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「アーマーは我々のアイデンティティの一部。マンダロリアンをマンダロリアンたらしめるものだ」
アルリック・レン[出典]

マンダロリアン・アーマー(Mandalorian armor)、マンドア語ベスカーガム(Beskar'gam)は惑星マンダロアに起源を持つマンダロリアンの戦士たちが着用した伝統的な装甲服。一般的にマンダロアや衛星コンコーディア原産のベスカー鋼で製作され、ブラスターの銃撃やライトセーバーの攻撃に耐えることができた。マンダロリアン・アーマーは彼らの文化を象徴する存在であり、一族のあいだで数百年にわたって代々受け継がれているものもあった。アーマーはマンダロリアン各人の戦闘スタイルや好みに合わせて慎重に改造が施され、所属を示す紋章や、“”などのシンボルマークが加えられた。マクロバイノキュラー・ビュープレートと呼ばれるT字型のヘルメット・バイザーはほとんどのマンダロリアン・アーマーに共通する特徴であり、兵器を満載したヴァンブレイス(腕甲)やジェットパックがしばしば併用された。

太古の聖戦の時代、マンダロリアンはフォースを扱うジェダイに対抗するための手段として特徴的なアーマーや戦闘スタイルを確立した。アーマーはマンダロリアン・クルセイダーの時代から存在し、やがて彼らの伝統となった。マンダロリアンはしばしば派閥ごとに個性的なアーマーを身に着けた。例として青と黒のアーマーを身に着けた過激派デス・ウォッチや、曲線的なデザインのナイト・アウル、そして主君ダース・モールの特徴を装甲にあしらったマンダロリアン・スーパー・コマンドーなどが挙げられる。またコンコード・ドーン星系マンダロリアン・プロテクターや、銀河帝国に忠実なインペリアル・スーパー・コマンドーも構成員が共通のアーマーを身に着けていた。またマンダロリアンの中でもカルト扱いされていたチルドレン・オブ・ザ・ウォッチのメンバーは、人前で絶対にヘルメットを脱いではならないというマンダロリアンの教義を遵守していた。

マンダロリアンの孤児だった過去を持つジャンゴ・フェットと、そのクローンの“息子”ボバ・フェットマンダロリアン・アーマーに身を包んだ賞金稼ぎとして活躍した。また初期反乱運動の時代、帝国は特定の合金をターゲットに定めることができるアーク・パルス・ジェネレーターを開発し、マンダロリアン・アーマーの着用者を効果的に排除する超兵器として活用しようとした。

特徴[]

概要[]

「俺を傭兵か何かだと思ってるのか」
「マンダロリアン、ですよね」
「だってマンダロリアン・アーマーを着てる」
ディン・ジャリンストークキャベン[出典]
JangoHelmet-DenuoNovo

ジャンゴ・フェットのヘルメット

マンドア語で“ベスカーガム”と呼ばれる[8] マンダロリアンの伝統的なアーマーは彼らの文化やこだわりを象徴する品であり、惑星マンダロア衛星コンコーディア原産の鉱物ベスカー鋼によって造られた。[2] マンダロリアン・アーマーはベスカーのおかげでブラスターの銃撃や[9] ライトセーバーの攻撃に耐えることができた。[2] このアーマーの存在は一般市民にも広く認知されており、マンダロリアンを見分ける特徴となっていた。[10][11] 通常、これらのアーマー・スーツはマンダロリアンの熟練した鍛冶職人によって特注で制作された。[3]マンダロリアン・アーマラー”と呼ばれる職人たちは専用の鍛冶場重力ハンマー磁気トングクライオ=ファーネスといった道具を使ってベスカーを鍛え、アーマーを造り上げた。[12] サビーヌ・レンアーマーのように、マンダロリアン・アーマーは一族のあいだで数百にわたって代々受け継がれることもあった。[4]

マンダロリアンのベスカー鍛練技術は秘伝とされており、古代の鎧を無傷かつ不朽の存在にすべく、アーマラーたちによって代々受け継がれていた。[13] マンダロリアンの鍛冶職人は、ベスカー合金は防御のためだけに用いるべき素材だと考えていた。“ベスカーの槍”のように、ベスカーを用いればマンダロリアン・アーマーを貫くことすら可能な攻撃武器を造ることができたが、鍛冶職人たちはこうした武器の存在自体を許していなかった。[14] マンダロリアン・アーマーには、マンダロリアンの氏族のシンボルマークである“”が刻印されることがあった。[6] 印はマンダロリアンの真の使命を明確にするものであり、アーマラーは各人が自らの印を突き止める手助けをした。[15] 印はナイト・アウル等の所属グループを示す場合もあった。またミソソーは全てのマンダロリアンの象徴であるため、マンダロリアンであれば誰でもアーマーにつける印に選ぶことができた。[16]

デザイン[]

ヘルメットとアーマー・プレート[]

SabineWren-Fathead

本人の好みに合わせた塗装が施されたサビーヌ・レンのアーマー

「エズラ、わたしが着ているアーマーは500年前のもの。わたし好みに手を加えたけど、戦いと歴史、血潮がこの中に沁み込んでいる。それはすべてのマンダロリアンにとって同じことよ」
サビーヌ・レン[出典]

