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「セクターGL-5で発砲事件。容疑者識別、サティーン・クライズ女公爵」
―ポリス・カム・ドロイド[出典]

ポリス・カム・ドロイド(Police cam droid)、別名ポリス・プローブ(Police probe)はポリス・ドロイド及びプローブ・ドロイドとして使用されていたアラキッド・インダストリーズ社製のカム・ドロイドである。コルサント保安部隊が使用していたこのドロイドコルサントの上層部をパトロールする任務を与えられた高視認性ユニットであり、徒歩でパトロールする警察官の補佐役として使用された。

21 BBY惑星マンダロアの指導者サティーン・クライズ公爵は友人のダヴ・ゴレクセクターGL-5で秘密の会合を行った時、デス・ウォッチ暗殺者がコヴをブラスター・ライフル殺害し、次に女公爵を暗殺しようとした。その直後1体のポリス・カム・ドロイドが駆け付け、サティーンが犯人と誤認して警報を鳴らした。サティーンはカム・ドロイドや2体のガーディアン・ポリス・ドロイド、2人のクローン・ライオット・トルーパーに追跡されたが、ブラスター・ピストルでポリス・プローブを破壊し、追手をつまずかせて逃げる時間を稼いだ。

特徴[]

概要[]

ポリス・カム・ドロイド、別名ポリス・プローブプラウラー・シリーズ調査ドロイドの基本設計を流用したアラキッド・インダストリーズ社製の非武装のポリス・ドロイドであり、第4級ドロイドに分類される。保安や調査を専門とするこのドロイドは、惑星コルサントの上層部をパトロールする任務を与えられた高視認性ユニットでもあり、同社のオブザヴェーション・ドロイドと同様に目的は犯罪などの事案を発見し、本部に支援を求めることにある。[1]

警報[]

RiotCloneTroopers-DoM

ライオット・トルーパーに報告を行うポリス・プローブ

コルサント下層部で使用される、目立たないスパイ・ドロイドとは異なり、ポリス・プローブは警報を鳴らし、ライトを点滅させ、大声でコルサント保安部隊本部に報告した。犯人の身元を素早く特定したら、声が聞こえる範囲にいる者に、犯罪者がそこにいることを知らせた。[1] これはドロイド自身が長くその場に留まることができないためである。[3] 犯人を視認して記録し、手配が完了すると、ドロイドは猛スピードで犯人の後を追い、「止まれ」と大声で命じた。またポリス・プローブは音が2段階で変わるサイレンを鳴らし[1]男性の声で犯人の名前や犯罪現場を銀河ベーシック標準語で報告した。[2]

ポリス・プローブは徒歩でパトロールする警察官GUシリーズ・ガーディアン・ポリス・ドロイド、有機生命体の捜査官の補佐役として役に立ったが、単独で行動する時もあった。しかし、いずれの場合でもこのドロイドはかなり騒がしかった。[1]

装備[]

Police droid vision

容疑者を特定するポリス・プローブ

ポリス・プローブのボディはと灰色で、正面に赤く光る2つのマルチスペクトル・フォトレセプターと高解像度ホロカメラが並んで配置されていた。フォトレセプターの1つは長距離をカバーするズーム機能があり、パトロールの警戒範囲を広げることができた。背部には赤や青に光るライトがそれぞれ1つ[1]、そして2本のアンテナがあった。[2] そのうちの1本は伸縮式の通信アンテナであり、ポリス・プローブは本部との連絡や中央法執行コンピューター・データベースとの接続に使用した。更にポリス・プローブは高度な顔認証システムで犯人の身元を特定することが可能であり、フル・スペクトルのホログラフを使って犯人を手配することができた。[1]

歴史[]

サティーン・クライズ暗殺未遂事件[]

21 BBY[4]、惑星コルサントのセクターGL-5マンダロアサティーン・クライズ女公爵共和国情報省ダヴ・ゴレクと密会を行った。会議で投影されたジェレク副首相ホログラム・メッセージが偽物であり、中立のマンダロアを共和国軍の占領下に置くマンダロア防衛決議を促す内容だった。彼女はゴヴが入手した、本物のメッセージが記録されたホロディスクを会議で提出し、防衛決議を取り消そうとしたのである。しかし、ゴヴがサティーンにディスクを渡した後、尾行していたデス・ウォッチ暗殺者ブラスター・ライフルで彼を殺害してしまう。[2]

