2 BBY、初期反乱軍とアイアン戦隊が惑星マイカポの上空で銀河帝国と戦闘を繰り広げた。帝国がマイカポで反体制派の取り締まりを強化しようとしていることを知ったフェニックス戦隊とスペクターズは、現地の同志の撤退活動に着手する。帝国軍の先遣パトロール隊は反乱者たちよりも先にマイカポ星系に到着したが、マート・マティン、グーティ・テレズ、ジョナー・ジン、アストロメク・ドロイドR3-A3によって構成される“アイアン戦隊”のYT-2400軽貨物船<サトーズ・ハンマー>によって撃破された。
反乱者のヘラ・シンドゥーラ、エズラ・ブリッジャー、サビーヌ・レンはアイアン戦隊のメンバーを反乱軍の本部に連れて帰ろうとしたが、マートは故郷のマイカポを離れるのに乗り気ではなかった。カシウス・コンスタンチン提督率いる帝国軍軽クルーザーの増援が出現すると、反乱者たちは独りで戦い続けると言って聞かないマートを<サトーズ・ハンマー>に残し、<ファントムII>で一時撤退する。しかし彼らはすぐにマート救出のためマイカポに舞い戻り、マートのおじであるコマンダー・ジュン・サトーの助けも借りて脱出に成功する。
背景[]
帝国時代、惑星マイカポで“アイアン戦隊”と呼ばれる反乱分子が台頭し、銀河帝国への抵抗運動を開始した。アイアン戦隊はフェニックス艦隊のコマンダー・ジュン・サトーの兄弟によって率いられ、その息子であるマート・マティンや、シーリンのグーティ・テレズ、人間のジョナー・ジン、アストロメク・ドロイドR3-A3といったメンバーが参加していた。彼らは<サトーズ・ハンマー>という名のYT-2400軽貨物船に乗って帝国軍と戦った。マートの父親が命を落とした後、アイアン戦隊はコマンダー・サトーや他の反乱分子と音信不通になり、マイカポで独自に銀河帝国と戦い続けた。
2 BBY、反乱軍は銀河帝国がマイカポに戒厳令を敷こうとしていることを突き止める。帝国の取り締まりが始まる前に情報を入手したフェニックス戦隊とスペクターズは、現地の同志を救い出すため、キャプテン・ヘラ・シンドゥーラ率いる部隊をマイカポに派遣した。一方、帝国軍もマイカポ星系に先発のパトロール隊を送り込んでいた。シンドゥーラたちが到着した時、アイアン戦隊は既にゴザンティ級クルーザーと4機のTIEファイターから成る帝国のパトロール隊と遭遇し、戦闘を開始していた。
戦闘[]
アイアン戦隊との合流[]
- 「俺たちは逃げない」
「今も、この先もね」 - ―ジョナージンとグーティ・テレズ[出典]
マイカポ星系に到着したフェニックス中隊は、帝国軍のパトロール部隊と戦う<サトーズ・ハンマー>を発見する。フェニックス・リーダーを務めるヘラ・シンドゥーラは、マイカポにいる反体制派の同志を回収するため、スフィルナ級ハンマーヘッド・コルベットとAウイング・インターセプターの護衛を地上に送り出し、フェニックス2とフェニックス3に<サトーズ・ハンマー>の支援を命じた。反乱者たちはTIEファイターを数機撃破したが、アイアン戦隊は手助けは無用だと主張し、爆弾を仕込んだ貨物用コンテナを使ってゴザンティ級クルーザーを破壊した。
帝国のパトロールを全滅させた後、ロザルの反乱者たちの乗る<ゴースト>はアイアン戦隊と接触をとった。ケイナン・ジャラスとガラゼブ・オレリオスはシャトル<ファントムII>に乗って反体制派の避難活動の支援に向かい、残りのメンバーは<サトーズ・ハンマー>とドッキングしてアイアン戦隊と顔を合わせた。<ハンマー>はハイパードライブに損傷を負っていたが、マートたちはヘラと一緒に反乱軍基地へ行くのを拒否し、マイカポに残って独力で帝国と戦うつもりだと言い張った。マートの説得を諦めた反乱者たちは、仕方なく<ゴースト>に戻った。
反乱者たちは仲間のレックスから反体制派の避難活動が完了したという報告を受ける。ヘラは<サトーズ・ハンマー>を残してマイカポを離れるつもりだったが、エズラ・ブリッジャーはサビーヌ・レンやC1-10P(チョッパー)と一緒にマイカポに留まり、もう一度アイアン戦隊の説得を試みることにした。ヘラはエズラの提案を許可したが、帝国の増援部隊が到着する前には出発できるようにしておくよう念を押した。
マイカポからの撤退[]
- 「俺が言いたいのは、戦い方は戦う目的と同じくらい重要ってことだ」
- ―エズラ・ブリッジャー[出典]