各々のマンダロリアンは伝統的なパターンに則り、独自の戦闘スタイルや好みに合わせて慎重にアーマーを改造した。これによりアーマーは着用者の専門知識や技能を具現化した装備となった。カスタマイズの多くは、動きやすさを考慮した関節部分の改造や、特定の装備を収めるために設計されたホルスターやポケットの追加など、比較的小さなものだった。しかし様々な改造を組み合わせた大規模なカスタマイズが行われるケースもあった。[3]

一般的に、マンダロリアン・アーマーはヘルメットポールドロン(肩当て)、リスト・ガントレット(手甲)、胸当て、股当て、膝当てからなる。[7][17] アーマーはフライト・スーツなどの上から着用された。[17] アーマー・プレートは柔軟な動きを可能にするため分割型になっていた。[15] 胸当ての中心部にある六角形は“カルタ”という名で、アーマーに限らずマンダロリアンの衣服やデザイン、建築によく取り入れられるシンボルマークだった。[18]

マンダロリアンのヘルメットのバイザーはマクロバイノキュラー・ビュープレートと呼ばれ[2]、特徴的な形状から“Tバイザー”としても知られた。[19] ヘルメットには戦略ヘッズ=アップ・ディスプレイが付属しており[8]、他にもコムリンク[20] 照準用のレンジファインダー、動体・音声センサー・システムが搭載されていることもあった。[2] ジャンゴ・フェットヘルメットの場合、アイ・センサーによって後ろを見ることもできた。[15] サビーヌ・レンは自身のレンジファインダーにホロ=イメージャーでスナップ写真を撮る機能をプログラムしていた。[21]

その他の装備[]

「ジェダイと戦うために造られたものだ」
フェン・ラウ[出典]

手甲の一種であるマンダロリアン・ヴァンブレイスジェダイ能力に対抗するために設計されていた。通常、この装備にはリパルサーパラライジング・ダートグラップリング・ラインが内蔵されていた。[22]

マンダロリアンはマグネット・シューズを身に着けていた。

マンダロリアンのリスト・ガントレットはコンピューター制御ツールとしての機能も果たした。リスト・ガントレットには以下のような武器が搭載された。

バリエーション[]

歴史[]

「先日、マンダロアの装甲服を着た男と会いました。ジャンゴ・フェットです」
「ジャンゴ・フェットはただの賞金稼ぎです。奴がどうやってアーマーを手に入れたのかはわかりません」
オビ=ワン・ケノービアルメク首相[出典]

クローン戦争中、マンダロアの統治者となったシス卿ダース・モールは、改造型マンダロリアン・アーマーを身につけたスーパー・コマンドーを指揮した。彼らのヘルメットはモールのタトゥーに似せたペイントが施され、角が取り付けられていた。

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

  1. StarWars-DatabankII the Armorer - 公式データバンク
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科 ニュー・エディション
  3. 3.0 3.1 3.2 Collapse of the Republic
  4. 4.0 4.1 スター・ウォーズ 反乱者たち/マンダロアの英雄たち
  5. アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
  6. 6.0 6.1 マンダロリアン ロゴ マンダロリアンチャプター3:罪
  7. 7.0 7.1 スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲
  8. 8.0 8.1 きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック
  9. マンダロリアン(TVシリーズ)
  10. 反乱者たち(1) 反乱の口火
  11. マンダロリアン ロゴ マンダロリアンチャプター4:楽園
  12. マンダロリアン ロゴ マンダロリアンチャプター20:孤児
  13. StarWars-DatabankII The Armorer's forge - 公式データバンク
  14. The Book of Boba Fett logo ボバ・フェットチャプター5:マンダロリアンの帰還
  15. 15.0 15.1 15.2 スター・ウォーズ キャラクター事典 最新完全版
  16. マンダロリアン ロゴ マンダロリアンチャプター22:傭兵
  17. 17.0 17.1 スター・ウォーズ ビジュアル・ディクショナリー新完全版
  18. Build the Millennium Falcon 週刊スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン 第32号 (銀河系ガイド:マンダロアの歴史)
  19. StarWars Star Wars Inside Intel: Mandalorian Armor - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
  20. StarWars-DatabankII Boba Fett's Tech Gallery - 公式データバンク
  21. サビーヌ マイ・レベル・スケッチブック
  22. StarWars-DatabankII Mandalorian Vambraces - 公式データバンク
マンダロリアン
派閥 マンダロリアン・ネオ=クルセイダー - 新マンダロリアン - デス・ウォッチ - マンダロリアン・プロテクター - ナイト・アウル - マンダロリアン・スーパー・コマンドー - インペリアル・スーパー・コマンドー
氏族 クライズ家クライズ氏族) - ヴィズラ家サクソン氏族 - ヴィズラ氏族 - レン氏族) - エルダー氏族 - ルック氏族
地名 マンダロアサンダーリ - 王立アカデミー) - カレヴァラ - クローネスト - コンコーディア - コンコード・ドーン
兵器 マンダロリアン・アーマー - マンダロリアン・ヴァンブレイス - ウェスター35ブラスター・ピストル - グラップリング・ライン - パラライジング・ダート - 個人用戦闘シールド - ジェットパック - ダークセーバー
ビークル アカジョア級シャトル - コムルク級ファイター/トランスポート - バルター級スウープ - ファング・ファイター
[テンプレート]
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