Satine Kryze and Police probe

サティーン・クライズを追うポリス・プローブ

サティーンはディアクティベーター・ホールド=アウト・ピストル[5] を構えたが、それを見たポリス・カム・ドロイドが彼女が殺害したと誤認し、事件発生場所と容疑者の名前を大声で告げた。2体のGUシリーズ・ガーディアン・ポリス・ドロイドが女公爵を逮捕しようとすると[2]、ポリス・プローブはネットワークの情報から近くにいるとわかったクローン・ライオット・トルーパーを連れてこようと飛び去った。[1] サティーンは暗殺を企むデス・ウォッチやガーディアン・ポリス・ドロイドから逃亡し、やがてポリス・プローブとクローン・トルーパーが合流すると、サティーンはブラスター・ピストルでカム・ドロイドを打ち落とし、ガーディアン・ポリス・ドロイドやトルーパーをつまずかせ、逃げる時間を稼いだ。[2] ポリス・プローブは破壊されたが、数体の追跡者がこの異変に気が付いた。[1] その後警察官たちは調査を開始し、モニュメント・プラザで別の個体のポリス・プローブが2人のクローン・ライオット・トルーパーと共にGL販売ドロイドに聞き込みを行っていた。[2]

後日サティーンはセネイト・ガードに投降し、友人のジェダイ・マスターオビ=ワン・ケノービが代わりにホロディスクをパドメ・アミダラ議員に届けることでマンダロアに対する占領決議を取り消しすることができた。[2]

コルサントの町のパトロール[]

26 BBY[6]パウアン武器商人ゾドゥ・オングロがコルサントのレベル1671で盗品の兵器を売りさばこうとして失敗した後、加重暴行罪でCSFに逮捕された。オングロが連行される中、ポリス・カム・ドロイドとCSFのタニヴォス・ディーヴォ警部補は犯行現場で目撃者から聞き取りを行った。後にディーヴォはこのパウアンの犯罪者がレベル1313に拠点を置くワンダリング・スター犯罪シンジケートとコネクションを持っていることを突き止めた。[7]

Sabotage Police probe

アパートメントの周りを調査するポリス・プローブ

21 BBY[4]コルサントの市場でもポリス・プローブは徘徊していた。プロトコル・ドロイドC-3POアストロメク・ドロイドR2-D2クランボアン種族ドルーガンジョーガン・フルーツの交渉を行っていた時、1体のポリス・プローブが彼らを見つめていたが、ドロイドがクレジットを支払う時にはすでにいなくなっていた。C-3POが賞金稼ぎキャド・ベイン一味によって誘拐され、ドロイド・スパを堪能したR2-D2が退店した時もポリス・プローブがスパの近くを移動していた。[8]

19 BBY[4]ジェダイ・テンプル格納庫爆破事件が発生し、従業員の遺族たちがテンプルの正門前で抗議活動を行った時、1体のポリス・プローブが遺族たちの頭上を浮遊していた。後にジェダイ・ナイトアナキン・スカイウォーカーパダワンアソーカ・タノが調査のためにコルサント・アンダーワールドにあるアパートメントに訪れた時も、2体のポリス・プローブが付近を調査していた。[9]

制作の舞台裏[]

Zodu Onglo arrested

スター・ウォーズ:スカム・アンド・ヴィラニー』で描かれたポリス・プローブ

ポリス・カム・ドロイドは2010年2月12日に放送されたテレビ・アニメ・シリーズ『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』のシーズン2の第14話『狙われた女公爵』で初登場を果たした。声優はトム・ケイン。機種名は劇中では言及されていないが、エンドロールのクレジットで「ポリス・プローブ」という名称が判明し[2]2017年4月4日に発売された『スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア』(トリシア・バーアダム・ブレイコール・ホートン著)で正式名称が明らかになった。[10]

ポリス・プローブは『狙われた女公爵』にも登場する[2] 元老院ホバーカム・ドロイド[10] と非常に似ているが、両ドロイドの関係は不明である。また、2023年8月22日Disney+ で公開されたTVシリーズ『アソーカ』の『パート1:師と弟子』のライダー・アザディスピーチの場面でポリス・プローブに酷似したカム・ドロイドが登場している。ただし、そのドロイドの下部には小さなライトが付いているほか、赤や青のライトは装備しておらず、センサーの色もポリス・プローブのものと異なっている。[11]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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