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「生き方はひとつしかない。マンダロアの道だ」
ディン・ジャリン[出典]

マンダロアの道(Way of the Mandalore/Way of the Mand'alor)はマンダロリアンの伝統主義者たちが信奉していた宗教。信者はマンダロリアンの教義を遵守することを求められ、仲間を守ることや、引き取った孤児の面倒をみること、人前で決してヘルメットを脱いではならないといった数々の規則があった。チルドレン・オブ・ザ・ウォッチは“道”を厳格に守る伝統主義のマンダロリアン派閥だったが、ボ=カターン・クライズによればカルト組織であり、新共和国時代当時はマンダロリアンの主流社会から逸脱した時代遅れの価値観とみなされていた。

概要[]

信仰[]

「わたしは我が名と祖先たちの名にかけて誓う。マンダロアの道を歩み続けると。そして教義の言葉を永遠に我が胸に刻むと。我らの道。今この瞬間からわたしはヘルメットを脱がない」
アーマラーラグナー・ヴィズラに復唱させた儀式の文句[出典]
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マンダロアの道を歩む者は人前でヘルメットを脱ぐことを禁じられていた

マンダロアの道”はチルドレン・オブ・ザ・ウォッチを始めとするマンダロリアン社会の伝統主義者たちによって実践されていた信仰である。[5][6] 彼らは“マンダロリアンの教義”を遵守し、戦士団の遺産を称える数々の行動規範や伝統に従った。[6] 道を信仰するマンダロリアンは、仲間を守り、常にヘルメットを着用することを求められた。彼らは他人の前で決してヘルメットを脱いではならず[2]、一度でもヘルメットを脱いだら二度と着用する資格はないとされ[7]、マンダロリアンとしての資格も失われた。教義を破った者は背教者として扱われ、追放命令を下された。追放命令を解く唯一の方法は、マンダロアの鉱山の下にある生ける泉で沐浴をすることだった。[8]

マンダロアの道を信奉する派閥のメンバーであっても、入団の儀式を終えていない若者はヘルメットを身に着ける必要はなかった。若者は入団の儀式で教義の文言を復唱し、今後は二度とヘルメットを脱がないと誓った。[3] 食事の時だけはヘルメットを一時的に脱ぐことを許されていたが、例え仲間同士でも素顔は見せず、人目に触れないように隠れて食事をしなければならなかった。野営地での食事の場合、各人は食べ物を受け取ると一人になれる場所を探すため散らばり、チームのリーダーだけは野営地ののそばで暖をとりながら食事する名誉を与えられた。[9] “道”を信奉するマンダロリアンたちは、しばしば「我らの道(This is the Way)」という文句を唱和した。[5] 教義に厳格ではない主流社会のマンダロリアンは信奉者たちを軽蔑したりカルト扱いすることがあり[4]、彼らの教えを迷信とみなす者もいた。[3] 逆に信奉者の側でも、非伝統主義者は真のマンダロリアンではないと考えられていた。[4] 道の信奉者は教義で予言された呪いを信じ、道を守ることでマンダロリアンの遺産を何世代も受け継いでいくことができると考えていた。[8] また彼らにとっては教義を守ることが名誉でもあった。[10]

孤児[]

Blue Glass Arrow 詳細は孤児を参照

道の信奉者たちは孤児こそマンダロリアンの未来だと考え、手に入れたベスカーは彼らのためにとっておいた。[5] 彼らは孤児が成人したり本来の仲間たちのもとへ帰してやるまで面倒をみることを教義で定められていた。[2] 道を信奉する孤児が一定の年齢に達すると入団の儀式が行われた。この儀式ではドラムが鳴らされ、関連するマンダロリアン氏族が入った旗が掲げられた。入団に臨む孤児は辺に立って教義の文言を復唱し、道を歩むことを誓った。孤児には新しいヘルメットが与えられ、二度とヘルメットを脱がないと宣誓したのち、“我らの道”と唱和した。[3]

歴史[]

ネヴァロの民族[]

「マンダロアの道を進むと決めた者は、狩人でもあり獲物でもある。卑怯者だったらそんな生き方は選ばないはずよ?」
アーマラー[出典]
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道を信奉する“民族”のマンダロリアンは新共和国時代に惑星ネヴァロに隠れ住んだ

