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「マンダロリアンは種族じゃない」
「ひとつの教義だ」
キャラシンシア・デューンディン・ジャリン[出典]
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ディン・ジャリンは教義に従ってグローグーの面倒をみることになった

マンダロリアンの教義(Mandalorian Creed)はマンダロリアンとは何たるかを定めた数々のルールからなる教義である。教義への向き合い方はマンダロリアンによってさまざまであり、教義を厳格に遵守するカルト的な一派もいれば、教義は子ども向けの物語に過ぎないと考える者もいた。教義では忠誠心や結束、仲間同士での助け合いなどが語られていた。マンダロリアンは教義に基づき、孤児(孤児)を拾ったらその仲間のもとへ連れ帰してやるか、大人になるまで面倒をみることを要求された。また教義ではダークセーバーの継承権についても説明されており、ふさわしい者の手に渡らなければマンダロアに災いが及ぶと語られていた。一定の年齢に達したマンダロリアンは、入団の儀式で教義の文言を復唱するのがしきたりだった。

概要[]

「わたしは我が名と祖先たちの名にかけて誓う。マンダロアの道を歩み続けると。そして教義の言葉を永遠に我が胸に刻むと。我らの道。今この瞬間からわたしはヘルメットを脱がない」
アーマラーラグナー・ヴィズラに復唱させた儀式の文句[出典]
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チルドレン・オブ・ザ・ウォッチの“民族”に属すマンダロリアンたちは教義を厳格に遵守した

チルドレン・オブ・ザ・ウォッチと呼ばれるマンダロリアンのカルト組織に属す[1] ディン・ジャリンによれば、教義はマンダロリアンの定義そのものであり[2]、マンダロリアンは教義によって存在意義を得て、教義によって生かされていた。[3] チルドレン・オブ・ザ・ウォッチのように“マンダロアの道”を遵守する伝統的な戦士たちは教義を重要視しており、違反した者は“背教者”として扱われた。[4] 背教者はもはやマンダロリアンではないとみなされたが[5]、教義に従ってマンダロアの鉱山の下にある生ける泉で沐浴をすれば追放命令を解かれ、罪を償えることになっていた。[4]

ディン・ジャリンは賞金稼ぎとして活動していた頃にグローグー助け出した。“アーマラー”の指導のもと、ジャリンは教義に基づいてこのエイリアンの幼児をマンダロリアンの“孤児”として扱い、彼の仲間であるジェダイのもとへ送り届けるまで面倒をみることになった。[2] 全ての愛着を捨てるよう教えられていたジェダイとは対照的に、教義では忠誠と結束こそがマンダロリアンの道だと説かれていた。[5] 教義を守るマンダロリアンは他のマンダロリアンに力を貸し[1]、一度かわした約束は命を懸けてでも守り通すよう定められていた。[6]

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マンダロリアンの教義では、ダークセーバーの正当な所有権は戦いで勝ち取るべきものとされていた

教義では、マンダロアの指導者の武器とされるダークセーバーの所有権についても語られていた。教義によるとダークセーバーは戦いによって勝ち得るものであり、1人で20人を倒せるほどの力をもたらすと言われていた。しかし不適切な方法で受け継がれ、ふさわしくない者の手に渡った場合は国家に災いをもたらし、惑星マンダロアは荒廃し、その民は散り散りになるだろうと言われていた。アーマラーによればボ=カターン・クライズがまさにその実例であり、彼女は勝ち得たものではないダークセーバーを使ってマンダロアの支配権を主張したため、その支配は悲劇に終わり、彼女たちは道を失い、マンダロリアンは故郷を失うことになった。[5]

一定の年齢に達した孤児は、仲間たちに見守られながらマンダロリアンの入団の儀式に臨んだ。マンダロリアンの氏族の旗が並び、ドラムが鳴り響く中、孤児は儀式の進行役からマンダロリアン・アーマーヘルメットを与えられ、進行役に続いて教義の文言を復唱した。チルドレン・オブ・ザ・ウォッチの場合、入団者は“マンダロアの道”を歩み続けること、今後は二度とヘルメットを脱がないことを儀式で誓わされ、“我らの道”という決まり文句を唱えた。[4]

歴史[]

「俺たちは銀河に散らばる星のようなもの。教義が俺たちを生かしている」
―ディン・ジャリン[出典]

マンダロアの王族、クライズ家に生まれたボ=カターン・クライズは幼い頃に生ける泉でマンダロリアンの儀式に参加した。彼女は人々が見守る前でマンダロリアンの教義を暗唱し、父親を喜ばせた。[4] しかし彼女は“マンダロアの道”の信奉者ではなく[7]、教義は子ども向けの物語のようなもので、儀式も人々に向けた芝居のようなものだと考えていた。またボ=カターンによればマンダロアの鉱山は単なるベスカーの産地に過ぎず、生ける泉に魔法めいた力は備わっていなかった。[3]

チルドレン・オブ・ザ・ウォッチの“民族”に属すディン・ジャリンはマンダロアの道を遵守し、人前でヘルメットを脱がないことを誓っていた。当初ジャリンは自分が属す派閥がマンダロリアンの中でもカルト的な一派であることを知らなかったため、ボ=カターンやコスカ・リーヴスアックス・ウォーヴスらが自分の前でヘルメットを脱いだことに驚いた。[1] 特にボ=カターンは、教義で語られている事柄を“迷信”とみなしていた。[4] 民族のメンバーは教義に基づいてヘルメットを脱いでいないことをたびたび仲間たちの前で再確認させられた。[5][8] ジャリンはグローグーの前でヘルメットを脱いでしまったため[9] 背教者となり、その事実を打ち明けると同時にアーマラーから追放を言い渡された。[5]

のちにジャリンは惑星タトゥイーンパイク・シンジケート抗争を繰り広げていた大名ボバ・フェットに力を貸すことを約束した。圧倒的多数のパイクの軍勢に包囲された際、ジャリンはフェットから1人で逃げるよう言われても、残って戦うことを選んだ。ジャリンは約束を破るのは教義に反すると説明し、例えここで死ぬことになっても残って戦うと語った。[5]

登場作品[]

脚注[]

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