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「あなたは2人の氏族よ」
―ディン・ジャリンに対し、アーマラー[出典]

マッドホーン氏族(Clan Mudhorn)は新共和国時代に形成されたマンダロリアンの氏族である。構成員はマンダロリアン賞金稼ぎディン・ジャリンと、彼が孤児として面倒をみることになったフォース感応者の幼児グローグーの2名。グローグーはやがてジャリンの弟子および養子となり、ディン・グローグーの名を与えられた。氏族の“”はマッドホーンを模したシンボルであり、“民族”のアーマラーによって2人に与えられた。ジャリンとグローグーが惑星アーヴァラ7でマッドホーンを倒したことにちなみ、この印が選ばれた。

歴史[]

「こいつも俺を救ってくれた」
「マッドホーンから?」
「そうだ」
―ディン・ジャリンとアーマラー[出典]
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ディン・ジャリンとグローグー

マッドホーン氏族はマンダロリアンの氏族であり[4]新共和国時代に形成された。[1] 9 ABY[2]マンダロリアンの派閥チルドレン・オブ・ザ・ウォッチに属す[3] 賞金稼ぎディン・ジャリンは、帝国軍残存勢力クライアントから任務を引き受け、感応者の幼児グローグー確保するため惑星アーヴァラ7へ旅した。ジャリンはグローグーを無事に回収したが[5]、現地のジャワ部族によってガンシップレイザー・クレスト>を分解されてしまった。ジャリンはクイールの助けを借りてジャワと交渉に臨み、<クレスト>の部品を返してもらう代わりに、マッドホーンを手に入れてくることになった。ジャリンはマッドホーンとの対決で窮地に陥ったが、思いがけずグローグーがフォースを使って彼の命を救った。[6]

のちにジャリンは賞金稼ぎの掟に背き、一度は帝国軍残存勢力に引き渡したグローグーを奪い返し、逃亡した。[7] やがてジャリンはグリーフ・カルガキャラ・デューン、クイール、IG-11らとともに惑星ネヴァロで帝国の残党との決戦に臨んだ。ネヴァロの下水道にあるマンダロリアンのアジトへ撤退した際、ジャリンは民族の“アーマラー”から、今後はマンダロリアンの教義に従いグローグーを“孤児”として扱うよう命じられた。またアーマラーはかつてジャリンがグローグーに助けられてマッドホーンを倒したことにちなみ、このクリーチャーを模した“”をジャリンのアーマーに授け、彼とグローグーを“2人の氏族”と称した。ジャリンはアーマラーの助言に従い、グローグーをジェダイに引き渡すまでのあいだ面倒をみることになった[1]

のちにグローグーは惑星タイソンモフギデオンの勢力に誘拐されてしまった。[8] しかしジャリンはデューンや賞金稼ぎボバ・フェットフェネック・シャンド、マンダロリアンのボ=カターン・クライズコスカ・リーヴスらに助けられ、ギデオンの軽クルーザーからグローグーを救出した。その際、彼らはダーク・トルーパーの軍勢に追い詰められたが、ジェダイ・マスタールーク・スカイウォーカーによって救われた。グローグーはそのままスカイウォーカーに引き渡されることになり、ジャリンとの旅はいったんは終わりを迎えた。[9]

グローグーは惑星オッサスジェダイの修行を開始した。ある時、ジャリンはグローグーにチェーン・メイルのアーマーをプレゼントするため、オッサスを訪れた。しかしジャリンはジェダイの教義では執着心が禁じられていることを知り、贈り物を預け、グローグーに会うことなくオッサスを去った。その後、スカイウォーカーは本当にこのままジェダイを目指すかどうかグローグーに選択を迫り、ヨーダのライトセーバーを受け継ぐか、マンダロリアンからの贈り物を受け取るか、どちらか選ぶよう告げた。[10] グローグーは贈り物を選び、ジャリンのもとに戻った。[11] マンダロアの解放の後、ジャリンはグローグーを自身の弟子にすると同時に、養子にすることに決めた。[12]

制作の舞台裏[]

TVシリーズ『マンダロリアン』本編では「マッドホーン氏族」という氏族名は一度も言及されていない。[13] 2020年、設定資料『THE STAR WARS BOOK はるかなる銀河のサーガ 全記録』発売に際し、StarWars.com に掲載された宣伝記事で言及されたのが最初の使用例である。[14] しかし実際に発売された『THE STAR WARS BOOK』の原書版では、マッドホーンを模したシンボルマークの画像に「Mudhorn」というキャプションが添えられているだけで、氏族名としては紹介されていない(ただし翻訳版では該当部分が独自に「マッドホーン氏族」と表記されている)。[15] 2021年、『スター・ウォーズ・エンサイクロペディア』にて、マッドホーン氏族という名称が初めて明確に紹介された。[4]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]