新共和国時代惑星ネヴァロアジトに隠れ住むマンダロリアンの集団、“民族”がマンダロアの道を信奉していた。9 ABY、民族に属す重歩兵マンダロリアンパズ・ヴィズラは、同胞の賞金稼ぎディン・ジャリン帝国軍残存勢力から仕事を請け負い、報酬としてベスカーを受け取ったことを非難した。ヴィズラはジャリンを卑怯者と罵ったが、マンダロリアンの“アーマラー”が2人の争いを止め、マンダロアの道を歩むと決めたものが卑怯者であるはずがないとヴィズラを説得した。のちにヴィズラを含む民族のメンバーは、賞金稼ぎの掟を破ったため賞金稼ぎギルド対立していたジャリンを救出すべく、リスクを冒してアジトの外に出た。彼らは仲間を救うという“道”を遵守し、ジャリンがグローグーを連れてネヴァロから脱出するチャンスを作った。[5] この事件で居場所を知られてしまった民族は、まもなくモフギデオン指揮下の帝国軍残存勢力による襲撃を受け、大勢の犠牲者を出した。[2]

のちにジャリンは惑星ソーガンを訪れた際、クリル農民オメラから人前でヘルメットを脱いだことはあるかと尋ねられ、少年時代にマンダロリアンによって命を救われて以来“道”を守ってきているため一度も脱いだことはないと答えた。[7]

ネヴァロで帝国軍残党と決戦に臨んだ際、ジャリンはEウェブ重連射式ブラスター砲パワー・セルの爆発で負傷した。仲間のキャラシンシア・デューングリーフ・カルガ、グローグーが一足先にネヴァロの下水道へ逃げ込んだ後、ナース・ドロイドとして再プログラムされた元アサシン・ドロイドIG-11が治療のためジャリンのヘルメットを脱がそうとした。ジャリンはヘルメットを外すのを拒み、このドロイドブラスター・ピストルを向けたが、IG-11はドロイドの前でヘルメットを脱いだとしても、他の生き物に素顔を見られるわけではないので問題ないと語り、ジャリンもこれに納得した。バクタ・スプレーでの治療を終えた後、ジャリンたちはアジトでアーマラーと会った。アーマラーの指示のもと、ジャリンは“道”に基づいてグローグーを仲間のもとへ届けるまで面倒をみてやることになり、アーマラーから“2人の氏族”としてのマッドホーンを与えられた。[2]

孤児の仲間を探す旅[]

「ジェダイを見つける手がかりが欲しいなら、この船を奪うのを手伝うべきよ」
「話が違ってきているぞ」
「我らの道」
―ボ=カターン・クライズとディン・ジャリン[出典]

ジャリンはグローグーを仲間のジェダイのもとへ返してやるため、手助けをしてくれるマンダロリアンを探した。彼はやがて衛星トラスクボ=カターン・クライズコスカ・リーヴスアックス・ウォーヴスらと出会ったが、彼女たちは“道”の厳格な信者ではなく、チルドレン・オブ・ザ・ウォッチをカルト集団とみなしていた。ジャリンもまた人前でヘルメットを脱ぐボ=カターンたちを批判したが、ボ=カターンは自分がマンダロア出身で、アーマーを3世代にわたって受け継いでおり、大粛清でも戦った正統なマンダロリアンであることを明かした。ジャリンはこのとき初めて、自身が属す派閥がチルドレン・オブ・ザ・ウォッチと呼ばれていること、主流のマンダロリアン社会から離脱したカルトであることを知った。ジャリンは彼女たちを真のマンダロリアンとは認めず、一度は決別したが、直後にクオレンのグループに襲われたところを助けてもらい、話し合いに臨むことになった。[4]

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ディン・ジャリンはグローグーや仲間たちの前でヘルメットを外し、マンダロアの道に背いた

ボ=カターンはジャリンに、帝国のゴザンティ級クルーザーから武器強奪する手伝いをしてくれれば、ジェダイの居場所を教えると申し出た。ジャリンはボ=カターンのチームと一緒にクルーザーに乗り込んだが、彼女たちの本当の目的はそのものの強奪だったことが判明した。ジャリンは約束が違うと抗議したが、ボ=カターンはジェダイの居場所が知りたいならこのまま作戦を手伝うしかないと告げ、“我らの道”と唱えた。ジャリンはやむをえず任務を一緒にやり遂げ、クライズからアソーカ・タノコルヴァスにいることを教わった。[4] のちにジャリンは、ミグズ・メイフェルドと一緒にジャガーノート・パイロットに変装し、惑星モラックにある帝国精製所に潜入することになった。その際、ジャリンは顔を変装のためパイロット用のヘルメットを着用したが、メイフェルドからマンダロリアンのルールを都合よく捻じ曲げていないかと指摘された。いずれにせよジャリンは帝国精製所でそのヘルメットすら外し、コンピューター端末の顔認識システムにアクセスした。彼はこの端末から、グローグーが囚われているギデオンの軽クルーザーの位置情報を手に入れた。[11] その後、ジャリンはグローグーをジェダイのルーク・スカイウォーカー引き渡すことになった際に、グローグーや仲間たちの前で再びヘルメットを外した。[12]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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