マンダロア(Mandalore)はアウター・リム・テリトリーのマンダロア宙域に属した惑星。かつてジェダイと敵対し、旧共和国の没落時にジェダイ・テンプルを略奪したことで知られる戦闘民族マンダロリアンの母星だった。特徴的な装甲服を身につけたマンダロリアン戦士団は、銀河系各地で恐れられる存在だった。マンダロアは長年に及ぶ戦争で荒廃し、居住に適さない砂漠の惑星になった。銀河共和国時代の後期、マンダロリアンは有害な環境から保護されたドーム型都市の中で生活するようになっていた。
クローン戦争期、伝統的な戦士文化を否定するサティーン・クライズ女公爵の平和主義政府新マンダロリアンがマンダロアを支配し、惑星の中立を宣言した。しかし、衛星コンコーディアに追放されていた戦士文化がデス・ウォッチという派閥となって再台頭し、クライズの政権を脅かした。プレ・ヴィズラ率いるデス・ウォッチはテロ行為を繰り返し、クライズの暗殺を試みたが失敗に終わった。彼らは最終的にシス卿ダース・モールのシャドウ・コレクティヴと手を結び、マンダロリアンの世論を煽ってクーデターに成功した。クライズが失脚した後、モールはヴィズラを決闘で破り、マンダロアの支配者の座を強奪する。新しい指導者の支持者と反体制派の間に内戦が勃発したが、モールはダース・シディアスに敗北してマンダロアの支配権を失った。
その後、アソーカ・タノらが参加した銀河共和国によるマンダロア包囲戦が行われた。マンダロアは共和国に征服され、クローン戦争が終わった後は新たに誕生した銀河帝国の支配下に入った。
特徴[]
惑星マンダロアは銀河系のアウター・リム・テリトリー、マンダロア宙域のマンダロア星系に属し[1]、平面座標上ではO-7に位置した。[5] マンダロアは直径9,200キロメートル[7] で、コンコーディアという名の衛星を持ち[4]、自転周期は19時間[6]、公転周期は366日だった。[7] マンダロアはかつて壮麗な惑星だったが、何世紀も続いた戦争の影響で地表が荒れ果て、金色の砂漠が広がる不毛な惑星となった。気候も居住には不向きであり[8]、マンダロリアンと呼ばれる住民たちは、砂漠地帯に巨大なバイオ=ドームやバイオ=キューブを築いてその中で生活するようになった。新マンダロリアンによって造られたドーム都市のサンダーリは、長い戦争の時代が終わった後にマンダロアの首都となった。[1]
歴史[]
初期[]
戦争と退廃[]
- 「このライトセーバーは旧共和国が滅びた際に我が先祖がジェダイ・テンプルから盗んだ物だ」
- ―プレ・ヴィズラ[出典]
古代、マンダロリアン・クルセイダーと呼ばれる初期のマンダロリアン戦士団が数多くの戦争を行った。彼らはジェダイ・オーダーを相手に戦うことが多く、旧共和国が滅びた時に惑星コルサントのジェダイ・テンプルを略奪してダークセーバーを盗んだ。それから約1,000年の時を経て、この武器はデス・ウォッチの指導者プレ・ヴィズラの手に渡った。何世紀にも及ぶ戦争の末、かつては美しかった惑星マンダロアの地表は終わりのない砂漠へと変り果てた。このできごとをきっかけに多くのマンダロリアンが暴力に背を向け、平和主義を掲げる新マンダロリアンが台頭することになった。彼らは荒廃した環境から身を守るためバイオ=キューブの都市を建造し、平和な暮らしを送った。戦士の生き残りはマンダロアの衛星コンコーディアへ追放され、やがてこの月で死に絶えたと考えられるようになった。
マンダロリアン内戦[]
- 「私がまだ若いころ、マスター・クワイ=ガンと一緒にマンダロアに滞在し、領土を脅かす反乱者から公爵を守った。敵は賞金稼ぎを雇い、私らを狩り立てた。毎日毎日が生き延びるだけで必死だった」
- ―オビ=ワン・ケノービ[出典]
トレード・フェデレーションによるナブーの侵略事件以前、ジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジンとそのパダワンであるオビ=ワン・ケノービが内戦真っただ中のマンダロアへ派遣され、サティーン・クライズ女公爵の身を守った。ジェダイとクライズは賞金稼ぎたちに追跡され、常に逃げ回らなければならなかった。この事件のあいだに、ケノービとクライズはロマンチックな間柄になった。マンダロアの内戦は惑星の人口の大部分を犠牲にした。内戦が終結した後、ジンとケノービは別の任務を割り当てられたため、若き女公爵はジェダイの助け無しにマンダロアの再建に取りかかることになった。
クローン戦争[]
中立の惑星[]