再び<サトーズ・ハンマー>に乗り込んだサビーヌとチョッパーは、ハイパードライブを修理するR3-A3を手伝った。しかし、マートが船の動力をレーザー砲と偏向シールドに回したため、彼女たちはハイパードライブの修理を完了することができなかった。再三にわたる説得の結果、グーティとジョナーはアイアン戦隊の戦力だけで帝国と戦い続けるのは不可能だという現実を受け入れた。しかし彼らはマートを説得できないままカシウス・コンスタンチン提督率いる帝国の増援と戦うことになる。反乱軍の掃討作戦を率いるスローン大提督は、コンスタンチンの力量を試すため、彼を軽クルーザー1隻でマイカポへ送り出した。
帝国の戦力を目の当たりにしたマートは、他の仲間と一緒に撤退することに同意する。しかし彼は直前になって心変わりし、グーティ、ジョナー、R3が<ファントムII>に乗り移った後にエアロックを閉じ、船のドッキングを解除した。しかし貨物船1隻だけで軽クルーザーに立ち向かえるはずも無く、<サトーズ・ハンマー>はレーザー砲とTIEファイター部隊の火力に圧倒され、エンジンに損傷を負って動くことすらできなくなってしまう。<ファントムII>はマートの言葉に従い、彼を残してハイパースペースにジャンプした。
コンスタンチン提督はアイアン戦隊の仲間がマートの救出に戻ってくるはずだと考え、TIEボマー部隊に命じて<サトーズ・ハンマー>の船体にマグノ=マインを取り付けさせた。また、彼は反乱者を確実に罠に嵌めるため、<ハンマー>の救難信号が反乱軍に届くよう仕向けた。ロザルの反乱者たちとアイアン戦隊のメンバーは<ゴースト>の船内で救難信号をキャッチする。フェニックス艦隊を率いるコマンダー・サトーの承認を得て、ヘラは救出部隊を率いてマイカポ星系に戻ることになった。
マート救出[]
- 「明らかな罠だとしたら、そんなの大した罠じゃない」
- ―エズラ・ブリッジャー[出典]
<ゴースト>がマイカポに戻ると、マートは帝国が自分の船に機雷を設置したことをヘラに知らせた。そこでヘラは2体のアストロメク・ドロイドを<ゴースト>の貨物ベイから宇宙空間へ放り出し、機雷除去任務を任せることにした。貨物ベイから外に飛び降りたチョッパーとR3-A3はロケット・ブースターを使って<ハンマー>の船体に辿り着き、マグノ=マインの処理に成功する。彼らはそれを<ハンマー>の貨物コンテナの1つに設置し直し、コックピットでマートと再会した。一方、<ゴースト>はTIEファイター部隊から逃げ回ってコンスタンチンの注意を引き付けた。反乱軍の演技に騙されたコンスタンチンは、彼らが救出任務を断念したと思い込んだ。
チョッパーたちが機雷を船体から外した後、<ゴースト>はマートを救出するため<サトーズ・ハンマー>に接近した。彼らは船内からマート、チョッパー、R3を回収して<ハンマー>を放棄するつもりだった。しかし、コマンダー・サトー率いるCR90コルベットとAウイング隊がマイカポ星系に現れ、救出作戦を妨害していたTIEファイターを蹴散らした。コンスタンチン提督は思わぬ事態にうろたえ、スローン大提督に助けを求めた。一方、<ゴースト>の磁気ロックで<ハンマー>を固定することに成功したヘラは、帝国軍軽クルーザーに向かって一直線に飛んだ。コンスタンチンの部下はマグノ=マインを起動したが、マートは機雷付きのコンテナを軽クルーザーに向けて投下し、コンスタンチンの指揮艦に深刻な損傷を与えた。
スローンのインペリアル級スター・デストロイヤー<キメラ>は反乱軍の宇宙船がハイパースペースに飛び込む直前に戦場に姿を現した。コマンダー・サトーと短い通信を交わした後、大提督はハイパースペースに飛び込む反乱軍艦隊を見逃した。その後、スローンは煙を上げる軽クルーザーに連絡を取り、コンスタンチン提督に報告を求めた。コンスタンチンはマイカポから反乱分子を追い払ったと主張し、自分の失敗を取り繕おうとした。しかし大提督は、彼は反乱分子を追い払ったのではなく取り逃がしたのだと冷たく指摘した。
その後[]
- 「コマンダー・ジュン・サトー。どうすればお前がマイカポに戻るか知りたいと思っていた」
「これでわかったな、提督。ではまた会おう」 - ―スローン大提督とコマンダー・サトー[出典]
フェニックス艦隊とアイアン戦隊は惑星アトロンにあるチョッパー基地に帰還した。コマンダー・サトーは長いあいだ音信不通になっていた甥のマート・マティンと再会し、彼を救ってくれたヘラ・シンドゥーラたちに礼を言った。また、マートはアイアン戦隊のクルーに生きてまた会えたことを喜び、今後は反乱軍の一員として戦う決意を固めた。
登場作品[]
参考資料[]
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