- 「スノーク最高指導者じきじきの指令だ。レジスタンス殲滅の時が来た。キャナディ艦長にドレッドノートの準備をするよう伝えろ。基地を焼き払い、輸送船を破壊して、艦隊を壊滅させるのだ」
- ―アーミテイジ・ハックス[出典]
マンデイターIV級シージ・ドレッドノート(Mandator IV-class Siege Dreadnought)、別名ファースト・オーダー・ドレッドノート(First Order Dreadnought)はファースト・オーダーがレジスタンスとの戦争の時代に使用したスター・ドレッドノートである。惑星の防衛シールドを貫通することができる強力な軌道機関砲を搭載していた。スターキラー基地の戦いの後、モーデン・キャナディが艦長を務めるマンデイターIV級艦<フルミナトリックス>はイリーニウム星系でレジスタンスの掃討作戦に参加し、惑星ディカーにあるレジスタンス基地を爆撃した。しかし<フルミナトリックス>はその後間もなくポー・ダメロンのT-70 Xウイングやレジスタンス・ボマーの攻撃で撃沈した。
特徴[]
船体[]
- 「オーガナ将軍から聞いたことがある。噂レベルだが、かなりの脅威だぞ」
- ―シュリヴ・スールガヴ[出典]
クワット=エントラーラ・エンジニアリング社によって製造されたマンデイターIV級シージ・ドレッドノートは巨大な三角形の船体を持つスター・ドレッドノートで、ファースト・オーダーが保有した最大規模の軍艦のひとつである。クローン戦争以前に起源を持つマンデイター・ラインと呼ばれるシリーズに属し[1]、全長はリサージェント級スター・デストロイヤーの約2.5倍に相当する[3] 7,669.71メートル(25,162.09フィート)、横幅は4,121.02メートル(13,520.41フィート)、高さは770.85メートル(2,529.04フィート)もあった。[1]
乗組員と施設[]
マンデイターIV級シージ・ドレッドノートのクルーは将校53,000名、下士官140,000名で、ストームトルーパーが22,000名乗り込むことができた。マンデイターIV級のブリッジは船体後方上部に設けられており、船尾の幅に達するかというほど横に巨大な作りになっていた。[1] ブリッジ・タワーの内部にある司令デッキは、ターゲット・スコープと周囲の宇宙空間の目視を交互に行う砲手たちの暗視状態を確保するため、薄暗い赤い照明で照らし出されていた。[7] また、船尾の左右上部には長距離用のセンサー・タワーが設置されていた。[1]
兵器と防衛装置[]
マンデイターIV級シージ・ドレッドノートは船体下面に2門の軌道機関砲(オービタル・オートキャノン)を搭載し、船体上面には対航空機用の局所防衛砲台が[2] 26基配置されていた。[1][4] また、船首にトラクター・ビーム発生装置を6基搭載していた。[1] マンデイターIVの軌道機関砲は標的の惑星に対する軌道爆撃に用いられ、惑星シールドを貫通して地上の標的を焼却できるほど高い火力を誇り、軍艦の戦闘能力をさらなる高みへ押し上げる代物だった。[8]
マンデイターIV級艦はTIE/fo制宙戦闘機の中隊を収容することができた。このスター・ドレッドノートはT-70 Xウイング・スターファイターといった戦闘機搭載のレーザー砲では貫通しない丈夫な船体を有していたが、小さすぎる標的との戦いでは局所防衛砲台でも対処が困難なことがあり、自艦を守るためにTIEファイターを出撃させて迎撃にあたる必要があった。[9]
歴史[]
マンデイターIV級シージ・ドレッドノートはファースト・オーダー宇宙軍のために製造された巨大軍艦の一種である。[1] 34 ABY、スターキラー基地の戦いが行われていた時、インフェルノ分隊のメンバーであるアイデン・ヴェルシオとゼイ、シュリヴ・スールガヴ、ディオがファースト・オーダーのリサージェント級スター・デストロイヤー<レトリビューション>に潜入し、リザレクション計画に関する情報とともに、マンデイターIV級艦の概略図を入手した。アイデンは<レトリビューション>からの脱出する際に命を落としたが、残りのメンバーはTIE/sf制宙戦闘機でイリーニウム星系へジャンプし、レジスタンスのレイア・オーガナ将軍に情報を送信した。ファースト・オーダーの新型ドレッドノートに関するデータは、レイアによってポー・ダメロン中佐に渡された。[6]
