マイラヤ

「いつかマイラヤの背中に乗ってみたいな。きっと素晴らしい見晴らしだと思うんだ！」

マイラヤ（Mylaya）は惑星キャッシークの森林に生息した巨大なネコのようなクリーチャーである。大きな平べったい耳を備え、キャッシークのジャングルの木々を飛び回って移動した。ウーキーはこの生物を騎獣として飼い慣らした。帝国時代初頭、クローン・フォース99とジェダイのグンジーはマイラヤにまたがったウーキー戦士の部族と出会った。その後、マイラヤにまたがった戦士たちはキャッシークの森林を脅かすトランドーシャンの狩人や帝国軍のクローン・トルーパー部隊と戦った。

生態と特徴[]

「信じられないけど、マイラヤはすごく大きいからウーキーを背中に乗せて運べるらしいわ。その他の大きいものもね！」

―ザイナ^[出典]

マイラヤはネコに似た巨大なクリーチャーで、平べったい大きな耳を備えた。マイラヤは4足歩行で、全身が毛に覆われており、細長い尾の先端部分に豊かな毛の房がついていた。毛皮の色は赤や緑、黄色など個体によってさまざまで、手足に黒っぽい縞模様があり、口の周りに薄いひげが生えていた。唇は薄い灰色で、下あごから上に向かって鋭い2本の牙が飛び出していた。^[1]

マイラヤの顔には黒い2つの目と、平べったい大きな鼻がついていた。前足には3本の長い爪と、手のひらの裏側近くに小さい4本目の爪が生えていた。彼らはウーキー1名とアーマーを着た成人の人間2名を背中に乗せて動き回ることができた。マイラヤは惑星キャッシークの森林を飛び回って移動した。また彼らは森の中に響くうなり声をあげた。^[1]

歴史[]

「またトランドーシャンか？」
「違う。何かもっとデカいものだ」

―エコーとハンター^[出典]

帝国時代初頭、ヤナが率いるキャッシークの聖域で暮らすウーキーの戦士たちがマイラヤを騎獣として乗りこなしていた。キャッシークの森林が銀河帝国やトランドーシャンの狩人たちの攻撃にさらされていた時、ヤナの聖域の住民がクローン・フォース99（バッド・バッチ）の隊員と若きウーキーのジェダイ・グンジーによって帝国から救い出された。戦いが終わった後、マイラヤにまたがったウーキー戦士たちが現場に駆け付け、解放された仲間とグンジー、クローン・コマンドーたちを聖域へ連れ帰った。^[1]

その後、ウーキーの部族はグンジーやバッド・バッチの助けを借りてトランドーシャンと帝国軍を迎え撃つ作戦を立てた。クローンたちの銃撃によって奇襲作戦が始まると、マイラヤにまたがったウーキーたちが樹上から飛び降り、バブワ・ヴェノモー率いるインシネレーター・タンクの戦列に襲いかかった。戦闘中、マイラヤに乗っていた1名のウーキーが撃たれて命を落とした。その後ウーキーとその仲間たちはトランドーシャンや帝国のクローン・トルーパーをネットキャスターの巣窟に誘い込むため後退した。続く戦闘でさらに1名マイラヤの騎手が戦死したが、作戦は成功し、ウーキーたちは戦いに勝利した。^[1]

制作の舞台裏[]

マイラヤは2023年 2月1日に動画配信サービス Disney+ で公開された『スター・ウォーズ：バッド・バッチ』シーズン2第6話『部族』に登場した。劇中で名前を呼ばれる場面は無いが^[1]、ウォルト・ディズニー・スタジオが公開日当日にゲッティイメージズを介してリリースした公式宣材画像でマイラヤという名称が判明した。^[2]

MylayaConcept — デイヴ・フィローニがジョージ・ルーカスのアイデアをもとに描いたスケッチ

このクリーチャーはもともとTVシリーズ『スター・ウォーズクローン・ウォーズ』のためにデイヴ・フィローニ監督によってデザインされた。^[3] マイラヤはマット・ミクノヴェッツが脚本を手掛けた^[4] キャッシークを舞台とするエピソードに登場する予定だったが、同作はシリーズの打ち切りによって完成に至らなかった。ウーキーが巨大な樹木の精霊を召喚して乗り回すというアイデアはジョージ・ルーカスの発案であり、フィローニがルーカスの考えをもとにスケッチを描いた。^[3]

フィローニが描いたスケッチには黄色い付箋が貼り付けられ、その上にマイラヤの顔が描き直されている。これは最初に描かれた顔をルーカスが気に入らなかったためである。当初のアイデアでは、ウーキーがマイラヤを乗りこなすことで彼らと大自然との愛情に満ちた関係を表現し、生き物に乗って戦いに赴くことを好まないウーキーにとっては、その行為はある種の宗教的な慣習であるという構想だった。フィローニは2015年のセレブレーション・アナハイムでマイラヤのスケッチを紹介した。またこのイベントでは、クロージート率いるウーキーとバッド・バッチがマイラヤに乗って森林を移動していた時、ネットキャスターの群れに襲われる場面の未完成映像も上映された。^[3]