫り来る嵐
  9. 9.0 9.1 9.2 9.3 9.4 9.5 スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲
  10. スター・ウォーズ:ダース・ベイダー
  11. エイジ・オブ・レベリオン ボバ・フェット
  12. 12.0 12.1 12.2 12.3 The Book of Boba Fett logo.png ボバ・フェットチャプター1:異星のはぐれ者
  13. 13.00 13.01 13.02 13.03 13.04 13.05 13.06 13.07 13.08 13.09 13.10 13.11 13.12 13.13 スター・ウォーズ ビジュアル・ディクショナリー新完全版
  14. 14.0 14.1 14.2 14.3 StarWars-DatabankII.png Jango Fett - 公式データバンク
  15. 15.0 15.1 15.2 スター・ウォーズ キャラクター事典 完全保存版
  16. 16.0 16.1 16.2 The Book of Boba Fett logo.png ボバ・フェットチャプター7:名誉のために
  17. 17.0 17.1 マンダロリアン ロゴ.png マンダロリアンチャプター15:信奉者
  18. The Book of Boba Fett logo.png ボバ・フェットチャプター2:タトゥイーンの部族
  19. 19.0 19.1 Gadgets and Gear
  20. 20.0 20.1 StarWars-DatabankII.png Boba Fett's Tech Gallery - 公式データバンク
  21. エイジ・オブ・リパブリック ジャンゴ・フェット
  22. TCW mini logo.jpg クローン・ウォーズデス・ウォッチの陰謀
  23. 23.0 23.1 23.2 スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス
  24. TCW mini logo.jpg クローン・ウォーズ
  25. スター・ウォーズ:スカム・アンド・ヴィラニー
  26. TCW mini logo.jpg クローン・ウォーズその手に掴むもの
  27. スター・ウォーズ:スカイウォーカーの衝撃
  28. アフターマス:命の借り
  29. アフターマス:帝国の終焉
  30. 30.0 30.1 マンダロリアン ロゴ.png マンダロリアンチャプター16:救出
  31. The Book of Boba Fett logo.png ボバ・フェットチャプター6:砂漠から来た流れ者
  32. StarWars.com SWCO 2017: 11 Things We Learned from Dave Filoni and Pablo Hidalgo's "Animated Origins and Unexpected Fates" Panel - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
  33. アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
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