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マーグ・クリム(Marg Krim)はパイク男性で、クローン戦争の末期にロム・パイクの後を継いでパイク・シンジケートを率いた指導者である。部下からは輝ける帝王(Illustrious Imperator)と呼称された。マーグには、妻テズカ・クリムとのあいだにラーリーヴラムという名の子どもがいた。ブラック・サンの指導者ジットン・モジから組織の合併を要求され、人質として家族を誘拐された時、マーグは組織内に頼れる部下がいなかったため、賞金稼ぎアサージ・ヴェントレスクインラン・ヴォスに救出任務を依頼した。マーグの家族はヴェントレスたちによって無事に救出されたものの、間もなくブラック・サンの艦隊が惑星オーバ・ディアの上空に現れ、マーグは報復攻撃にさらされることになった。

経歴[]

Pyke stronghold

マーグの拠点であるオーバ・ディアの宮殿

クローン戦争の末期にパイク・シンジケートの指導者だったロム・パイクんだ後[4]、マーグ・クリムはこの犯罪組織の新たな指導者として台頭した。パイク・シンジケートはあらゆる違法スパイスの流通に特化した集団であり、組織の内部にライバル関係や裏切りが横行していた。[1] クローン戦争中、パイク・シンジケートはブラック・サンとともにシャドウ・コレクティヴの傘下に入ったが[5]、ブラック・サンの指導者であるジットン・モジは、両組織の合併をマーグに迫った。マーグが要求を拒否すると、モジはテズカ・クリムラーリーヴラムを誘拐して人質にとり、マーグの気を変えさせようとした。マーグはなんとしても家族を助けたいと考えたが、周囲の者がブラック・サンの要求を拒否することに最初から反対していたこともあり、部下を頼ることができず組織で孤立してしまった。[1]

絶望に駆られたマーグは、フリーランスの賞金稼ぎであるダソミリアンナイトシスターアサージ・ヴェントレスと、彼女の相棒であるクインラン・ヴォス(彼は当時ジェダイ・マスターであることを隠してヴェントレスとコンビを組んでいた)に協力を求めた。マーグの連絡員はコルサントレベル1313でヴェントレスと接触し、彼女とその相棒を惑星オーバ・ディア宮殿へ招いた。マーグの執事長であるファイフがこの“賞金捜し”たちを玉座の間へ連れてくると、マーグはこれまでのいきさつを説明し、家族をブラック・サンから取り戻してほしいと依頼した。なぜ自分の手下たちを救出任務に送り出さないのかとヴォスから尋ねられたマーグは、組織における現在の自分の立場を明かし、家族を取り戻すことで再び自分の力を誇示したいという願いを吐露した。[1]

ヴェントレスとヴォスは火山惑星ムスタファーへ旅し、ブラック・サンの要塞からマーグの家族を助けだした。ジットン・モジやファリーンの兵士たちとの戦いをしのいだ2人の賞金稼ぎはムスタファーから脱出して無事にオーバ・ディアへ戻り、テズカと2人の子どもをマーグに引き渡した。マーグは大喜びし、報酬として約束の2倍の金額をヴェントレスとヴォスに支払った。しかしマーグの絶頂はすぐに終わりを告げることになった。ブラック・サンのスターファイターインターセプター級フリゲート艦隊が報復攻撃のためオーバ・ディアの上空に姿を現したのである。ヴェントレスとヴォスはこれからクリムの一家に訪れるであろう破滅を知りながら、もはや助けてやることはできないと考え、オーバ・ディアを後にした。[1]

人物[]

マーグ・クリムは背が高いヒューマノイド種族であるパイクの一員であり、ひょろ長い手足に3本の指が生えてた。マーグはパイク・シンジケートの指導者として、組織の利権をブラック・サン等の外敵から守りたいと願うと同時に、組織の内部で複雑な敵対関係を抱えており、なんとか自分を強い指導者に見せかけようと苦心していた。彼は妻のテズカと2人の子を溺愛し、彼女たちが誘拐されると大いに取り乱した。部下の多くがブラック・サンとの合併を支持していたため、マーグには組織内に信頼を置ける者がいなかった。彼はシンジケートの指導者として“輝ける帝王”と呼称され、太陽の光や鳥の羽毛のように見えるメタリックなマスクをつけていた。アサージ・ヴェントレスやクインラン・ヴォスのような部外者とやり取りする際、このマスクは感情を覆い隠す役にも立った。[1]

制作の舞台裏[]

マーグ・クリムは2015年に発売されたクリスティ・ゴールデンによる小説『ダーク・ディサイプル』で初登場を果たした。本作は、TVシリーズ『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』の打ち切りによって未完成に終わった作品のうち、8つのエピソードからなるストーリー・アークの脚本をもとに制作された。『ダーク・ディサイプル』を含む、『クローン・ウォーズ』の未完成エピソードを基にしたマルチメディア作品群は総称して『クローン・ウォーズ レガシー』と呼ばれる。

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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