22 BBY[18]、共和国と独立星系連合のあいだにクローン戦争が勃発した。共和国はこの戦争で、惑星カミーノのカミーノアンによって生み出されたクローン・トルーパーを共和国グランド・アーミーの戦力として採用した。クローン・トルーパーの遺伝子提供者は、マンダロリアンの装甲服を着ていることで知られる賞金稼ぎのジャンゴ・フェットだったが[19]、新マンダロリアン政府はフェットとの関係を否定し、彼はどこかで装甲服を手に入れた賞金稼ぎに過ぎないと主張していた。平和主義を掲げるサティーン・クライズ女公爵はクローン戦争でマンダロアの中立を宣言し[4]、戦争への不参加を希望する1,500以上の星系によって設立された政治派閥、中立星系評議会に加わった。また近隣の惑星カレヴァラを代表するタル・メリク元老院議員も、女公爵とともに中立星系評議会に参加していた。[20]
この時代、ヴィズラ氏族のプレ・ヴィズラに率いられ、デス・ウォッチが密かに再台頭を果たした。ヴィズラはマンダロアの衛星コンコーディアの総督であり、クローン戦争の序盤は正体を隠して、表向きにはクライズ女公爵の味方として振る舞っていた。デス・ウォッチの秘密基地はコンコーディアの鉱業地帯にあり、彼らは放棄された製造施設をこっそり再稼働して、来たるべき戦いに備えた。またヴィズラは独立星系連合の国家主席であるセレノーのドゥークー伯爵と手を結び、新マンダロリアンから惑星マンダロアを取り戻す手助けをしてもらうことを約束していた。[4] 21 BBY[18]、デス・ウォッチの工作員が分離主義同盟のために共和国のクルーザーを攻撃する事件が発生し、マンダロリアン戦士が活動を再開していることが表沙汰となった。また、マンダロアが分離主義者のために軍隊を準備しているという噂も流れ、ジェダイ最高評議会はオビ=ワン・ケノービ将軍を調査のためサンダーリへ派遣した。平和公園の記念館で爆破テロに遭遇した後、オビ=ワンとクライズはコンコーディアでデス・ウォッチのアジトを発見し、ヴィズラ総督がその指導者であることを突き止めた。[4]
闇市場の陰謀[]
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クーデター[]
戦争中、デス・ウォッチはシス卿ダース・モールが組織した犯罪同盟シャドウ・コレクティヴと手を結び、再びマンダロアの占領を試みた。コレクティヴのメンバーであるブラック・サンやパイク・シンジケート、ハット・クラン、モールの弟子サヴァージ・オプレスらはサンダーリで破壊行為を繰り返し、サティーン・クライズ女公爵の政権を揺るがした。コレクティヴと裏で繋がっていることを隠し、プレ・ヴィズラ率いるデス・ウォッチは救世主として惑星マンダロアに戻ってきた。新マンダロリアン政権がテロ行為を止められないことに苛立っていたマンダロリアンの民衆は、デス・ウォッチを歓迎した。
マンダロアの人びとはシャドウ・コレクティヴがデス・ウォッチに敗れる芝居に騙された。デス・ウォッチはモールやオプレスを捕まえ、マンダロアは脅威から救われたと宣言した。クライズ女公爵は失脚し、サンダーリの刑務所に収監された。ヴィズラは惑星の新しい首相となり、伝統的なマンダロアの称号を手に入れる。しかし、ヴィズラの統治は長続きしなかった。彼はモールとオプレスを裏切って刑務所に入れたが、彼らはアルメク元首相を味方につけて脱獄し、サンダーリ宮殿に攻め入った。モールはマンダロリアンの指導者の座を巡る決闘に勝利し、ヴィズラを殺害した。モールに忠実なデス・ウォッチのメンバーはマンダロリアン・スーパー・コマンドーとして新しい指導者に仕えたが、ボ=カターン・クライズとナイト・アウルは組織から離反した。
その後、サティーン・クライズはボ=カターンやコーキー・クライズの助けを借りて脱獄したが、ジェダイ・マスターのオビ=ワン・ケノービにメッセージを送った直後、スーパー・コマンドーによって再逮捕された。ケノービに恨みがあったダース・モールは、クライズが彼の友人であることを知り、復讐の道具に使うことに決めた。マンダロアが中立惑星であることからジェダイや共和国は援軍を派遣することができず、ケノービはひとりでクライズの救出にやってきた。ケノービはクライズを脱獄させ、サンダーリから逃げ出そうとしたが、彼の乗って来た貨物船<トワイライト>はマンダロリアンに撃墜された。ケノービとクライズは捕えられ、サンダーリの宮殿へ連行された。モールはケノービが見ている前で女公爵を殺害し、復讐計画の一部を成就する。その後、ケノービは牢獄へ連れて行かれる途中にボ=カターン率いる反体制派のデス・ウォッチに救出された。ナイト・アウルとスーパー・コマンドーは内戦を開始し、サンダーリで戦闘が勃発した。ケノービはボ=カターンらに助けられマンダロアから逃げ去っていった。
