新共和国時代、宇宙ステーション・グラヴィス・リングワールドにマンダロリアンのアジトが存在した。当時マンダロリアンの“民族”はモフ・ギデオンの帝国軍残存勢力による襲撃で惑星ネヴァロのアジトを失い、生存者はアーマラーとパズ・ヴィズラ、ディン・ジャリンの3人だけになっていた。アーマラーとヴィズラがグラヴィスに新しいアジトを設置した後、ジャリンも遅れてこの宇宙ステーションに到着し、2人に加わった。しかしジャリンはマンダロリアンの教義に違反していたことが明らかになり、背教者としてアジトを追い出されることになった。[1] その後、アーマラーとヴィズラも別のアジトに移った。[2]
概要[]
- 「地底への一番近いアクセス・シャフトはどこにある?」
- ―ディン・ジャリン[出典]
このアジトは[1] グラヴィス・リングワールドと呼ばれる[3] 巨大な環状宇宙ステーションの外縁、下層レベルの“地底”に存在した。アジトでは空気や重力が保たれていたが、宇宙空間に露出した最下層であるため、通路から足を踏み外すと宇宙に投げ出されてしまう危険があった。アジトにたどり着くには、コルゾック通りなどにある地底へのアクセス・シャフトを使う必要があったが、こうした入り口は一般には知られていなかった。コルゾック通りの壁にはマクロバイノキュラー・ビュープレート越しでないと見えないミソソーのシンボルマークが描かれ、アジトを訪れる仲間の道しるべになっていた。アジトにはマンダロリアン・アーマラーのクライオ=ファーネスが設置され、他にも重力ハンマーや磁気トングなどの工具を収めたキャビネットも持ち込まれていた。[1]
歴史[]
ネヴァロからの撤退[]
新共和国時代、チルドレン・オブ・ザ・ウォッチに属すマンダロリアンの“民族”はもともとアウター・リム・テリトリーの惑星ネヴァロにアジトを構えていた。[4] しかし彼らはモフ・ギデオン率いる帝国軍残存勢力による襲撃を受けてほぼ壊滅状態に陥り[5]、アジトの放棄を余儀なくされた。[6] 生存者の“アーマラー”とパズ・ヴィズラは最終的にグラヴィス・リングワールドにたどり着いた。2人は宇宙ステーションの最下層に新しいアジトを構え、仲間のマンダロリアンだけがここにたどり着けるよう、地底へのアクセス・シャフトがあるコルゾック通りにマンダロリアンのヘルメットが無ければ見えない道しるべを描いた。[1]
ディン・ジャリンの訪問[]
- 「仲間たちのことはすまない」
「もうこの3人だけだ」 - ―ディン・ジャリンとパズ・ヴィズラ[出典]
民族の3人目にして最後の生存者であるディン・ジャリンは、他の2人に会うため遅れてグラヴィスにやって来た。彼は地底に繋がるアクセス・シャフトの場所を聞き出すためイシ・ティブのギルド・マスターから仕事を請け負い、クラトゥイニアンのカバ・バイズを殺した。彼はイシ・ティブから聞いた情報をもとに道しるべを見つけ、地底に下ってアーマラーやヴィズラと再会した。彼はバイズと戦った際に負った傷を手当され、ギデオンを倒してダークセーバーを手に入れたことや、アソーカ・タノからベスカーの槍を受け取ったことを明かした。しかしベスカー製アーマーすら貫ける槍はマンダロリアンにとって脅威であるため、この武器はアーマラーによって溶かされ、グローグーのためのアーマーとして作り替えられることになった。アーマラーはグローグーの装備を造りながら、ダークセーバーやマンダロアの大粛清の歴史をジャリンに説明した。[1]
アーマラーは、ジャリンが持つ武器としてはダークセーバーは高貴すぎると語ったが、アジトの通路で彼の戦闘訓練に付き合った。しかしダークセーバーの創造者ター・ヴィズラの血を引くパズ・ヴィズラは、自分こそ武器の正当な継承者だとして、ジャリンに決闘を申し込んだ。ジャリンは挑戦を受け、個人用戦闘シールドやバイブロブレードで武装したヴィズラと、宇宙空間に張り出した通路の上で戦いを繰り広げた。ジャリンは戦闘中にセーバーを奪われたものの、形勢を逆転してヴィズラを制し、対決はアーマラーの一声で打ち切られた。ジャリンはセーバーの所有権を保持することができたものの、マンダロリアンの教義に反して人前でヘルメットを脱いだことがあるとアーマラーに打ち明けたため、背教者としてアジトから追放されることになった。しかし彼はマンダロアの鉱山にある生ける泉へ行けば、教義に基づいて罪を償うことができると説明された。[1]
その後[]
やがてアーマラーとパズ・ヴィズラもグラヴィスを去り、荒涼とした惑星にある洞窟のアジトに移った。洞窟を拠点にしていた頃、“民族”は再び勢力を取り戻し、数十人規模に拡大していた。[2]
登場作品[]
- ボバ・フェット – チャプター5:マンダロリアンの帰還 (初登場)