その直後、レジスタンスは惑星ディカーからの撤退戦で実際にマンデイターIV級艦と対決した。[5] ファースト・オーダーはディカーのレジスタンス基地を壊滅させるため、モーデン・キャナディが艦長を務めるマンデイターIV級シージ・ドレッドノート<フルミナトリックス>を作戦に参加させた。しかしアーミテイジ・ハックス将軍が戦闘機を出撃させていなかったことが原因で、<フルミナトリックス>はポー・ダメロンの乗るXウイング<ブラック・ワン>との戦いで後手に回ってしまった。[9] Xウイングの攻撃で局所防衛砲台を失った後、<フルミナトリックス>は軌道機関砲でレジスタンス基地を壊滅させ、敵の旗艦であるMC85スター・クルーザー<ラダス>を破壊するため最充填を開始した。TIEファイター部隊が<フルミナトリックス>を守るためコバルト中隊のMG-100スターフォートレスSF-17を迎え討ったが、唯一撃墜を免れた<コバルト・ハンマー>がドレッドノートにプロトン爆弾を投下した。機関砲の充填が完了し、キャナディが発射を命じた瞬間、<フルミナトリックス>は爆発して破壊された。[5]
制作の舞台裏[]
マンデイターIV級シージ・ドレッドノートは2017年12月15日公開の映画『スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』のために制作された宇宙船である。同年8月23日にYouTubeでリリースされた「ザ・スター・ウォーズ・ショー」の動画で初公開され、全地形対応メガキャリバー6とともに紹介された。
『最後のジェダイ』のデザイン・スーパーバイザーを務めたケヴィン・ジェンキンスによると、この宇宙船は初期脚本の時点で既に存在していたが、デザインが決定したのはポストプロダクションの段階だったという。またジェンキンスによれば、ライアン・ジョンソン監督が指定したドレッドノート艦のリクエストは、船体平面に大量の砲台が並び、砲撃プラットフォームとしての役割を果たす巨大戦艦というものだった。ジェンキンスはマンデイターIVをデザインするにあたり、第二次世界大戦(特に戦艦大和等の大型の大砲を持つ戦艦)や朝鮮戦争で使われた現実世界の戦艦を参考にし、1960年代までの時代から多くのインスピレーションを得た。またシークエル・トリロジーに登場する他の宇宙船と同じく、この軍艦もオリジナル・トリロジーのデザインから大きな影響を受けている。兵器に関しては、デス・スターで使われていたようなレーダー・ディッシュや、フラッシュ・ゴードンのようなSF作品によくみられるレーダー式の武器にすることも考慮されたが、最終的に大砲に決まった。[3]
登場作品[]
- Star Wars バトルフロント II (初登場) (DLC)
- スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ
- スター・ウォーズ 最後のジェダイ 小説版
- スター・ウォーズ 最後のジェダイ ジュニアノベル版
- スター・ウォーズ/最後のジェダイ コミック版
- スター・ウォーズ:ポー・ダメロン 火花と炎 (言及のみ)
- スター・ウォーズ:去りし日の希望
参考資料[]
- スター・ウォーズ 最後のジェダイ ビジュアル・ディクショナリー
- スター・ウォーズ/最後のジェダイ クロス・セクション
- 最後のジェダイ:ローズ・ティコ:レジスタンス・ファイター
- スター・ウォーズ:カード・トレーダー
- スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け ビジュアル・ディクショナリー&クロスセクション
- THE STAR WARS BOOK はるかなる銀河のサーガ 全記録
- First Order Dreadnought - 公式データバンク
- Orbital Bombardment Cannon - 公式データバンク
- Inside Two Deadly New First Order Vehicles from The Last Jedi - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
脚注[]
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