内戦のさなか、シスの暗黒卿ダース・シディアスがマンダロアに到着した。彼はシスの2人の掟に従い、邪魔者であるかつての弟子ダース・モールとサヴァージ・オプレスを排除するためにやって来たのである。シディアスは宮殿で行われた対決でオプレスを殺害し、モールを破って生け捕りにした。スティジョン・プライムのスパイア刑務所に連れ去られた後、モールはアルメク首相が派遣したスーパー・コマンドーに救出されたが、最後はダソミアでシディアスに敗北した。こうしてダース・モールによるマンダロアの統治に終止符が打たれた。
占領[]
クローン戦争中、共和国によるマンダロアの包囲が行われた。クローン・トルーパー・キャプテンのレックスや元ジェダイ・パダワンのアソーカ・タノらが参加したこの戦いの結果、マンダロアはクローン戦争が終結するまで共和国の占領下に置かれることになった。
帝国時代[]
クローン戦争終結後、マンダロアは新たに誕生した銀河帝国によって統治された。帝国はこの惑星にアカデミーを設置し、士官候補生たちを訓練した。
住民[]
惑星マンダロアにはマンダロリアンと呼ばれる人間の民族が住んでいた。銀河共和国が生まれる前、“旧共和国”が銀河系を統治した時代、マンダロリアン・クルセイダーと呼ばれる戦闘民族が氏族単位で生活を送っていた。彼らには厳しい名誉の戒律が存在したが、中には傭兵として活動する者もいた。惑星マンダロアの地表を荒廃させた長い戦争が終わった後、暴力の歴史に終止符を打つことを望む新マンダロリアン派閥が誕生した。伝統主義者と平和主義者の間で内戦が行われた結果、前者はマンダロアの月コンコーディアに追放されることになった。惑星の住民のほとんどはこの内戦の犠牲となった。マンダロリアンの戦士はコンコーディアで死に絶えたと信じられるようになったが、のちにデス・ウォッチとして復活する。
政府[]
マンダロリアンの民はもともと、“マンダロア”(Mand'alor)の称号を冠する指導者によって率いられていた。[1] マンダロアにはマンダロリアン・プロテクターと呼ばれる守護者たちが仕えていた。[21] しかし惑星マンダロアに吹き荒れた内戦が終結した後、マンダロリアンの戦士文化は廃止され、平和主義政府“新マンダロリアン”が台頭した。新マンダロリアンは首都サンダーリにある宮殿を拠点とし[1]、指導者である首相と、財務大臣や内務大臣をはじめとする役人たちが参加する統治評議会が政府を構成していた。[16] 新マンダロリアンの時代、マンダロアの守護者たちは“マンダロリアン・ロイヤル・ガード”となり、戦士の伝統を受け継ぐ数少ない例外の一つとして政府指導者の身辺警護に務めた。[22] また、クローン戦争当時マンダロアの衛星であるコンコーディアは独立した行政府として扱われており、総督がその代表者を務めていた。[4]
登場作品[]
参考資料[]
脚注[]
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マンダロリアン | |
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派閥 | マンダロリアン・ネオ=クルセイダー - 新マンダロリアン - デス・ウォッチ - マンダロリアン・プロテクター - ナイト・アウル - マンダロリアン・スーパー・コマンドー - インペリアル・スーパー・コマンドー |
家と氏族 | クライズ家(クライズ氏族) - ヴィズラ家(サクソン氏族 - ヴィズラ氏族 - レン氏族) - エルダー氏族 - ルック氏族 |
地名 | マンダロア(サンダーリ - 王立アカデミー) - カレヴァラ - クローネスト - コンコーディア - コンコード・ドーン |
兵器 | マンダロリアン・アーマー - マンダロリアン・ヴァンブレイス - ウェスター35ブラスター・ピストル - グラップリング・ライン - パラライジング・ダート - 個人用戦闘シールド - ジェットパック - ダークセーバー |
ビークル | アカジョア級シャトル - コムルク級ファイター/トランスポート - バルター級スウープ - ファング・ファイター |
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